ウインタブで「中華製品」と呼んでいるのは、日本向けの販路を持たない、したがって正規輸入されていない、主に深センに本拠を置く新興メーカーのものです。本社が中国であってもLenovoやASUS(台湾)などは日本法人があり、日本向けにローカライズされた製品を販売しているので、ウインタブの定義的には「中華製品」ではありません。
Banggoodのセール情報なんかを見るとXiaomiのスマホとかHUAWEIのスマホとか、確かに日本向けのものではないんですけど、これら大手メーカーの製品には以前のような「微妙な怖さ」が皆無です。もちろん割安なんですけど、数年前のような「ヤバさを感じる」ような価格でもありません。そんな私に相槌をうってくれる読者の皆さん、おまたせしました。「王道の中華スマホ」を紹介します。MEIIGOO S9といいます。
1.スペック
最初に書いておきます。この製品は10月9日現在、Banggoodのみに製品ページがあり「In Stock Notice」というステイタスなので、まだ販売がスタートしていません。近日中に発売されると思います。で、予定価格は146.99ドル(16,985円)です。
OSは現時点で事実上最新と言っていいAndroid 8.1、CPUはMT6750Tですから、一般的にはエントリースペック、ウインタブではエントリー~ミドルスペックくらいの性能です。動きの激しいゲームとか3D系の凝ったグラフィックのゲームで遊ぶのは厳しいですが、そういった重量級のゲーム以外であれば一通りの動作を快適にこなすことができるくらいの実力はあります。
RAMは4GBと十分、ストレージは32GBなので、たくさんアプリを入れる場合だと少し窮屈な容量かもしれないです。
ディスプレイは6.18インチと大型で、解像度は2,246 × 1,080のノッチ(切り欠き)タイプとなります。なので、見た目はハイエンドスマホ並みの迫力があるはずです。また、カメラはイン5MP/アウト13MP+5MPとなっていますので、イン側はセルフィー(自撮り)なんかには少し厳しいかもしれませんが、アウト側は十分な画素数になっています。
また、バッテリーも5,000 mAhありますので、大容量をセールスポイントにしている一部の中華スマホには及ばないものの、常識的には余裕で1日充電なしで使えるくらいですね。この画像を見るとバッテリーは着脱式のようですが、仮に着脱式だったとして、交換用のバッテリーが容易に入手できる気はしません。
サイズは日本向けのスマホと比較すると少し厚め、そして少し重いです。全般に中国の新興メーカーの製品は重量がやや重いケースが多いのですが、この製品もその一例と言えるかもしれません。
2.筐体
展開図です。USBポートはType-Cで、オーディオジャックは温存されています。また、バッテリー説明のところで掲載した画像を見ていただくと、この製品は背面カバーをカパッと開けられる構造になっている可能性があり、背面素材はプラスティックだろうと思います。
背面には指紋センサーが装備され、いまどきの中華スマホらしく顔認証にも対応します。
筐体色は全部で4色。10月10日現在、Banggoodではブラックとレッドのみ製品ページができていますが、イメージカラーは「Twilight」という、玉虫色のようなきれいな色です。
この製品を記事にするにあたり、「まだモック(模型)しかないのでは?」と少し心配になったのですが、実機が動いている動画がYouTubeにありました。
この動画にはAntutuスコアも映っていて「56,435」ですね。だいたい予想通りです。
3.価格など
記事中に記載しましたが、MEIIGOO S9は中国の通販サイト「Banggood」に製品ページがあり、10月10日現在だと「In Stock Notice」というステイタスで、参考価格は146.99ドル(16,985円)です。
CPUの型番だけ見ると中華スマホとしては妥当な価格に見えるかもしれませんが、6.18インチの高精細ノッチディスプレイを採用し、RAM容量やカメラ性能など、十分使えるスペックを確保しての価格ですから、個人的には激安だと思います。おとなしめ(あんまりゲームなんかをしない)の使い方だと高級機と変わらないくらいの貫禄がありそうですしね。
メーカーサイトの製品ページを見ると、かなりサイトの作りが粗くなっていまして、ちょっと不安になったりもしますが、個人的には久しぶりに「中華っぽい」スマホだなあ、と感じました。
4.関連リンク
MEIIGOO S9:メーカーサイト(英語)
MEIIGOO S9:Banggood