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Huawei Mate 9の中古品を購入しました - Leica監修デュアルレンズカメラを搭載する、かつてのフラッグシップモデルです(かのあゆ)

かつてのフラッグシップモデルを、安価で
こんにちは、かのあゆです。秋葉原のソフマップでサブ端末として中古のHuawei Mate 9を購入しました。すでに登場して2年が経過するハイエンド端末で、現在では後継機となっているMate 10 ProやMate 20 Proも登場していますが、Android 9 Pie/EMUI 9へのアップデートもローリングアウト済みで今でも十分使えるスペックです。しかも今回かなり安価な価格で購入することができました。今更感がありますがそんな今でもメイン端末としても十分使えるHuawei Mate 9をレビューしたいと思います。

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1.購入した商品のコンディションについて

今回購入したMate 9は秋葉原にあるソフマップAKIBA 1号店 サブカル・モバイル館で14,800円(税抜)で売られていた個体になります。同店舗では同じ世代のCPUを搭載したhonor 9が25,880円(税抜)、P10/P10 Plusが37,980(税抜)円程度で販売されており、同店舗に置いてあったMate 9は今回購入した個体のみでしたが、ソフマップのオンラインショップでは27,980円〜29,980円で販売されており、異様に安い価格設定です。

コンディションとしては本体ヒビありで付属品が元箱とイヤホン、ACアダプター、マニュアルのみとのことで、商品を確認したところ前面左フレーム部に欠けている個所が見当たりました。秋葉原では他にワールドモバイルでもジャンク扱いのMate 9が13,800円(税抜)で販売されていましたが、こちらは付属品一切なしで液晶割れが目立つコンディションだったため、ソフマップにおいてあった商品を購入して正解だったかもしれません。

1.スペック

Huawei Mate 9 スペック
Mate 9は2016年12月に発表された、当時のフラッグシップスマートフォンでCPUにはP10/P10 Proやhonor 9にも搭載されているKirin 960を採用しています。OSは発売当初はAndroid 7.0”Nougat”ベースのEMUI 5.0を搭載していましたが、2018年1月にはAndroid 8.0 “Oreo”/EMUI 8.0にアップデートされ、今年3月末にはAndroid 9 Pie/EMUI 9.0へのアップデートがリリースされています。

Kirin 960はQualcomm Snapdragon 820と同世代のCPUで、Antutuベンチマークのスコアもほぼ近い数値を計測しています。RAMは4GB、ストレージは64GBで、後継機のMate 10 ProやMate 20 Proでは対応しなくなってしまったMicroSDによるストレージ拡張にも対応しています。

ディスプレイは5.9インチサイズ1,980×1,080です。カメラはイン8MP、アウト12MP(カラー)+20MP(モノクロ)という構成で、この世代のMateシリーズからHuawei P9シリーズ以降と同じくLeica監修レンズを採用しています。バッテリーは4,000mAhで、Huawei Super Charge対応充電器(標準付属しています)、あるいはUSB PDによる急速充電も可能です。

2.デザイン

付属品
付属品はACアダプター、純正ヘッドセット、MicroUSB to USB-C変換ケーブル、マニュアルです(ここには写っていませんが元箱とSIMピンも付属しています)。本来付属しているUSB-Cケーブルと専用ケースは欠品でした。ただUSB-Cケーブルは現在では100円均一でも入手しやすそうなので欠品になっていてもあまり困ることはありませんでした。ケースや専用ガラスフィルムに関しては秋葉原の家電量販店ではすでに販売されていなかったのでAmazon.co.jpで注文することにしました。

前面
前面は16:9縦横比のディスプレイを採用。この時はこのデザインがベーシックなデザインだったんですよね。18:9縦横比のディスプレイやノッチデザインが普及した今となっては逆に新鮮かもしれません。よく見ると左フレーム部が欠けており、これが異様に安価な価格で販売されていた理由だったりしますが、液晶部の割れではないので個人的にはあまり気になるものではありません。

背面
背面はこのようなデザインです。今回購入した製品のカラーは「シャンパンゴールド」です。カメラフレーム部にはLeicaの文字が誇らしげにデザインされています。指紋認証センサーは背面に配置されており、認証の精度は非常に高いものになっています。当時のフラッグシップモデルだけに今見ても高級感のあるデザインで今でも所有欲を満たしてくれるものだと思います。

左側面
左側面はSIMトレイが配置されています。Mate 9はHuawei端末としては初めてDSDSに対応した端末でした。ただし、Mate 9ではMicroSDカードと排他式になっているSIMスロット2は2G/3G回線の待受のみサポートしていました。

MicroSDカード対応に関しては後継機のMate 10 ProやMate 20 Proでは残念ながら非対応で、サポートしていたMateシリーズは本機が最後となってしまいました。

現在の最新モデルであるMate 20 Proでは独自規格であるNM Cardによるストレージ拡張をサポートしたものの、独自規格ということもあり国内正規品は容量128GBのものでも8,000円程度になるなど高価で、ちょっと手を出しづらいのが難点です。

その点MicroSDカードであれば128GBのものなら2,000円台で購入できるようになっており、気軽にストレージ拡張できるのは大きなメリットだと思います。

右側面
右側面はボリュームキーと電源キーが配置されています。

前部
前部は3.5mmヘッドフォンジャックが配置されています。

後部
後部はステレオスピーカーとUSB-Cポートが搭載されています。USB-Cポートはちょうどこの端末が登場した頃には他社のフラッグシップモデル、例えばXperia XZなどにも採用されており、一気に普及し始めた印象です。

当時のGalaxy S7 Edgeがまだモノラルスピーカーを採用し続けていた中、Mate 9ではステレオスピーカーを採用しており、その音質も非常に高いものになっていました。

3.使用感

システム

EMUI 8.0 ホーム
リリース当初はAndroid 7.0 “Nougat”/EMUI 5.0で出荷されたMate 9ですが、2018年1月にはAndroid 8.0 “Oreo”/EMUI 8.0へのアップデートがリリースされています。また先月28日には二度目のメジャーアップデートとなるAndroid 9 Pie/EMUI 9.0へのアップデートも実施されており、OSのバージョン的には現在販売されているMate 20 Proなどと同等のものまでアップデートされています。

ただし、リリース1ヶ月で順次アップデートが配信されるという形になっているため、まだかのあゆが購入した個体にはOTAによるアップデートが配信されていない状態です。リリース1ヶ月以内に全ての国内版Mate 9にAndroid 9/EMUI 9.0へのアップデートが行き渡る予定になっているため、アップデート配信を楽しみに待ちたいところです。

初期搭載アプリ一覧
初期搭載アプリは非常にシンプルで、Googleが提供しているアプリとHuawei独自のユーティリティ、キングソフト製のMicrosoft Office互換アプリである「WPS Office」のみがインストールされています。

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64GBもあれば十分
別のサブ端末(内蔵ストレージ32GB)の環境をほぼそのままコピーした後の空き容量は64GB中42GB。内蔵ストレージ64GBという構成は今ではミッドレンジクラスでも珍しくないものになってしまいましたが、Huawei端末の場合一部のアプリデータやスクリーンショットの保存先をMicroSDカードに移動できるため、ストレージ不足に困ることはまずないかと思われます。個人的には十分すぎる容量だと思います。

Android 8.0 FWのセキュリティパッチ情報
購入時点でAndroid 7.0 “Nougat”/EMUI 5.0からAndroid 8.0/EMUI 8.0へのアップデートが完了済みの状態でした。Androidセキュリティパッチレベルは2018年11月5日付のものです。

カメラ

カメラアプリ
Android 8.0/EMUI 8.0時点でのものなので、Android 9/EMUI 9.0へのアップデート後に構成が変更されている可能性もありますが、標準カメラアプリのUIは昨年実機レビューを行なった、同じくAndroid 8.0/EMUI 8.0を搭載していたHuawei P20 liteとほぼ同等のものです。

「ライトペインティングモード」などもしっかり搭載されており、Leica監修レンズ搭載モデルの特徴となっている「ウォーターマーク(すかし)」を入れる設定もあります。

カメラサンプル1
カメラサンプル2
カメラサンプル3
カメラサンプル4
Leica監修カメラが搭載されたのはMate 9と同じ年に発売された「Huawei P9」からになりますが、Mate 9ではモノクロセンサーが20MPにアップデートされた「第二世代」のLeicaデュアルレンズが採用されています。

当時のカメラ専門ベンチマークサイト「DXOMark」での総合スコアは85点で、現在販売されているHuaweiの後継モデルを含めたフラッグシップモデルと比べると暗所での撮影はさすがに劣る印象もありますが、2016年当時のフラッグシップモデルに搭載されたカメラだけあって明るい場所では現在でもかなりきれいな写真が撮影可能です。特に一番下のカルビの写真などはかなりおいしそうに撮れていると思います。

モノクロ写真
モノクロセンサーを搭載していることもあってこのような写真もきれいに撮影できてしまうのがHuaweiフラッグシップモデルの利点だと思います。Huawei製スマートフォンのカメラはかなり評判が良いですが、2016年のフラッグシップモデルを今中古で購入してもそのカメラ性能には満足できます。

4.性能テスト

今回もいつも通りベンチマークテストはAntutu Benchmark 7.1.7で行っています。
Antutuベンチスコア

参考:
Samsung Galaxy S10e SM-G9700 (Snapdragon 855) : 355,870
Samsung Galaxy S9 SM-G960F (Exynos 9810): 250,018
Samsung Galaxy Note8 SC-01K (Snapdragon 835): 205,819
Samsung Galaxy S8 Duos SM-G950FD (Exynos 8895) : 194,363
Samsung Galaxy S8 SC-02J (Snapdragon 835) : 194,096
Sony Xperia X Performance F8132 (Snapdragon 820): 157,502
Xiaomi Mi 8 Lite(Snapdragon 660): 142,455
LEAGOO S10(Helio P60): 138,927
Samsung Galaxy Feel2 SC-02L(Exynos 7885): 123,174
ALLDCUBE m5(Helio X20): 103,678
Chuwi Hi9 Air(Helio X20): 95,498
Teclast M2(Helio X23): 94,849
DOOGEE S70(Helio P23 MT6763T): 93,417
Chuwi Hi9 (MT8173): 88,330
Huawei P20 lite (Kirin 659): 86,761
ALLDOCUBE X1(Helio X20): 85,170
Ulefone Armor 5 (Helio P23 MT6763V) : 83,335
Umidigi One Pro (Helio P23 MT6763V) ; 83,184
Blackview BV9500(Helio P23 MT6763T): 80,715
Vernee V2 Pro (Helio P23); 79,410
Huawei P10 Lite(Kirin 658) : 78,986
HOMTOM HT70(MT6750T): 59,460
Blueboo S3(MT6750T): 57,837
Nomu S10 Pro (MT6737T) : 51,425
Vernee M6 (MT6750); 50,186
VKWorld Mix Plus (MT6737) : 44,558
T-bao X101A (MT8783): 40,933
PIPO N8(MT8163A):39,785

スコア的には同世代のQualcomm製ハイエンドCPUであるSnapdragon 820よりもやや高いスコアを計測しています。ただ、それよりも驚くのが現在2万円台で購入できるHelio P60やSnapdragon 660といったミッドレンジ向けのCPUがこのスコアに近づいていることでしょうか。スマートフォンに搭載されるCPUの性能向上は近年著しいとはいえ、ちょっとこの進化の速さには驚いています。

Huawei製スマートフォンに搭載されているEMUIのチューニングが素晴らしいこともあり、WEBブラウジングや各種SNSなどの通常動作に関してはGalaxy S10eのレビューでも書いたとおり、最新ハイエンドCPUとの差は感じづらいというのが正直な感想です。

特にMate 9は高速ストレージ規格のUFS 2.0/2.1を採用していることもあり、今でもきびきびと快適に動作しており十分メインとしても使える性能だと思います。

Asphalt 9は最新ハイエンドと比較すると突っかかるような個所も
ただし、最新の3Dゲームに関してはSnapdragon 835以降と比べるとさすがに突っかかりを感じるような場面もありますが、この辺もグラフィック設定を調整できるタイトルであれば適切な設定に変更することで対応できると思います。

5.まとめ

今回購入したHuawei Mate 9は状態に若干難がある製品だったため、14,800円(税抜)で購入することができましたが、通常中古も安い個体では20,000円前半から購入できるようになっています。Mate 9に限らず、キャリア販売されていたXperia X PerfomanceやGalaxy S7 Edgeといったかつてのハイエンド端末も1万円後半~2万円台と、今のミッドレンジスマートフォンと同じ価格帯で購入できるようになってきました。

さすがにバッテリーの劣化などは気を付ける必要があるものの、この時期のフラッグシップモデルはハードウェア性能、カメラ性能が今のハイエンドモデルと比較しても劣らない製品が多く、現在新品で販売されているミッドレンジクラスの製品も素晴らしいものが多くなっているので非常に悩ましい部分ではありますが検討に入れる価値はあると思います。

Mate 9は発表当時から欲しかった端末ですが、美しい筐体デザインは今でも通用すると思いますし、後継機では対応しなくなってしまったMicroSDカードによるストレージ拡張にも対応しているなど、製品の完成度はかなり高いのでサブ端末として大事に運用していきたいと思います。

6.関連リンク

Huawei Mate 9 : Huawei Japan
Huawei Mate 9 - ファーウェイの”本命”フラッグシップモデル登場!グローバル版より価格設定が安価という戦略性も!(かのあゆ)

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