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Google Pixcel C - 米国で販売開始、日本でも製品ページができてたので調べてみた

Google pixel C
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回はWindowsではなく、Androidタブレット、というか2 in 1といったほうがいいと思いますが、「Google Pixcel C」について書きたいと思います。Pixcel Cは9月30日のGoogleのイベントで公開され、話題となりました。ウインタブでも記事にしています。
Google Pixcel C - Android 6.0をOSにした10.2インチ2 in 1をGoogleが発表!

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この時点で、Android製品として非常に高いスペックと独特な筐体に魅力を感じましたが、つい最近米国で販売が開始されたことにより、製品の詳細スペックなどが明らかになったので、もういちどチェックしてみました。

1.スペック

OS: Android 6.0 Marshmallow
CPU: Nvidia Tegra XI 64-bit processor
RAM: 3GB
ストレージ: 32 / 64 GB
ディスプレイ: 10.2インチ(2,560 x 1,800)
カメラ: イン2MP / アウト8MP
入出力: USB Type-C、オーディオ
ネットワーク: 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.1
バッテリー: 34.2 WHr
サイズ:
 本体 242 x 179 x 7 mm / 517 g
 キーボード(別売)242 x 179 x 5.5 mm / 399 g

OSはもちろんAndroidで、最新のバージョン6「Marshmallow(マシュマロ)」です。ここはウインタブなので、Marshmallowがどう優秀なのかを言及するのは難しいところですが、Android 5.1「Lolipop」に関しては(AndroidというOSにあまり馴染みのない身としては)かなり使いやすいと感じているので、きっとMarshmallowも素晴らしいOSなんだろうと思います。

また、Pixcel CにはOSの自動更新機能がついています。私はNexus 7(2012)を持っているのですが、Google製だとOSの更新が容易にできるんですよね。AndroidというOSはWindowsと異なり、新しいバージョンがリリースされてもすべての機種に適用できるわけではないので、Windowsユーザーにとって当たり前である自動更新機能がついている、というのは安心ですね。

CPUはNvidia Tegra X1という、8コアでモバイル用としては非常にハイスペックなものが搭載されており、RAMも3GBありますので、処理性能は非常に高いと思われます。ただし、そもそもWindowsマシンではなく、PCソフトウェアも互換性がないものがほとんどなので、どっちが高性能、みたいな話をすることはナンセンスだと思います。でも、とても快適に操作できるレベルの性能であることは間違いないでしょう。

ディスプレイ解像度は10.2インチサイズでありながら2,560 × 1800なので高精細であるのははっきりわかりますが、アスペクト比がちょっと変わっていて、「√2 : 1」です。たしか√2=1.4142くらいのはず(すいません、文系なんです)なので、Microsoft Surfaceの3;2よりは若干正方形に近い、ということになりますね。いいか悪いかは何とも言えませんけど。

あと、サイズ感ですが、本体の厚さが7 mmというのはWindowsタブレットとの比較では最薄クラスですし、10インチクラスで重さ517 gというのも最軽量クラスとなります。また、キーボード込みの重さも916 gと1 kgを軽く下回っているので、携帯性も高いでしょう。

2.筐体

Google Pixcel C 筐体
筐体素材はアルマイト(酸化皮膜でコーティングされたアルミニウム)です。画像で見る限りかなり質感が高そうに感じられます。筐体手前にあるカラフルなインジケーターは飾りじゃなくてバッテリー残量を表示してくれます。

Google Pixcel C タブレット本体
タブレット本体はスペック表のとおり薄く、ベゼルも細めなので、洗練された感じに見えます。アルミ筐体ということもあり、手に取ると高級感があるんじゃないでしょうか。

Google Pixcel C キーボード
一番気になるのはやっぱりキーボードを接続しての使用感ですよね。Surfaceと同様、別売りですけどPixcel Cを購入するなら必須、といえるものだと思います。

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Google Pixcel C キーボード接続
発表当初から話題になっていたマグネット接続は、面倒な位置合わせも不要と思われ、非常に簡単、便利な方式です。

Google Pixcel C ヒンジ
ヒンジもついているので角度調整も簡単。

Google Pixcel C キー入力
10.2インチサイズとしてはキーのサイズも大きく、入力はかなり快適そうです。

Google Pixcel C ラップトップ
キーボード接続時の筐体構造が安定しているので、膝の上でも問題なく使えますね。私はこの画像がもっともよくPixcel Cという製品を物語っていると思います。つまり、マウスを使うんじゃなくてタッチ操作とキー入力を併用するスタイルです。Windowsタブレットの場合、「それがWindowsであるから」なんでしょうか、タッチ対応のタブレットなのにキーボードを接続すると必ずマウスが欲しくなってしまい、マウスを接続してしまうと、タッチ操作を全くしなくなってしまいます。これって、私だけですかね?

しかし、Pixcel CはAndroidをOSとし、まずタブレットありき、タッチ操作ありきの使い方となり、使い勝手のいいキーボードがあってもそれは本体の従者でしかない、という使い方ですね。キーボードを接続していても自然とタッチ操作を併用する、という感覚になるのかもしれません。

このことは「キーボード付きのAndroid」が「キーボード付きのWindowsタブレット」とは異なる使い方を提案しているように感じられ、逆にWindowsタブレットにとって脅威になりそうな気がしています。

3.価格と発売時期

Google Pixcel Cは12月8日に米国のGoogleストアで発売され、価格は32GBモデルが499ドル(約60,400円)、64GBモデルが599ドル(約72,500円)です。そして必須のオプションである専用キーボードは149ドル(約18,000円)となります。日本ではまだ発売されていませんが、日本のGoogleストアにはすでに製品ページがあるので、発売は時間の問題と思われます。

米国での販売価格と日本での販売価格がほぼ同じ、という前提で考えると、32GBモデル+キーボードで約78,400円、64GBモデル+キーボードで約90,500円ということになりますが、Windowsタブレットで近い価格帯の製品は

Lenovo ThinkPad 10: 本体75,600円、キーボード15,120円
Microsoft Surface 3: 本体77,544円、タイプカバー16,934円

というところでしょうか?今のところ、「ThinkPad 10にしようか、それともPixcel Cにしようか?」という悩み方をする人はあまり多くないと思います。このクラスのWindowsタブレットを検討するような人は、パソコンとしても使いたいと思うはずですから。しかし、Android 6というOSが大きく進化していて、市場に「Pixcelクローン」の安価な製品が出てきだしたら、「似て非なるもの」だけにちょっとした変化が起きるかもしれませんね。

タブレットや2 in 1を検討している人たちが、PCと同じOSが搭載され、PCソフトウェアが使えるというモバイルWindowsデバイスのメリットよりも、ある程度の互換性(例えばAndroid版Office)を確保した業務系、生産系アプリ、あるいはメールやSNSの投稿をキーボードでこなせ、スマホで遊んでいたゲームもそのまま使えるAndroidの2 in 1に魅力を感じるようだと、もともとモバイルの分野で強大なシェアを持っているAndroidだけに、WindowsタブレットやWindowsスマホにとって脅威になりそうです。

最後に話が大きくなってしまいましたが、Pixcel Cの発売を期に、Androidタブレットや2 in 1の動向についても注目していきたいとは思っています。

4.関連リンクおよび引用元サイト

The Pixel that’s all-purpose:米国Google 製品紹介ページ
Pixel C:Googleストア(日本) 製品ページ

THE VERGEのレビュー動画

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コメント

  1. 匿名 より:

    Androidの情報面白かったです。
    Googleがどんなことをやっていくのか楽しみです。
    WindowsとAndroidの2 in 1はどう進化するのか期待しています。

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。個人的にはiOSって世界観が全然違う気がするのですが、Androidのほうは最近少し気になっていますので、今後はたまに記事を書きたいと思います。よろしくお願いします。

  2. Androidではキーボードだけでは操作できないんですよね…。キーボードからちょくちょく手を離して画面をタッチしなきゃいけないので、期待してたほどにはAndroid+キーボードは便利ではなかったです。キーボード使用に特化したアプリや、ホーム画面を揃えてくれたら、Windowsにも十分対抗しうると思うのですが。

    • wintab より:

      しいふうるさん、こんにちは、コメントありがとうございます。オピニオン記事を書きたいと思いつつ、炎上しそうなので躊躇しているのですが、パソコンになろうとした(私にはそう見えます)iPad Proと、そんなつもりはなくてAndroidの良さを追求しつつキーボードをつけちゃったpixel Cなら、本分をわきまえながら使い勝手を良くしようとしている後者のほうがよっぽどWindowsには脅威、と思います。

  3. じぃ より:

    うーん 中途半端だ
    Androidで2in1が売りなら3GやLTEとかも実装するべきだろう
    これならキーボードは買わずゲーム機として使った方が有意義に使えそう
    同じ値段出すならSurface 3買った方が使い道は多そうだ

    • wintab より:

      じぃさん、こんにちは、コメントありがとうございます。たぶん、おっしゃる使い方で十分楽しいんじゃないか、と思います。私はWindowsばかり使っているので、どうしてもキーボードありきの記事の書き方になってしまうのですが、この製品はあくまでAndroidである、というところから外れていないので、純粋タブレットとして使っても満足できるんじゃないか、と思います。