こんにちは。かのあゆです。2回ほど紹介記事を書いている「Samsung Galaxy S8」ですが、こちらのグローバル版である「Samsung Galaxy S8 Duos SM-G950FD Orchid Gray」を先日中古品として購入しましたので紹介させていただきます。2017年のフラッグシップモデルにふさわしい性能を持ち合わせているだけではなく、デザインも未来感を感じる素晴らしい一台となっています。
Samsung Galaxy S8 & S8 Plus ー 挑戦的なデザインに生まれ変わったフラッグシップモデル(かのあゆ)
Galaxy S8 ー 国内au版を触ってきました!2017年のフラッグシップモデルはすごかった!(かのあゆ)
1.スペック
OS: Android 7.0 “Nougat” With Galaxy Experience 8.1
CPU: Samsung Exynos 8895 Octa
RAM: 4GB
ストレージ: 64GB
ディスプレイ: 5.8インチ 1,440×2,960 “Infinity Display”
ネットワーク :
4G: LTE Band 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28/32/38/39/40/41
3G: 850/900/1700/1900/2100 MHz
GSM: 850/900/1800/1900 MHz
802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0
カメラ: イン800万画素、アウト1200万画素(デュアルピクセル)
バッテリー: 3,000mAh
サイズ: 148.9 x 68.1 x 8.0mm / 152g
Galaxy SシリーズやNoteシリーズは地域によって搭載CPUが異なっており、日本国内でキャリアモデル(ドコモ版SC-02J、au版SCV36)として販売されているのはQualcommのSnapDragon 835を採用していますが、他にSamsung製のExynos 8895を搭載したモデルも存在します。かのあゆが今回購入したSM-G950FDというモデルはExynos 8895を採用したモデルになります。
どちらも最新のオクタコアプロセッサーで、搭載されているGPUの仕様がSnapDragon 835版がAdreno 540、Exynos 8895版Mali-G71 MP20(20コア)と異なっているものの、性能としてはSnapDragon 835版、Exynos 8895版でほぼ差はありません。ただしAntutuベンチマークなどのスコアは若干Exynos 8895版のほうが高いスコアが出るようです。
どちらにせよ性能面では2017年のフラッグシップモデルにふさわしいものとなっているので、スマートフォンに求められる基本的な動作はもちろんのこと、動作が重めな3Dゲームのプレイも軽々とこなしてくれます。
また日本版のキャリアモデルはシングルSIMモデルのみですが、海外版ではDSDSに対応したデュアルSIMモデルも存在しています。今回かのあゆが購入したモデルはデュアルSIMモデルとなります。
搭載RAMは4GB、内蔵ストレージは64GBで高速転送規格であるUFS 2.1に対応しており、さらにmicroSDXCカードで最大256GBまで容量を増設できるため、ストレージの容量不足に悩まされることもまずないでしょう。
2.デザイン
パッケージは黒一色に青文字で「S8」の記載があるシンプルなものですが、この箱だけでもかなり所有欲を満たされるものになっています。
付属品はSamsung独自の高速充電規格であるSamsung Adaptive Fast Chargingに対応したACアダプター(海外仕様)とmicroUSBからUSB-Cに変換するコネクタ、USB-CからmicroUSBに変換するコネクタ、AKG監修のハイレゾ対応イヤホンとなります。
本来はUSB-Cケーブルも付属しているようなのですが、今回購入した商品は中古品だったこともあり、こちらは欠品だったようです。
日本国内キャリア版では付属品が一部異なり、変換コネクタとUSB-Cケーブル、ACアダプターが付属しない代わりにワンセグ・フルセグ受信に利用するアンテナケーブルが付属しています。
イヤホンはハイレゾ再生に対応しており、オーディオブランド「AKG」が監修した高品質のものが付属しています。
昨年発売した「Galaxy S7 Edge」以前もイヤホン自体は付属していたのですが、「とりあえず音は聞ける」程度の品質のものでしかなかったことを考えると、こちらもかなりうれしい変更点となります。
前面は見た通りほぼ液晶画面が占めている画面比率18.5:9を実現した「Infinity Display」が採用されています。
Galaxy Sシリーズのデザインは2010年に発売した初代「Galaxy S」から昨年の「Galaxy S7/S7 Edge」まで基本的な要素は変わっておらず、前面にホームボタンを配置したデザインは他の端末でも採用されたため、ある意味「テンプレート化」してしまって没個性的になっていましたが、今年のS8世代からかなり挑戦的なものに変更されています。このデザインはかなり所有欲を満たされるものとなっています。
この画面比率のおかげで映画などのコンテンツの鑑賞やWEBサイトの観覧はかなり快適に行えるものと思われます。
背面は指紋認証センサー、1,220万画素のデュアルピクセル技術を採用したカメラ、LEDフラッシュと心拍計センサーが搭載されています。
日本キャリア版では「Galaxy」ロゴとキャリアロゴ、ワイヤレス充電技術である「qi」のロゴが並んでいますが、グローバル版ではシンプルに「Samsung」ロゴのみとなっています。
カメラとLEDフラッシュ&心拍計センサー部に関してはゴリラガラスが採用されているため、以前のモデルのように使っているうちにカメラレンズに傷がついてしまうというケースは大幅に減りそうです。
上部はSIMカードスロットとマイクが配置されています
下部はUSB-Cポートとモノラルスピーカーが配置されています。前世代のGalaxy S7/S7 EdgeまではmicroUSBポートを採用していましたが、Galaxy S8ではついにUSB-Cポート採用に変更されました。
充電に関してはSamsung独自規格の「Samsung Adaptive Fast Charging」のほか、SnapDragon 835版でも採用されているQualcommの「QuickCharge 2.0」にもしっかり対応します。
QuickCharge自体はSnapDragon搭載機のみ対応している印象もありますが、実は制御チップが搭載されていれば他社のCPU搭載機でも利用可能になっています。
特にExynosモデルが基本存在しない日本国内ではAdaptive Fast Charging対応の充電器やモバイルバッテリーを入手するのは困難に近いため、より一般的なQuickCharge 2.0に対応しているのは非常にありがたいところです。
スピーカーに関して音質はそれなりなものの、中華スマートフォンでもステレオスピーカーを採用した端末が増えてきたことを考えるとやはりGalaxy S8/S8+でもステレオスピーカーを採用してほしかったというのが正直な感想でしょうか。
左側面はボリュームボタンとGalaxy S8/S8+から新たに採用されたアシスタンス機能「Bixby」を呼び出すBixbyボタンが配置されています。
Bixbyボタンに関しては標準では割り当てを変えることはできませんが、Google Play Storeで配信されている「bxActions」というアプリを使うことで割り当てを変更することも可能となっています。Bixbyを使わないという方はこのツールでカメラ起動などに割り当てを変更したほうが快適かもしれません。
bxActions – Bixby Button Remapper : Google Play Store
右側面は電源ボタンが配置されています。
3.システム
Galaxyは初代「S」のころから独自UIである「TouchWiz UI」を採用してきましたが、Android 7.0にアップグレードされた際に名称が「Samsung(Galaxy) Experience」に変更されました。
TouchWiz UI名称時代はSamsung独自のカスタマイズが強い印象でしたが、Samsung Experienceでは「素の」Androidに近い構成に変更されています。
他機種からの乗り換えでも操作性の違いに迷うことなく移行できるようになったという意味ではこの変更は大歓迎です。
プリインストールアプリはグローバル版ではシンプルで、Microsoft Officeを除けば本当に素のAndroidに含まれている最低限のツールとファイラー、独自アプリストアのみとなっています。構成としては中華スマートフォンに近い内容で、音楽再生アプリや電卓すらインストールされていない非常に「シンプルな」ものとなっています。
Galaxyシリーズでは数年前から余計なプリインストールアプリを減らして極力素のAndroidに近い内容に近づける方針になっていますが、今回は本当に素のAndroidに近いと言えます。
使わないアプリを最初からインストールされてもアップデートで無駄に容量を消費するだけですし、必要なアプリはユーザーがストアから自由に選べばよいので、この方針はかのあゆとしては大歓迎です。
電卓や標準音楽再生アプリなどのSamsung標準アプリはGoogle Play Storeや独自ストアである「Galaxy Apps」から入手可能ですので必要なもののみ選択してインストールすることが可能です。
ただし国内キャリア版に関してはこの限りではなく、キャリアアプリなどが多数インストールされてしまっているので、この辺に関しては改善してほしい限りなのですが…
オーディオ面に関しては高音質なDSD64/128音源の再生に対応したほか、MP3音源などの圧縮音源だけでなくYouTubeなどもハイレゾ相当にアップコンバートしてくれる「UHQアップルケーラー」や自分の耳に合わせて音の聞こえ方を調整してくれる「Adapt Sound」も搭載されており、ミュージックプレイヤーとしても大いに活躍してくれます。
またGalaxy S7 Edgeで初採用されたエッジスクリーンから便利なミニアプリを起動できる「Apps Egge」も引き続き搭載されており、ニュースアプリやコンパス、端末のメンテナンスアプリなどをここから呼び出すことが可能となっています。
Galaxy S8/S8+では新機能としてインテリジェンスアシスタンス機能の「Bixby」が搭載されました。
日本国内では総合ホームアプリの「Bixby Home」、カメラを対象物に向けるだけで必要な情報を検索できる「Bixby Vision」、リマインダー管理機能の「Bixby Reminder」が利用可能ですが、音声AIアシスタンス機能は日本国内ではサービスが開始されていないため、残念ながら当面は使用することができません。
正直Bixby HomeはAndroid端末なら標準で利用できる「Google Now」とかなり似ているのでそこまで新鮮味はない印象です。Twitterのトレンドやフィットネス情報などもまとめてくれるので便利ではあるのですが…
近年では標準搭載されているスマートフォンも増えてきた指紋認証のほか、顔認証、色彩認証による画面ロックにも対応。指紋認証センサーが背面に設置され使いづらくなったという話もよく聞くので、顔認証や虹彩認証と組み合わせて使うのがベストかもしれません。
虹彩認証のほうはかのあゆが眼鏡を使用していることもあり、うまく認証することができませんでしたが、顔認証のほうはスムーズに認証することができました。
カメラはGalaxy S7/S7 Edgeから継承された1,220万画素のデュアルピクセル技術を採用したものが搭載されています。
昨年のGalaxy S7/S7 Edgeの時点でカメラのベンチマークサイト「DXoMark Mobile」では88点という高スコアをただき出しており、各レビューサイトでの評価も高いものとなっていましたが、今回もスマートフォンのカメラとしては非常に美しい写真を撮影することができるようになっています。
Samsung Galaxy S8 mobile review: High photo potential : DXoMark
このほか日本では残念ながら周辺機器として販売されていませんが「Dex Station」という周辺機器に接続することでGalaxy S8を外部モニターに接続して小型PCとして使用できる「Dex」という機能が搭載されています。
4.性能テスト
ベンチマークはいつも通り「Antutuベンチマーク」で行ってみました。
参考:
LeEco Le Pro 3 (SnapDragon 821) : 161,331
LeEco Le Max 2(Snapdragon 820): 135,484
Lenovo ZUK Z2(SnapDragon 820): 132,410
UMI Z(Helio X27): 110,070
Vernee Apollo(Helio X25): 93,251
Elephone S7(Helio X25): 92,543
今年のフラッグシップモデルにふさわしくベンチマークスコアはなんと171,570という数値をたたき出しています。
3DベンチマークのスコアもSnapDragon 820搭載機より高いスコアをただき出しており、この性能で最新の3Dゲームをプレイしても特に不満が出るようなことはないでしょう。
ただ昨年のSnapDragon 820搭載機もパフォーマンスは非常に高く、SnapDragon 821搭載のLe Pro 3に至っては本端末に搭載されているExynos 8895に迫るスコアを記録しているので、昨年のハイエンド端末からの乗り換えは早すぎるのではないかと感じました。
WEBブラウジングやSNS用途に関してはすでに現在のローエンドクラスのCPUを搭載した端末でも不満がないレベルにまで引き上げられていることもあり、ハイエンドクラスのスマートフォンに関しては動作に不満を感じるようなことはまずないはずです。
ただし、Galaxyに関してはどうもSnapDragonより自社製のExynosのほうにチューニングが最適化されているような印象で、SnapDragon 820搭載のGalaxy S7 Edge SC-02Hでは発熱によるパフォーマンス低下に悩まされたのですがExynos 8895を搭載したGalaxy S8ではそのような場面にまだ遭遇していないので余計そのように感じました。
5.まとめ
Galaxy S8 Duos SM-G950Fは日本国内ではイオシスで新品の取り扱いがあり、通販サイトではAmazon.co.jpやExpansysなどで購入することが可能です。かのあゆが購入したのは中古品ですが、まだ発売から間もないこともあり価格は84,800円と新品とほぼ変わらないような価格となっていました。
正直現在のスマートフォンはミッドレンジクラスでも十分すぎる性能となってきており、HuaweiのP10 Liteが約3万で購入できることを考えると高価な印象です。
ただし、性能面だけでなく、ほぼ全面液晶という驚異的なデザインを採用したGalaxy S8はかなり所有欲を満たされますし、長期的に運用していきたいと思わせる素晴らしいものとなっています。
Samsungは昨年のGalaxy Note 7のバッテリー関連の不具合により、イメージダウンを起こしてしまう結果となってしまいましたが、今年のGalaxy S8/S8+に関してはその分かなり力を入れてきた印象があります。
とにかくメイン端末は性能もデザインもカメラもすべてこだわりたい!という方は高価な端末ですがその分満足できる端末となっているはずです。
正直今年前半のスマートフォンの中ではキャリアモデル、SIMフリー含め最も印象的な一台なのではないでしょうか。非常に高価な買い物となってしまいましたが、かのあゆは満足しています。
関連リンク
Galaxy S8/S8+(国内キャリア版) : Galaxy Mobile
Galaxy S8 SM-G950FD Dual SIM Orchid Gray: Amazon
Galaxy S8:イオシス
コメント
DSDSだってのは素晴らしいけど8万5千円のものを保証なしで買うのは凄い勇気いりますね。
国内ではP10も手に入りますし基本メーカー保証も受けられませんしね…
いろんな意味で自己責任の世界ですがそれ踏まえても魅力的だったので…((笑)
このSM-G950FDはIiJimioでも利用可能ですか?買おうと思いましたが、高価なので、Iijimioで使わなかったら困ります。。。
>>匿名さん
ちょっと都合上直接的な回答はできないのですが、一応グローバル版のSN-G950FDはLTEバンド19も対応しています。
分かりました!じゃ、利用可能ですね。