中国メーカーのELEPHONEが、エントリークラスのスマホ「A7H」を発売しました。現行のエントリーモデル「A6 Max」の後継機と思われます。ELEPHONEらしい美しいデザインで、低価格品ながらバランスが取れたスペックになっていますので、ウインタブ読者のサブスマホにはピッタリかと思われます。
1.スペック
OSはAndroid 9.0で、最新のAndroid 10ではありません。また、大手メーカーとは異なり、将来的にOSのOTAアップデートに対応してくれるかは不明です。というか難しいと思います。しかし、9.0であれば実用上不便に感じることはないでしょう。
CPUはHelio P23で、Antutu(Ver.8)のスコアが10万点程度なので、2020年2月だと「エントリークラスのいいほう」くらいの性能と言えます。プレイするゲームによっては画質設定を落としたりしてやる必要があると思いますし、大容量で凝ったグラフィックのゲームをプレイするのは厳しいと思われますが、OSの基本操作やニュースアプリ、SNSなどに使うぶんには不満のない性能と言えるでしょう。要するにゲーム目的でなければ一通りの操作は快適にこなせるはずです。
RAMは4GB、ストレージは64GBで、こちらもエントリーモデルとしては十分な容量が確保されていると思います。ディスプレイは6.41インチで、パンチホールカメラを採用する「いまどき」のデザインになっていますが、解像度はHD+にとどまっていますので、ミッドレンジ機以上のスマホよりは少し品質が落ちます。個人的には(低画素数なので)表示が粗いなどと感じるようなこともないだろうと思います。ただし、このへんは人によって異なる印象になるかもしれません。私は視力が低いので…。
カメラは最新のAndroidスマホとしてはあまり高い画素数とは言えません。画素数が高ければいいというものでもありませんし、13MPでもキレイに撮影できるスマホはありますが、中華製品の場合、カメラが高画素数でも画質はイマイチ、というケースが少なくないので、この製品のカメラ品質はちょっと不安ですね。ただし、エントリーモデルのカメラ画素数としては悪くないと思いますし、アウト側がトリプルレンズになっているという「仕様」は評価したいです。
2.筐体
エントリークラスながら、インカメラがパンチホールタイプになっていますので、ちょっと高級に見えますね。また、背面には美しいグラデーションが入っています。ELEPHONEの製品は筐体の質感とかデザインが高水準だと思います。指紋センサーも背面にあります。
筐体色は「Breathing Crystal(水色)」と「Starry Black(黒)」の2色があります。グラデーションがはっきりわかるのはBreathing Crystalのほうで、この色は最近のELEPHONE製品でしばしば見かけます。個性的でいいんじゃないでしょうか。
画像が見にくくてすみません。側面です。右側面の電源ボタンと音量ボタン、左側面のSIMスロットはいいとして、「左側面にもうひとつボタンが…」。これ、製品ページに説明がなく、具体的な役割がわかりません。おそらく任意の操作を割り当てられるようになっていると思いますが、この部分はスマホの使い勝手を左右すると思われますので、詳細な情報を知りたいところですね。
3.価格など
ELEPHONE A7Hは中国の通販サイト「Banggood」および「Aliexpress内のELEPHONE Official Store」で販売中です。2月26日現在の価格はBanggoodで129.99ドル(14,652円)、Aliexpressでは129.98ドル(14,543円)となっています。価格差が非常に小さいので、購入履歴のあるサイトを使えばいいと思います。
この製品、1年くらい前だと、ウインタブ的には「ミッドレンジ」と呼んでいたスペックになっています。直近だと200ドルクラスの中華スマホよりはスペック面で見劣りしますが、ゲームを除く普段使いで不満を感じるような性能ではないと思いますので、ライトユーザーのメイン機として、またウインタブ読者の2台目、3台目のスマホとして、とても魅力的だと言えるでしょう。
4.関連リンク
ELEPHONE A7H:Banggood
ELEPHONE A7H:ELEPHONE Official Store(Aliexpress)