ELEPHONEの「A6」という製品に関しては、この4月に「A6 mini」というエントリークラスの製品をライターのかのあゆさんが実機レビューしていますが、今回は「A6 Max」をご紹介します。製品名から想像すると「サイズが大きいんでしょ?」って思いますよね?正解です。しかし、サイズだけでなく、いろんな部分のスペックがワンランクアップしていて、かなり使えそうな製品です。
1.スペック
OSはAndroid 9.0と新しく、CPUはHelio P22です。ちなみにA6 miniはHelio A22でした。よく似た型番なんですけど、P22のほうはオクタコア、A22はクワッドコアですし、GPUも異なります。AntutuスコアはP22が7万点台半ば、A22が6万点台半ば(A6 miniの実機レビューでは66,080でした)と、性能面ではP22のほうがワンランク上です。ただし、Snapdragonの665とか710、Helio P60やP70といったミッド(ミッドハイ)レンジのCPUのスコアの半分、あるいは半分以下くらいなので、2019年の水準だとエントリークラスと位置づけていいでしょう。とはいえ、一部のCPU負荷の高いゲームを別にすれば、一通りの操作は快適にこなせると思います。
RAMは4GB、ストレージは64GBなので、エントリー~ミッドレンジのスマホとしては十分な容量になっています。ディスプレイは6.53インチと大型で、A6 miniが5.71インチでしたから、「さすがMax」という感じです。解像度のほうはHD+になっていて、欲を言えばFHD+が良かったかな、とは思います。また、水滴型ノッチを採用していますので、「いまどき」のデザインになっています。
通信バンドは非常に多く対応し、バンド19や28も含まれています。この点もA6 mini(B1/3/5/7/8/20のみ)とは異なるところです。それと、ポートはType-Cでイヤホンジャックは省略されています。
カメラも画素数に関してはなかなかの水準ですね。イン20MPということなら、セルフィー(自撮り)もキレイに撮影できそうです。A6 miniはイン16MP/アウト16MP+2MPというカメラを搭載していますが、かのあゆさんのレビューの評価が高かったので、このA6 Maxに関してもカメラ品質には期待できそうです。
バッテリーは3,500 mAhと、中華スマホとしては特に大容量ではありません。しかし、ワイヤレス充電に対応します。それと、日本ではほぼ使いみちがありませんが、NFCもついています。
2.筐体
割とオーソドックスなデザインです。水滴型のノッチはこのクラスの製品としてはサイズも小さく、スタイリッシュに見えます。背面はグラデーション処理されていて(Lumia Gradient Back Coverと称しています)、ELEPHONEらしく美しい仕上げになっていると思います。また、指紋センサーもディスプレイ埋込み型ではなく、背面に装備されています(顔認証にも対応します)。背面素材はおそらくプラスティックでしょう。
ちょっとわかりにくいですが、側面画像です。右側面に電源ボタンと音量ボタン、左側面にSIMスロットがあります。
底面です。ポートはType-Cでスピーカーは一見ステレオに見えますが、ほぼ確実にモノラルだと思います。オーディオジャックが廃止されたのは賛否両論あるかもしれないですね。
メーカーサイトには「Peacock Blueこの記事で主に使っている画像の色です)」「Starry Black(この画像の色です)」「Red」「Grey」の4色があるという説明がありましたが、Banggoodの製品ページではブルーとブラックのみでした。
3.価格など
ELEPHONE A6 Maxは中国の通販サイト「Banggood」で8月3日現在「In Stock Alert(入荷お知らせ)」というステイタスになっていて、まだ販売はスタートしていません。参考価格は159.99ドル(17,697円)で、A6 miniが実売価格で100ドルを切っていることを考えると、少し高いかな、と感じます。プレオーダー開始時にもうワンランク価格が下がると予想します。ただ、これまで見てきたとおり、A6 MaxはA6 miniよりも随所でスペックアップしていますので、A6 miniより高いのは当然ですけどね。
うーん、この製品の仕様(サイズとかデザインとかシステム構成とか)はどうなんでしょう。Antutuで7万点台でしょ?私なんかはそんなにゲームはやらないので、このくらいの性能で十分な気がしますけどね。あとカメラも十分な画素数になっていると思いますし…。
4.関連リンク
ELEPHONE A6 MAX:Banggood