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Blackview N6000 レビュー - 4.3インチサイズのコンパクト・タフネススマホ、性能も本物!

Blackview N6000の実機レビュー
Blackview N6000の実機レビューです。今となっては珍しい4.3インチサイズのコンパクトなスマートフォンで、好きな人には非常に刺さる製品です。小さいだけでなく、タフネススマホとしての堅牢性やCPU性能も高く、これからの時期キャンプなどで大活躍出来そうです。

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ここがおすすめ
・胸ポケットにも収まるコンパクトな筐体
・普段使いでは十分な性能のHelio G99
・サイズの割に大容量ストレージ(256GB)
・意外ときれいに撮れるカメラ
ここがイマイチ
・アウトカメラはシングルレンズ
・ディスプレイ仕様に疑問(TN?IPS?)
・人によっては文字入力時に窮屈さを感じるかも
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1.Blackview N6000 スペック

スペック表

  Blackview N6000
OS Doke OS 3.1 (Android 13ベース)
CPU MediaTek Helio G99
RAM 8GB
ストレージ 256GB
ディスプレイ 4.3インチ(1,200 × 540)
LTEバンド FDD:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18
19/20/25/26/28A/28B/66
TDD: B38/39/40/41
SIM nanoSIM x 2
ネットワーク 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth
入出力 USB Type-C
カメラ イン16MP/アウト48MP
バッテリー 3,880 mAh
サイズ 133 × 65.25 × 18.4 mm
重量 208 g

コメント

OSはAndroid 13ベースのDoke OS 3.1です。ウインタブでも何回かレビューを行っていますが、素のAndroidをベースに便利な機能が追加され、バージョンを重ねるごとに完成度が上がってきている印象を受けます。

CPUはMediaTek Helio G99です。5Gネットワークは非対応となりますが、Snapdragon 695と同等の性能で使用していてストレスを感じることはありません。設定を落とせばゲームもプレイは出来ますが、そもそも快適にプレイしたいのであればディスプレイサイズが小さいN6000ではなく、ROG Phone 7REDMAGIC 8 Proのようなゲーミングスマートフォンを選択した方が良いでしょう。この端末が想定している、キャンプやハイキングでマップアプリを使ってルートを確認する、メールやSNSをチェックするといった用途では十分すぎる性能です。

RAMは8GB、内蔵ストレージは256GBです。MicroSDカードスロットは備えていませんが、その分ストレージ容量が大きめなので基本的に容量不足に困ることはないでしょう。メモリ拡張機能もあり、最大16GBまでRAM領域を増量できます。

日本国内で通信を行う上で必要な技適を取得済み、モバイルネットワークは国内4大キャリアのLTEバンドをフルサポートしています。今回OCNモバイルONEのデータ通信SIMでの挙動を試してみましたが、VoLTE含め問題なく通信することが出来ました。ただしau、楽天モバイルはバンドが対応していても通信できない場合があります。

バッテリー容量は3,880 mAh、18W出力のUSB PD急速充電に対応します。筐体サイズなどの関係でバッテリー容量はタフネススマホとしては小さめですが、かのあゆの使い方では一回のフル充電で1~2日間使用することが出来ました。リバースチャージ機能もあり、低出力のデバイスに給電することも可能です。

2.Blackview N6000 筐体と使用感

付属品
付属品はUSB-C to Cケーブル、ACアダプター、マニュアル(日本語表記あり)、SIMトレイ開口用の工具(グレーのギターピックのようなもの)です。ACアダプタは海外プラグですが、日本からの購入の場合国内仕様のアダプターか変換プラグが付属するものと思われます。

前面
前面です。パンチホールではなくティアドロップ型のノッチデザインで、ベゼルも太めですが、筐体サイズが小さいこともあまり気になりませんでした。強化ガラスはコーニング社のゴリラガラスですが、アウトドアシーンで持ち出す場合砂に含まれている細かい粒子で容易に傷が付いてしまうので、心配であれば液晶保護フィルム・ガラスフィルムの装着をおすすめします(現時点ではN6000に対応する商品は販売されていません)。

背面
背面はタフネススマホでは一般的なラバー素材が用いられています。製品の性質上、純正ケースは付属していませんが、むしろこの端末は裸運用で使う方がかっこいいと思います。下部には技適マークなどが記載されたラベルが貼れていて、容易に剥がせますが現時点ではソフトウェアによる技適マークの電磁表示には対応していないのでそのままにしておくことをおすすめします。

左側面
SIMトレイ
左側面はSIMトレイとプログラムボタンがあります。SIMトレイは一見すると簡単に取り外せそうに見えますが、実際には付属する工具を使わないと開口できません。プログラムボタンはあらかじめ設定したアプリをワンタッチで起動できます(後述します)。

右側面
右側面はボリュームボタン、電源ボタンがあります。電源ボタンは指紋認証センサーが内蔵されています。

前部
上部には何もありません。

後部
カバー開口
下部にはUSB-Cポートがあり、カバーで保護されています。

システム

ホーム画面

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ホーム画面です。ディスプレイサイズが小さい分、標準ランチャーで配置できるショートカット、フォルダも3列までに制限されていますが、それ以外の使い勝手はDoke OS 3.1がインストールされた他のBlackview端末と変わりません。上部に配置されている検索ウィジェットはGoogle純正ではありませんが、入れ替えることも可能です。

プリインストールアプリ一覧

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初期導入されているアプリは最小限で、Android標準アプリ、Doke OS標準アプリ、Google純正アプリのみ導入されています。Blackview端末によくインストールされているWPS Office 2(Microsoft Office互換アプリ)やGameloft製ゲームは含まれていません。余計なアプリが含まれていないクリーンな環境で好感が持てます。なお画面サイズの関係か起動可能なアプリを制限できる「キッズモード」、使用頻度が低いアプリの動作を自動的に停止することができる「凍結室」、メモアプリ「マルチテックメモ」もN6000ではプリインストールされていません。

ツールボックスアプリ

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タフネススマホではお約束になっている「ツールボックス」アプリです。相変わらず表示言語を日本語に設定している場合、翻訳がおかしい箇所が見受けられますが、実用上の問題はありません。コンパスや拡大鏡、気圧計といった、アウトドアシーンに便利な機能が一通り用意されています。

歩数計

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他のBlackview製タフネススマホにはない、N6000独自アプリとして「StepCount(歩数計)」がインストールされています。スマートウォッチやスマートバンドでもおなじみの機能ですが、N6000の場合ポケットに入れても邪魔にならないサイズ感なので万歩計として常備するのも面白い活用方法だと思います。残念ながらGoogle Fitとの連携機能はありませんが、過去の歩数を確認できるのでウォーキングする際にモチベーションが高まります。

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プログラムボタン設定

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左側面に配置されているプログラムボタンは設定から好みのアプリを割り当てることが可能です。かのあゆの場合ボタンを短く押した際に純正カメラアプリを、長く押した際にTwitter公式クライアントを起動するよう設定しています。ツイートしたいタイミングで瞬時に公式クライアントを呼び出せるので重宝します。純正カメラアプリではシャッターボタンとして機能します。

メモリ拡張

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Doke OS 3.1ではストレージ領域をRAMに割り当てることができる「メモリ拡張」機能も備わっています。N6000ではeMMCよりも高速なUFS 2.1を採用しているとは言え、読み書き速度はRAMより劣りますが多くのアプリを同時起動しながら使いたい場合重宝するでしょう。割り当てるRAM領域は2GBから8GBまで調整可能で、最大16GBまで拡張出来ます。ただしN6000の場合実装されているRAM容量が8GBと多いので、ストレージ領域をより多く使いたいのであれば無効化しても良いかもしれません。あまりにも無茶な使い方をしない限りメモリ拡張を無効化してもパフォーマンスの低下やアプリが強制終了することはありません。

バージョン情報

工場出荷時にインストールされているファームウェア(ビルド N6000_NEU_TE305_V1.0_01_20230615V04)のシステム情報です。Androidセキュリティパッチは2023年5月5日付けのものが適用されています。

ストレージ情報

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リセット直後のストレージ情報です。システムやプリインストールアプリが使用している容量は15GBで、空き容量は約241GB確保されています。

ディスプレイ

QWERTYキーボードをメインで使っている場合窮屈に感じられるかも
ディスプレイは4.3インチサイズで、解像度は(1,200 × 540)です。エントリースマホでよく見られるHD+(1,520 × 720)と比較するとやや解像度が低めですが、ディスプレイサイズが小さいこともあってそれほど粗さが目立つということはありません。これより画面サイズが小さいスマホも存在はしていますが、指で文字入力することを考えるとN6000の4.3インチサイズがギリギリのサイズ感です。QWERTY入力をメインで使っている場合やや窮屈に感じられるかもしれません。

MIRAVISION

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パネルはTN液晶と開示されていますが、視野角はそこまで狭くなく、かのあゆの主観となりますが実際にはIPS液晶ではないかと思われます。画質を向上させる「MIRAVISON」もあり、ディスプレイの品質は予想以上に良好でした。ただし画面サイズが小さいので音楽ゲームやFPSといったジャンルのゲームをプレイするのは難しそうです。YouTubeやAmazonプライムビデオなどの動画配信サービスも問題なく利用できますが、長時間鑑賞するのは厳しそうです。ちなみにWidevineはL3でした。

スピーカー

スピーカー設定

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スピーカーはモノラル出力です。音楽を鑑賞するには物足りなさを感じますが、デフォルトで「ハイファイモード」が有効になっていて予想以上に音質は良好です。「BesLoudness」もあり、この機能を有効化するとさらにクリアな音質になります。ボリュームも大きめで、Google Play Storeで公開されている防犯ブザーアプリを導入してお子様に持たせるという使い方も出来そうです。

残念ながら3.5 mmイヤホンジャックは備えていませんが、SBC、AACのほか、ハイレゾ音源に対応するLDACコーデックもサポートされているので音楽プレイヤーとしても活用するのであればワイヤレスイヤホンと組み合わせて運用すると良いかもしれません。

カメラ

標準カメラアプリUI

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標準カメラアプリはナイトモード、美顔モード、プロモード、パノラマモードが用意されています。癖のない操作性なので初心者でも迷わず使えると思います。設定からシャッター音を無効化することも可能です。

予想以上にきれいなカメラ

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カメラはイン16MP、アウト48MPです。アウト側は一見するとデュアルレンズ構成に見えるのですが、実際には片側はダミーで機能しません。中国メーカーのスマートフォンの場合、画素数が高くてもチューニングが甘く実際に撮れる写真はいまいち・・・というものが多く、あまり期待していなかったのですが、意外に健闘していて明るい場所もクリアに撮れている印象です。BlackviewのタフネススマホではおなじみとなってきたArcSoft社のアルゴリズムが採用されていて、コンパクトサイズながらカメラ性能は満足できるものになっています。

ズームは8倍まで対応

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ズームは最大8倍まで対応しています。最大まで拡大するとさすがにノイズが目立つので実用的に使えるのは実質2倍までが限界だと思います。

飯テロ写真も捗る

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中国メーカーの端末では色合いがおかしく、あまりおいしそうに撮れなくなってしまうことが多い食品画像もこの通り、おいしそうに撮れています。この写真は初めてコメダ珈琲に立ち寄った際に注文したシロノワールを撮影した物で、SNSにも実際に投稿していますが、飯テロ写真の撮影にも活躍できそうです。

夜景撮影サンプル

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ナイトモードもあり、夜景もノイズの少ないきれいな写真が撮影可能です。

超広角レンズやマクロレンズ、望遠レンズを備えていないのは今となっては物足りなく感じますが、N6000ならブログやSNS用でも十分活用できるでしょう。

3.Blackview N6000 性能テスト

AnTuTu v9

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参考:
参考(過去データから一部抜粋):
Xperia 5 II(Snapdragon 865):503,502
Xiaomi Mi 11 Lite 5G(Snapdragon 780):500,573
HUAWEI P30(Kirin 980):464,638
Oneplus Nord CE 2 5G(Dimensity 900):430,049
Redmi Note 11 Pro + 5G(Dimensity 920):427,053
Samsung Galaxy Fold SCV44(Snapdragon 855):414,302
OnePlus Nord CE 5G(Snapdragon 750):384,505
Blackview BV9300(Helio G99):374,388
Blackview Active 8 Pro(Helio G99):371,109
iiiF150 R2022(Helio G95):350,565
POCO M4 Pro 5G(Dimensity 810):349,498
OnePlus Nord N10(Snapdragon 690):342,506
AGM Glory G1S(Snapdragon 480):340,864
AGM Glory Pro(Snapdragon 480):340,772
POCO M3 Pro 5G(Dimensity 700):330,303
Redmi Note 11 Pro(Helio G96):336,280
POCO M4 Pro 4G(Helio G96):311,030
Redmi Note 11S(Helio G96):307,755
realme narzo 50(Helio G96):287,043
DOOGEE S98(Helio G96):277,159
Redmi Note 11(Snapdragon 680):277,105
Blackview OSCAL C70(UNISOC T606):230,995
Blackview A95(MediaTek Helio P70):227,817
Blackview BV8900(Helio P90):203,298
Teclast T40S(MT8183):192,774
CHUWI HiPad Plus(MT8183):172,713
Samsung Galaxy Note FE(Exynos 8890):177,984
Blackview BV6600 Pro(Helio P35):102,808

AnTuTu Benchmark v9.6.2で性能テストを実施しました。AnTuTu Benchmark V10はまだオープンベータ扱いで、動作も不安定なので今回は旧バージョンでベンチマークを実施しています。ウインタブ含め現時点でサンプル数が多いので他機種との性能比較はこのバージョンが一番わかりやすいのではないでしょうか。

他のHelio G99搭載端末と比較すると総合スコアは正直いまいちでした。

Snapdragon 8+ Gen 1やSnapdragon 8 Gen 2といったハイエンドCPUはもはやオーバースペックになってきていて、WEBサイトのチェックやSNSの投稿、動画の観覧といった使い方ではHelio G99でもまずストレスを感じることはありません。レビュー期間中実際にSIMを挿入してサブ端末として運用していましたが、動作が重いと感じられる場面はありませんでした。

4.Blackview N6000 まとめ

小さいスマホ好きなら間違いなく買い!
Blackview N6000はAliExpress内のBLACKVIEW Official Storeに製品ページがあり、2023年7月24日午後4時(日本時間)よりワールドプレミアセールが開催されます。セール価格は先着300台が149.99ドル(約21,930円)、301台目以降は159.99ドル(約23,390円)です。

このサイズのスマートフォンは競合機が少なく、タフネス系になるとUnihertz Atom LとCUBOT KINGKONG miniシリーズくらいしか思い浮かびません。N6000よりもさらにディスプレイサイズが小さい2.45インチサイズのスマホを使ったこともありますが、さすがに小さすぎて文字入力するのは厳しかったので常用できるサイズ感という意味だと4.3インチサイズがギリギリかと思います。

コンパクトサイズとはいえ、タフネススマホなので厚みはありますが胸ポケットにもすっぽり収まるサイズ感は個人的にも刺さり、久々に使っていてわくわくさせられる端末でした。性能も十分で小さいスマホが好きな方なら間違いなく買いでしょう。万人受けする製品ではないかもしれませんが、刺さる人にはたまらない端末だと思います。

5.関連リンク

Blackview N6000 レビュー(第2回)- コンパクトサイズのタフネススマホ、しばらく使ってみて「最高の相棒」になりました
Blackview N6000:BLACKVIEW Official Store(AliExpress)
Blackview N6000:Amazon

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