こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。SIMフリーのスマホとしては最も有名なのがASUSのZenFoneシリーズだと思います。ZenFoneには様々なバリエーションがあり、よく知らないと混乱してしまうのですが、ウインタブで紹介記事を書いたりしているのはZenFone 3シリーズです。これがZenFoneのメインストリームになると思いますが、カメラ機能を充実させた「ZenFone Zoom」というのもあります。
今回紹介する「ZenFone Zoom S」は海外では「ZenFone 3 Zoom」という名称になっており、むしろこちらのほうが一般人にはわかりやすいと思います。つまり、ZenFone Zoom SはZenFone 3(ZE552KL)に非常によく似たスペックになっているんです。ちなみに、製品名で言うと「ZenFone Zoom」のほうが近い気がするのですが、個人的にはZenFone Zoomのどこが変わったのか、という視点よりも、ZenFone 3のどこが強化されたのか、という視点のほうが妥当なのではないか、と思われます。
1.スペック
OS、CPU、RAM、ストレージ、そしてディスプレイサイズはZenFone 3(ZE552KL)と同じです。CPUのSnapdragon 625は日本メーカーから発売されるSIMフリースマホに使われていることが多く、Antutuスコアで6万点程度をマークできるミッドハイくらいの性能になっています。RAM4GB、ストレージ64GBというのは実用上不足感を感じることはまずないくらいのレベルですね。
ディスプレイについてはZenFone 3と同じ、と書きましたが、サイズと解像度は同じであるものの、ZenFone Zoom Sは有機ELディスプレイを採用しており、IPS(メーカーではSuper IPSと表記されてます)液晶のZenFone 3と方式が異なります。これね、うっかり書いちゃうとマズイかもしれないんですけど、有機ELのほうがコントラストがより美しい、とされます。
通信バンド、キャリアアグリゲーション(2CA)、DSDS機能についてはZenFone 3とほぼ変わりませんが、Wi-Fiでa/ac規格に対応していないようで、これはちょっと後退しちゃったかな、と感じます。
ZenFone 3とスペックは似ていますが、筺体は別物です。サイズや重量が結構違っていまして、ZenFone Zoom Sのほうが若干大きく、重くなっています。
大きく強化されているのは「カメラ」と「バッテリー」です。カメラは12MP + 12MPのデュアルレンズカメラが搭載されている上、インカメラも13MPとセルフィー対策もバッチリです。
また、バッテリー容量は5,000 mAhと大型で、ZenFone 3の3,000mAhと比較すると格段に強化されていると言えます。
2.筺体
筺体色は「ネイビー・ブラック」と「シルバー」の2色です。メタル素材が使われていますが、ZenFone 3のような艶っぽさというか、スピン加工もなく、どちらかと言うとソリッドな感じですね。
エッジ部分がラウンドしており、前面は2.5D曲面ガラスが採用されています。ディスプレイガラスは「ゴリラガラス 5」です。ゴリラガラスの3とか4というのはよく見ますけど、5というのは初めてです。どのくらい性能アップしてるんでしょうね?
デュアルレンズカメラ、ソニー製のイメージセンサーを採用し、一方はF値が1.7と明るいもの、もう一方が光学2.3倍ズームレンズです。
3.価格など
ASUS ZenFone Zoom Sは6月23日の発売予定となっており、ASUSの直販サイトであるASUS ZenFone Shopでは税込み59,184円で予約注文を受け付けています。ZenFone 3(ZE552KL)の価格が税込み46,224円なので、有機ELディスプレイの採用、またカメラ性能やバッテリーの強化による価格上昇分としては妥当というか、理にかなっていると思われます。
記事ではあまり触れていませんが、ASUSのスマホカメラに対するこだわりはかなりのもので、この製品にもその技術がふんだんに盛り込まれているようです。スマホカメラを多用する人にはZenFone 3との差額はむしろ安いと感じられるのかもしれませんね。
コメント
私は一瞬ZenFone maxの再来だと思いましまね!しかもそれのスペック強化版!重さ的にはZenFone 2 ZE551MLと同じなので今後これで置き換えようと思っています!
デメジエール・ソンネン少佐さん、こんにちは、コメントありがとうございます。カメラ機能を重視されているんですね。実際これで撮影したらかなり素晴らしいんだろうなあ。