先日ASUSがMWC 2018で発表した新しいZenFone、「ZenFone 5 / 5Z」の紹介記事を書きましたが、今回紹介する「ZenFone 5 Lite」も同日に発表されています。見た目のインパクトとかスペック面では「5 / 5Z」のほうがはるかに注目度が高いと思うんですが、もともと低価格品を好むウインタブとしては「5 Lite」のほうがストライクゾーンに入ります。個人的にはAntutu 20万点とかって要りませんもん…。
1.スペック
OSはAndroid 8をベースにASUSの独自UIであるZenUI 5.0が搭載されます。CPUは2種類あり、Snapdragon 430と630です。430のほうはAntutu(Ver 6)で4万点台半ば、630のほうは7万点弱くらいなので、Antutuスコアに限って言えば430はミドルスペック、630はミッドハイスペックと言えます。
ASUSのスペック表によればRAM容量はCPUとセットで決まるようで、430には3GB、630には4GBが組み合わされます。ストレージは32GBと64GBがありますが、こちらはCPUやRAMとの組み合わせになるのか、あるいは自由に選べるのか不明です。ゲーマーなどハイスペック志向の人でなければSanpdragon 430/RAM3GBという組み合わせでも使っていて不満を感じるようなものではないだろうと思います。また、いろいろなゲームで遊んでみたいという場合はSnapdragon 630のほうがいいでしょう。
ディスプレイは6インチで解像度2,160 × 1,080ですから、流行の縦長ディスプレイ(アスペクト比18:9)です。筐体画像はこのあと掲載しますが、「5 / 5Z」のようなベゼルレスデザインではなく、上下にベゼルを残したデザインなので、サイズは結構大きめです。ZenFone 4、ZenFone 5/5Zと比較してみましょう。
ZenFone 5 Lite(6インチ):160.62 × 76.16 × 7.8 mm / 168.3 g
ZenFone 5/5Z(6.2インチ):153 × 75.65 × 7.85 mm / 155 g
ZenFone 4(5.5インチ):155.4 × 75.2 × 7.5 mm / 165 g
ミリ単位、と言ってしまえばそうですが、5.5インチのZenFone 4よりは若干大きくなっていますね。ただし、重量増は最低限に抑えられている印象です。あと、5/5Zはかなりのコンパクトサイズですね!重量も軽いし…。
この製品のセールスポイントは「カメラ」です。イン/アウトともデュアルレンズで、イン側が20 MP(もう一つのレンズは画素数不明、120°の広角レンズとなります)、アウト側が16MP(こちらももう一つのレンズの画素数は不明で、やはり120°の広角レンズとなります)と、セルフィー(自撮り)を強く意識した構成になっています。もちろんイン側にフラッシュもついていますしね。
でね、スペックをミドルクラスに抑えておいて、カメラに徹底的にこだわる、というのはASUSが従来から採用していた戦略だと思うんですけど、私この発想は素晴らしいと思うんですよね。若い人(本当は若い女性と書きたかったけど、自粛)なんかはこのコンセプトを大歓迎するんじゃないでしょうか(ソース:うちの高校生の子は全然ゲームはやりませんが、インスタとかTwitterのヘビーユーザーです)。で、その場合、6インチというサイズ感はどうなんだろうなあ、なんて思ってみたり…。
2.筐体
長いですね…。上下(この画像では左右)にベゼルが残っているので、余計にそう感じます。ZenFone 4とのサイズ比較だとその差はわずか5 mmなんですけど、スマホのサイズ感で5 mmってバカにならないですね。
筐体はシンプルに仕上がっていると思います。背面にはZenFoneのトレードマークである「スピンメタル加工」はありません。また、残念ながら筐体素材については公式サイトで明示的には説明がありませんでした。
筐体色は「ミッドナイト・ブラック」「ルージュ・レッド」「ムーンライト・ホワイト」の3色です。5/5Zよりはポップな印象がありますね。
側面とカメラの画像です。「シンプルに仕上がっている」と書いたばかりですが、インカメラ付近はちょっとうるさいかもしれませんねw 高性能なデュアルレンズカメラにフラッシュも装備しているので仕方ないですけど。
また、2.5D曲面ガラスが採用され、エッジ部分はゆるやかに丸みを帯びています。実物の質感は高いんでしょう。
SIMスロットの画像もありました。これを見ると「NanoSIM + NanoSIM + microSD」と3枚のカードを同時に挿入できる仕組みになっていますね。つまり、SIMを2枚挿してDSDS運用しつつSDカードも使えるということです。
各部名称です。USBはType-CではなくmicroUSBです。また、スピーカーはおそらくモノラルでしょう。
3.価格など
ASUS ZenFone 5 Liteは2018年3月の発売予定となっていて、価格は「未公表」です。おおよその価格すらわかりません。もちろんZenFone 5 / 5Zよりは低価格になると思います。
もし私が家族(全員女性)のためにZenFoneを購入するとしたらこれを選ぶと思います。スマホに求めるものって人それぞれです。パフォーマンスを追求したい人、カメラにこだわりたい人、安ければ安いほどいいという人…。
ZenFone 5 Liteはとにかく「カメラ」でしょう。下にリンクしたASUS公式サイトの製品紹介ページはほぼ全部カメラの説明になってます…。
また、価格次第では「コストパフォーマンス」というのもありそうです。「ほどほどの性能で、ほどほどの価格」を求めている人のニーズにも合うかもしれません。ただし、価格がわからないので現時点ではなんとも言えませんけど。個人的にはスマホにハイエンドの性能を求めていないので、バランスの取れたミドル、ミッドハイスペックのこの製品はとても魅力的に映ります。ただ、私の場合はこの高性能なカメラであっても、お昼に食べるラーメンとかカツ丼の画像をTwitterにアップするくらいの使い方になっちゃうんですけどねw
4.関連リンク
ZenFone 5 Lite (ZC600KL):ASUS公式サイト(英語)
コメント
SNSハマり中ですかw
どちらかといえばポッケに入りやすい方が機動性も高く便利な気がしますが
まあ、いろんなことをマルチに楽しみなら大きいほうができること多いですね
iPhoneSEではラノベとか読むの目が痛いですし
なおさん、こんにちは、コメントありがとうございます。私が、というよりも子どもたちなんですよね。特に女の子はインスタがすごい!
なぜType-Cでは無いのか、それが残念です。
SIM2枚とMicroSDが使えて5.5インチ以上の画面でFULLHD以上の解像度
出来れば表下に指紋認証その左右に戻るとかのセンサーとType-C
早い話がZenFone 4 Maxを5.5インチFULLHDにしてType-C
それだけでいいのに
そういう俺の希望を微妙に避けてくるASUSの最近のラインナップ
もう少し待ってみようか
しゅうさん、こんにちは、コメントありがとうございます。私なんかは手持ちの周辺機器(といってもモバイルバッテリーくらいですけど)の関係上、microUSBのほうがよかったりしますけどねえ…。
自分が所持してるせいかもしれませんが、サイズ感といい18:9ディスプレイといい背面カメラ&指紋センサーの配置といいASUS版Mate 10 Liteって感じがします…。
HAYASHIさん、こんにちは、コメントありがとうございます。18:9の製品ってどんどん似てきてますよね!中華製品なんてもう、見分けが全然つかないです。
これ、どストライク!!
こんなのが欲しかったんですよ。あとは、2万円台だったら、そく買うんですけどねぇ~(^^)
920さん、こんにちは、コメントありがとうございます。全く同感で、あとは価格だけですね。2万円台だったりしたら狂喜です。
これ、私もどストライク!
サラッとマイクロSDが2TB表記なのに驚きw