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Amazon Fire OS - Amazonサービスに最適化されたAndroid(かのあゆ)

Amazon Fire OS
Fire OSは、Amazonが販売するタブレット端末であるFireシリーズやセットトップボックスであるFire TVに搭載されているAndroidベースのモバイルOSです。現在のバージョンはFire OS 5.3.1で、Android 5.1.1”Lolipop”をベースにしたものになっています。

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Fire OS 4以前は良くも悪くも「Android成分が抜けた」ユーザーインターフェイスでしたが、Fire OS 5はベースになっているAndroid 5.1.1に近いユーザーインターフェイスとなりました。もちろんLolipop(Android 5)以降で採用されているGoolgeの「マテリアルデザイン」も採用されており、通常のAndroidからの買い替えの際も癖がなくなり、戸惑うことが少なくなった、といえるのではないでしょうか。

Amazon特化仕様にカスタマイズされているため、Google ChromeやGoogle Play Store、YouTubeなどのGoogle公式アプリ群は一切廃された仕様となっており、その代わりAmazonのサービスをシームレスに利用できるように改良されています。

ただし、標準の状態でもGmailのカレンダーデータやメールの同期は行えるようになっており、ドキュメントビューアーなどのアプリも標準で搭載されています。

1.各種Amazonサービスにシームレスにアクセス

Fire OS ホームランチャー
Fire OSでお買い物
起動するとまず真っ先に表示されるホームランチャー画面は、現在のバージョンではかなりAndroid標準に近づきましたが、Amazon端末らしくトップ画面にはインストールされたアプリとともに最近更新されたKindle書籍がリストアップされ、画面をスワイプすることでAmazonショッピングやAmazonビデオ&ミュージック、Kindleストア(電子書籍)などにアプリを立ち上げることなくシームレスに移動することが可能になっています。

ここら辺はまさにAmazonが販売する端末らしい仕様になっていて、Amazonサービスを多用する方なら便利に利用することができるのではないでしょうか。

2.アプリはAmazon独自ストアから

Amazon アプリストア
Google Play Storeが搭載されていないFire端末では、アプリのダウンロードは基本的に「Amazonアプリストア」から行います。

アプリの数はGoogle Play Storeと比べると若干少なくなっており、人によっては「あると思っていたアプリがない!」ということになってしまうこともあるかもしれませんが、ATOK For Androidやパズル&ドラゴンズ、Twitter公式クライアントといったメジャーなアプリはおおむねAmazonアプリストアから入手可能です。ただしGoogle公式アプリに関してはAmazonアプリストアでは(当然ながら)配信していないため、Chromeをここからダウンロードして標準搭載されているSilkブラウザを置き換えるといったことはできません。

ただし、Fire OSにもAndroidと同様にストア以外からダウンロードしてきたAPKパッケージからのインストールを許可するオプションが用意されているため、セキュリティ的な懸念から自己責任という形になってしまいますが、Amazonアプリストアで入手できないAndroidアプリのAPKパッケージをダウンロードしてFire端末にインストールすることも可能となっています。また同じく自己責任という形にはなりますが、Google Play Storeそのものをインストールする手順も存在します。そのため実質Android用のアプリはほぼすべて利用可能と思って差し支えはありません。

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3.独自の高性能WEBブラウザ

SilkブラウザーでHTML5のテスト
Fire OSに搭載されているWEBブラウザは「Silk」。これはGoogle ChromeやOperaで採用されている「Blink」エンジンをベースにAmazonが独自に改良を行ったWEBブラウザで、ブラウザとして基本的な機能はすべて実装しているほか、Silk独自の要素として「Amazonのサーバーと端末でWEBページの読み込みを分散して高速化する」技術が搭載されていることが最大の特徴といえます。

WEBブラウザとしての表示性能も高く、WEBブラウザのHTML5対応度を確認できる「HTML5Test.com」のスコアは555点中472点と高いものになっています。

ほかのモバイルプラットフォーム向けブラウザ同様Adobe Flashプラグインには対応していませんが、基本的にFire端末でもWEBブラウズ環境に困ることはないでしょう。

4.実は開発者オプションも利用可能、ADBも

Fire OS 開発者オプション
かなりAmazon仕様にカスタマイズされているFire OSですが、実は元になっているAndroidのオプションも残されており、開発者がデバッグに利用する「開発者モード」もしっかり残されています。

Android SDKに含まれているADBコマンドも利用可能なため、ADB Backupを使用したアプリデータのバックアップ作業なども行うことができます。基本的に開発者オプションの項目は元になっているAndroid 5.1.1に存在するものとほぼ同等のものとなっています。

5.まとめ

基本的にはAndroid端末そのものであるものの、Google要素を徹底的に廃してAmazonサービスに特化させる形で最適化されているため、Amazonプライム会員に入会するほどAmazonサービスを活用している方には安価で魅力的な端末になることは間違いないと思います。

一方でAmazonサービスをあまり利用していないユーザーにとってのFire OS端末は、一般的なGoogle Play Storeも利用できず、公式YouTubeクライアントもGoogle ChromeもGoogle Mapも利用できない中途半端な端末ということになってしまうため、通常のGoogle Play認証を通過したAndroid端末を購入したほうが幸せになれると思います。ただし、APKパッケージからの直接インストールやGoogle Play Store導入という手順もあることはあるので、そういったカスタマイズができる人であればAmazonサービスを多用してなくても活用できるかもしれません。

でも、やっぱり基本的にはFire OS搭載端末はAmazonサービスを利用しているユーザー前提の端末だとは思いますね。

6.関連リンク

Amazon Fire 8GB(7インチ):Amazon(プライム会員は4,980円で購入可能)
Fire HD 8 16GB(8インチ、2016モデル):Amazon(プライム会員は8,980円で購入可能)
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