acerのノートPC「Swift 1」がリニューアルしました。もともとSwift 1は13.3インチサイズでCeleron N3350を搭載するモバイルノートだったのですが、新しいSwift 1はディスプレイが14インチに拡大され、しかもサイズは「ほぼ変わらず」です。なので、マイナーチェンジではなく、フルモデルチェンジと言うのが適当だと思います。ウインタブ好みの、リーズナブルなスペック、リーズナブルな価格の製品です。
1.スペック
従来モデルに搭載されていたCeleron N3350はApollo Lake世代に属する新しい型番なのですが、性能の方はイマイチといいますか、正直なところAtom Z8350(低価格帯のWindowsタブレットに搭載されています)と大差ないくらいの実力でした。なまじCPUのベンチマークスコアなんかをウォッチしている者としては、このCPUで7万円はないでしょ!と思ってました(7万円というのは従来モデルのSwift 1の発売直後の価格で、この記事を書いている時点では5万円くらいまで実売価格が下がっています)。
それが、Gemini Lake世代のCeleron N4000に変更されています。残念ながらN4000のベンチマークスコアはPassmarkでもまだ公開されていないので、実力の程はわかりませんが、最新世代のCeleronということで少し期待はできそうです。
RAMは4GB、ストレージは128GB SSDですから、Celeron機の構成としては好ましいかな、と思います。もちろんストレージに関しては128GBよりも容量が大きいほうがうれしいですけど、SSDというのがいいですね。PCの操作全般(システムやアプリの起動なども含めます)がHDDよりもずっと快適になると思います。
ディスプレイは一回り大きくなりました。従来モデルが13.3インチのFHD解像度だったのに対し、ニューモデルは14インチのFHD解像度となっています。この解像度でIPS液晶なので、画面はとても美しいだろうと思います。
あと、入出力ポートが充実してるんですよね。USBポートがType-Cも含めて合計4つというのはモバイルノートとして非常に優れていると思います。HDMIもありますし、もちろんSDスロットもついています。
サイズですが、acerのいう「13.3インチのボディに14インチの大画面」というのを検証してみましょう。13.3インチの従来モデルと比較してみます。
ニューモデル: 323 x 228 x 14.95 mm / 1.3 kg
従来モデル: 319.5 x 225 x 14.95 mm / 1.3 kg
横幅が3.5 mm、奥行きが3 mm大きくなっていますが、この程度なら体感的な差はないと思います。厚さと重量も同じですしね。また、323 mmという横幅は13.3インチのモバイルノートとしてはやや大きめなものの、許容範囲内くらいのサイズ感となります。もちろんこの重量であればモバイル利用も問題ないでしょう。
2.筐体
ご覧の通りの狭ベゼルデザインです。ベゼル幅は6.3 mmとのこと。モバイルノートでもトップクラス、というか世界最小の13.3インチであるDELL XPS 13のベゼル幅が4 mmなので、それよりは厚いですが、製品の価格帯から考えて十分に細いと思いますし、スタイリッシュであると思います。
14.95 mmというのはモバイルノートとしてもやや薄いほうですし、筐体素材もアルミということなので、価格以上の高級感があるんじゃないでしょうか。
キーボードです。この画像は英語配列になっていますが、日本向けには「87キー日本語配列」となります。キーピッチにはゆとりがありそうに見えますね。また、パームレスト右側には指紋センサーも装備されます。
側面とポート配置です。日頃ポートがスカスカの中華製品をよく目にしているせいか、とっても充実して見えます。基本的に左側面に大部分のポートがありますが、右側面にもUSBポートがあるので、使い勝手は悪くないと思います。
カラーバリエーションは「スパークリーシルバー」「サクラピンク」「アクアグリーン」の3色で、元気のいい色を揃えていると思います。ちなみにこの記事では私の好みで「サクラピンク」の画像を使っています。
3.価格など
acer Swift 1は5月24日の発売予定ですが、Amazonや通販サイトでは予約注文を受け付けています。5月23日現在のAmazonでの価格は税込み64,584円となっています。CPUがやや非力だろう、と予想する人が多いと思いますが、全体的にバランスの取れたシステム構成になっていると思いますし、新設計の筐体も薄くてスタイリッシュ、さらにカラフルなので、個人的には気に入ってしまいました。
パソコンでExcelやWordなどのOfficeアプリを使うとか、Webで調べ物をするとか、YouTubeの動画を観るとかいった用途であればこのスペックで快適に使えると思います。というか私CeleronのミニPCでこの記事を書いていて、acerのWebサイトで製品概要を調べたり、Excelでスペック表を作ったり、簡単な画像加工をしたり、書いてる途中で疲れちゃったんでYouTubeの動画を観たり、とかを並行してやってますけど、動作がもっさりするとかは感じないです。なので、ビジネスでもプライベートでも十分満足できると思いますよ。元気が出る筐体色ですしね!
4.関連リンク
Swiftシリーズ:acer公式サイト 製品紹介
ACER (エイサー) 14.0型ノートPC Swift 1:Amazon
コメント
carleton n4000のスコア公開されてますよ。5/23現在1542点、atomだとz8350以上8500以下といった感じで私的には微妙…(GPUはパワーアップしてるのかな?)
n3450の後継であろうn4100のスコアがまだありませんが、pentium n5000のスコアが約2800点と初代core mに迫るらしいのでそちらを搭載した製品に期待…
訂正 : carleton→celeron
iphoneのスペルチェック回避する方法がわからない…