こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回はハイエンド中のハイエンドと言っていいいゲーミングノート「acer Predator Triton700」を紹介します。個人利用という観点では「ハイエンドなゲーミングノート≒ノートパソコンジャンル全体でのハイエンドマシン」と考えていいと思います。Predator Triton700はコアなゲーマーにとって非常に魅力的なだけでなく、非ゲーマーであるノートパソコンユーザーから見てもとんでもなく魅力的な製品と言えるでしょう。
1.スペック
この製品の凄みはスペック表を見ただけだと不十分なんですが、一応数値としてわかるところを見ていきます。CPUはKabylake世代のCore i7-7700HQです。型番末尾「HQ」の高性能モバイルCPUはまだ第8世代に切り替わっておらず、第7世代のものが搭載されています。RAMは16GBもしくは32GBとなりますが、RAM容量のバリエーションはストレージ構成とセットになっており、16GBを選ぶとストレージは512GB SSD(型番がPT715-51-A76Y)、32GBを選ぶとストレージは1TB SSD(型番がPT715-51-A73Z)となります。
なお、ストレージ1TBは512GB SSDを2基搭載し、RAID 0で仮想的に1基のストレージとして運用します。RAIDというのは本来ストレージ障害に備えて複数のストレージに同じデータを保存する(RAID 1など)機能ですが、RAID 0というのは障害に備えて、と言うものではなく、「ひたすら高速に」データの読み書きをするための仕様(ストライピング)です。Wikipediaにわかりやすい説明がありますので、詳しくはそちらをご覧ください。
RAID:Wikipedia
GPUはGeForce GTX1080が搭載されます。ノートPCの場合GTX1080を搭載する製品はまだ少なく、事実上GTX1070でハイエンド、と言っていい状況です。この製品に外観が少し似ているハイエンドなゲーミングノート「ASUS ROG ZEPHYRUS GX501VS」でもGTX1070ですし、最近だと「HP OMEN X」にはGTX1080が搭載されています。
ディスプレイは15.6インチのIPS液晶、FHD解像度となっており、これだけ見れば普通ですが、NVIDIAのG-Syncに対応し、リフレッシュレートが120Hzと高速です。ちなみに私のThinkPad 13のリフレッシュレートは60Hzです。リフレッシュレートというのは「1秒間に何回画面を更新するか」という数値で、60Hzだと60回、120Hzだと120回画面を更新します。つまり、この数値が大きいほうがゲームなどの際、動きが滑らかに見えますし、画面のチラツキも感じません。特に3DとかVRコンテンツを楽しもうとする場合、ディスプレイのリフレッシュレートは重要になります。YouTubeで動画を観る程度なら60Hzでも問題はありませんけどね。
あと、バッテリー稼働時間は「2時間」と、極めて正直な数値が記載されています。ただ、ここを突っ込むのはやめておきます。仕方ないよね、と思いますし。
最後にサイズです。これだけの高性能マシンでありながら筐体の厚さは18.9 mm、重量も2.45 kgに抑えられています。これは「NVIDIA Max-Q Design」が採用されているためですし、acer独自の薄型ファン(AeroBlade)など最新の技術によって実現されています。
2.筐体
筐体の四隅をスパッと切り落としたような、ゲーミングPCらしいデザインです。筐体素材は不明ですが、かなりの薄型に仕上がっている上、冷却系も強力なので、おそらくアルミなどの金属製と思われます。
天板には大きく「Predator」のロゴが入っているものの、造形と配色はごくシンプルで、ゲーミングノートによく見られる「赤いアクセント」などはありません。このアングルからだとハイスペックマシンには見えません。
この製品の外観上の最大の特徴はキーボード面です。キーボードが手前側にありますし、これ、メカニカルキーボードです。筐体が非常に薄いため、一般的なメカニカルキーボードと少しタッチが異なると思いますが、きっとすごく打鍵感がいいんだろうと思います。それと、日本向けの製品でも配列は「英語」のみとなります。また、バックライトはブルーのみのようです。
で、タッチパッドなんですけど、キーボードの上のほうにガラスの窓みたいなのがありますよね。この窓はゴリラガラスが張られていて、ここがタッチパッドになるとのことです。ただ、この窓のどこからどこまでがタッチパッドなのかはわかりません。また、この窓から製品の冷却システム(ファンや5基のヒートパイプなど)が目視できます。
非ゲーミングの用途で使うとする場合、キーボードの使用感は非常にいいと思いますが、タッチパッドの位置が通常と逆(キーボードの下ではなく、キーボードの上にある)なので、タッチパッドを常用している人にとっては、そう簡単には慣れることができないんじゃないか、と思います。ただ、中二的な魅力に溢れているので、これは好意的に評価したいですねw
前後面と底面です。やはり超ハイスペックなゲーミングノートとしては驚異的に薄いですね。そして、さすがにあちこちに通気口が開いてます。それと、ポートは両側面だけでなく、背面にもDC-IN、HDMI、USB 2.0が回り込んでいます。個人的にはDC-INが背面というのはいいと思いますね。
3.価格など
acer Predator Triton700は10月17日の発売予定で、Amazonやビックカメラなどではすでに予約販売が開始されています。10月7日現在、Amazonでの価格はRAM16GB/512GB SSDのPT715-51-A76Yが税込み442,584円、RAM32GB/1TB SSDのPT715-51-A73Zが税込み539,784円となっています。
「安いわけない」ですが、上級ゲーマーはもちろんのこと、薄型筐体やキーボードのギミック、強力な冷却システムなどを見ていくと、ゲーマーでなくとも「欲しい」と思えるような製品だと思います。「すげえPC」ですよね!
4.関連リンク
Predator Triton700:acer製品紹介ページ
Acer Predator Triton700 PT715-51-A76Y:Amazon
Acer Predator Triton700 PT715-51-A73Z:Amazon