acer(エイサー)が14インチでエントリークラスのChromebook「CB314-1H-AF14N」を発売します。メーカー発表では「オープン価格」ですが、ビックカメラなどでの予約価格が税込み39,800円(ショップポイント10%つき)になっていましたので、Chromebook入門機、という位置づけの製品と言えます。
1.CB314-1H-AF14N スペック
スペック表
CB314-1H-AF14N | |
OS | Chrome OS |
CPU | Intel Celeron N4020 |
RAM | 4GB |
ストレージ | 32GB eMMC |
ディスプレイ | 14インチIPS(1,920 × 1,080) |
バンド | — |
SIM | — |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB 3.2 Gen1 Type-C × 2、USB 3.2 Gen1 × 2、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(720p) |
バッテリー | 48Wh、駆動時間約12時間 |
サイズ | 323 × 232 × 16.95 mm |
重量 | 1.4 kg |
バリエーションモデル
今回発売されるCB314-1H-AF14Nのほか、ディスプレイの仕様やストレージ容量の異なる既存モデルも存在します。
CB314-1H-AF14N(この記事のモデル):32GB/FHD・IPS
CB314-1H-NF14P(注):64GB/FHD・IPS
CB314-1H-A14P:64GB/HD
CB314-1H-A14N:32GB/HD
※注:Amazon限定モデル
※CPUはすべてCeleron N4020、RAMはすべて4GB
※これらバリエーションモデルはスペック表を確認した限り、同一筐体でポート構成なども同一と思われますが、発売時期が異なるため、詳細部分の仕様が異なっている可能性があります。あらかじめご了承ください。
コメント
CPUはGemini Lake世代のCeleron N4020です。Windows PC向けとしてはローエンドと言える型番で、ウインタブ的にも「Windows PCであればあまりおすすめできない」くらいの性能です。
ここから個人的な感想を少々…。
私はCeleron N4020の前世代(Apollo Lake)の型番、Celeron N3350を搭載するChromebookを使っています。Chrome OSはブラウザーのChrome上でWebアプリを操作するのが基本なので、低スペックなCeleronを搭載する製品であっても「まともに動かない」「やたらと処理待ちの時間が長い」という感じにはなりません。しかし、搭載するCPUの性能によって全体的な挙動は変化し、Celeron N3350だとスリープ復帰やウインドウの切り替えなどで少しもっさりした挙動になります。この製品が搭載するCeleron N4020は私が使っているChromebookのN3350よりはいくぶん高性能ですが、上位クラスのCPUを搭載するChromebookよりも全体的な挙動は少し鈍くなるものと思います。
以上、独白でした。まあ、Chromebookの入門機、としてはこれで問題ないんでしょうけどね。
上に書かせて頂いたとおり、この製品にはストレージ容量やディスプレイ仕様の異なるバリエーションモデルが存在します。
この記事でご紹介しているCB314-1H-AF14Nについては、RAM4GB、ストレージ32GB eMMCと、Chromebookとしてもミニマムな構成です。この構成でも特に大きな問題はないと思いますが、Google PlayのAndroidアプリをたくさんインストールするとストレージは足りなくなる可能性があります(Google Playアプリはクラウドではなく、ローカルストレージにインストールされます)ので、気になる人は64GBモデルを選ばれるほうがいいかもしれません。
CB314-1H-AF14Nのディスプレイは14インチのIPS液晶、FHD解像度です。HD(1,366 × 768)解像度のバリエーションモデルもありますが、HDモデルはメーカーのスペック表にIPSという表記がありません(おそらくTN液晶かと思われます)し、せっかくの14インチサイズですから、できればFHD・IPS液晶のモデルにしておきたいところです。
また、この製品のディスプレイはタッチ対応しません。Chrome OSはタッチ対応しなくても問題なく使えますが、Google Playアプリの一部にはタッチ操作を前提とするものもありますので、この点は注意が必要です。
入出力ポートは14インチのChromebookとしては充実しています。また、この製品のUSB Type-Cポート(2つ)は筐体の両側面に振り分けられており、どちらも映像出力とPD充電に対応します。メーカー側でも「両サイドから充電可能」というのをセールスポイントにしています。
サイズは14インチノートとしては標準的くらいで、重量も1.4 kgと「気持ち重いかな」と感じますが、モバイル利用も十分可能だと思います。
2.CB314-1H-AF14N 筐体
正面から見たところです。エントリークラスのノートPC、という感じですね。左右のベゼル幅はそこそこ細くなっていますが、上下ベゼルは比較的太めです。
天板です。筐体素材についての説明はありませんでしたが、価格帯から考えて樹脂製だと思います。筐体色は「デューシルバー」と言います。
キーボードです。日本仕様は78キー日本語配列で、14インチサイズということもありテンキーは装備されません。
側面と入出力ポートの配置です。で、この製品、メーカーのスペック表にmicroSDカードリーダー非搭載と書かれていて、それに合わせて上のスペック表を作成したのですが、他のバリエーションモデルでは全てmicroSDカードリーダー搭載、となっていましたので、おそらく誤植ではないか(つまり、実際にはmicroSDカードリーダーは搭載されている)、と思われます。
3.CB314-1H-AF14N 価格など
acer CB314-1H-AF14Nは9月9日の発売予定で、ビックカメラではすでに予約注文を受け付けています。価格は税込み39,800円(ポイント10%つき)です。また、他のバリエーションモデルの価格は下記のとおりです。
CB314-1H-NF14P(注):64GB/FHD・IPS:33,800円
CB314-1H-A14P:64GB/HD:32,800円
CB314-1H-A14N:32GB/HD:24,200円
※注:Amazon限定モデル
※税込み価格
※これらバリエーションモデルはスペック表を確認した限り、同一筐体でポート構成などもほぼ同一と思われますが、発売時期が異なるため、詳細部分の仕様が異なっている可能性があります。あらかじめご了承ください。
この記事は「CB314-1H-AF14Nのご紹介」という趣旨なのですが、現時点の価格を見ると、なにげにAmazon限定モデルのCB314-1H-NF14Pが最もお買い得のように思われますね…。また、3万円台で購入できる入門用ChromebookはLenovoやASUSなどでも販売されていますので、それぞれの仕様をよく比較して購入されることをおすすめします。
4.関連リンク
CB314シリーズ:acer 公式サイト
CB314-1H-AF14N(32GB/FHD):ビックカメラ
CB314-1H-NF14P(64GB/FHD):Amazon
CB314-1H-A14P(64GB/HD):Amazon
CB314-1H-A14N(32GB/HD):ノジマオンライン