こんにちは、壁です。梅雨入りです。ええ、空気がジメジメとしてくるイヤな季節でございます。こんな日は音楽でも聴くに限るのですが、そんな中届いたのがzoea-1。このイヤホン、やけに充電ケースが大きいのですが、なんとこのケースがスピーカーにもなるとか。これはチェックしなければ!
なお、レビューにあたり製品をメーカーであるZOEAに提供していただきました。この場を借りてお礼申し上げます。
1.スペックと外観
まずスペックですが、気になるところから見ていくと…。
・Bluetoothのバージョンは5.0
・通信距離は10m
・再生周波数帯域は20Hz~20KHz
・連続再生時間は3時間
・連続通話時間は5時間
・イヤホンの充電時間は2時間
・充電ケース兼スピーカーの充電時間は6~8時間
・IPX5レベルの防水性能
・スピーカーのバッテリーは3.7V/2200mAh
・スピーカーのサイズは140 × 80 × 32 mm / 227 g
・スピーカー消費電力は6W
といったところです。イヤホンのスペックはありますけど、スピーカー部分はサイズとバッテリーだけで、詳細スペックがないですね…。気にせず外観やらチェックしましょう。
化粧箱です。が、この箱のどこにも製品のロゴなどが何一つ印刷されてません。届いて開けてみたら一瞬『?』が出てきました。何と言うかシンプルを通り越してますね。
しかし、開けてみると、ちゃんと製品が鎮座。
開梱して付属品をチェック。取扱説明書、3.5mmオーディオケーブル、USBケーブル、イヤーパッド(S、L。Mサイズは装着済み)。
取扱説明書は日本語のものが付属していました。怪しい言い回しとかあってもキニシナイ。
イヤホン本体は筐体サイズが少々大きめ。音量調節などは「zoea」のロゴがあるところに「タッチ」します。このイヤホンはボタンによる操作ではなくタッチセンサーによる操作になってます。これはちょっと面白い。
イヤホンのノズル部と端子部。イヤーパッドの形状はオーディオテクニカのFinefitシリーズに似たもので、手元にある『SOLID BASS』シリーズ用のイヤーパッドに交換してみましたが、難なく入りました。
充電ケース兼スピーカー。最初からストラップが付いている親切設計です。
イヤホンを収めたところです。Bluetooth経由でスピーカーから出力させるにはイヤホンをケースに入れる必要があります。
フタを閉めたところです。イヤホンのインジゲーターが分かりやすいように半透明になっています。
ケースの入力端子部です。左側のボタンはスピーカーの電源ボタンです。ライン入力にも対応しているのもうれしいポイント。
ルックスを見てきたところで、実際に聞いてみましょう。
2.聴いてみる
Galaxy S9にペアリングさせて聞いてみましょう。…とその前に伝送コーデックをチェックしてみると…SBCのみの対応のようです。
さて、1曲目は…ジャズから行きますか。TAMAXILLEのライヴ音源から『流氷』を選択。TAMAXILLEはドラムスに本田珠也、トランペットに類家新平、ギターに井上銘、ベースに須川崇志のカルテットのモダンジャズバンドです。「ネイティブ・サン」の本田竹広氏のご子息…と言えばピンとくる方もいるかもしれません。
で、ファーストインプレッションはちょっと低音が弱いかな?という印象。シングルBA機のような「タンタン」とした感じではなく「トントン」とした感じですね。例えが分かりにくくて恐縮です。
沈み込むような低音は得意ではないですが、量的に不足していると言えばそうでもなく、この『流氷』の音源に関して言えば、もう少し低音が欲しいところかな?
2曲目はダンスチューンのスーパーユーロビートから『All I Needs Love』。この曲はスーパーGTのテレビ中継のオープニングテーマになっていた曲です。ダンスチューンならばそれほど重低音がなくても鳴らせるかと思い選んでみました。聞き流す分には悪くはありませんが、ユーロビート特有のエネルギッシュな感じはナリを潜めてしまいます。ギュンギュン(?)に聞くにはちょっと違うかな?
3曲目に相川七瀬で『Break Out』。女性ヴォーカルのポップスならどうだろうかと選んでみました。こちらは正解。サ行で刺さることもなく快適に聞けました。
4曲目は大河ドラマの『毛利元就』のメインテーマを選択。クラシック音源ならどうかと試してみましたが、シンバルのアタック感が希薄なのがイマイチ。音の情報量が多くなるとドライバが対処しきれないところも顔を出し、クラシックは苦手なようですね。
と、4つの音源を試してみましたが、イヤホンの傾向から見ると「中域が得意なポップス向け」というのが僕の評価です。この辺りはコーデックの関係もあるので、ドライバの性能を活かし切れていないのかも分かりませんが、ただ、イヤホンが鳴らしてくれる音自体は質も悪くないですし量も十分ですから、価格を考慮すると妥当なところだと思います。
次にスピーカーですが、見た目からモノラルだと思ってましたが、ちゃんとステレオスピーカーでした。音の方はまぁ見た目なりといった感じで流石にドライバの大きさを考えると、厳しいと言わざるを得ませんが、例えば今からの季節だとキャンプであったり、そういった場面に重宝すると思います。屋内で腰を据えて聞くほどの鳴り方ではないですけど、きっちりステレオで作りこんでいるあたりは好印象でした。
3.まとめ
zoea-1はAmazonで6,250円で販売中です。スピーカーごと持っていくにはしんどいヨって人にはちゃんと小型の充電ケースも用意されているので、ご安心を。
こちらがスピーカーレスの充電ケースです。普通の完全ワイヤレスイヤホンケースで、収納時にイヤホン本体を充電してくれる構造になっています。サイズは72 × 46 × 33 mm / 42 gと、スピーカー内蔵ケースよりも格段にコンパクトなので、普段使いには便利です。なお、この小型ケースは6月4日現在、zoea-1(スピーカーセット)を購入すると無料になります(製品ページの価格表示の下にある「この商品の特別キャンペーン」のところから購入してください)。
フルワイヤレスイヤホンとポータブルスピーカーがセット、さらにコンパクトサイズのケースまでついてきてこの価格だと、かなりお買い得だと僕は思います。このスピーカーはLINE入力にも対応していますし、イヤホンの充電中にオーディオケーブルを繋いでDAPから再生させるという方法も使えますしね。僕は限界集落の家の掃除をするときの作業用スピーカーにコレを持って行って使ってます。持ち運びに便利ですし、一息つきたい時はイヤホンを取り出して聞き流してみたりと、タイトルにあるように『一粒で二度おいしい』製品です。
気になる方はぜひ!