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Yiida スキャン式電子辞書の実機レビュー - 単語を指差すだけで瞬時に検索できる電子辞書!英語学習が楽しくなるかも!?


こんにちは、輪他です。今回は、「Yiida スキャン式電子辞書」の実機レビューです。今年の5月からウインタブでライター活動を始めさせていただいている私、輪他は、同じく今年の4月から大学に入学し、普段文系の大学生として活動しています。コロナ禍の中、大学の授業も全てオンラインに移行し、全ての資料がpdfファイルの形で送られてくるのですが、どうしても私は、英語の長文はディスプレイ上で読むことができず、毎回印刷して読んでいます。PC上で読めるのであれば、わからない単語はコピー&ペーストですぐに調べられるのですが、印刷した文章ですと、辞書を引くか、PCにスペルを打ち込んで調べるといった方法を取らざるを得ないので時間がかかってしまい、どうしてもストレスになってしまっています。

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今回レビューする「Yiida スキャン式電子辞書」は文章上の英単語をスキャンし、瞬時に調べてくれるので、そんなストレスを解消してくれるガジェットとなっています。「Yiida スキャン式電子辞書」は、その名の通り、単語の意味を調べる電子辞書です。文章をそのまま訳す翻訳機では無いので、英語学習に最適です。

NHKの「まちかど情報局」や、フジテレビの「めざましテレビ」、TBSの「王様のブランチ」などで紹介され、Getnaviの「文房具総選挙 2020」で「勉強がはかどる! 学生応援文房具」部門の第2位を受賞するなど、既に高い評価を受けている製品ですが、実際の使用感を含め、レビューしていきたいと思います。

なお、この製品はGadgetPlusよりご提供いただきました。この場にて御礼申し上げます。ありがとうございました。

1.スペック

  Yiida スキャン式電子辞書
ネットワーク Bluetooth 4.0
サポートOS Android 4.4/iOS 9.0 以降
バッテリー 3200mAh
サイズ 34×34×162mm
重量 190g

Android 4.4、もしくはiOS 9.0以降の端末にGoogle Play/App Storeから「Yiida 電子辞書」アプリをインストールし、Bluetoothで接続して使用します。読み取りには13MPのSONY製 IMX214センサーを採用し、先進的なスキャン技術によって、単語の下に指を当てるだけで瞬時に文字を自動で認識します。そして、インテルの Movidusが開発した専用チップでAIによる画像処理を行い、認識した単語を翻訳します。


数百万の画像をスキャンして、様々なフォントの英単語を認識させることで、98%の精度を実現しているとのこと。

スキャンのフォーカスにかかる時間はわずか0.2秒で、スキャンできるエリアは机に広げたA4用紙をカバーできる最大1,750平方センチメートルの範囲となります。

採用されている辞書は研究社の「新英和中辞書」です。基本語彙だけではなく、科学技術などの専門用語や、金融や法律関係の英文契約書などで使用される専門用語なども幅広く収録しています。さらに7万件を超える用例、類義語、語源欄によってより深い読解と単語の理解をサポートします。

研究社は「大辞林」など、有名な辞書をいくつもリリースしており、今回採用された「新英和中辞書」も信頼できるものだと思っています。

バッテリー容量は3,200mAhとかなり多く、使用頻度にもよりますが5〜10時間は持つとのことです。

現状、英単語→日本語の変換にのみ対応していますが、amazon商品ページの「よくある質問」によると、「さらに多くの言語に対応できるように、Yiidaデバイスとアプリは進化し続ける」との表記がありましたので、今後の改善にも期待できそうです。

充電時には出力が2A以上の充電器を使用する必要があります。PCなどでの充電には対応していません。

2.筐体


縦長の箱に梱包されていました。


内容物です。本体に加え、充電用のType-Cケーブルと説明書が入っていました。



説明書の内容です。


カメラ部分を収納した状態の前面です。セミのマークが印字されています。


背面です。10Wまでの充電に対応した、USB Type-Cポートを搭載しています。こういう機器の端子もType-Cに統一されてるんですね…ケーブルを新たに持ち運ぶ必要がないのでこの仕様はありがたいです。


背面の指掛けに親指を乗せ、上部に引き上げると電源が入ります。

完全に引き上げ、電源が入った状態です。通知ランプが二つ搭載されており、上はBluetoothの接続状態、下は電源状態を表示します。75%以上の電池残量なら白、25%以上なら黄色、25%以下なら赤色に光ります。


底面には、背面を引き上げて電源を入れたときにだけ動作する、真空吸着スタンドを採用しています。使用中は手などが当たっても机にぴったり吸い付いて倒れません。スタンドが作動していてもスライドして机の上で移動させることは可能なので利便性はかなり高いと感じます。

筐体の形から、カメラを収納する時に指を挟みそうだなと思っていましたが、しっかりスタンドが固定してくれるので、片手で上から押さえれば指を挟まずにしっかり収納できます。


iPhone XRと比較してもこのサイズですので、容易に持ち運ぶことができます。図書館やカフェなどで勉強する際などにも持っていけますし、海外に行く場合などでもレストランなどのメニューの単語を認識させるために持ち運ぶことが可能です。スペック表の通り、高さは16cmほど、またスペック表では重量が190gとされていましたが、実測値は約200g程度でした。


MacbookやiPadなどに採用されている、アルミニウム合金製の筐体となっており、高級感があります。内部の樹脂部分もポリカーボネート製となっており、かなりの剛性があります。ですので可動部分の多いガジェットではありますが、故障の心配はなさそうです。

筐体色はダークグレーとシルバーから選択できます。今回レビューするダークグレーはAppleのスペースグレーに近い色合いとなります。また、動作温度は0~40度となっています。基本的には大丈夫だと思いますが、今の季節は…室内での利用に留めておいた方が良さそうですね。

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3.利用方法


App Store/Google Playにて無料で提供されている「Yiida電子辞書アプリ」をインストールします。


このアプリは初回ログイン時にアカウントの作成が必要です。アカウントの作成にはメールアドレスが必要となります。一度アカウントを作成すれば、複数の端末で同じアカウントを使用することも可能です。

Yiida スキャン式電子辞書

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初回起動時はYiida本体とペアリングする必要があります。端末に表示されるイラストに従って操作すれば、すぐにペアリングできます。


設定画面です。自動発音のスイッチをオンにすれば、調べた単語を読み上げてくれます。スマートフォンから再生されるので、スマートフォンにイヤホンなどを接続しておけば、静かな場所でも発音を確認することができます。

日本語の意味を読み上げる機能は搭載されていませんので、調べた単語の意味を確認するためにはスマートフォンの画面を見る必要があります。


自動発音のアクセントの位置をアメリカ式にするのか、イギリス式にするのかもそれぞれ設定できます。かなり拘っているのがわかると思います。


辞書のデータをまとめて先にダウンロードしておくことが可能です。ダウンロードするデータはたったの67.5MBなので、すぐダウンロードできると思います。ダウンロードすれば、スマートフォンがインターネットに繋がっていない時でも使用することができますが、文章内の単語を検索する場合、その単語が活用(small→smallerなど)していると、認識することができません。さらに、検索した単語の自動発音機能も使用することが出来なくなります。

4.使用感


とりあえず、2020年度センター試験の第6問、長文問題を用意してみました。今年の1月に私も受験した問題です。自動販売機の歴史と日本での普及の理由などについて書かれている文章でした。

いくつか単語を調べてみました。単語の認識は本当に瞬時に出来ている印象です。活用(動詞や形容詞などの活用、という意味です)している単語は認識後に活用前の単語を検索してから表示されるので少し時間はかかりますが、それでも紙や、普通の電子辞書を引くときとは比べ物にならない速さで単語を調べることができます。ただ、発音の再生については、少し待たされることがありました。

Yiida スキャン式電子辞書

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下線が引かれ、難易度の高い単語の意味を文章から推察する問題として出題された単語「counterfeit」もそのまま収録されていました。採用している辞書がしっかりしているので、単に一つの意味だけを表示するのではなく、発音記号や用例など、付随する知識もしっかり得られるようになっています。

さらに難易度の高い英検1級の文章なども用意して単語を調べてみましたが、ほとんどの単語をすぐに調べてくれました。


タブレット上に表示された英単語も認識することができます。手書きの文字も認識できるようですが、私が書いた文字は認識してくれませんでした。ただ、これは私の字が汚すぎるのが原因な気もします…。利用時はカメラ部分の下が結構発熱します。

Yiida スキャン式電子辞書

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検索履歴から再度意味を調べ直すこともできます。


調べた単語を復習して暗記するための機能も搭載されています。調べた単語の中からランダムに10個ずつ提示され、覚えているかどうかを確認し、インテルのMovidiusが開発した専用チップ、「Myriad 2」によるAI技術によって、完全に覚えていれば「熟知」、曖昧なら「未熟」、全く覚えていないなら「再学習」の三項目に自動で分類されます。

分類された単語は再度確認できるので、新しい単語帳として使用することができ、より効率の良い学習を実現しています。

アプリには「新英和中辞書」が搭載されていますが、スペルを打ち込んで検索するといったような普通の辞書のような使い方はできません。ですので、これ一台で完結させるのではなく、一般的な電子辞書などとの併用をお勧めします。

5.利用動画

利用時の動画を撮影してみました。瞬時にスキャンできているのがわかると思います。

6.まとめ

「Yiida スキャン式電子辞書」はGedgetPlusにて販売中で、8月23日現在、Summer Sale(8月31日まで)により定価129.99ドルの25%OFF、97.5ドル(およそ10,315円)で購入ができます。なお、GadgetPlusでは注文画面こそ英語ですが、ほとんどの製品の配送は日本のAmazon倉庫からとなり、今回のレビュー機もAmazon倉庫から配送されています。

英語学習において、わからない単語を紙の辞書で調べるという行為は重要なものとされており、もはや辞書を引くということ自体がスキルとされていた時代が電子辞書の普及で終わったとするなら、今回の「Yiida スキャン式電子辞書」はまたさらに新しい時代の始まりなのではないかという印象を受けました。スキャン技術や、単語の活用元の認識など、発達途上の技術というよりは、既に実用レベルの製品だと感じます。

わからない単語を調べるということが重要なのは昔からずっと変わりませんが、そのプロセスが簡略化されることは学習している人にとってメリットでしかないのではと思います。調べた単語を集計し、AI技術によって作られた単語帳で復習することも可能ですし、昔ながらの方法で学習するよりも、より大きな効果を得ることができると考えられます。

効率よく学習するためのガジェットとして、学生など、英語を学びたい人におすすめできると思います。

7.関連リンク

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