サンワサプライがドッキングステーション「400-VGA017N」を発売しました。近年ノートPC(特にモバイルノート)は薄型化、軽量化が進み、多機能なUSB Type-C規格が普及したこともあって、ポートの数が少なめになってきています。「映像出力とUSB PDに対応するUSB Type-Cポートがあれば十分じゃん」という考え方もあるでしょうし、実際それで不自由なくPCを使えているという人も少なくないと思いますが、それでもポートの数が足りないと感じることもありますし、自宅や事務所で複数の周辺機器(外部モニターとかキーボード、マウスなど)を接続して使う場合、それら周辺機器をケーブル1本で接続できるドッキングステーションはやはり便利です。
そういえばつい先日ウインタブでも「UGREEN Revodok Pro 210」という10ポートのドッキングステーションをレビューしたばかりなので、この記事ではUGREEN Revodok Pro 210と適宜比較しながらご説明したいと思います。
まずはスペック表から…。
えー、ポートの規格などを確認する上でこのスペック表はとても重要なのですが、「ごちゃごちゃしていてわかりにくい」というのもあると思います。で、これ…。
…わかりやすいですね。USBポートは合計で4つ、うちType-Cポート1つはPD専用、残り3つのType-AポートがGen1規格(伝送速度5Gbps)です。HDMIポートは2つ、あとは有線LANポート、SDカードリーダー、MicroSDカードリーダー、そしてイヤホンジャックが各1ずつ。
HDMIポートが2つあるので、Windows PCで使う場合は4K@60Hzで1画面、もしくは4K@30Hzで2画面の出力が可能です(Macの場合は複製モードだと2画面、拡張モードだと1画面のみの出力となります)。
ポートの構成についてはUGREEN Revodok Pro 210とそれほど大きくは変わりません。UGREENのほうはデータ伝送に使えるUSB Type-Cポートがあるかわりにイヤホンジャックがありませんが、「PD100Wの給電能力、2つのHDMIによる2画面出力、有線LANポートとSD/MicroSDカードリーダーの搭載」といったポイントは両者共通です。
ただ、UGREENのほうはコンパクトで「いかにもハブっぽい」形状なのに対し、400-VGA017NのほうはPCスタンドとして使える形状です。なので、絶対的なサイズは400-VGA017Nのほうが大きいですが、ポートが1側面に集約されているのとPC接続時にスタンドになるので場所を取らない、といったメリットがあります。
UGREENのほうはたくさん周辺機器を接続するとこのように見苦しくなっちゃうんですよね。
あと、400-VGA017NはPC接続用のケーブルが50 cmと長いので、PCの左右どちらにUSB Type-Cポートがあっても使いやすい、というのがあります。これ、ドッキングステーションを使った経験のある人なら「うん、わかる」と感じられるメリットだと思います。
それと、本体に小さなスタンドがついているので、スマホと接続しても「収まりがいい」です。この画像ではGalaxyを接続してDeXモード(PCモード)にしていますが、DeXモードにするのは別に400-VGA017N以外のドッキングステーションでも大丈夫だとは思います。
なお、PCにあまり詳しくない方のためにちょっとご注意を。400-VGA017Nのフル機能、特にPD充電と映像出力について、お使いのPCのUSB Type-Cポートが一定以上の規格(機能)であることが必要です。具体的には「USB 3.0規格以上で、映像出力とUSB PDに対応していること」が要件です。PCのType-Cポートが映像出力に対応していない場合は400-VGA017Nを接続しても映像出力はできませんし、USB-PDに対応していない場合は400-VGA017Nからの充電もできません。一応念のため…。
サンワサプライ 400-VGA017NはサンワダイレクトやAmazon、楽天などで販売中で、1月31日現在の価格は15,980円です。ちなみに記事中で言及したUGREEN Revodok Pro 210は7,559円です。価格だけ見てしまうと400-VGA017Nのほうが割高ですが、使いやすさという点では400-VGA017Nのほうが上なんじゃないかな、と思いますので、ご予算とか利用シーンに合わせて購入検討されるといいでしょう。
関連リンク
ドッキングステーション 400-VGA017N:サンワダイレクト
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