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ROMOSS UP10 実機レビュー - コンセントに直接挿せるUSB充電器兼モバイルバッテリー

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どうも。ひつじです。最近はスマートフォンの電池も大容量化していて少し影が薄くなってしまったモバイルバッテリーですが、それでもいざという時は役立ちますよね。一方でモバイルバッテリーだけでは持ち運びが完結せず、結局充電用のアダプターなども同時に持って行ったりしていませんか?

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今回紹介したいのはそういうアダプターが無くともモバイルバッテリー単品で問題を解決できそうなROMOSS UP10です。今回実機をROMOSS社よりサンプル提供頂いています。ありがとうございます。

1.スペック

入出力端子:充電用コンセントプラグ、USB端子×2
許容入電圧・電力:100~200V(50~60Hz/0.3A)
出力:5V/2.1A、5V/1A(各1ポート。2ポート使用時は合計で2.1Aまで)
容量:10,000mAh(37Wh/3.7V)
サイズ:112×61×30 mm
重量;253g
充電時間:約6時間

スペック上で目を惹くのはバッテリー容量の大きさとアダプター不要(直接コンセントに差し込める)であるという特徴でしょう。それと何気ないですが最大240Vでのバッテリー充電にも対応しているようです。また、現行のモバイルバッテリーではメジャーな仕様ながら、5V/2.1Aでの給電に対応しているのも良いポイントです。ただこれは指定された1ポート”だけ”を使用した場合に限るようなのでそこはご愛敬。それとUSB PDへのキャッチアップがなされていれば嬉しかった、とは思いますがAnkerの一部製品などを除きまだまだ対応品は少ないのでさすがに求めすぎですね。

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UP10_gold
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カラーはGrey、Gold、Pinkの3色展開。今回はGrey(箱にSPACEGREYと表記あり)を提供頂きましたがAmazonでの画像に比べ、紫のトーンが混ざって非常に美しいカラーです。少しチタンを意識しているのかもしれませんね。

なお、海外製のバッテリーで不安なのは安全性かと思いますが、この機種はPSE認証なども得ているのでその点は問題ないかと思います。

2.付属品

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まずは箱から。デザイン性の高い製品であることが伝わりますね。一般的なモバイルバッテリーコーナーに販売されている製品というよりはちょっとオシャレな文具や小物、小型家電を取り扱うような類の店で販売されていそうな製品と言えばよいでしょうか。

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外装のプラスチック部分にフィルムが貼っている点などもギフト用途を想定しているのでしょう。

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付属品もデザイン優先。ユーザー登録カードやパスポート風の説明書はもちろん、恐らく本来必要のない航空機チケット風の紙も添付されています。説明書などはいずれも英語表記のみですが平易ではあるので読めるとは思います。USBケーブルも添付していますが、microUSBなので今時ではない気もします。ただし、平たい形のケーブルでデザインそのものは好感触。なお製品は国内仕様ながら箱は中国向けと共通のようで、箱には変換プラグを添付していたであろう名残が見受けられました。

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ここからはバッテリー本体です。大きさとしては「よくあるコンデジ位」といったところ。重量もそんな感じですね。ちょっとズッシリしています。

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旅行用のキャリーケースを模したデザインになっていて、面積の大きい部分はジュラルミン調になっています。質感も良好です。

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天面にUSB端子が2つ。片方は最大5V/2.1Aでの給電に対応しています。(2端子を同時使用した場合は2.1Aを下回る仕様)マークが印刷されているので分かりやすいですね。手前は折りたたまれていますがコンセントプラグです。

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側面にはボタンとLEDのインジケーターが。このインジケーターで電池残量がわかります。このボタンについて説明書などでは特に機能の説明がないのですが恐らくインジケーターの表示用でしょう。

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底面には各種適合規格への記載などがあります。

3.使用感

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まずコンセントに直接差し込んで充電できる点は素晴らしいです。小型のバッテリーとは別にACアダプターを持ち歩く必要がないので荷物としてスペース効率がよいです。

一方でこの形態で付きまとうのが、特徴あるデザインゆえに「周囲のコンセントを邪魔する」という問題。この機種の場合、幅はおおよそ問題ないと思います。ただ差し込んだ下のコンセントは確実に使用不可になります。また上側も使えなくなる場合が多いでしょう。

さらにコンセントプラグとUSB端子の位置関係もあまり良くない、というのが正直なところ。壁面のコンセントへ差し込んだ場合は、USB端子使用時に確実に上のコンセントが使用不可になりますし単純に端子口に異物が入りやすくなる点も気がかり。正直ボタンのある側にUSB端子も配置してほしかった、というのが本音。

また、試用していてコンセントとの「相性」に問題がありました。そもそもこのバッテリーのコンセントプラグが短いのか、あるいは重量の兼ね合いで傾いてしまうのか、きっちり差し込んだつもりでも充電を開始しない、もしくは充電を開始したと思い機器から手を離したら充電が止まる、といった事象がちらほら発生します。コンセントプラグのJIS規格は刃の長さ15.7mm~18.3mmが許容値(基準は17mm)ですが、実寸の有効長がギリギリ規格を満たしているかどうか、というところ(個体差で吸収される可能性有)。プラグ部のパーツ単位では規格を満たしているようなのですが折り畳み機構が災いし、2mm弱のロスが出ています。これが恐らく原因ではないかなと。

充電速度はスペック相応というところですね。Xperia XZ Premiumで充電した場合は1時間で約32%充電ができていました(5V/2.1Aの端子を使用)。Xperia XZ Premiumは3,230mAhのバッテリーを有しているので、ざっくり1時間で1,000mAh程度の充電は出来る、ということになりますね。

公称10,000mAhに対し実測がどの程度かはさすがにこの容量なのでテストしきれていないのですが、残量25~50%程度のインジケータ表示で94%まで充電ができていましたから大きな容量のズレは無いかと思います。

総括すると、バッテリーとしては真っ当に使える仕様である、と前置きしたうえでコンセントプラグ周りで使い勝手に少し懸念はある、といったところでしょうか。ただどれも物理的な要素が大きく工夫次第である程度は解決できるかな、というところです。

4.価格など

ROMOSS UP10はAmazonでPinkとGoldが2,848円、Greyは3,299円(共に税込)にて販売されています。同社の製品としてはやや高めですが容量見合いで見ればかなり安い製品に区分されるのではないでしょうか。デザインも良く、充電器も不要なわけですからそこも加えればコスパはかなり良いと言えます。

ただ、コンセントプラグの件など、細かい使い勝手は正直もう1歩という部分も見え隠れします。デザイン優先のあおりを受けている、ということでしょう。

関連リンク

ROMOSS UP10:Amazon

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