こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回はちょっと面白いプリンターをレビューします。先日中国の通販サイト「CAFAGO」のセール情報記事を掲載した際、セール品になっていたもので、「PAPERANG P1」という、手のひらサイズの製品です。「高精細な写真画質」というわけにはいかず、モノクロの粗い品質のものですが、低価格で気軽に使えるので、特に若い人に受けるんじゃないか、と思いまして、レビューさせてもらうことにしました。
なお、この製品は中国の通販サイト「CAFAGO」に提供していただきました。CAFAGOにはこの場にて御礼申し上げます。ありがとうございました。
1.スペック
印刷方式: 感熱式
印刷色: モノクロ
接続: Bluetooth 4.0
バッテリー: 1,000 mAh(充電式)
サイズ: 83 × 83 × 45 mm / 160 g
対応OS Android4.4、iOS8.0以降
スペック、というほどのものでもありませんが、スマホとはBluetooth接続、本体にはバッテリーも内蔵され、microUSBポートで充電する方式です。小売店のレジロール紙のような感熱紙を使い、モノクロで印刷されます。
サイズはコンパクトでバッグに入れたり、あるいはポケットにも入るくらいに小さいものです。
2.筐体
同梱物です。本体のほか、充電用のmicroUSB(オス)- USB(オス)、取扱説明書が入っていました。なお、この製品は日本にも正規輸入されていますが、CAFAGOで販売しているものは取扱説明書の記述は中国語オンリーでした。
正面です。なんだかカメラのように見えますが、レンズのような窓に特に意味はないようです。左上に電源ボタンがあり、電源オン時にはグリーンに発光します。
側面です。左側面(画像左)には何もついておらず、右側面(画像右)には充電用のmicroUSBポートとその下にリセットボタンがあります。
背面です。こちらにはメーカーのロゴなどがありますが、ポート類やボタン類はありません。
上下面です。上面は排紙口があります。レジのレシートなどと同じようにプリントアウトすると「ニューッ」と紙が出てきて、排紙口についているカッター(金属製のギザギザのもの)でカットする仕組みです。
また、下面には何もありません。
開口は非常に簡単です。中国語の取扱説明書にも方法が書いてあり、図示されているので中国語が読めなくても大丈夫です。内部には感熱紙のロールがはいっています。なお、この感熱紙は国内正規代理店の通販サイトでも手に入ります。
一通り筐体を確認しましたが、プラスティック製で高級感はないものの、作りとしては割としっかりしているなあ、という印象です。7月15日現在の価格(CAFAGOのクーポン価格は39.99ドル)を思えば全然文句ないくらいだと思います。
3.アプリ
ここでひとつ問題があります。この製品は日本に正規代理店がある関係だと思うのですが、App Store(iOS)やGoogle Playにある日本語の専用アプリが使えません。日本語の専用アプリが使えるのはシリアルナンバーが正規代理店経由になっているもののみのようで、CAFAGOから提供してもらった実機だと日本語のアプリは使えませんでした。
Androidを使っている場合は、取扱説明書に記載のあるQRコードを使えば中国語のアプリがインストールできます(ただし、Google Play経由ではない、いわゆる野良アプリとなります)。この記事ではこの後中国語のアプリを使って説明していきます。一方で、ちょっと面倒なのがiOSの場合です。中国のApp Storeに中国語のアプリがあるのですが、日本で使っているiOSデバイスだと、普通は中国のApp Storeからアプリをダウンロードできないですよね。なので、Apple IDの「国」を変更してやる必要があります。詳しくはこちらのブログをご覧ください。
初回利用のさい、アカウント登録(メールアドレスもしくは電話番号とパスワードを登録。無料です)する必要があります。個人情報を入れるのが嫌な場合は捨てアドを使うといいでしょう。
PAPERANGの電源が入っていて、アプリをインストールしたスマホのBluetoothがオンになっていれば簡単にペアリングができます。というかほとんど自動的にペアリングされます。ちなみに、日本語アプリの場合、この時点で「シリアルNOのエラー」が出てしまい、ペアリングができません。
メニューは非常に豊富です。中国語表記だとよくわかりませんが、そんなに危険なものではないので、とりあえずいろいろ試してみても大丈夫だと思います。また、正規代理店のほうで日本語のユーザーマニュアルがあり、閲覧制限無しで見ることができますので、そちらを参照(あえてリンクはしません。「PAPERANG マニュアル」でググってみてください)すればほとんど問題なく理解できると思います。
一つ上の画像の一番左上のアイコンをタップすると「メモパッド」が出てきます。もちろん日本語入力も可能で、LINEのようにスタンプも用意されています。ということで、簡単にメモ書き…。
で、印刷するとこうです。私は当初この製品を「写真用のプリンター」だと思っていたのですが、このようにちょっとした文書を作り、印刷することができます。
では次にゲームのスクリーンショットを印刷してみます。メニュー項目一覧の一番左、上から2番めのアイコンです。
こんな感じです。もちろん低画質ですけど、「トイプリンター」的な面白さがあります。
次にこの写真を印刷してみます。
こんな感じ。やっぱり「とっても低画質」ですけど、私は使ってて楽しかったですね。操作も非常に簡単ですし。
これはTO-DOリスト用のテンプレートです。この中からひとつを選ぶと、ちゃんと入力欄が表示され、項目ごとにテキスト入力ができます。つまり、ただの画像ではなく、本当にリストが作れます。
このアプリ、ものすごく高機能です。単に写真を印刷して遊ぶだけだともったいないですね。あまり性能がいいとは言えませんがOCR機能もついていますし、使い込んでいくとかなり便利に使えそうな気がします。
4.価格など
PAPERANG P1は中国の通販サイト「CAFAGO」で販売中で、7月15日現在の価格は54.13ドル(5,877円)ですが、割引クーポン「L062PA1」を使うと39.99ドル(4,341円)で購入できます(8月4日まで)。
この製品はスマホで撮影した写真を気軽に印刷できるトイプリンター、ということでレビューさせてもらいましたが、とにかく多機能で、多彩なテキスト印刷機能なんかを使うとビジネスにも威力を発揮してくれそうな気がします。また、日本語のアプリは正規代理店扱いのものでないと使えませんので、「やはり日本語でアプリを使いたい」という人はAmazonや楽天などで「正規品」という表示があるものを購入されるといいでしょう。ただ、お値段のほうはそれなりにはします…。
個人的には「ひさびさのアイデア商品」だと思いました。これだけの機能でこの価格なのであればおすすめです。
コメント
これは欲しいですね。多分あまり使う用途はないのですけど面白さを感じるので・・・
電子決済その他でQRコードの打ち出しに使えそうなのが便利そうなところですね。
後は価格が2000円くらいだったなら
ゲームボーイのポケットプリンターを思い出した
中国は電子決済王国だから格安のモバイルプリンターは色々あると思う
キングジムのココドリ持ってて、結構面白いんですけど、
それをもっと強化した感じですかね。無線も対応してるし。
アプリも良く出来てるようですし。
安いし。
日本だとこういうミニプリンタってあんまり流行らないようですが、こういう使いやすい機種があればいいのに。
初めまして。
記事に『Androidを使っている場合は、取扱説明書に記載のあるQRコードを使えば中国語のアプリがインストールできます』とありますが、QRコードを使ってもこのURLは現在使用出来ません。サイトが移動した可能性があります。とエラーメッセージがでてしまい、中国語のアプリがインストールできません。
新しいインストール先のサイトのURLなど、何か対処方法がありましたら、教えて下さい。