Makuakeでスマホ接続用の新デバイス「Mirabook」がクラウドファンディング中です。「見た目はノートパソコン、実質的にはスマホ用の外付けディスプレイとキーボードのセット」という感じの製品です。AndroidスマホやWindows 10 スマホ(懐!)、そしてNintendo Switchに対応します。
このデバイスを憶えていますか?私はこの記事を書きながら、かろうじて思い出しました。ハイエンドなWindows 10 スマホ(Windows 10 Mobile)「HP Elite x3」の周辺機器「ノートドック」です。今回紹介するMirabookと同じコンセプトの周辺機器でした。Windows 10 MobileにはContinuumという機能があり、外部ディスプレイに接続するとUIをPCそっくりにすることができたので、このような革新的な周辺機器が用意されたのですが、その後の話はここで触れるまでもありませんね…。
今回は最初に対応機種をご説明します。
Android
Androidの場合:
•Samsung Galaxy S8およびS8 +(DeX)
•Samsung Galaxy Note 8(DeX)
•Samsung Galaxy S9およびS9 +(DeX)
•Samsung Galaxy Note 9(DeX)
•Samsung Galaxy S10e、S10およびS10 + S20(DeX)
•Samsung Galaxy Fold(DeX)
•Huawei Mate 10および10 Pro(EMUIデスクトップ)
•Huawei Mate 20、20 X、および20 Pro(EMUIデスクトップ)
•Huawei P20 およびP20 Pro(EMUIデスクトップ)
•Huawei P30 およびP30 Pro(EMUIデスクトップ)
•Huawei Honor Note 10(EMUIデスクトップ)
•Huawei Honor View 20(EMUIデスクトップ)
•Huawei Mate X (EMUIデスクトップ)
•Asus ROG Phone (モバイルデスクトップドック、TwinViewドック、WiGig®ドック)
Windows 10 Mobile
•Microsoft Lumia 950および950 XL(Windows Continuum)
•Alcatel Idol 4およびIdol Pro4(Windows Continuum)
•Acer Liquid Jade(Windows Continuum)
•HP Elite X3(Windows Continuum)
とりあえずAndroidに絞って説明しますと、ほぼ「SamsungのDeXもしくはHUAWEIのEMUIデスクトップ対応機種」に限られます。また、USB Type-Cからの映像出力に対応するAndroidスマホでも使えますが、その場合画面に表示できるのはスマホ画面のミラーで、PCライクなUIにはなりません。また、iOSの場合はディスプレイ出力は可能ですが、キーボードは使えないとのことです。
それと、この製品はもちろんWindows OSにも対応しますので、スティックPCでも使用できます(意外にこれがダークホースかも。変換ケーブル等が必要になると思います)。
これらのことを考慮すると、要するにMirabookはGALAXYとHUAWEIの上位モデルでないと満足には使えない、ということだと思います。なので、最初にこの点をお伝えすることにしました。
いつものフォーマットでスペック表を作ってみました。「なし」ばっかりですが、PC本体ではなく周辺機器なので仕方ないですね。13.3インチのIPS液晶・FHD解像度のディスプレイを備えるだけでなく、入出力ポートもPC並みにありますし、バッテリーも内蔵しています。
サイズのほうは薄型・軽量ですが、タテ・ヨコに関しては13.3インチのモバイルノートと比較すると少し大きいですね。製品画像のベゼル幅が結構な太さになっていることからもこの点はわかると思います。
筐体素材はアルミニウム、筐体色はミッドナイト・ブラックです。これは天板の画像ですが、中央のロゴは電源オン時に発光します。また、キーボード面に黄色い帯がありますが、これはスマホ接続用のUSB Type-Cポートを収納するスペースで、この製品のデザインアクセントにもなっています。
側面画像です。「普通にノートPC」という感じですね。
アングルが悪いですが、キーボードです。この製品は購入時(出資時)にキーボードレイアウトを指定できます。Basic QWERTY(普通の配列)/AZERTY/QWERTZからひとつを選ぶことになります。また、ちょっと驚きなのですが、日本向けには日本語が印字されるそうです。
キーボードにはバックライトも装備されます。
入出力ポートの配置です。それとこの製品、ちゃんとステレオスピーカーもついてますね。記事の冒頭に「実質的にはスマホ用の外付けディスプレイとキーボードのセット」と書きましたが、実際にはそれ以外の機能も結構充実しています。
MirabookはMakuakeでクラウドファンディング中で3月29日現在、最も安価な支援プランは43,840円(税込み)です。GALAXYかHUAWEIの上位モデルを持っている人向けではありますが、スマホの性能は近年著しく向上していますので、このような周辺機器を使えば、テキストライティングであるとかOfficeアプリのベーシック機能が使えれば十分、という人なら問題なくビジネスマシンとして使えるんじゃないかと思います。
うちの子たちは学校のレポートなんかを書く際に、電車の中でスマホで下書きし、それをメールでパソコンに送って清書する、といった使い方をしていて、ある意味スマホが主役でPCが脇役みたいな感じになっています。実際重要なデータはスマホの方にむしろ多い、という人も少なくないと思うので、そんな人には有効なデバイスと言えるでしょう。というか、世の中だんだんこんなふうになっていくのかな、という気もします。
コメント
NexDock2みたいなもんか
廉価機のl/Oやら性能が揃えば今後android標準モードになるだろうけど
クラムシェル型よりWacomOneやHuionKamvas13といった
モバイル液タブに対応しだした事の方が意義として大きいかも