Windows 10 Mobile搭載のデバイス、要するにWindowsPhoneの最新モデルですが、早ければ11月中にも日本で発売されるという情報があります。Windows 10 Mobileで最大の注目機能はもちろん「Continuum」だと思うのですが、日本向けの新製品は当面この機能に対応するモデルは出てこないみたいです(動くことは動く、という話は別として)。Continuumはマシンパワーを要求する仕様で、Astarさんという方からコメントをいただき、こんな記事を確認しました。Astarさん、情報提供ありがとうございました。
まさかの最低スナドラ808。Win 10スマホの目玉機能Continuumの要求仕様をマイクロソフトが公開、実質ハイエンド機のみ:engadget日本語版
この記事によれば「CPUはMSM8992と8994 (= Snapdragon 808と810)」で「RAMは2GB以上、フルHDなら3GB以上」「Wi-Fiは802.11n、できれば802.11acの2ストリーム」となっており、近日中に発売が見込まれる日本向けWindowsPhoneに、これを満たすスペックの製品はありません。また、記事中の画像を見ると「要件(requirements)」という記載があるので、スペックの低いデバイスには、「動く動かない」以前に機能が実装されないという可能性が高いですね。
そのため、Windows 10 Mobileリリース後すぐに日本でContinuumが使えるという可能性は事実上ない、ということになります。ちょっと残念ですが、来年春以降はContinuum対応デバイスが登場することが見込まれるので、もうしばらく我慢、ということで期待しておきましょう。
そういうわけでContinuumはしばらくお預けとなりますが、今回は後学のためMicrosoftが発売する予定のContinuum用周辺機器「Microsoft Display Dock HD-500」の概要を紹介します。
1.製品概要
これがHD-500と同梱物です。本体、USB-Cケーブル、電源ケーブルが入っています。
本体前面にはUSB-Cポートが1つ、あとはLEDの電源インジケーターだけです。ここのUSB-Cポートを使ってLumiaと接続します。
こちらが背面。USB2.0ポートが3つ、USB-Cポート(通電用)、ディスプレイポート、HDMIポートがあります。HD-500を介して出力できる画面の解像度は1,920 × 1,200ということなので、実用上は十分と言えます。
これが本体サイズです。64.1 × 64.1 × 25.6 mmですね。重量は230 gです。意外に重い…。
2.評価
WindowsPhoneでContinuumを使う場合、Phone側にHDMIが必要なのか?あるいはMiracast専用なのか?なんて考えてましたけど、こういうデバイスを使うんですね。この記事で画像を引用した「PC Mag」によれば、Lumia 950にHD-500を接続すると、「Continuumモードに切り替えるか」というメッセージが表示され、切り替えるとモニターにContinuum画面が表示される、ということで、非常に簡単に使うことができるようです。一方、不満な点として「DVIポートがないこと」を指摘していました。
HD-500はまだ米国のMicrosoftストアでも「Coming soon」となっているのですが、価格は99ドル(約12,000円)とのことです。なかなかいいお値段ですね。現状HD-500がサポートするデバイスは「Continuum機能のついたWindows 10 Mobileを搭載したLumiaで、ディスプレイ出力をサポートするUSB-Cポートがついたもの」となっており、事実上Lumia 950シリーズのみとなっています。
大注目のContinuumですが、この記事で書いてきたように、当面日本のユーザーが機能をためすチャンスはなさそうです。しかし近い将来(来年の春くらいと言ってる人がいました)、Continuumを使う機会が訪れると思いますし、HD-500あるいはサードパーティー製の周辺機器も使えるようになるはずです。期待して待ちましょう。
3.関連リンクおよび引用元サイト
Microsoft Display Dock: 米国Microsoft
Microsoft Display Dock (HD-500): PC Mag
Microsoft Display Dock Retail Packaging: SuperSite for Windows
コメント
>一方、不満な点として「DVIポートがないこと」を指摘していました。
元記事のコレに関しては「言っている意味がわからない」としか。
Displayポートがある時点でDVIを含む各種の映像端子に「確実に変換できる」アダプタやケーブルがあるのだから。
他にも「手軽にモニターにつなげたい」なら最近のPC用モニターやデジタルTVにほぼ標準で付いてるHDMIがあれば良いんだし、機器的にもただでさえデカイ端子を内蔵して筐体サイズもでかくなって補助的にしか使わない装置に余計なチップ積んで製造コスト上がって販売価格も上がるなど、デメリットの方が多いだなんてもってのほかです。
あるえふさん、こんにちは、コメントありがとうございます。ちなみに引用記事では「DVI使うために変換アダプタが必要じゃねえか、ゴルア」と続いてました…。まあ、人それぞれでしょうかね。私はHDMIがあれば十分かな、と思います。
デュアルディスプレイ切ればミドルスペックでも動くと思うんだけどな
本体側は電話機能だけ有効とか
設定でミドルスペックにも対応してくれないかな
GPUが弱いならTegraとかGPU寄りのSoCのサポートを今後期待
Wi-Fiの推奨スペックは「ac(433Mbps)」ではなく「ac 2×2(867Mbps)」ですよ
トシさん、こんにちは、コメントありがとうございました。Wi-Fiのところは修正しておきました。802.11acってそもそも使ったことがないんで、凄さがよくわかりませんけど。
このドックはむしろMacbookユーザーに売れそうですねー。
usbは2.0だし、あくまでマウスとキーボード接続用なんでしょうね。
DVIは新しい規格では排除されると決定しているので、今更つけてどうするんですかね。残るのはHDMIとDPって決まったわけですし。
どちらかというと、元記事のレビュアーは先に新しいディスプレイ買うよう勧めるべき。
950欲しいです。
あんてな@さん、こんにちは、コメントありがとうございます。元記事評判悪いっす。でもポート類のアップ画像を掲載してくれた貴重なサイトでもあるので…。950クラスのデバイスは来年には日本でも登場するみたいですよ。もちろんMSがすんなり950を発売してくれれば待つ必要もないんですけど。難しいだろうなあ。
安いウィンタブ持ちのMacBookユーザーなんですけど、これは普通のUSBハブとしては使えるんですかね?
やっぱり無茶かな…