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Kinera Nanna – コンデンサー式も搭載するマルチドライバーイヤホン。めちゃくちゃレアじゃないですか…?

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どうも。ひつじです。先般紹介しましたKinera Freyaですが「価格対性能は飛びぬけている」と高い評価を記載させて頂いております。3万円近いイヤホンと言えばかなり高価格帯ではあるのですが、そういった製品群に混ざってもなお「1つ上のクラス」と言えてしまう音質・筐体品質には舌を巻きました。

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そして今回はそんな同社の更なる上位モデルを機種紹介したいなと。同社らしい美しいデザインは勿論のこと、個性的だと言えるポイントが「コンデンサー式2つ+バランスドアーマチュア型+ダイナミック型」というドライバーの構成です。

紹介のきっかけは上の写真にある新しいカラーがラインナップに追加されたためではあるのですが、機種そのもののスペックなども含め以下に記載させて頂きます。

1.スペック

形式:カナル式(IEM)
ドライバ構成:2コンデンサー+1BA+1DD
インピーダンス:60Ω
感度:110dB
周波数特性:5Hz~50KHz
接続プラグ:3.5mm ステレオミニプラグ(※バランス仕様もある模様)
ケーブル長:不明(恐らく1.2m)
リケーブル:可能(0.78mm 2pin)

先ほどお伝えした通りNannaはコンデンサー式が2つにバランスドアーマチュア型が1つ(共に中高域を担当)、そしてダイナミック型が1つ(低域を担当)の計4つドライバーを搭載しています。コンデンサー式はあまりメジャーじゃないのですが、いわばヘッドホンやイヤホンのドライバーにおける第3軸のようなもの。(STAXのヘッドホン等が有名ですね)細かい説明は割愛しますが構造上はコンデンサーマイクなどと同じように、電圧変化を磁力を介さずに振動(音声)に変換する形態や機構を持つドライバーがコンデンサー式です。

磁力で重いコーンを動かすようなドライバーとは異なり、極めて薄い振動膜を動かせる構造であるため解像度や細かい音を表現する能力は他のドライバーを圧倒する、と言われており、このイヤホンも再生可能な周波数特性はかなり広くハイレゾ対応とも言えるスペックです。「20KHzより高音は人間には聴こえないでしょ」と思われるかもしれませんが、可聴域外の歪みが可聴域に影響しない担保として考えればメリットだと言えます。

一方でコンデンサー式はドライバーに電圧をかける必要があります。その特性を受けて、電圧をかけられるような専用アンプなどを設けた製品をリリースしているのがSTAX社やSHURE社なんですよね。一方で専用アンプを用いずとも再生できるようなヘッドホンを開発しているメーカーもあり、古くはYAMAHA(オルソダイナミック。構造上はコンデンサー形式に近いですがこれは電圧ではなく磁力を用いて駆動します)なんかが製品化していました。今回の機種は後者に近く少し鳴らし辛いイヤホンではありますが専用アンプ等は不要です。

音質の傾向としては公式サイトの説明等を見る限り極端な音域上の色付けは無さそう。またドライバー構成を考えればメリハリの強さや音の粒立ちよりも音の滑らかさを活かしたような製品じゃないか、と推測はしています。

他の部分についてもKinera社らしく美しいシェル、リケーブルが可能な仕様(2pin)となっています。外装も内部の特徴も個性が光るイヤホンに仕上がっていますね…。

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2.筐体

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この青いシェルが新色の「マウンテンブルー」だそうです。
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こちらは以前から販売されていたパープル。どちらもかなり凝ったデザインであることが分かります。前者の方が万人受けしそうですが、後者の方がロックテイストで格好良いですね。

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他付属品は(説明書等を除けば)Final社のイヤチップ(Type-E)や、フォームチップ、ステレオミニ⇒ステレオプラグの変換端子、ブラシ、イヤホンポーチのようですね。ケーブルそのものはFreyaとそう大きな違いはなさそうです。ただこのケーブルはそもそもの出来が良いので不満にはならないと思います。

3.価格など

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Kinera NannaはHiFiGOで899ドル(約94,021円)にて販売しています。また新色の発売は11月6日からとのことですがサイト上ではすでに注文が可能なようです。

この価格だけを見ると高く見えるかもしれませんが、前述のコンデンサー式ドライバーを採用するイヤホンは下限でも15万円近いものが多く、マルチドライバーのものはより高価な傾向があります。そういう意味ではかなりコスパ上も訴求力がある製品です。

筐体の品質やデザイン、独自性あるドライバ構成等で非常に魅力ある製品ですから心惹かれる方は多いかもしれません。冬のボーナスで検討するのもアリかもですね…。

4.関連リンク

Kinera Nanna:HiFiGO
Kinera Nanna:メーカーサイト

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コメント

  1. より:

    すみません、突っ込み入れさせてください。
    オルソダイナミックは磁気駆動方式の一種でコンデンサー方式に分類されません。

    • ひつじ より:

      失礼しました。オルソダイナミックは電圧ではなく磁力駆動ですね・・・。修正いたします。