記事にアフィリエイト広告を含みます

Khadas Tone 2 Pro - カードサイズにESS製ES9038Q2Mチップを搭載するUSB DAC!これがあればPCやスマホでも高音質が楽しめます。

アイキャッチ画像
こんにちは、ゆないとです。今回は「Khadas Tone 2 Pro」というオーディオ製品の紹介です。読者の皆様は、普段どのような環境で音楽を楽しんでいるでしょうか。例えば、スマホまたはオーディオプレーヤーとイヤホン、PCとヘッドフォンといった組み合わせが考えられますね。音質を追求しない限りはあまり関係ありませんが、推しのアーティストの音源を隅から隅までしっかり聴き込みたいだとか、例えばクラシックやジャズのような空間表現も大切な音源をより高音質なDSD(Direct Stream Digital)音源で楽しむだとか、こだわりどころが多くあるのもオーディオの魅力。

スポンサーリンク

一部の製品を除きほとんどのPCやスマホだと、DAC(Digital to Analog Converter)チップのサイズがネックとなり発揮できる性能には限界がありますが、この製品をプレーヤー(スマホやPCなど)とイヤホンとの間に繋ぐことで、より高音質なサウンドで楽しむことができます。ウインタブにしばしば実機レビュー機材をご提供いただいているオンラインストアのHiFiGOとのコラボレーションで生まれた「Khadas Tone 2 Pro」は小さなサイズながら、据え置きサイズのハードに搭載されるDACを採用した点が特徴です。

Khadasとは

中国の深圳(シェンツェンまたは深セン)にあるWesionという会社が所有するブランドが「Khadas」(カーダス)です。中国の通販サイトでよく販売されているAndroid搭載TVボックスなどに使われるAmlogicおよびRockchipなどのシングルボードコンピューターの開発や製造、その他OEM/ODMなどの注文を受け付けています。

Khadas Tone 2 Proは「Tone Board DAC」という製品の後継モデルです。Tone Board DACは過去に100ドル以下という価格ながら非常に高音質ということで話題となりましたが、「簡単にPCやスマホに繋げて」というものではありませんでした。

1. スペック

■DAC:ESS ES9038Q2M + OPA1612 ×4
■USB信号受信機:XMOS XU216(ハードウェアMQAデコード対応)
■出力端子:3.5mmシングルエンド、4.4mmバランス、RCAバランスラインアウト(3ピン)
■入力端子:USB Type-C ×2
■Bluetooth:なし
■SN比:-118dB(Line-out)
■THD + N:0.00008%(20Hz〜20kHz)
■その他機能:最大32ビットの384KHzサンプルレート、ビットパーフェクトDSD512、RGB ボリュームリングライト

スペックについては、製品ページとHiFiGOブログの記事に情報があるものの、より詳細なスペックは不明です。

DACチップには、ESS製「ES9038Q2M」を搭載します。これは据え置き型のヘッドフォンアンプで採用されるようなハイエンドのDACチップで、これとOPA1612というオペアンプを組み合わせた構成となっています。最近だとオーディオプレーヤーへの採用例もありますがそれなりのパワーが必要であるため、その筐体サイズは大きめになりやすいです。

USB信号を受信するチップとして、XMOSのXU216を搭載します。ハードウェアでMQAデコードに対応していることが特徴で、このあたりの解説は長くなってしまうので割愛しますが、ソフトウェアデコードよりも正確にデコードできると考えて頂ければ良いでしょう。興味がある方は、下記の記事が詳細にまとまっているのでご確認ください。フォーマットは”.flac”なので変わりませんが、少ないデータ量にまとめることができ便利なフォーマットです。その他、「32bit/384kHz」の音源、DSD512の再生に対応していることも特徴でしょう。ハイレゾと言われている「24bit/96kHz」などよりもより多いデータ量になる非常に高音質な音源でも再生が可能になるということですね。

iFi audioも対応で盛り上がるMQA、その再生のための基礎を徹底解説:PHILEWEB

スポンサーリンク

3.5mmのシングルエンド、4.4mmバランス、RCAバランスラインアウトという出力端子を備えています。4.4mmはここ最近採用例が増えてきたなという印象ですが、この製品でも搭載されています。同じバランス接続の端子で有名な2.5mmよりも折れにくいというメリットがありますし、2.5mmよりも音質が良いという声も多いので個人的にも気になっています。また、同時に出力できる機能も備えており、カップルリスニングができるようになっています。独り身の私には関係の無い機能ですね…ただし、複数のイヤホンの音質の違いを試したりするときに付け替えなくて良いので、そういった使い方では活躍しそうです。

その他、USB Type-Cポートが2つ、ステータス表示用にRGB LEDが搭載されたボリュームノブを搭載します。

サイズの詳細は不明ですが、クレジットカードサイズとのことなので、手で握りやすい丁度よい大きさかもしれません。

2. 外観

天面側
上から見下ろした視点です。長方形のボディに右下には”tone”というシリーズ名がロゴとして印字されていて、左上には金色に縁取られたボリュームノブが付いています。飛び出しているのがRCA端子ですね。こちらも金色の端子となっていて、黒と金の色使いでクールさを感じます。

側面
側面からの視点です。ただ長方形というだけではなくて、傾斜がついておりやや鋭さを感じる形状です。ボリュームノブの部分でうっすらと水色のような緑のような光が当たっていますが、その部分にRGBのLEDが搭載されており、ステータスによって色が変化するようです。

入出力
入出力端子はこの様になっています。画像左側、2つの穴が左から3.5mm、4.4mmのイヤホンジャックです。赤白黄(R/L/Coax)となっているのがRCA端子、その隣にUSB Type-Cポートが2つ搭載されています。このRCA端子は、普通に音楽を聴くだけなら使うことはあまり無い端子なのですが、XLR変換ケーブルが付属しているようなので、それを利用すればヘッドフォンなども接続ができるようになるでしょう。

3. 価格など

Khadas Tone 2 Proは現在、先行予約を受付中の状態です。メールアドレスと氏名を入力して登録することで、169.90ドル(約17,637円)で購入できるようになります。

高価な据え置きDACに搭載されるようなDACチップを搭載しながら非常に小さなサイズのボディということで、もっと高価でもおかしくないかも、思います。2万円以下で購入できるのであれば非常にお買い得だと言えるでしょう。何より繋ぐだけで良いので、導入に面倒が無いのも嬉しいです。カードサイズということで持ち運びもしやすく、どこでもスマホやPCのオーディオ環境の向上が狙えます。気になる方はぜひ製品ページもご覧ください。

4. 関連リンク

Khadas Tone 2 Pro:メーカーサイト
※メールアドレス登録による優待価格はこちらです

HiFi Game Changer: Khadas Tone 2 Pro Officially Launching on Hifigo!!:HiFiGOブログ

スポンサーリンク