ウインタブで以前「Anne Pro」というキーボードの実機レビューをしています(Anne Proのレビュー / Anne Pro 2のレビュー)。Anne Pro、特にAnne Pro 2は日本でも人気があったようで、Webで検索すると非常に多くの実機レビュー記事を目にします。
私、現在もAnne Proを手元に置いていますが、ほとんど使う機会がありません。デザインや品質はとても気に入っているのですが、やはり「60%サイズ」というのが(私にとって)実用上のネックになっていて、特に「方向キーがFnキーと同時押し」という仕様が厳しいです。なので、箱に入れて保管しています。
今回ご紹介するANNE CLASSIC D87 RGBは、Anne Proと同じメーカーの製品ですが、ブランド名がHEXCOREとなっています(Anne ProはObinsブランド)。もとを正せば「Taicang Zhigengniao information technology」という会社の製品ですが、製品ブランドが異なります(詳しくはこちらをご覧ください。原文は英語ですが、ブラウザーの翻訳機能で大意は理解できます)。
前置きが長くなりました。このANNE CLASSIC D87 RGBはテンキーレスのキーボードで、Anne Proのような60%サイズではありませんので、小型キーボードに慣れていない人でも問題なく使えそうな配列になっています。また、キースイッチもGateronとCherryを選べますので、このことからも「本格的なメカニカルキーボード」であることがわかります。あと、思ったよりも価格が低いです。
キー配列です。フルキーボードからテンキーをなくした形状の87キー・キーボードで、英語配列のみとなりますが、ごく素直なレイアウトです。
画像が見にくくてすみません、底面です。この製品は「有線接続のみ」ですね。BluetoothやUSB無線には対応していません。また、Anne Proにはなかった「角度調整用の脚」もしっかりついていて、オーソドックスな形状です。
こちらがサイズスペック。そんなにコンパクトなわけではなく、同種のテンキーレスキーボードとあまり変わらないサイズ感です。また、重量は1,090 g ± 50 gと開示されていますので、「メカニカルキーボードらしい、ずっしりしたもの」になっています。
ANNE CLASSIC D87 RGBのセールスポイントとして「Quick Num」というものがあります。ワンタッチでキーボード面右側のキーをテンキーとして使うことができます。
また、設定アプリも用意されていて、バックライト色の変更やキーボードイルミネーション、キーマッピングの変更、キーボードマクロの登録などが可能です。製品ページの説明を見る限り「Per-Key RGBバックライト(個々のキーを任意のバックライト色に設定できる)」のようです。
HEXCORE ANNE CLASSIC D87 RGBは日本のAmazonや中国通販のBanggood、そして最近良くご紹介しているMECHKEYSで販売されています。MECHKEYSではGateronスイッチのモデルが65ドル(約8,500円)、Cherryスイッチのモデルが79ドル(約10,500円)で、どちらのタイプも赤軸と茶軸を選べます。ただし、MECHKEYSは送料(輸入消費税や手数料も含む)が16ドルかかってしまいますので、Gateronスイッチのモデルであれば日本のAmazonのほうが安いですね(AmazonではGateronが9,600円、Cherryが13,800円)。ただし、Amazon扱い分はプライム配送ではありません(おそらく出品者は中国企業で、中国企業が悪いわけではありませんが、お店の評価はあまり高くありません。念のため)。
こうやって記事を書いていると、「円安だよなあ」と感じます。少し前なら「ANNEのキーボードが65ドルならすごく安い!」と思えたのですが、為替換算すると割安感が小さくなってしまいます。
Anne Proと同じメーカーが手掛けたキーボード、おそらく品質も高いと思います。
関連リンク
Anne Classic D87 RGB:MECHKEYS
HEXCORE ANNE CLASSIC D87 RGB:Amazon