GPD社の国内正規代理店である天空がGPU BOX(外付けGPU)「GPD G1」のマイナーバージョンアップ版を発売します。One-Netbookでも「ONEXGPU」というGPU BOXをリリースしており、いずれもOCuLink搭載のゲーミングUMPCと組み合わせて使うことを視野に入れた製品ですが、Thunderbolt(3もしくは4)を搭載するPCとの接続も可能です。
なお、今回は「マイナーバージョンアップ」なので、従来モデルからの変更点を中心にご説明します。製品詳細についてはこちらの記事をご参照ください。
GPD G1 - 世界最小クラスのポータブルeGPUボックス、国内正規販売が決まりました!お手持ちのモバイルノートがゲーミングノートに!
こちらがスペック表です。基本的に従来モデルからの変更点はわずかで、主に電源まわりの仕様が変更になりました。
従来モデルでは「GPU電力120W」と表記されていたところ、マイナーバージョンアップ版では静音モード(60W)と通常モード(100W)をスイッチひとつで切り替えられるようになりました。
それともう一つ、最大65Wの急速充電をサポートするようになりました。
なお、製品ページの説明を見ていると、ちょっと誤解しそうな記述がありましたので、念のために書きますと、GPD G1は「いわゆるバッテリー」は内蔵していません。240WのGaN電源を内蔵していますが、バッテリーとしての機能はなく、動作するためには電源接続が必要です。
また、PCとの接続はOCuLinkポートを使ってもThunderbolt 3もしくは4ポートを使っても可能ですが、OCuLinkのほうが高速なデータ伝送ができるものの、これを搭載するPC(UMPC)はまだ数が少なく、またOCuLinkは「USB Type-A および SDカードスロット用のデータチャンネルは提供しない」ため、OCuLinkでPCと接続してもGPD G1についているUSBポートは使えません。
それと、「USB4」という規格はThunderbolt 3/4とは異なります。USB4規格では「PCI Express対応が必須ではない」ので、USB4規格だからと言って必ずGPD G1が接続できるとは限りません。なので、お使いのPCのUSB Type-Cポートが「Thunderboltという説明はなく、USB4という説明のみ」の場合は、PCI Expressに対応するかを確認しておく必要があります。
GPD G1(2024)は3月15日の発売予定で、GPDダイレクト、Amazon、ハイビーム公式オンラインストア及びハイビームの実店舗で予約販売がスタートしています。価格は税込み108,800円です。なお、「MinisforumのミニPCに関しまして相性問題が発生しており、GPD G1の動作保証対象外とさせていただきます。」という断り書きがありました。
10万円、というのは決して安くはない出費ですが、GPD G1はお手持ちのノートPCをゲーミングPCにしてくれるほか、ドッキングステーションとしての機能もありますので、ニーズのある方もおられるんじゃないでしょうか。
関連リンク
GPD G1(2024):GPDダイレクト
GPD G1(2024):Amazon
GPD G1(2024):ハイビーム公式オンラインストア