こんにちは、natsukiです。今回は、ほぼ同様のコンセプトを持つ、二つの製品を紹介したいと思います。「Go Cube」と「Xiaomi Giiker スーパーキューブ」です。いずれも、一見、単なるルービックキューブなんですが、スマホのアプリと連携して、現実のルービックキューブを動かすと、スマホのアプリ上のキューブが連動して動く、というものです。「Go Cube」はクラウドファンディングKickstarterで出資受付中で、「Xiaomi Giiker スーパーキューブ」は、一部の販路ですでに販売を開始し、Banggoodではプレオーダーを受け付けている状況です。
1.製品概要
最近、うちの娘がルービックキューブに興味を持ちだしたんですが、ルービックキューブって、とっかかりのハードルが結構高いですよね。「教えて~」と軽々しく言われても、できないっちゅうねん。
まあ、そこはネット社会なので、検索すると山のようにヒットするルービックキューブ解説サイトを見ればいいんですが。で、そんなサイトをいろいろ見ていると、確かに、現実のルーブックキューブとアプリやソフトが連動したら、教えるのも分かりやすいし、離れて対戦とか夢が広がりそうだなー、とは思うわけですよ。で、それを実現してしまおうというのが、「Go Cube」と「Xiaomi Giiker スーパーキューブ」なわけです。
2.出資締め切りまであとわずか「Go Cube」
まずは、クラウドファンディングの「Kickstarter」でプロジェクトを進めている「Go Cube」の紹介です。製品説明の専用ホームページまで備え、かなり本格的なプロジェクトとなっています。出資締め切りが8月9日と、あとわずかに迫っていますが、すでに目標額の30倍近い資金を集めているので、プロジェクトの「資金調達の達成」段階は余裕でクリアしています。
機能
プロジェクトのページには、試作品の動画も上がっており、動画を見る限り、本体とアプリのリンクは非常にスムーズです。本体の角度を傾けると、アプリ上でもそれが反映されています。
筐体も、丸みを持った独特の形で、特別感があります。そして、光る!
アプリの機能としては、
「Learn」ルービックキューブの解き方を簡単に身に着ける。
「Battle」2台のGo Cubeを接続して、もしくはネット上の相手と対戦。
「Improve」トレーニングメニューや、自分の様々な記録を保存、分析して、腕を磨く。
「Play」ルービックキューブを使ったミニゲームに挑戦。
といったものが提供されるようです。
ちょっと気をつけたいのが、出資コースをよく見ると、「Go Cube」と「Go Cube Edge」と、製品が2種類に分かれていることです。「Go Cube Edge」の方が、オフラインでの記録保存やより高度な分析、オンラインリーグへのアクセスなど、より高度な機能が提供されます。
出資コースと今後の予定
先述のように、資金調達の目標金額は余裕でクリアしています。付属品などの違いによって多数のコースがありますが、基本的なものとしては、「Go Cube」単体が69ドル、高機能な「Go Cube Edge」単体が89ドルとなります。日本への発送は、これに別途7ドルの送料が加算されます。なかなかいいお値段になりますが、これでも十分な出資者を集めているのはご覧の通りです。
今後のスケジュールとしては、2019年1月に最初の評価用製品が完成し、2019年3月には発送されるようです。
出資締め切りは8月9日になりますので、出資してみようかな、という方は急いでどうぞ。試作品の動画なども多数アップされていて、信頼度の高いプロジェクトだとは思いますが、あくまでクラウドファンディングであり、相応のリスクがあることは理解しておいてから出資しましょう。
3.Xiaomiが開発する、廉価な「Xiaomi Giiker スーパーキューブ」
ほぼ同様のコンセプトながら、約1/2~1/3の価格なのがこちら、「Xiaomi Giiker スーパーキューブ」です。
Banggoodが日本語の紹介動画まで作っているので、どうぞ。
スペックは、こんな感じです。
筐体は、「Go Cube」のような特別感はなく、いたって普通のルービックキューブといったところ。光りません(笑)。まあ、あんまり特別でも仕方ない部分ですからね。レビュー動画などを見る限り、ルービックキューブとして標準的な性能は十分備えているようです。あ、製品説目に、「メカニカルキーボードのチェリー軸のような感覚と音」とありますね。レビュー動画を見ても、それなりに「カシャカシャ」音がしています。これは普通のルービックキューブと違う点かも。私のような素人には、どっちでもいいやという感じですが、ガチ勢の方々には気になる部分かもしれません。
さて、肝心のアプリの挙動については、このレビュー動画が参考になると思います。
……うん、さすがにここは「Go Cube」とは大きく違います。まず、基本的なビジュアルとして、「Go Cube」アプリが筐体の傾きに応じて自在に回転するのに対し、「Xiaomi Giiker スーパーキューブ」は同じ方向からの視点で固定。
アプリのメニューは、解法をナビゲーションしてくれる「Quick Solve」、タイムアタックに挑戦する「Smart Timer」、それから「Cubic Run(魔方快跑)」「Crazy Puzzle(瘋狂的拼図)」「Complete Clone(六面克隆)」「Cubic Escape(逃離方星球)」の4種のゲーム、といったところ。
もっとも、今後のアップデートで、ネットを通しての対戦やランキングといった機能を実装予定だそうです。
全体的に言って、十分面白い機能は搭載しているものの、「Go Cube」と比べてしまうと、やはり「価格なり」であるのはやむを得ないでしょう。
4.まとめ
こういう、現実のものがアプリの中とリンクして動くって、なんかこう、原始的とも言える喜びがありますよね。同様のコンセプトの「Go Cube」と「Xiaomi Giiker スーパーキューブ」ですが、紹介したように、やはり価格差の分、特にアプリのデキに相当な差があります。それぞれ見比べてみて、自分のレベルに合ったものを選ぶのがよいと思います。
「Go Cube」は、本体のみで約8,500円、上位の「Go Cube Edge」なら約10,700円。なかなか強烈な価格ですが、しかし、高価な分、現時点の技術で唯一無二、最高峰の製品を手にすることができます。こういう挑戦的な製品は、コスパとは別問題ですからね。ましてや、ルービックキューブはガチ勢の方々もたくさんいる世界ですから、資金の集まり具合を見てもこのくらいの価格は十分妥当なんでしょう。一方、あくまでクラウドファンディングであることはふまえる必要があります。かなり信頼性の高いプロジェクトだとは思いますが、納期の遅れくらいは織り込み済みで考えた方がいいでしょう。
一方の「Xiaomi Giiker スーパーキューブ」は、やはりその魅力は「安さ」です。通常の、安定した品質のルービックキューブがだいたい1,000円程度なので、約3,000円のこの製品は、比較的、簡単に手の出る価格です。現在、日本から買いやすい販路だと、Aliexpressで販売が始まっています。また、Banggoodがプレオーダーセールをやっていて、こちらは8月31日から順次発送予定だそうです。先着100個までなら約2,700円、次の100個は約2,800円で受け付けています。かくいう私も、すでにBanggoodで注文済みです。記事執筆現在、先着100個はもう売り切れ寸前なので、記事が載る頃には無くなってるかもしれませんがあしからず。本気の方々は、とりあえず「Xiaomi Giiker スーパーキューブ」で遊びながら「Go Cube」の完成を待つ、ってのもアリなのかもしれませんね。
4.関連リンク
Go Cube:KICKSTARTER
Xiaomi Giiker スーパーキューブ:Banggood