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ELECOM M-XT3DRBK ー 10年ぶりくらいでトラックボールを使ってみる(実機レビュー)

ELECOM M-XT3DRBK
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。ウインタブではしばしばセール情報記事を掲載しているのですが、一応「私から見てほしいと思えるようなものが安く買える」というフィルターをかけているつもりです。ただ、実際にセール情報記事で取り上げた製品を自分でも次々に買えるかというと、決してそんなことはありません。もちろん、予算がないからです。とはいえ、自分で支払える範囲でちょこちょことセール品を購入することもあります。ここ数カ月だと「KINGJIM PORTABOOK」「FREETEL KATANA01(ただし福袋だったので、意中の製品ではありませんでした)」などを購入しています。

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私だけでなく読者のみなさんも同じだと思いますが、最も衝動買いしやすいのは「数千円程度の周辺機器やソフトウェア」ですね。特にマウスとキーボード。そう言えばライターのnatsukiさんもつい最近上海問屋のBluetoothキーボードを購入されてました。衝動買いというわけではないと思いますが、マウスやキーボードは絶対的な価格がそれほど高くない上、PCの使用感を大きく左右する周辺機器でもあるので、しばしば新しいのが欲しくなります(そして衝動買いとなる可能性も高いです)。

ということで、先日書いた記事「セール情報 - 周辺機器とソフトウェアの格安セールを紹介!Lenovoの限定クーポンもあります」をきっかけに購入したマウス(トラックボール)「ELECOM M-XT3DRBK」の実機レビューです。

1.スペック

ELECOM M-XT3DRBK スペック表

クリックで拡大します

この製品は電池式・USB無線式の光学マウス(トラックボール)です。単3乾電池一本が必要となります。所詮マウス、と言ってしまえばそれまでですが、ポインター速度の切り替えスイッチや電池消費を抑える目的での「ローエナジーモード」などを搭載しており、ホイールのほかボタンを5つ搭載する多機能な製品でもあります。

後述しますがサイズの方も「Lサイズ」となっており、一般的なマウスよりはかなり大きめです。と、スペック表をもとにあれこれ言っても仕方ないっすね。次に行きましょう。

2.筺体

ELECOM M-XT3DRBK
同梱物です。本体のほか、USB無線子機(レシーバーです。これをPCに接続します)、取扱説明書、「動作確認用」の単3乾電池がついていました。この手の製品に同梱される電池は必ずと言っていいほど「動作確認用」という但し書きがありますが、おそらく普通の新品電池だと思います。まあ、この電池の寿命まで責任持てないよ、という意味でしょう。

ELECOM M-XT3DRBK
上から見たところです。せっかくなので愛用しているLenovoのマウスとサイズ比較も兼ねて説明を。Lenovoのマウスはややコンパクトサイズではありますが、特に小さいとかモバイル用とかのものではありません。ちょっと小さめの普通のマウスとお考え下さい。比較してみると、このトラックボールがかなりの大型サイズであることがわかります。

ELECOM M-XT3DRBK ボタン類
各種ボタンの説明です。1.トラックボール(親指でこれをグリグリ動かしてカーソルを移動させます)、2.左クリックボタン、3.右クリックボタン、4.ユーザー割当ボタン(購入時は何も割り当てられていません)、5.ホイール、6.Webブラウザーの「進む」ボタン、7.Webブラウザーの「戻る」ボタン、8.ポインター速度切替スイッチ(LOW・750カウントとHIGH・1500カウントの2段階)となります。

エレコム マウスアシスタント
これらの割当はELECOMのユーティリティソフト「エレコム マウスアシスタント」(別途Webからダウンロード・インストールが必要です)を使って自由に変更ができます。

ELECOM M-XT3DRBK
Lenovoのマウスと側面から比較してみました。大きいだけでなく、高さもかなりのものですね。

ELECOM M-XT3DRBK
右側面です。自分で購入したので言っちゃいますけど、ナメクジのおばけみたいなシルエットっすねw

ELECOM M-XT3DRBK
左側面です。トラックボールはかなり大型で、滑らかに動きます。また、表面がラメっぽい加工になっていて、微妙にキラキラします。そんなに目立ちませんけど。

ELECOM M-XT3DRBK
ELECOM M-XT3DRBK
前面と背面です。前から見ると一見普通のマウスに見えますが、後ろから見ると非常に独特な形状をしていることがわかりますね。

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ELECOM M-XT3DRBK 底面
底面です。ここにもかなり独特な機能があります。画像右側に穴があり「REMOVE HOLE」と書かれています。この穴に指を突っ込んで押し込むと、トラックボールが外れます。トラックボールとかガイド(支持球と言うそうです)が汚れて動きが悪くなったら、この穴を使ってトラックボールを外し、掃除をすることになります。

次に、電池ケースの上にセレクターが見えます。これは電源スイッチなんですが、「オフ/ローエナジーモード/ハイスピードモード」の3段階に切り替えることができます。ちなみにハイスピードモードにするとボールを早く動かした際の追従性が向上するかわり、電池寿命が短くなります。

それと、上下左右に「ゴム足」がついています。なので、この製品は上下左右に動かそうと思っても簡単には動きません。非常にどっしりと構えてくれます。マウスそっくりですが、マウスじゃないんですよね。

ELECOM M-XT3DRBK
握った感じ。私の手が写ってますが、私の手は「ごく普通のおっさんサイズ」だと思っております。「握る」というよりは「上からかぶせる」感じになります。この製品はマウスと違って本体をスライドさせたりしない(つまり、本体は動かない)ので、握る必要はなく、軽くかぶせてやれば大丈夫なんです。

3.使用感

最初にお断りしておきます。私はトラックボールを使うのは初めてではなく、10年くらい前にしばらく(2年くらい)この製品によく似たトラックボールを使用していました。なので、初めてトラックボールを使う人とは多少感覚がズレています。ご了承下さい。

上にも書きましたが、この製品はマウスと違って、「握る」必要はありません。手のひらをこの製品の上に置いてやるだけです。左右非対称なので、右手でないと使えませんが(左手用もあります)、右手を置くと、親指の位置にトラックボールが来ます。あとは親指を使ってカーソルを動かすだけです。なお、人差し指と中指の役割はマウスと同じです。

親指を使ってカーソルを動かすというのは、人によるでしょうが、意外に簡単です。初めて使う場合でも、ほんの少し慣れれば自然に操作できると思います。また、画像加工などで繊細な動きが要求される場合でも、マウスよりも細かい動きができない、とも思いません。要するに、若干の慣れは必要ですが、機能としてはマウスに劣るところはない、と思います。

ただし、「使う筋肉」が異なります。マウスの場合、手首に疲労がきたり、長時間細かい作業を集中して続けると手のひらが疲れたりしますが、トラックボールの場合、手首は温存されます。だって全然使わないから。でも、親指にダメージが蓄積されます。もともとマウス操作で親指の出番というのはほとんどありません。例外的に多ボタンマウスなんかだと親指にも仕事が与えられますが、通常の場合、親指はマウスの側面に添えられているだけです。しかし、トラックボールは親指が主役になります。つまり、エキストラがいきなり主役に抜擢されるようなものです。そのため、(これも慣れの問題だと思いますが)最初のうちは疲れを感じることが多いでしょう。

4.まとめ

ELECOM M-XT3DRBKは通販サイトなどで購入ができ、私は「ソースネクスト eSHOP」で3,218円(税込み、別途送料486円が必要)で購入しました(セール価格は4月15日まで)。また、Amazonなどでも販売されており、左手用のモデルも販売されていました。マウスやキーボードはメーカーの標準価格と実売価格に大きな乖離があるのがむしろ普通だと思いますが、この製品も標準価格だと10,152円(税込み)だそうです。

私がこの製品を購入したのは80%くらいは「衝動買い」なのですが、残りの20%は手持ちのマウスの数が少し不足気味(Bluetoothマウスは持ってますが、個人的にあまり好きではないので…)だったのと、再びトラックボールを買いたいと思っていたけど、この手の製品は実売価格が少し高めだったので躊躇していた、というのがあります。

その意味では、比較的安価にトラックボールを購入できたのは非常にうれしいことでしたし、実際使ってみても期待通りの品質・性能だと思いました。私はこの製品をこれからしばらくのあいだメインに使い、外出先ではLenovoのマウスを使うことになります。今のところ「いい買い物をしたなあ」と思っていますよ!

5.関連リンク

ELECOM ワイヤレストラックボールM-XT3DRBK:ソースネクストeSHOP
エレコム M-XT4DRBK(左手用):Amazon
エレコム M-XT3DRBK:Amazon

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コメント

  1. しゃる より:

    トラックボールはマウスと比べてユーザーが少ないからか、定価がかなり高い気がします。

    私は同じエレコムの人差し指版トラックボール M-DT1DRBK を使っています。
    人差し指タイプにしてはボールが小さいのと、エレコムマウスアシスタントがタスクマネージャーで見ると I/O読み取り の項目がどんどん大きくなるのがちょっと気になりますが
    多ボタン人差し指トラックボールはこれくらいしかないんですよね。

    ロジクールの CT-100 TM-400 が再販してくれればよいのですが。

    • wintab より:

      しゃるさん、こんにちは、コメントありがとうございます。人差し指タイプって、この記事の親指タイプよりも熟練を要しますよねw 私少し試したけどギブアップでした。でも人差し指タイプは愛用者いますねー。

  2. Astar より:

    X68000時代から二十数年トラックボール一筋派です 🙂
    私も今は、ELECOMの人差し指型、M-DT2URBKを使ってます
    Logicoolのトラックボールをずっと使ってたのですが、Logicoolはスイッチがヤワで、半年毎にクリックできなくなっては買い替えるを繰り返していました。
    ELECOMのスイッチはどうなのか、また使いだして半年経ってないので分かりませんが。

    個人的には、Microsoft Trackball Explorerの復活を望みます。あれは使いやすかった

    • wintab より:

      Astarさん、こんにちは、コメントありがとうございます。ここにも人差し指派が!私はトラックボールにすっかり慣れてきたところです。

  3. サーフェスミニはよ より:

    いつも楽しく拝見しています
    私はポータブックのお供にDigioのBTタイプのトラックボールを使用しています
    車中などで狭い場所で使うことが多いブックとの相性はとても良く
    1つしかないUSBポートを塞がないのでかなり重宝しています

    最近どこかで見たのですが無くなったと思っていた
    ポインティングデバイスのベンチマークとも呼ばれていたマインスイーパーが
    えらくパワーアップしてストアにあるらしいので
    マウスやタッチペンとかの使用感の確認に使ってみるといいかもしれないです

    • wintab より:

      サーフェスミニはよさん、こんにちは、コメントありがとうございます。「ポインティングデバイスのベンチマークとも呼ばれていたマインスイーパー」というところがツボにはまりました。なので、インストールしてベンチマークテストしてみることにしましたw