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BOTSLAB Dash Cam G980H レビュー - 前後をしっかり記録してくれる4K解像度・ADAS搭載のドライブレコーダー。2万円で手に入る安心

BOTSLAB Dash Cam G980H レビュー
ドライブレコーダー「BOTSLAB Dash Cam G980H」の実機レビューです。ウインタブで日頃記事にしているジャンルの製品ではありませんが、私は以前からドライブレコーダーの必要性を感じていて、「自分で取り付けられるものにしようか、それともカー用品店で取り付けてもらえるものにしようか」と考えていました。近年「あおり運転」の問題がクローズアップされていて、そのせいもあってからマイカーにドライブレコーダーを取り付ける方が増えていると思います。

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今回レビューする「BOTSLAB Dash Cam G980H」は「Amazonで売っていて、自分で取り付けるタイプ」のドライブレコーダーです。ドライブレコーダーとしての品質も大切ですが、「自分で問題なく取り付けができるか」「戸惑うことなく各種設定ができるか」という点もレビューのポイントになると思います。このジャンルの場合、(PCやスマホと違って)「ベテラン・上級者」というのは一般人には少ないと思いますしね。

なお、このレビューはメーカーよりレビュー機のサンプル提供を受け実施しています。

ここがおすすめ
・4K解像度のフロントカメラとコンパクトなリアカメラの2台セット
・ADAS(先進運転支援システム)搭載、ただし、自動ブレーキなどの運転制御機能はなし
・夜間でも鮮明な画質で録画
・スマホアプリで細かな設定が可能
・2万円強とリーズナブルな価格
ここはイマイチ
・自分で取り付け可能だが、見栄えよく仕上げるのは大変
販売サイトはこちら
BOTSLAB ドライブレコーダー4K 前後カメラ 170度広角視野:Amazon

1.製品概要

ドライブレコーダーの種類

画像出所:ジェームス

ドライブレコーダーには様々な種類があります。カー用品店によってはもっと種類を細分化しているところもありますが、ここではシンプルに3つの種類を掲載しました。冒頭に書いた「あおり運転対策」ということだと後方もカバーしてくれる前後2カメラタイプか360度タイプがいいのではないか、と思います。実際、前後2カメラタイプが売れ筋のようです。

BOTSLAB Dash Cam G980H
これはAmazonの製品ページにあったBOTSLAB Dash Cam G980Hの画像です。G980Hを理解するうえで最低限必要な情報がこの画像に盛り込まれています。つまり、「前後2カメラタイプである」こと、「4K解像度である」こと、「スマホアプリがある」こと、そしてデータは「microSDカードに保存される」ことです。

BOTSLAB Dash Cam G980H
前面カメラは4K(2160p)解像度で170度と広視野角です。背面カメラの解像度は1080p(FHD)で視野角については開示されていません。

BOTSLAB Dash Cam G980H
また、夜間撮影についても配慮されており、ソニーのSTARVIS(防犯カメラ向け高感度イメージセンサー)が使われています。後ほど撮影画像をお見せしますね。

BOTSLAB Dash Cam G980H

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そして「AI」ですw ADAS(先進運転支援システム)が搭載されており、「前方車両移動開始」「歩行者衝突(実際には歩行者が近くにいるときのアラート)」「ヘッドウェイモニタリング(車間距離アラート)」「車線逸脱アラート」機能が使えます。具体的には「前の車が発進しました」といった音声メッセージが流れます。

BOTSLAB Dash Cam G980H
GPSも搭載していますので、走行ルートをトレースすることができます。

BOTSLAB Dash Cam G980H
あとは「取り付け」ですね。この後ご説明します。

2.筐体(取り付け前)

BOTSLAB Dash Cam G980H 同梱物2
私にとってもドライブレコーダーというのは未知の製品ジャンルなのですが、開封してみると同梱物はかなり多いです。画像を2枚に分けてご説明します。まず1枚目がこれ。画像右上にあるのが本体(前方用)、その下に64GBのmicroSDカード、その下にカーチャージャー(シガーソケットあるいはアクセサリーソケットに挿すもの)があります。

次に本体の左に電源コード(本体のmicroUSBポートとカーチャージャーのUSB Type-Aポートを繋ぎます)、その下にリアカメラがあります。

BOTSLAB Dash Cam G980H 同梱物1
次に同梱物その2です。画像右にある2枚の正方形のシートは静電フィルムです。これ「静電吸着シート」と書くほうがわかりやすいですね。「静電気を利用してガラスに吸着させるシート」で、1枚は本体用、もう一台はリアカメラ用です。詳しくは後ほど。

画像中央には取扱説明書があり、日本語を含む多言語で書かれています。その左にクイックスタートガイドがありますが、日本語化されておらず、内容もしょぼすぎてあまり意味をなしていません。中央下にある黄色い工具は「プライパーバー」といい、取り付けの際に使います。その左にあるのが「予備」と思われる粘着シートです。

BOTSLAB Dash Cam G980H 本体(前方用)
続いて本体です。小型で細長いデジカメ、という感じですね。「イメージした通りのドラレコ」でしょうか、特に個性は感じられません。ただ、上部に粘着シートがついたゴツいブラケットがついています。

BOTSLAB Dash Cam G980H 本体(前方用)
左側面です。本体にmicroSDカードリーダーがついていて、ブラケット部分にmicroUSBポート(上)とmicroHDMIポート(下)があります。microUSBポートは本体への給電用、microHDMIポートはリアカメラ接続用です。

なお、(当然ですが)このブラケットは角度調整が可能です。

BOTSLAB Dash Cam G980H 本体(前方用)
こちらが本体の背面。背面と書いていますが、取付後はこの面が「車内側(社内から視認できる面)」になります。ここには2.45インチ・IPS液晶のモニターがついています。

BOTSLAB Dash Cam G980H 本体(前方用)
本体の下部です。操作用のボタンが3つあり、その左に小さな穴が開いています。この穴は「マイク」です。また、ボタンの下側にスピーカーグリルが見えます。

BOTSLAB Dash Cam G980H 本体(後方用)
リアカメラです。ケーブルがめちゃめちゃ長いのがわかると思います。まあ、本体がフロントガラス部分に、リアカメラがリア部分にあって、両者を有線接続しているわけで、ケーブルが長くないと接続ができません。

BOTSLAB Dash Cam G980H 本体(後方用)
リアカメラはかなりコンパクトで上部に粘着シートがついたブラケットがあります。このブラケットも角度調整が可能です。

3.外観(取り付け後)

Dash Cam G980Hの取り付けについては取扱説明書にもありましたが、この公式動画を観ておくほうが安心です。私はこの動画を観てから取り付けをしましたし、これから購入される方も取り付け前に観ておくことをおすすめします。

Botslab Dash Cam G980H Installation Guide

で、動画を観た後で取付作業をしたのですが、なかなか思い通りには行きませんでした。

BOTSLAB Dash Cam G980H 取り付け後の本体
まず、ドライブレコーダーの取り付け位置には規則(国土交通省「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」)があります。

・フロントガラスの上縁から20%以内
・フロントガラスの下縁から150mm以内

多くの方はフロントガラスの上部に取り付けると思いますので、その場合は「ルームミラーよりも下につけないようにする」と考えるとわかりやすいです(出所:ビークルアシスト)。

私はできるだけ視界を確保したかったので、ルームミラーのすぐ左に取り付けました。上の画像の①がドラレコ本体、②がETCユニットです。ETCユニットがあるので完全にルームミラーにくっついた位置には取り付けられませんでしたが、この位置だと運転席(私の車は右ハンドルです)から見た場合、あまり目立ちません。

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BOTSLAB Dash Cam G980H 取り付け後の本体
ただし問題もありました。この画像で「メッシュ状」になっている部分がありますよね?ここ、実は凸凹していて、静電吸着シートが取り付けられなかったんです。本来だと「フロントガラスに静電吸着シートを貼り、シートの上からドラレコ本体を取り付ける」んですが、私の車の場合は静電吸着シートが貼り付けられないので、本体をフロントガラスに直貼りしています(本体にも粘着シートがついています)。

BOTSLAB Dash Cam G980H ケーブルの処理
次にケーブル類の処理です。メーカーの説明だと、上でお見せしたプライパーバー(黄色い工具)を使ってケーブルをガラスと内装の隙間に押し込むのですが、私の車だとガラスと内装の隙間にところどころ支柱のようなものがあって、完全に押し込めず、「いったん押し込んだケーブルがしばらくすると再び露出する」んですよね。なので、やむなくビニールテープをなるべく目立たないように貼って、ケーブルが露出しないようにしています。…ちょっとダサいですよね…。まあ、運転には支障がありませんけど。

BOTSLAB Dash Cam G980H リアカメラ
こちらがリアカメラです。リアカメラについては難なく取り付けができました(ガラス→静電吸着シート→リアカメラ本体)。

BOTSLAB Dash Cam G980H ケーブル
ただし、私の車はワゴン車なので、リアゲートを開けられるように、ケーブルにたるみを持たせざるを得ませんでした。

BOTSLAB Dash Cam G980H リア配線
リアゲートを開けたらこんな感じになります。もう少し見栄え良くすることはできると思いますが、ある程度たるみ(遊び)を作っておかないとリアゲート開閉に支障が出るのは確実かと思います。

ということで、取付作業そのものは少し手間がかかるものの、そんなに難しくはありませんでした。ただし、お使いの車種によっては「ケーブルの処理」が結構面倒なことになるかもしれません。作業に「詰む」ことはないと思いますが、「見栄え」がうまくいかないようならカー用品店に相談して、本体持ち込みで取り付けてもらうという手もありますね。

4.撮影動画

BOTSLAB Dash Cam G980Hはエンジンをかけると自動的にスタートし、「短時間(初期状態だと1分)動画」を連続して録画します。microSDカードの容量がいっぱいになったら古い動画から上書きしていきますので、常識的にトラブル(事故)発生前後の証拠映像は残せます。また駐車中の監視録画も可能ですが、その場合は降圧ケーブルが必要となります。

では、実際の映像を見ていただきたいと思います。動画は「晴天の日中」「夜間」「リアカメラ」の3部構成になっていて、「夜間」の映像はフロントガラスが汚れた状態で撮影されています。ここ、「撮り直そうかなあ…」と思ったんですが、読者の方々の多くは常にフロントガラスやリアガラスがピカピカの状態で運転しているわけでもないと思いますので、「このほうがむしろリアル」と考え、そのまま公開しました。

BOTSLAB Dash Cam G980Hで撮影した映像

この動画はフロントカメラが4K(3,840 × 2,160)、リアカメラがFHD(1,920 × 1,080)で撮影されています。また、画面右下にモザイクが掛かっている部分がありますが、ここには正確な緯度・経度が表示されています。また、搭乗者の会話のほか、カーナビやカーラジオの音声も拾われています。あと、リアカメラの映像には相当部分にモザイクを掛けていますが、後続車のナンバーが鮮明に映っていました。

いかがでしょうか?ドラレコとしての役割はきっちり果たせていると思いますし、個人的には「こんなにキレイに撮れるのか!」と思いました。夜間の撮影ではフロントガラスが汚れてはいますが、かなり鮮明ですよね?

5.アプリ

BOTSLAB Dash Cam G980H モニター
Dash Cam G980Hは本体下部の3つのボタンを使って操作できます。この場合はPCモニターのOSDメニューに近い感じの操作感になります(要するに決して使いやすくはない、ということです)。

BOTSLAB Dash Cam G980H アプリ

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また、スマホアプリがあり、アプリで細かい設定が可能です。操作のしやすさは「圧倒的にアプリ」ですが、アプリ操作は本体とのワイヤレス接続が必要なので、事実上「車に乗っているとき」しか使えません。

BOTSLAB Dash Cam G980H アプリ

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この画像はアプリ操作の一例です。動画の解像度やループ録画の長さ、ADAS設定など、多岐にわたる項目を設定可能です。

BOTSLAB Dash Cam G980H アプリ

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撮影した動画はアプリでも再生可能ですし、リアルタイムでの表示(ライブ放送というメニューです)もできます。それと、移動履歴をGoogle Mapで表示させることもできます。この画像の右側は「12月7日にコピオ相模原インターというショッピングモールで昼食を取った後、道志村のキャンプ場に向かった」際のものです。

6.感想とまとめ

Dash Cam G980Hをマイカーに取り付けて1カ月近くになりますが、車のエンジンを掛けるたびに「録画を開始する(他の場面では敬語なのにここだけタメ口)」というアナウンスが流れ、ドラレコを取り付けていることを意識しますが、それ以外の日常は全く変わりません。撮影した動画を見返すこともないです。ドラレコが必要な場面に遭遇しなかったためで、これは幸せなことだと思います。

Dash Cam G980Hのセールスポイントである「ADAS」についても、信号待ちをしていて青に変わり、前に停車していた車が動き出したときに「前方の車が移動しました」的なメッセージが流れるのと、歩行者が近くにいるときに「歩行者です」的なメッセージが流れる程度で、私はもともと車間距離をしっかり開けるほうなので、異常車間とか車線逸脱の警告が流れたことはありません。「道志みち」のワイディングロードを走っている際に「急ハンドルを検知したので、安全運転してください」的な警告メッセージが何度か流れた程度です。ADASはいざというときには役に立ってくれるんでしょうけど、そのテストのために危険な運転をすることはできないので、今のところその恩恵はありませんね。

「感想」と言ってもこの程度で、製品特性上、「いかに役に立つか」ということを身をもって証明するのは困難です。それはHPの法人向けPC「EliteBook」に搭載されているセキュリティ機能「Wolf Security」の「ウイルス隔離」とか「BIOSの自動修復」の効果をレビューでは試せないのと一緒です。ただ、「いざというときに助けになる、お守り」ということは間違いなく言えると思います。

この記事でも実際の撮影動画を観ていただきましたが、不慮の事故やあおり運転に遭遇したとき、しっかり証拠を確保できることは間違いありませんね。

その意味ではDash Cam G980Hのドラレコとしての機能は申し分ないものだったと思います。一方で自分で取り付けるのは「そんなに大変ではないが、プロに作業を任せたときのようなキレイな仕上がりにするのは難しい」と感じました。私のマイカーは「20年落ち」で、大好きな車ではあるのですが日頃そんなに気を使ってメンテナンスをしていないので、ダッシュボードに多少ビニールテープが貼られていてもあまり気になりませんが、新車に乗られている方が自分で取り付けるタイプのドラレコを購入されるのであれば、プロに頼むことも視野に入れておくほうがいいと思います。

BOTSLAB Dash Cam G980HはAmazonで販売中で、12月20日現在の価格は29,999円ですが、製品ページに9,000円OFFクーポンがあり、20,999円で購入できます(クーポン期間は12月22日まで。この価格は1月5日までは継続されるとのことです。)。個人的にこの価格は「非常に安い」と感じました。ただし、Amazonを見ると非常に多くのドラレコが販売されており、中には1万円を切るようなものもありますので、Dash Cam G980Hはリーズナブルな価格ではありますが、最安値とは言えません。

また、オートバックスなどのカー用品店だと前後2カメラタイプのドラレコは「本体が3万円以上、取付工賃込みだと4万円以上」くらいから販売されているようなので、頑張って自分で取り付けをしてみる価値はあるでしょうね。

私自身、初めてドラレコを試したので、Dash Cam G980Hが満点の製品なのか平均点の製品なのかはなんとも言えません。しかし「もっといいドラレコを買いたい」とも思いません。要するにこの品質で十分満足できているということです。その意味では読者の方々にもおすすめできる製品だと思います。

7.関連リンク

BOTSLAB ドライブレコーダー4K 前後カメラ 170度広角視野:Amazon

執筆者:ウインタブ
2014年、低価格な8インチWindowsタブレットに触発されサイト開設。企業でユーザー側代表としてシステム開発や管理に携わっていました。「普通の人」の目線で難しい表現を使わず、様々なガジェットを誰にでもわかりやすく紹介・レビューします。
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