E-Ink製品の専門店、SKT株式会社が13.3インチのE-Inkパネル搭載モニター「BOOX Mira」を発売します。BOOXといえばAndroid OSを搭載するE-Inkタブレットでおなじみですが、このBOOX Miraは「PCやスマホと接続して使うセカンドモニター」です。ウインタブでも過去に何度か実機レビューしている「モバイルモニター」によく似た形状をしていて、実際モバイルモニターとしても使えそうです。
1.BOOX Mira 概要
スペック表
BOOX Mira | |
対応OS | Windows10、macOS、Android、iOS、Linux |
ディスプレイ | 13.3インチE-Ink(2,200 × 1,650)タッチ |
入出力 | miniHDMI、USB Type-C×2 |
サイズ | 308.4 x 231 x 5.6-8.0 mm |
重量 | 590 g |
ディスプレイ
ディスプレイは13.3インチのE-Inkで解像度は2,200 × 1,650、アスペクト比(画面の縦横比)は4:3、iPadと同じ形状で、一般的なPCモニター(アスペクト比16:9)よりも縦方向に長くなっています。PCに接続して使う際はメインディスプレイの複製(メインディスプレイと同じものを表示する)も拡張(メインディスプレイの表示を拡張する)も可能です。
この製品はタッチ対応もします。
E-Inkのメリットはなんと言っても「目に優しい」という点です。液晶パネルのようにバックライトがない(自らは発光しない)ので、長時間使っても目が疲れない、とされています。テレワークが普及し、長時間PCモニターを凝視することも多いと思いますので、目に優しいE-Inkモニターはストレスを軽減してくれそうですね。
また、バックライトがないと暗い場所では何も見えなくなってしまうわけですが、この製品は画像のようにフロントライト(暖色と寒色の2色。この画像は暖色です)を搭載していますので、薄暗い場所や夜間の作業も可能です。
一方でE-Inkのデメリットとして「基本モノクロ(グレイスケール)である」「描画が遅い」「残像が残りやすい」といった点が挙げられます。最近はカラーのE-Inkパネルも登場していますが、BOOX Miraはカラーではありません。この点は割り切るしかないですね。ただし、カラーではないゆえに目に優しい、ということも言えると思います。
また、描画が遅い、というのも同様に割り切りが必要かと思います。E-Inkディスプレイはゲームや動画視聴には向きません。「残像」についてはディスプレイ面の右下にリフレッシュボタンがあり、これを押すことによって手動でのゴースト(残像)消去が可能です。
筐体
前面です。この画像を見る限り、筐体色はホワイトのようですね。液晶パネルのモバイルモニターの場合、最新モデルはかなりのナローベゼルになっていますが、この製品はベゼル幅は太めです。また、右下にリフレッシュボタン(残像を消去するボタン)があります。
背面です。VESA規格準拠のネジ穴がありますので、モニターアームに取り付けることも可能です。筐体素材はアルミ合金です。
左右側面とポートの配置です。この製品はUSB Type-Cポートが2つとminiHDMIポートを装備しています。接続するPCが「Type-C経由による給電及びビデオ出力に対応している」場合はUSB Type-Cのケーブル一本だけで使えます。HDMIで接続する場合はBOOX Miraへの給電のためにUSB Type-Cポートを電源に接続する必要があります。
また、ホイールは「コントラストやフロントライトの設定に使う」とのことです。
BOOX Miraにはケースが付属します。このケースは本体にマグネットで取り付ける仕様で、簡易スタンドとしての機能もあります。
冒頭に書かせていただいたとおり、筐体構造はモバイルモニターに近いですね。
2.BOOX Mira 価格など
BOOX Miraは9月28日発売で、SKTの直販サイトSKTNETSHOP及びYahooショッピングで販売されます。また、Amazonでは10月販売開始となる予定です。9月24日現在、SKTNETSHOPのみで予約販売をしていて、価格は税込み96,800円です。
一般的な液晶搭載のモバイルモニター(サブモニター)よりはかなり高価ですが、長時間のPC作業でストレスを溜め込んでしまっている人には歓迎されるかもしれません。
3.関連リンク
BOOX Mira:SKT 製品紹介ページ
BOOX Mira:SKTNETSHOP
BOOX Mira:Yahooショッピング
コメント
なんでこんなにヌルヌル動くんですかね
おかしくないっすか????
それはなんとも…。実機をテストしていないので…。私は少し前のE-Inkディスプレイを試用していますが、それよりはかなり高速になっているんだろうなあ、とは思います。