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ボダム TRAVEL PRESS SETの実機レビュー - そのままタンブラーにもなるコーヒーメーカーで、おいしいフレンチプレスを手軽に飲もう

bodum travel press set
こんにちは、natsukiです。今回は、ちょっと脱線して、コーヒーのネタを。テレワークが進むところでは進み、自宅で集中したりリフレッシュしたりするとき、コーヒーを飲む機会も増えているんじゃないでしょうか。そこで、手軽にコーヒー生活を変えてくれる逸品を紹介します。コーヒー機器の老舗ボダムの「TRAVEL PRESS SET」です。この製品は、「フレンチプレス」のコーヒーを手軽に飲めるコーヒーメーカーで、できたコーヒーはカップなどに注ぐもよし、そして本体がタンブラーも兼ねていて、そのまま飲んでもよしという変わり種。ちなみに私は、同製品をすでに2代目で、そろそろ3代目を買おうかというヘビーユーザーです。自信を持っておすすめします。

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1.「フレンチプレス」とは?

フレンチプレスはどんな淹れ方か?

french press
まず、「フレンチプレス」とはなんぞや? これは、ボダムの動画を見ていただくと分かりやすいでしょう。要するに、コーヒー豆を、お茶っ葉のようにお湯の中にドボッと浸けて抽出する方法です。

ボダム フレンチプレス コーヒーメーカー

フレンチプレスのメリット

一般的なドリップ式と比べると、油分などが濾過されないので、味、香りともに、パンチの効いた主張の強いものとなります。豆の種類を変えれば、その違いが非常によく分かる抽出方法なので、いろんな種類の豆を買う習慣のある人なら、ぜひこの方法を試して欲しい。あるいは、コーヒーを飲む習慣はあるけれどあまり豆にこだわったことがないという人は、カルディなどでいくつか別種の豆を買ってきて、この方法で飲み比べて欲しい。新たな世界が開けること請け合いです。また、味の主張が強いので、ミルクを入れても味負けしません。コーヒーはミルクを入れる派なんだけど、もっとコーヒーの味を噛みしめたいと思っている人にも、試して欲しい淹れ方です。

フレンチプレスの注意点

注意点として、ドリップ式とは豆の挽き方が異なります。ドリップ用に挽いてある豆だと、苦みが出すぎる上に、粉っぽくなってしまい、台無しです。また、安いコーヒーグラインダーで挽くと、微粉が出てしまって味を損ないます。きちんとフレンチプレス用の挽き方ができる高級なコーヒーグラインダーを持っているのでなければ、豆は専門店に「粗挽きで」と頼んで挽いてもらいましょう(なお、一般的なフレンチプレスは「中挽き」か「中粗挽き」ですが、このTRAVEL PRESS SETは「粗挽き」推奨)。

あと、油分がしっかり残るので、消化には悪いですね。ミルク入れるなら問題なし。これは人それぞれの相性もあるので、まずはお試しあれ。

使用環境上の注意として、構造上、「豆だけ捨てる」ことができません。流しや、流しのゴミトレイには、紙などのきめの細かいフィルターがあるといいですね。

2.製品概要と淹れ方

side
ご覧のように、コーヒーメーカーとタンブラーが一体化した構造。二重構造になっているので、それなりの保温性能もあります。数年間にわたって使い続けているので、さすがにかなり曇ってきてますが、ご容赦を。
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リッド(飲み口)の部分は開閉式になっていて、淹れるときには閉じておきます。ただし、そのままカバンに突っ込めるような強度はまったくないので、あくまで淹れるときに密封して、もし倒してもこぼれ「にくい」程度のものです。なお、このリッド部分のスペアがついてくるんですが、個人的にはあんまり必要性を感じない……。劣化するなら、むしろフィルター部分なので、そっちのスペアが欲しかったところ。
filter
こんな風に、リッドの下にフィルターが付いています。
beans
では淹れてみましょう。まず豆を入れて、
hot water
「熱湯」を注ぎ、豆にお湯が馴染むくらい「かきまぜます」。
filter_in
フィルターを、浮いている豆に触れるくらいの高さに上げて、リッドを付けます。
waiting
このまま4分間待ちましょう。
press
press_bean
4分経ったら、フィルターをゆーっくりと押し下げて、完成です。後は飲むだけ!

3.いろんな楽しみ方

手軽にすぐ飲める

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TRAVEL PRESS SET最大の特徴は、「そのまま飲める」ことです。出来上がったら、リッドを空けて飲む。他の容器やコップに移す必要が無いので、出先や職場などで手軽に淹れてすぐ飲める。豆とお湯さえあればいいんです。

後で飲んだり、ミルクを入れるなら、他の容器に

豆がお湯に浸かりっぱなしなので、いくらフィルターを下げてあるとはいえ、ほっておくと、だんだん雑味が出てきてしまいます。すぐ飲むのでなければ、他の容器に移しましょう。もちろん、ミルクを入れる場合は、衛生面やかき混ぜにくさを考えても、コップなどに移してからの方がいいでしょう。

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邪道な使い方

sip
私は、この「TRAVEL PRESS SET」を、主に仕事中のコーヒーを飲むのに利用しています。卓上の場所を取らず、万が一倒しても被害が最小限(まあ、倒しませんが)ということの他に、味にパンチがあるので、集中力を高めたり気分転換したりするのに、つまり「脳への刺激物」としての効果が高いからです。そして、一通り飲んだ後、一口程度残しておきます。すると、当然ながら豆が残っているため、「とても苦いナニカ」が出来上がります。これをどうするかというと、ここぞというときに、カッとあおる。要するに覚せ……気付け薬ですな。刺激としても気分の上でも、「区切り」を付けるのに最適ですよ。フィルター下の部分が表面張力で出てこないときは、フィルターを少し浮かせてあげればOK。

4.おいしく淹れるために

通常のドリップとは大きく淹れ方が異なるので、おいしく飲むためにはいくつかコツがあります。また、これらの具合によって味が大きく変わるのも、フレンチプレスの魅力。このTRAVEL PRESS SETでコーヒーを淹れるためのポイントを、まとめておきます。

豆は「専門店で」挽いてもらい、「粗挽き」で

フレンチプレス用の粗さは、一般的には「中挽き」「中粗挽き」がよいとされています。が、このTRAVEL PRESS SETは、ずっと豆を浸けておく構造上、一般的なフレンチプレスよりもさらに粗めの方が向いています。ということで、基本的には「粗挽き」で。フィルターも、「粗挽き」を想定した目の粗さになっています。ミルクを入れるなら、「中粗挽き」でもOKかと。もちろん、この辺は好みもあり、挽き方の違いがガッツリ味に出るのがフレンチプレスなので、いろいろ試してみてください。

また、はじめにも触れたように、いい機械で挽かないと微粉が多く出てしまって台無しになります。なので、豆は、ちゃんとした機械のある専門店でリクエストして挽いてもらいましょう。もちろん、家に数万円クラスのきちんとした粗挽きができるコーヒーグラインダーがあるなら話は別ですが……。そのクラスを持っている方には、この話は釈迦に説法でしょう。

お湯は「熱湯」

ドリップの場合は、適温は85~90度とよく言われますが、フレンチプレスの場合は「熱湯」で。粒が粗い分、しっかり味を抽出するのに高い温度が必要なようです。

蒸らしは要らない、「かきまぜる」

お茶っ葉だと絶対やっちゃだめな行動なんですが、フレンチプレスコーヒーの場合は豆から泡が出るので、軽くかき混ぜてあげないとお湯が馴染みません。特に新しい豆の場合には、泡の出が落ち着くくらいには混ぜてあげましょう。

逆に、ドリップ式の場合必須の「蒸らし」は、必要ないです(やった方がいい説もあるが、私には味の違いが分かりません。まあ、試してみればいいんです)。

ちゃんと洗おう

これは、当たり前の話ですね。コーヒーはけっこう脂分があるので、水洗いだけでは汚れが落ちにくいです。汚れは、衛生面の問題だけでなく、味も落とします。普通の台所の中性洗剤で問題ないので、特にフィルター部分は、よく洗いましょう。

ちなみに、フィルター部分のみをネジ式で外すこともできます。頻繁に外すとネジ穴がダメになりそうなんで、毎回外す必要はないと思いますが、しっかり洗うときには便利です。っていうか、せっかく着脱可能な構造なら、リッドのスペアなんて要らないから、こっちのスペアを付けて欲しい……

5.まとめ

販路は、ボダム直営サイトAmazonのボダム直営店楽天市場 ボダム公式ショップなどで購入するのが安心でしょう。いずれのサイトでもしょっちゅうセール対象になっていて(ときによってセールになっている色が違う)、送料込みでセール価格だと、プラスチック製は2,000円台、スチール製は3,000円台といったところです。

耐久性は、私が使ってきたのはプラスチック製のもので、初代は1年半ほど使ったところで、お湯を入れたときにパシッとひびがいってオダブツ。2代目は、数年使い続けて、今度は問題なし。さすがにフィルターまわりのゴムがへたってきたので、そろそろ3代目に行こうか思案中。容器の耐久性ならステンレスですが、プラスチックの中が見えることも捨てがたい。どっちにするかは、なかなか悩みどころです。

ともかくも、フレンチプレスとは、豆の種類・状態・挽き方、淹れ方が、ズバッと味に出る抽出方法です。そう、コーヒーとは、飲むだけではなく、豆を選び、挽き方を指定して、淹れる、味わうに至る過程全体が娯楽なんです。フレンチプレスなら、ドリップ式よりもなお、そのことを深く楽しむことができるでしょう。ボダムTRAVEL PRESS SETは、そのフレンチプレスを、手軽にどこでも楽しめます。場所を取らず道具類も要らないので、出先で使ったり、職場に持ち込むのにも最適。リッドを閉じておけば、万が一倒したときも安心(完全に漏れないわけではない)。

悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように純粋で、愛のように甘い、そんな飲み物を、いつでもどこでも存分にご堪能あれ。

6.関連リンク

TRAVEL PRESS シリーズ:メーカーサイト
ボダム TRAVEL PRESS SET:Amazon
ボダム TRAVEL PRESS SET:ボダム公式ショップ 楽天市場店

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