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Teclast X98 Plus 3G - 中華タブレットでBYOD(Bring Your Own Device)を考える(読者レビュー:G-TAKEさん)

Teclast X98 Plus 3GをBYODで
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回は中国タブレット「Teclast X98 Plus 3G」の読者レビュー記事です。レビュアーは「G-TAKEさん」で、お仕事にどこまでタブレットが活用できるか、ということをテーマにしてレビューしてくれています。いろんな場面で使っていただいているのですが、ご出張が多いということで、新幹線や飛行機の中など私なんぞは簡単に試せないような環境でのチェックもしていただいており、読者の方々にも有益な情報になると思います。ではG-TAKEさんのレビューをどうぞ!

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1.はじめに

はじめまして。G-TAKEと申します。私はIT系企業で営業職に従事しているのですが、転勤により出張が多くなり重いノートPCを持ち歩くことを苦痛に感じておりました。何かいい手はないか色々と調べていたところ中華タブレットの存在を知り、導入の参考にウインタブを愛読しております。

「従業員が私物の端末を会社に持ち込み、業務でその端末を用いる」ことをBring Your Own Device(BYOD)と言いますが、BYODにおいては考えなければいけないこと・やってみて気づくことが色々とありました。今回は実際に中華タブレットを自分の業務に導入するという経験ができ、それを読者の皆様に共有させていただくという貴重な機会をいただくことができ、大変うれしく思います。

このレビューが皆様のお役に立てば幸いです。

2.導入の準備

まずハードウェア面の準備として、下記の周辺機器を購入いたしました。
Teclast X98 Plus 3G 事前購入の周辺機器
(左下から反時計回りに)タブレットスタンド・モバイルキーボード・マウス・コンセントにつなぐUSB急速充電器・32GB microSDカード・モバイルバッテリー、中央にあるのはヘッドセットです。

タブレット単体で業務を行うというのはできなくはないですが、間違いなく生産性は落ちます。最低限スタンドとキーボードとマウスは用意した方がいいと考えました。
Teclast X98 Plus 3G スタンド1
Teclast X98 Plus 3G スタンド2
ケースに入れると重くなってしまうのと、縦向き・横向きの両方で利用したかったため、今回は360°回転するスタンドを購入しました。実機レビューでも感じていましたが、直接手に取ってみて改めてX98 Plus 3Gの質感の良さに驚きます。スクエアでシルバーな筐体はとても2万円台とは思えない高級感があります。ディスプレイも綺麗ですので、眺めているだけで楽しいです。

Teclast X98 Plus 3G 周辺機器と重量測定
キーボードとマウスは薄くて軽いものを探した結果、どちらもマイクロソフト製になりました。タブレット(スタンド付き)との3点セットで重量は899gなので、これまでのPCが1.5kgほどあったことから大幅な軽量化に成功したと言えますね。

つづいてソフトウェア面の準備です。

X98 Plus 3GはAndroidとのデュアルOSということもあり、起動時点でのHDD空き容量はWindows側で15GB強でした。今後のWindows Updateに備えてなるべく容量を残しておきたかったため、アプリケーションは業務で最低限必要となるOffice 2016のみをインストールしました。

また、既存ファイルはmicroSDカードに入れるのではなく、クラウドストレージを利用することにします。ローカルにファイルがあると端末を紛失した際に情報漏えいにつながるのでそれを避けるため、また複数端末で同じファイルを利用するならクラウドの方が便利というのが理由です。万が一タブレット自体が壊れたとしても、クラウドにファイルがあれば別の端末から仕事をすることも可能です。

Bluetooth機器とのペアリングやアプリケーションのインストールについては特に問題なく完了しました。普段の仕事の合間にセットアップをし、1日未満で準備は整いました。

3.いざBYOD

さて実際に業務で使ってみます。

移動中の新幹線で

テーブルを下して3点セットを置いてみました。

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Teclast X98 Plus 3G 新幹線のテーブルで
若干タブレット画面の傾きが急で見づらく、横幅も余裕はないですが、問題なく置けます。

テーブルはしっかりしてますのでメールチェックや資料の修正などを移動中に済ませることができました。飲み物は置けないので窓側の席に座るのがいいですね。新幹線は車両の最前列のテーブルが縦長なので、作業スペースを確保したい場合は頑張ってこちらに座るといいですね。

カフェで

アポの合間にちょっとした時間がある時はカフェで仕事をします。これまではPCの電源を確保するために「電源があるカフェ」を探す&移動するという余計な時間がかかっていましたが、タブレットはモバイルバッテリーで充電できますので、目についた店や次のアポに向かいやすいところなど、電源を気にせずお店に入れるようになりました。

購入したキーボードは「防滴仕様」なのでグラスから落ちる水滴なんかはへっちゃら、マウスも青色LEDにより机の上で問題なく利用できます。

オフィスで

社外で利用できているのですから特に問題ないだろうと思っていましたが、想定外の事態が。社内会議では資料を印刷せずにモニターに映して共有するのですが、タブレットのmicroHDMIから外部出力する機器を持っておらず、画面を共有できないというハプニングがありました。すぐにmicroHDMIをHDMIに変換する端子を購入し、問題なく外付けモニターに映せました。この端子はダイソーで買ったのですが、100円なので予備も買っておこうと思います。

Teclast X98 Plus 3G 外部ディスプレイ出力
デュアルディスプレイのテストとして、わざと端末に負荷のかかる4K動画を再生しています。外部出力しながら別の作業をしてもそこまで挙動に違和感を覚えませんでしたので、私の使い方ではX98 Plus 3Gのスペックは十分と言えます。

飛行機で

飛行機は新幹線よりも座席の間隔が狭いので、机にはタブレットしか置けませんでした。仕事は諦め、Androidを立ち上げて読書をすることにします。WindowsからAndroidへの切り替えはプリインストールアプリをタップするだけ。1分ほど時間はかかりますが、待たされる印象はありません。

私はKindleとdマガジンで電子書籍を利用していますが、どちらも問題なくGoogle Playからインストールできました。正直Androidはおまけだと思ってたのですが、X98 Plus 3Gは電子書籍端末として非常に優秀です。アスペクト比が4:3のため紙面が全画面で表示され、さらに高精細なディスプレイで美しい写真を楽しむことができます。旅行雑誌やグルメ雑誌は特に写真が多いので、この端末で読むとより一層楽しめます。

Teclast X98 Plus 3G 飛行機で
飛行機でもモバイルバッテリーで充電できるので、充電しながら読書をしました(目が光っているのがバッテリーです)。縦画面で充電しながら端末を利用する場合は、カメラが下側に来るように置く必要があります。

4.まとめ

BYODにあたっては具体的なシチュエーション毎に対応策を考えていたのですが、外部出力のことをすっかり忘れていたことが反省点でした。中華タブレットを業務に導入しようと考えられている方は、購入前に自分の端末を目的の端末に置き換えるシミュレーションを十分にされることをお勧めいたします。

今回の試用で、X98 Plus 3Gは業務で十分通用するデバイスだと感じました。9.7インチという大きさは仕事をするにあたってちょうどいい大きさと重さですし、スペックが不足していると感じることはありませんでした。Dual OSなので仕方のないことですが、HDDの容量がもう少し多ければ嬉しいですね。

Windows Update後にOSの切り替えに失敗したりバッテリーの残量表示がおかしくなる等、細かい部分でエラーが発生することがありますが、ある程度の割り切りがあれば非常にコスパのいい端末だと思います。日本製品にはない特徴(値段も含め)があることが中華タブレットの魅力ですので、今後もワクワクするような製品が出てくることを楽しみにしています。

5.関連リンク

Teclast X98 Plus 3G - 相変わらず高い質感の9.7インチiPadクローン(実機レビュー):ウインタブ
Teclast X98 Plus 3G Tablet PC:GEARBEST
※この記事で使用しているタブレットはGEARBESTからの提供品です

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