こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。先日記事にしたワコムのクリエイター向けタブレット「MobileStudio Pro」の正式な発売日と価格が発表されました。この製品はCPU、RAMなどの基本構成がハイスペックなのはもちろん、上位モデルはGPU(NVIDIA Quadro M600M 2GB / M1000M 4GB)も搭載しています。そしてさすがワコム、ということでデジタイザーはなんと8,192段階の筆圧に対応します。当然読者の注目度も非常に高かったわけですが、「どうせすごく高いんだろうなあ」という、諦めにも似たコメントが目につきました。そりゃあそうですよね…。なお、MobileStudio Proの製品概要については下記の記事をご覧ください。
Wacom MobileStudio Pro - 手書き入力に特化したハイスペック Windowsタブレット
MobileStudio Pro 13(13.3インチ)
i5 64GB(RAM4GB、DTH-W1320T/K0):181,440円(ワコムストア限定販売)
i5 128GB(RAM8GB、DTH-W1320L/K0):213,840円
i7 256GB(RAM8GB、DTH-W1320M/K0):267,840円
i7 512GB(RAM16GB、DTH-W1320H/K0):311,040円
※11月18日発売、価格は税込み
※i7 512のみセキュリティスロット、指紋認証センサーが付属
※i7 512のみRealSenseカメラ搭載
※グラフィックはIntel Iris 550
13.3インチのPro 13は最低の構成だと20万円を切る価格になりました。ただし、このモデルはストレージが64GBと小さい上、唯一RAMが4GBとなっています。私は本格的にPCで絵を描くことは出来ないのですが、製品の性質上、RAM4GBだと不足感があるような気がします。
一方最上位のi7 512GBはCPUとストレージ以外の構成も別格で、RAMは16GBありますし、RealSenseカメラも搭載されるため、3D絡みの制作にも役立ちそうです(Windows Helloの顔パスも?)。ま、予想通り30万円を越えてしまいますけどね。
MobileStudio Pro 16(15.6インチ)
i5 256GB(8GB、DTH-W1620M/K0): 300,240円
i7 512GB(16GB、DTH-W1620H/K0):375,840円
※11月18日発売、価格は税込み
※i7 512のみセキュリティスロット、指紋認証センサーが付属
※i7 512のみRealSenseカメラ搭載
※搭載GPUはi7 512GBがQuadro M1000M、i5 256GBがQuadro M600M
15.6インチのPro 16のほうはNVIDIA OuadroをGPUに使っており、一段と高性能です。やはりこちらもi7 512GBが別格の構成になっていますね。結局このシリーズの最上位モデルの価格は375,840円ということになります。
ウインタブでは「下位の構成でも十分」という論調になることが多いのですが、この製品の場合プロフェッショナル仕様でもあり、どのグレードがおすすめかということは安易に書けません。実際GPUを積んでたほうが確実に高性能ですが、使う人の利用環境でGPUが必要なのかどうか、ということも想像ができないですね。
バブル期であれば「とりあえず一番いいやつ持ってきて」でいいんでしょうけど、このご時世、オーバースペックの製品に余分なお金は払えないでしょうし、かと言って下位モデルを購入したあとで「こんなはずじゃなかった」なんて後悔するのもイヤですしね。
製品体験会も
東京近辺在住の人だけに限定されると思いますが、ワコムではMobileStudio Proの「製品体験会」を開催するそうです。
日時:
11月19日(土)10:00-18:00
11月20日(日)10:00-18:00
会場:
株式会社ワコム東京支社 受付エリア
東京都新宿区西新宿8-17-1 住友不動産新宿グランドタワー31F
(丸ノ内線西新宿駅1番出口より徒歩3分)
もしご都合がつくようなら、参加してみてはいかがでしょう?というか、腕に覚えのある人に参加してもらってウインタブにレビュー記事を投稿してもらいたい、というのが正直なところ。だって、私この体験会には参加可能なんですけど、製品のキモの部分を評価するスキルがないんです…。
関連リンク
「Wacom® MobileStudio Pro」発売のお知らせ:ワコム ニュースリリース
MobileStudio Pro:ワコム 製品情報
MobileStudio Pro:ワコムストア
コメント
はじめまして。いつも楽しく読ませていただいています。
参考になる事も多く、先日Gole1を購入しました。
サラッとしか読んでいないのですが、それにしても高いですね。
画面サイズに関してですが、仕事柄(アニメとゲームの現場)、色々と見てきましたが、個人的な経験からすると15インチでも小さすぎて本格的な作業には辛いと思われます。
しかしながら漠然とクリエイター向けと謳いながらも、作業内容によって大きく差があるので最上位でも足りないという方や、下位モデルでもじゅうぶんという方もおられるかもしれません。2Dか3Dか、でも変わるかと思いますが・・・。
そのあたりの幅を持たせているのが憎いですね。
私の場合はドスパラのDiginnos Stick DG-STK2SとCintiq13HDの組み合わせで
アニメの設定作業や作画(総作監修正)作業をしています。本機を使っている理由は海外出張の際に荷物を減らせる事と、現地人と一緒の現場に私物のPCを置いておくのはメンテナンスの点や盗難など危険なためであります。
ご存知のとおりスペック的には厳しい物ではありますが、上記程度の作業においては特に不満を感じる場面は少ないですね。CLIPで着彩もしますが、レイヤーを多く使った特大サイズのポスター用イラストでも描かない限り、大丈夫かと思われます。
趣味のほうではCUBE iWork11 StylusでCGイラストを描いています。
余談ですが、16年ほど前にゲームの開発現場にいた時にはこれよりも低スペックのPCでもデモムービーの編集やポスターの製作作業をしているのを見ていましたが、何とかなっているものです。HDDへの書き込みで何分、何十分も待たされている場面はよく見かけましたが(笑)
長文、失礼致しましたm(__)m
こんにちは、貴重なコメントありがとうございます。「弘法筆を選ばず」というのが浮かんできますね。本当に力のある人はそんなもんなんでしょう。久しぶりに気持ちの良いコメントを読ませていただいたと思います。