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VAIO S11 - 最新11.6インチはスペックが高く、筐体品質も高く、そして価格も…。ビジネスモバイルマシンとしては最強クラス!

VAIO S11(2017)
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。VAIOの11.6インチモバイルノート「VAIO S11」がおよそ2年ぶりとなるリニューアルです。S11はコンパクトな筐体ながら、高い性能とビジネス利用をよく考慮した筐体設計になっており、このクラスではハイエンドと言っていい製品です。もちろんお値段のほうも相当なものですが、特にビジネスユーザーには高い信頼感があると思います。

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1.スペック

OS: Windows 10 Home / Pro(ともに64ビット)
CPU: Intel Celeron 3865U/Core i3-7100U/i5-7200U/i7-7500U
RAM: 4GB / 8GB / 16GB
ストレージ: 128GB / 256GB / 512GB / 1TB
ディスプレイ: 11.6インチ(1,920 × 1,080)非タッチ
ネットワーク: 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.1、LTE対応
カメラ: インのみ92万画素
入出力: USB3.0 × 3、HDMI、D-sub、オーディオ、LAN(RJ45)、SDスロット、microSIMスロット
バッテリー稼働時間: 14.5~16時間
サイズ: 283.4 mm x 195.5 x 15~17.9 mm / 重量840~860 g

従来機が発売されたのが2015年ということもあり、CPUがいまだにSkylakeだったのですが、新製品はKabylake世代のものになっています。また、Celeronも選べるので、テキストライティングとかOfficeソフトなんかを中心に使う人なら比較的低価格でこの製品を手に入れることができそうです。

RAMとストレージは11.6インチのモバイルノートとは思えないくらいに高いスペックにすることができ、RAMは最大で16GBまで、ストレージは1TB SSDまで選択可能です。S11はカスタマイズ余地が大きく、完全に自由自在に組み合わせることができるわけではないものの、相当フレキシブルに選択ができるのもうれしいところ。

ディスプレイ品質は従来機と変わらず11.6インチのFHD解像度、タッチ対応はありません。あと、入出力ポートには変化があります。従来機ではThunderbolt 3対応のUSB Type-Cポートがありましたが、「あえて」これを廃止し、HDMIポートを新設しています。おそらくビジネスユーザー(職場などでレガシーなポートのほうが使いやすい)を考慮しての「退化」だと思われます。

バッテリー稼働時間は地味に伸びました。LTEモデルでも14.5時間という公称値なので、おそらく10時間以上はバッテリー稼働が可能でしょう。

また、サイズは変更があります。要するに筐体が新しくなったということです。

従来機:284.0 mm x 190.4 x 16.4~19.1 mm / 重量920~940 g
新型:283.4 mm x 195.5 x 15~17.9 mm / 重量840~860 g

奥行(短辺)が若干大きくなったものの、薄く、軽くなっています。もともと1 kgを切る重量だったのですが、そこから80 gも軽量化したのはさすがだと思います。

2.筐体

VAIO S11(2017)正面
見た目はあまり従来機と大きく変わっていないようなのですが、この画像の上部(のベゼル)がむしろ少し厚くなってしまいました。奥行き(短辺)が少しだけ大きくなったことと関係がありそうです。実はこの部分はLTE/Wi-Fiアンテナがあります。ヒンジを開いたときに最も高い位置にアンテナが来るように設計されているとのことです。

VAIO S11(2017)天板
天板には「UDカーボン」を採用し、同等の強度を持つ他の素材よりも30%軽量化されています。モバイルノートで1 kgを切る水準にあったものが、そこからさらに80 g軽くするというのは並々ならぬ苦労があるんでしょう。

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VAIO S11(2017)キーボード
キーボードは少し変更されています。

VAIO S11 キーボード
こちらが従来機のキーボード。最新モデルになって指紋センサーがパームレスト右側に装備され、タッチパッドには物理クリックボタンがつきました。もちろん従来機の「静寂キーボード」は新型にもしっかり引き継がれています。また、キーボードにはバックライトがついており、新型になって英語配列も選べるようになりました。

VAIO S11(2017)底面
底面です。この製品はキーボードに水をこぼしても大丈夫(完全な防水性が保証されているわけではなく、すぐに拭き取る必要もありますし、ポート類などから水が侵入すると故障の原因となります)な作りになっていますが、そのせいか底面にも通気口のようなものは見当たりませんね。画像の下側にステレオスピーカーがあるのみです。

VAIO S11(2017)ポート類
ポート類です。デザインそのものは従来機とあまり変わりませんが、上に書いたとおり、USB Type-Cポートが省かれ、かわりにHDMIポートがつきました。

VAIO S11 ヒンジ
最近は他社製品でも同様の構造のものが増えましたが、この製品もヒンジ開口すると筐体後部が持ち上がる「チルトアップヒンジ構造」を採用しています。

VAIO製品は非常に過酷な品質テストを実施しており、特に「ペン挟み試験」というのは見ていて「痛い」と感じるくらいです。参考までに動画をリンクしておきます。


もちろん、この他にも落下試験など、日本の大手メーカーが実施している耐久テストの多くをVAIOでもやっており、過酷なビジネス利用でもへっちゃら、という感じがします。

3.価格など

VAIO S11は9月21日から販売を開始しており、VAIO直営オンラインストア、SONYストアでは9月29日頃の配送予定となっています。価格はSONYストアで税込み113,184円からとなっていますが、私が確認したところ、VAIO直営ストアよりもSONYストアのほうが構成の自由度が高いようで、例えば直営ストアではLTEモデルしか選べず、キーボードも日本語配列しか選べないようになっていました(9月21日現在)。

11万円ちょっとから買える、と言っても、ウインタブ読者であれば「CPUはCore i5、RAMは8GB、あと当然LTEモデルで…」という具合に構成をカスタマイズすると思うので、結局18万円~20万円くらいにはなりそうです。

しかし、VAIOというのは昔からのファンも多いですし、ビジネスマシンとしての品質は抜群です。この品質であれば価格が多少割高になるのは仕方ないと思いますね。私だってお金があったら欲しいですw

4.関連リンク

VAIO S11:VAIO公式サイト
VAIOオリジナルSIMバンドルパッケージ:VAIOストア
VAIO S11:SONYストア
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コメント

  1. 匿名 より:

    個人的には左右のクリック部分を独立させた事を評価したいです。最近はスクロールやクリックなどが一体化した物が多いですが、個人的には使い辛いの一言です。ちょっと古いVAIOを持っていますがマウスを使う始末です。

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。マウスコンピューターもこの点はこだわりがあるようで、たしかに独立した物理ボタンのほうが確実だし使いやすいですよね。

  2. ThanderBoltを廃止してHDMIを付ける必要はあったんですかね・・・
    スペース的には両方載せられそうなのですが。

    • wintab より:

      PYUさん、こんにちは、コメントありがとうございます。そこはまあ、メーカーの決断なんでなんとも言えないですね。個人的にはD-subなんてもう何年も使ったことないんですけど、企業なんかでは普通に使うんでしょうね。