KEIANが10.5インチのWindowsタブレット(2 in 1)「KI-G105U」を発売します。エントリークラスの製品ですが、CPUにCeleron N4120を搭載していることから、価格の割にキビキビと動いてくれそうな製品です。
1.KI-G105U スペック
スペック表
KI-G105U | |
OS | Windows 10 Pro |
CPU | Intel Celeron N4120 |
外部GPU | なし |
RAM(メモリ) | 4GB |
ストレージ | 128GB eMMC |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 10.5インチIPS(1,920 × 1,200) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2 |
入出力 | USB 3.2 Gen1 Type-C、USB Type-C(充電専用)、microHDMI、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | イン2MP/アウト5MP |
バッテリー | 7.6V/3,500 mAh |
サイズ | 260.5 × 161.5 × 8.4 mm |
重量 |
タブレット:590 g タブレット+キーボーカバー:1,090 g |
コメント
法人利用を想定してか、OSはPro版を搭載しています。CPUのCeleron N4120はウインタブでは「そこそこ使えるCPU」と評価しており、Core プロセッサーやRyzenなどには及ばないものの、Office系のソフトウェアで作業をしたり、Web閲覧をしたり、SNSをしたり、といった用途ならストレスなくこなせます。厳しいのは動画制作、高度な画像加工、非常にリッチなExcelやPowerPoint資料の制作などで、どちらかというと「サブ機」的な用途に向きます。
RAMは4GB、ストレージは128GB eMMCで、ストレージに関してはSATA3 M.2 SSDの空きスロットがあり、増設も可能になっています。RAM容量をもう一声!というのはありますが、CPU性能に合わせたライトな作業であれば特に問題はないかもしれませんね。
ディスプレイは10.5インチと、一般的なタブレットのサイズ「10.1インチ」よりは少しだけ大きく、IPS液晶でWUXGA(1,920 × 1,200)解像度です。また、入出力ポートは少々厳しいかな、と思います。10インチクラスのWindowsタブレットとしては「こんなもん」ではあるのですが、2つのUSB Type-Cポートのうちの1つが充電専用ですし、この製品のキーボードは厚みがなく、ポートを装備できない構造になっているのも拡張性としては少し不利ですね。
2.KI-G105U筐体
展開図がありました。横持ち時の上部に電源ボタンと音量ボタン、入出力ポートは左側面に集中的に配置されています。また、左右側面にスピーカーがあります。ステレオなのかモノラルなのかは不明ですが、メーカーのスペック表によれば「8Ω1Wx2」となっていましたので、少なくともどちらか一方がダミー、ということはないと思います。
それと、非常に見にくいのですが、背面にM.2 スロットがあります。中国メーカーのノートPCで底面にM.2 スロットを装備する製品は珍しくありませんが、タブレットにM.2 スロットを装備している製品を見るのはこれが初めてです。
この製品には「キックスタンドカバー」と「キーボード」が付属します。メーカーの説明文を読むと「カバー一体式キーボード」ではなく、別々のパーツのようですね。キーボードとカバーを接続したときのデザインは低価格帯のWindowsタブレット(2 in 1)としては比較的オーソドックスと思われます。ただ、背面はちょっと頑丈そうですよね。
キーボードです。80キー日本語配列で、タッチパッドも装備しています。ただ、英語配列を色濃く残している、という感じで、Enterキーの形状は日本語配列っぽくはありません。10.5インチサイズの製品なので、キーピッチが狭く、使いこなすには少し慣れが必要と思われます。
3.KI-G105U 価格など
KEIAN KI-G105Uは9月3日の発売予定で、全国の家電量販店などで販売されます。KEIANの直販サイト「KEIAN DIRECT」では予約販売がスタートしており、8月29日現在の価格は税込み45,980円となっていました。Amazonやビックカメラなどでの取り扱いがスタートしてからの実売価格に注目したいところです。
Celeron搭載のタブレットなので、性能面で過度の期待はできませんが、持ち出し用のサブPCとして、またご自宅でのエンターテイメント用として便利に使えそうです。