Huawei MateBook X Pro 2020の実機レビュー - 高クオリティのディスプレイ、キーボード、サウンドが高級感のあるデザインにつまった、満足度の高いモバイルノート

アイキャッチ画像
こんにちは、ゆないとです。今回はHuaweiのモバイルノート PC のフラッグシップモデルである「Huawei MateBook X Pro」の実機レビューをお届け致します。優れたスペックのカメラを搭載したモデルや、コスパの良いモデルの”スマホ”でよく知られるHuaweiですが、ノートPCも高クオリティです。今回紹介する製品は、モバイルノート向け外部GPUと、Intelの第10世代(Comet-Lake)Coreプロセッサーを搭載しており、ビジネスからプライベートまで非常に満足度の高い製品です。デザインもシンプル、スタイリッシュで、持ち運びも快適になっています。

スポンサーリンク

先にお断りさせてください。この製品は、HuaweiスマホとNFCのような独自の近距離接続を活用することで、ファイル転送などの連携機能「Huawei Share」が使用できますが、試用時、手元にHuawei製スマホが無く試すことができませんでした。申し訳ございません。他のAndroid端末では、反応はするもののHuawei Shareを説明するサイトへと飛ぶようになっておりました。

※お借りしたレビュー機のWindows のユーザー権限が影響し、ソフトウェアがインストールできず、Windows Hello(指紋認証など)やベンチマークテストが実施できなかったため、その点については正確なものがお届けできません。ご了承くださいませ。

1. スペック

  Huawei MateBook X Pro 2020
OS Windows 10 Home
CPU Intel Core i7-10510U / Intel Core i5-10210U
外部GPU NVIDIA GeForce MX250(VRAM:2GB)
RAM 16GB LPDDR3 2133 MHz
ストレージ 1TB / 512GB SSD(PCIe接続)
光学ドライブ なし
ディスプレイ 13.9インチLTPS液晶 (3,000×2,000、260ppi、Max:450nit) 10ポイントマルチタッチスクリーン
ネットワーク 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0
入出力 USB 3.0 Type-A x 1、USB 3.1 Type-C x 2
カメラ 約100万画素 格納式フロントカメラ
バッテリー 容量:約56Wh
稼働時間:14.9時間(Core i7モデル)、14.6時間(Core i5モデル)
サイズ 304 × 217 × 14.6 mm
重量 約1.33kg

レビュー機のスペックは、”Core i7/1TB SSD”のモデルです。カスタマイズなどには対応しておらず、CPU/SSD容量違いの2モデルから選択します。

システム情報
CPU は、Intel製第10世代(Comet-Lake)である「Core i7-10510U」と「Core i5-10210U」の2モデルです。第10世代には内蔵グラフィックス性能がより高いIce-Lakeもありますが、こちらではなく今までの流れを継承するものです。型番末尾に”U”とあり、モバイル向け低消費電力のCPUですが、前の世代である第8世代からの大きな性能アップにはなっていません。ただi5とi7のどちらも4コア8スレッドなので少し重めのタスクでも問題ないでしょう。

CPUには内蔵グラフィックスもありますが、それとは別にNVIDIA「GeForce MX250」が外部GPUとして搭載されています。そのため、通常のモバイルノートPCよりはグラフィック性能が優れており、画像・動画編集や(比較的ライトな)PCゲームのも対応できると思います。

モバイルノートPCというとRAM8GBが標準で上位モデルに16GB、という構成はよく見かけますが、この製品はどちらもRAM「16GB」です。ブラウザを開きつつ動画を視聴して、一緒にOfficeで編集などをしても大丈夫な程には余裕のある容量だと思われ、その点安心です。

ストレージは Core i7モデルは「1TB」、Core i5モデルは「512GB」のSSDを搭載しています。どちらもPCIe接続のため、OSやアプリの起動や終了、ファイルの転送速度などは非常に高速です。また最小構成でも512GBなので、用途にもよるでしょうが早々に埋まってしまうことはないと思います。

ディスプレイ情報
ディスプレイは13.9インチのLTPS液晶です。”LTPS 液晶”はあまり聞き慣れないですが、TFT液晶の一種でスマホにもよく採用されるそうです。ディスプレイの高解像度化や画面比率の向上などのメリットがあります。

解像度は”3,000×2,000”という3:2の比率のディスプレイです。画面占有率は91%となっていて、ベゼルが非常に細いことがわかります。また、最大輝度が一般的なPCよりも明るめで”450nit”まで対応しています。より画像をくっきりはっきり表示することに期待できますね。その他10ポイントまでのマルチタッチに対応したタッチスクリーンを搭載しているので、とっさの操作もマウスを使わずタッチが可能です。視野角も178°なので、どの位置でも鮮明な画像を見ることができます。

入出力ポートは少なめです。USB Type-Aが1箇所、USB Type-Cが2箇所ありますが、使い方によってはハブが欲しくなるかもしれません。しかし、後述しますが、この製品には「ハブ(ドック)が付属」しているんですよね。

カメラは特徴的で、ディスプレイ部分には搭載されておらず、キーボード面に格納される形で搭載されています。後述しますが、そこからポップアップすることで展開可能です。これが非常に面白かったです。

バッテリー稼働時間は Core i7モデルが約14.9時間、Core i5モデルが約14.6時間という公称値です。実際はもう少し短いと思いますが、Intel製CPUを搭載したWindowsマシンで10時間超えの公称値ということなので、持続時間に期待が持てそうです。

2. 外観

付属品
まずは付属品です。ACアダプタと両端がUSB Type-Cのケーブル、ハブ、クイックスタートガイドが付属しています。ACアダプタは65Wのもので、サイズも小型のため持ち運びしやすく、急速充電に対応したスマホにも使用可能となっています。

MateDock2
この製品はUSB Type-Cポートが2つとType-Aが1つだけと限られた数で、外部映像出力ポートも無いため、付属品として”Huawei MateDock 2”が付属しています。映像出力はHDMIとVGAが1つずつ、USB Type-CとType-Aポートが搭載されています。さらに、このハブを本体に接続した状態でハブの方のUSB Type-Cに充電ケーブルを接続すれば、充電をしながら映像出力も可能です。

天板
天板はシンプルに”HUAWEI”というロゴが付いているのみです。ロゴは光りませんが、鏡面仕上げのようになっているため光の反射でロゴは判別しやすいです。4辺はカーブをしているので手で持つ際によく馴染みます。カラーはこの「スペースグレー」のみです。どんなシチュエーションにも合う落ち着いた色合いがかっこ良いです。個人的には、日本未発売のグリーンカラーも非常に美しく気になりました。

底面の画像
底面も天板と同じく4辺はカーブしているため、手に保持しているときもそうですが、机上から持ち上げる際も指を引っ掛けやすいです。四隅にはゴム足が付いています。側面と画像下部(ヒンジ部分周辺)にはエアフロー用のスリッドが搭載されています。一部の製品(特に中華ノート)にはストレージ換装などの用途のためにカバーが付いていたりしますが、この製品はそれが無いため、自分で簡単にストレージ増設などは出来ないようになっています。

右側面
右側面はUSB Type-Aのみです。ポート以外のフレームは細く、薄さを強調したデザインになっています。

左側面
左側面には、オーディオジャックとUSB Type-Cが2つ搭載されています。奥側のUSB Type-Cは充電用としても機能するポートです。しかし、充電の状態を示すLEDインジケーターは手前側のType-Cポート近くにあります。

スポンサーリンク

ディスプレイの画像
ディスプレイ部分は4辺全てが細い狭額縁デザインとなっており、画面への没入感が高い作りになっています。ほとんどのノートPCの上部ベゼルに搭載されている Web カメラも搭載されておらず、とてもスタイリッシュに感じます。アスペクト比は3:2なので少し縦に長いディスプレイですが、このアスペクト比であれば画面分割時の視認性も高く、使いやすいでしょう。

キーボード部分
キーボード部分です。特に癖のないレイアウトで、タイプ時にしっかりと捉えることができる程度のキーサイズです。タッチパッドは大きめでカーソルの移動量を多く取れます。また、スピーカーはキーボード両脇に搭載されています。電源ボタンは指紋認証対応で、キーボードから少し離れた位置に搭載されているので押し間違いも無いです。また、方向キーのすぐ下のステッカー部分に、同社のスマートフォンと無線通信可能なHuawei Shareのセンサーがあります。

エッジの画像
エッジは光沢感のあるカットがされており、見る角度により光のラインが入りこちらも美しいデザインです。全体的に細かいところまで手が入っており高級感を感じる外観だと思います。

3. 使用感

ディスプレイ

最大角度
最大の角度はこのくらいです。少し浅い気がしますが、試用してみて全く気になりませんでした。

画面は非常に美しく、映像や画像はどれも映えます。この製品のディスプレイは3,000×2,000という高解像度できめ細かく、光沢ディスプレイとなっているため、非光沢の他のノートPCに比べても発色の良さがはっきりわかります。13.9インチというサイズながら、狭額縁ベゼルのおかげもあり、動画や画像を見る上では非常に満足度の高い体験ができます。

タッチレスポンスも悪くなく、アニメーションもしっかり指の動きに付いてきてくれる印象です。スマートフォンと同様の感覚で快適です。2週間近く試用しましたが、ディスプレイについては欠点が見つかっていません。

キーボード

Webカメラ
キーボード部分の特筆するべきポイントは、キーボード最上段の中央キーに収納された「Webカメラ」でしょう。ディスプレイのベゼルを可能な限り狭額縁なものにするためだと思いますが、ディスプレイ側にWebカメラは搭載されておらず、かわりにキーボード部分に”ポップアップ式”の機構とともに収納されています。他のキーと同様に押すと一度グッと沈み込んだ後に展開します。

下から見上げる形になる上、そこまで上を向いていないので顔をしっかりと捉えることができるのか不安でしたが、広角なレンズなのか問題ありませんでした。ただ、PCを机上に置く際の高さなどは人により様々なので、カメラ自体を動かしての角度調整ができないのは使いづらいです。ディスプレイ側についていればある程度ディスプレイの角度で対応が出来るのですが、そういったことができません。

バックライト
キーボードについては、特殊な配置によりいくつかのキーが押し出された配置ということもなく、特に違和感ない日本語配列になっています。キーストロークは深くありませんが確かなクリック感を感じる押し心地です。バックライトも搭載されており、2段階の光量で変更できます。特に嬉しかったのは、刻印された文字もしっかりと発光するため暗い室内でも視認性に問題がなかったという点です。

トラックパッドは大きく、トラックパッドのみで何かをドラッグ・アンド・ドロップする時に、カーソルの移動量が増えるのでとても使いやすかったです。クリックの感触もカチッとしたもので気持ち良いです。ただ、クリック後の反発力は少し強く、連続クリックが大変だと感じます。滑り心地はサラサラで、少し手が湿っていたとしても引っかかりは少ないです。

サウンド

映画やアニメ、楽曲(MVなど)、トーク系動画、大半の動画や音楽で満足できると思います。スピーカーが残念で仕方なくイヤホンを使用するという必要もありません。個人的にはこの製品であれば積極的にこのスピーカーを使って映画を鑑賞したいです。今回は、私がよくノートPCのサウンドを試すために”TOP GUN 2:Mavericks”のトレイラーを使用することが多いので、それを元に書きます。

まず音の分離感と、迫力のあるサウンドが素晴らしいです。セリフと BGM、戦闘機のサウンドをしっかりと分けて聞き取ることができます。どこか埋もれていたり籠もっていたりと感じることも少ないです。戦闘機のジェット音の高音域部分も、耳に刺さりすぎず掠れた感じも無くて丁度良く鳴らしてくれます。また、戦闘機が画面右から左へ飛び抜けるとそれに従って音も動き、音の定位感にも優れています。

楽曲でのサウンドも問題ありません。映画などの動画は良くても、アーティストの MV などの楽曲は音がまとまっている分聞きにくいサウンドになってしまうノート PC もまぁまぁある印象なのですが、この製品はそちらも大丈夫でした。確かにイヤホンでしっかりと聴くことには敵いませんが、十分楽しめるサウンドになっています。

バッテリー

バッテリー最初
バッテリー最後
バッテリーの持ちは良好だと思います。約1時間ほどスリープ状態にしていたものの、それ以外はYouTubeで動画を流しつつ適当にニュースサイトを閲覧しました。結果は5時間で約 50%程度の使用となりました。すごくライトな使い方なのでこのくらいでしたが、外部GPUも搭載しておりそちらを使うような処理が必要なソフトだと、もう少し使用時間は減るでしょう。充電は結構時間がかかる印象です。特に電源 ON の状態での充電では、他の製品と比べてもそう感じることが多かったです。付属する純正の65Wのものを使用しても、10%から開始して満充電予測が約3時間30分となっていました。特に電源をONにした状態だと1%上昇するのにも時間を要しているように思います。10%から50%まで2時間かかりました。反対に電源OFFの状態だと、2時間しないで満充電に近いところまで充電ができていました。

発熱

まず、充電時の熱はそれなりにあります。パームレスト側はほとんど熱くなりませんが、キーボード側はほんのり熱いという程度です。ほんのり熱いのでそこまで苦ではないものの、長時間のタイピングでは少し気になるかなと言う程度です。貼り付け方式のキックスタンドなどで少し上げてあげると改善するかもしれないと感じました。

専用ソフトなど

PC Manager

クリックで拡大できます。

専用ソフト「PC Manager」では、ハードウェア診断やドライバーの管理、サポートへの問い合わせ用リンクがあります。だいたいのメーカーの製品でこういった独自のソフトがインストールされていますが、Huawei のものはシンプルでした。

オフィスソフト
レビュー機にはオフィスソフトもプリインストールされていましたが、Microsoft のものではなく WPS のものでした。互換性は高いので別に Microsoft オフィスを入れなくてもすぐに使えて便利と感じます。ただ、この点はWPSというソフトウェアが気にいるかどうか、という点で好みがわかれるでしょう。

4.価格など

Huawei楽天市場店などをはじめ、その他のECサイトで販売中です。Huawei楽天市場店での8月14日現在の価格は以下のとおりです。

Core i5モデル:税込み197,780円
Core i7モデル(今回試用したモデル):税込263,780円
※楽天ポイント(3倍)つき
※純正マウスをプレゼント

どちらも送料無料となっています。なお、記事中に触れたWPS Officeに関しては、楽天市場で販売されているモデルには付属していないようです。また、Amazonでは「Officeソフトなし」「WPS Office付属」「Microsoft 365(1年分)付属」が選べるようになっており、「WPS Office付属」モデルには割引クーポンが用意されていて、実質的に「Officeソフトなし」と同価格で購入可能です。Amazonでの8月14日現在の価格は以下のとおりです。

Core i5モデル:税込み179,818円
Core i5モデル(Microsoft 365):税込み191,609円
Core i7モデル:税込み239,824円
Core i7モデル(Microsoft 365):税込み251,615円
※Officeソフトなしの場合のみ、Amazonポイント2%がつきます
※WPS Office付属モデルは製品ページにクーポンがあります

なお、楽天ポイント及びAmazonポイントおよびクーポンについては、記事公開時点での情報なので、変更される可能性があります。

今回、試用機の都合により、外部GPU性能などベンチマークを試すことは出来ませんでしたが、ビジネス用途という視点では使用感やデザインのクオリティが高いと感じる良い製品です。ディスプレイ、キーボード、サウンド、どれに注目しても満足できました。ここは予測になってしまいますが、CPUは低消費電力に優れたモデルなものの外部GPUがあるおかげで、画像編集や動画編集など処理能力が必要な作業においても、性能を理由に諦めなくても良さそうです。さすがHuaweiのフラッグシップモデルと言えますね。

5.関連リンク

Huawei MateBook X Pro 2020:HUAWEI公式サイト
MateBook X Pro:ファーウェイ 楽天市場店
HUAWEI MateBook X Pro:Amazon

スポンサーリンク

コメント

  1. きょん より:

    スペックのところで「オーディオジャックもないため」とありますが外観では「左側面には、オーディオジャックと」と書かれていました。
    写真を見る限りではあるのかなと思いますが、気になったので確認させていただければと思います。

    • ゆないと より:

      ご指摘ありがとうございます。オーディオジャックは搭載されています。
      該当の文は削除しました。混乱させてしまい申し訳ございません。

      • きょん より:

        返信ありがとうございます。
        混乱というよりは写真に写ってるものが自分の認識で合っているかを確認したかったのでよかったです。
        色々な製品があってなかなか簡単に手に取ったりできないので紹介してもらえるのはとてもありがたいです。

        付属のもの以外でもUSB Type-Cのハブはいろんな製品が出てますけど、オーディオジャックがデフォルトであると急に必要になった時にも安心して使えますね。