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Windows タブレット機種比較 ー 10.1インチ、キーボードつきで3万円以下から買えるよ!(2017年夏版)

acer Aspire Switch One 10
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。2017年夏版のWindows タブレット機種比較特集の3回目です。今回から10.1インチについて比較していきますが、このサイズは製品数がかなり多く、複数回に分けて書いていきたいと思います。最初に「3万円以下」の、気軽に購入できるもの、ということで選んでみました。そのため、10.1インチタブレットの中でも割と低スペックなものが中心となりますが、キーボードが付属し、比較的ライトな使い方であれば十分満足できるものばかりだと思うので、ウインタブ的にはおすすめしたい製品ばかりです。

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なお、この記事に先立ち、2017年夏版の比較特集記事をすでに2回書いていますので、こちらもあわせてご覧ください。
Windows タブレット機種比較 ー 8インチサイズは選択肢が少ないものの少数精鋭!こんな状況を予想できた?(2017年夏版)
Windows タブレット機種比較 ー 8.9インチも個性派ぞろい!しかし選択肢は少ない(2017年夏版)

1.acer Switch One

acer Switch One 筺体

価格: 26,833円(税込み)

※6月4日現在の価格ドットコム最安値

OS: Windows 10
CPU: Intel Atom x5-Z8300
RAM: 2GB
ストレージ: 32GB
ディスプレイ: 10.1インチIPS(1,280 × 800)
カメラ: イン/アウトとも2MP
ネットワーク: 802.11 b/g/n、Bluetooth 4.0
入出力: microUSB、microHDMI、microSDスロット、オーディオジャック、
    (キーボード側にフルサイズUSB)
バッテリー稼働時間: 約10時間
サイズ:
(タブレット)259 x 180.5 × 9.65 mm / 680 g
(キーボード込み)259 x 180.5 × 20.15 mm / 1,260 g

acerの10.1インチ、ヒンジつきのキーボードが付属する製品です。かつては「Aspire Switch」という製品名でしたが、現在低価格帯をカバーするタブレット製品はSwitch Oneという名称になっています。スペックのほうは完全にエントリークラスと言え、CPUにCherryTrail世代のAtom Z8300、RAM2GB、ストレージ32GBと、このクラスのお約束と言える構成です。

この製品の魅力は筺体品質にもあります。ヒンジ部分のマグネットは非常に強力かつ構造が堅牢で、使っていて安心感がありますし、着脱も気持ちいいですよ。

紹介記事:acer Switch One - 知らん間に発売されてた!エントリークラスの10.1インチ、キーボード分離型2 in 1
安値サイト(Amazon):Acer Switch One

2.KEIAN WiZ KBM101K

KEIAN KBM101K

価格: 26,846円(税込み)

※6月4日現在の価格ドットコム最安値

OS: Windows 10
CPU: Intel Atom x5-Z8350
RAM: 2GB
ストレージ: 32GB
ディスプレイ: 10.1インチIPS(1,280 × 800)
カメラ: イン/アウトとも2MP
ネットワーク: 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.0
入出力: microUSB、microHDMI、microSDスロット、オーディオジャック、
    (キーボード側にフルサイズUSB)
バッテリー稼働時間: 約8時間
サイズ:
(タブレット)252 x 166 × 9.8 mm / 546 g(キーボード込み1,077 g)

こちらも典型的なエントリースペックの製品で、この低価格にしてしっかりヒンジつきのキーボードが付属します。3万円以下だと、どうしてもスペックを抑えて価格勝負!になりがちなので、スペック面での差別化は難しいなあ、と思います。ただ、WiZという製品ブランドの通り、デザイン性をよく考えた、価格以上の美しいデザインだと思います。

紹介記事:KEIAN WiZ KBM101K / KVK111KHD - 10.1インチと11.6インチのキーボード分離型 2 in 1が恵安から!低価格ながら美しいデザイン
安値サイト(Amazon):KEIAN WiZ KBM101K

3.geanee WDP-1021-2G32G-CT-KB

geanee WDP-1021-2G32G-CT-KB 筺体

価格: 28,620円(税込み)

※6月4日現在の価格ドットコム最安値

OS: Windows 10
CPU: Intel Atom x5-Z8350
RAM: 2GB
ストレージ: 32GB
ディスプレイ: 10.1インチIPS(1,280 × 800)
カメラ: イン/アウトとも2MP
ネットワーク: 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.0
入出力: USB 3.0、microUSB、microHDMI、microSDスロット、オーディオジャック、DC-IN
バッテリー稼働時間: 約5時間
サイズ:
(タブレット)260 x 174 × 12 mm / 553 g
(キーボード)262 x 420 × 10 mm / 391 g

geaneeの最新タブレットです。この製品も見事なエントリースペックということになりますが、だからこそ価格もお手頃なんですけどね。この製品は他の機種と異なり、ヒンジ付きではなく、カバー兼用の簡易タイプのキーボードが付属します。ヒンジつきのキーボードのほうがはるかにノートPCに近い特性になるのに対し、カバー兼用のキーボードの場合はタブレットとキーボードの接続が弱く、ヒンジもないためディスプレイ角度の調整もままなりません。しかし、「軽い」です。特に低価格帯の製品の場合、必ずしもキーボード接続を必要としない使い方がメインになる場合もあると思いますので、一長一短か、と思います。

紹介記事:geanee WDP-1021-2G32G-CT-KB ー 10.1インチ、キーボードが付属するベーシックなWindows タブレットが登場!
安値サイト(NTT-X):WDP-1021-2G32G-CT-KB

4.ASUS TransBook T101HA

ASUS TransBook T101HA

価格: 28,800円(税込み)

※6月4日現在の価格ドットコム最安値

OS: Windows 10
CPU: Intel Atom x5-Z8350
RAM: 2GB
ストレージ: 64GB
ディスプレイ: 10.1インチIPS(1,280 × 800)
カメラ: インのみ192万画素
ネットワーク: 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.1
入出力: USB 2.0、microUSB、microHDMI、microSDスロット、オーディオジャック
バッテリー稼働時間: 約5時間
サイズ:
(タブレット):261 × 175 × 9 mm / 580 g
(タブレット+キーボードドック):261 × 175 × 20 mm / 1,080 g

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小型で低価格なキーボードつきタブレットということでは真っ先に名前が上がるのがASUS TransBookシリーズです。この特集記事では今後も何回かTransBookが登場することになりますが、今回は3万円以下、ということでT101HAが対象となります。TransBook T100系といいましょうか、2013年にT100TAという製品が登場して以来、おそらく人気ナンバーワンの座を維持してきたと思います。そして、長期間に渡り人気を維持できているということは当然価格の割に高品質なものである、という評価もできるでしょう。

この製品はTransBookのボトムラインに位置しており、CPUがAtom Z8350、RAMが2GB、そしてディスプレイも1,280 × 800と、競合製品と変わりませんが、ストレージが64GBと余裕があります。そして、スペック表云々ではなく、筺体品質が高い、ということは人気が証明していると言えます。TransBookが2万円台で買える、というのはすごいことだと思いますよ。

なお、この製品は6月4日現在、ASUS直販サイトのアウトレットコーナー「ASUS OUTLET」でも販売中で、上に記載した価格より安く税込み24,800円で販売されています(本体は新品・未開封ですが、外箱が破損しています)ので、こちらで購入されることをおすすめします。

紹介記事:ASUS TransBook T101HA ー Atom 2 in 1の「絶対王者」 新型になる!
ASUS OUTLET:
(ミントグリーン):TransBook T101HA-GREEN【OUTLET】
(ピンクゴールド):TransBook T101HA-PINK【OUTLET】

5.草分け的な存在のacerとASUS

ウインタブももう開設から3年を越えまして、開設当初からこのレンジの製品をよく記事にしていました。中でもacerとASUSですね。acerには「Aspire Switch 10」、ASUSには「TransBook T100TA」という10.1インチサイズでヒンジつきのキーボードが付属する製品があり、この2機種は今となっては特に珍しくもない筺体デザインなのですが、2014年当時は「画期的」と思わせてくれるパッケージングでした。

「Atom機でヒンジのついたキーボードが付属するタブレット」についてはこの記事でも取り上げていますし、次回の特集記事でも続々と登場してくる予定ですが、個人的にはacerとASUSが草分け的存在だと思っています。acer Aspire Switch 10は私が私物としても購入しており、現在は娘専用になってしまいましたが、もちろん元気に稼働しています。この製品は強力なマグネットをヒンジ部分に採用した「お金がかかっていそう」な筺体を備え、Atom/RAM2GB/ストレージ64GBという構成ながら期待を裏切らない性能を発揮してくれました。Aspire Switch 10の流れを汲むのがこの記事で取り上げている「acer Switch One」です。マグネットを使った堅牢な筺体はそのままに、acerのエントリーモデルに冠される伝統の名称「One」が使われており、Aspire Switch 10でしばらくウインタブの記事を書いていたものとして、読者のみなさんには強くおすすめしたい製品です。

一方のTransBookです。詳しいデータは持ってませんが、おそらくこの製品は登場以来長らく人気ナンバーワンだったのではないか、と思います。実際、ウインタブ読者の間でもこの製品を使っている人は多いのではないでしょうか?T100シリーズは多くの派生モデルがリリースされ、「型番を見ただけだとよくわからない」くらいなのですが、2016年に「T101HA(直接の後継)」「T102HA(Surfaceタイプ)」にモデルチェンジされています。

この記事で取り上げているT101HAはT100TAの流れを汲んでいますし、筺体などはT100TAのノウハウが生かされていると思いますので、品質面では間違いなく信頼できる製品と言えるでしょう。

こういう比較記事は中立的な立場で進めるべきものではありますが、やはりこの2機種には経験のようなものが詰め込まれており、スペック表には現れない信頼感があります。

6.スペックは横並びだが…

今回対象とした4機種は「Atom Z8350(8300)/RAM2GB/1,280 × 800解像度」という点では横並びです。また、ストレージに関しても32GBのものが多くなっていて、要するにWindows タブレットとしてミニマムなスペックである、ということができます。ウインタブの見解としては「このスペックでもWindowsストアアプリやExcel、Word、PowerPointといったOfficeソフト、Webブラウジングなどには支障がなく、出先でプレゼンをしたりテキストライティングをするには十分快適」ということです。また、ストレージ32GBという点について、以前は「Windows 10の大型アップデートの際にストレージの空き容量を確保するのに苦労する」という問題がありましたが、直近の大型アップデートである「バージョン1703(Creators Update)」では必要な空き容量が8GBまで縮小されており、苦労しないとは言いませんが32GBでも十分アップデートが可能になりました。そのため、ストレージ32GBの製品はひどく使いにくい、ということもなくなりました。

とはいえ、64GBあると快適性は全然変わってきます。32GBだと常日頃からストレージの空き容量に注意し、こまめに使用しないデータやアプリを削除してやる必要がありますが、64GBであればある程度いい加減に使っていても大丈夫です。もちろん32GBだろうと64GBだろうとOneDriveなどのクラウドストレージやmicroSDカードを併用することによって、一段と使いやすくなります。

今回の対象機種で、1機種だけ、TransBookだけストレージ64GBです。これは地味ですが恩恵は大きいと思います。このクラスの製品は価格に制約があるため、スペック面での差別化は難しいですが、ストレージの差については有力な機種選択理由になりうると思います。

7.ヒンジつきかヒンジなしか

次に筺体構造です。すべてタブレットとキーボードが分離する2 in 1形態となっていますが、4機種中3機種にヒンジがつき、1機種だけヒンジなしの簡易タイプのキーボードが付属します。

もしノートPC的に使いたい、ということであればヒンジつきのキーボードが付属するもののほうがいいと思います。これらの製品はキーボードを接続してしまえばほぼ完全なノートPC形態になるので、購入時にイメージする利用シーンのほとんどに対応できます。新幹線やファーストフード店の狭いテーブルでも、電車の中で膝の上に置いて使っても大丈夫です。

一方、ヒンジがない簡易型のキーボードを備えるgeaneeについては、タブレット部分とキーボードの接続強度が少し弱いですし、構造上やや大きめに奥行きを必要とします。そのため、狭いテーブルとか膝の上などでは使いにくくなります。そのかわり「軽い」です。キーボードはタブレットカバーも兼ねているので、バッグに入れて持ち歩くのも容易です。キーボード接続を前提としない(タブレットとして使うのがメイン)場合、こちらの構造のほうが合理的でしょう。

8.まとめ

今回は最もコストコンシャスな選択になりますので、価格が少しでも安いものを、という考え方も重要だと思います。その場合はASUS OUTLETで購入できればTransBookが、そうでなければKEIANが最も安いということになりますけど、ASUS OUTLETは別として、基本的にほとんど気にならないくらいの差のように思われます。

では価格差を無視するとどうでしょう?筺体構造ならacer Switch One、ストレージ64GBならASUS TransBook、タブレットメインで使うのでキーボードは簡易タイプでいいから軽量な製品を、ということならgeaneeになるでしょうね。

最後に個人的な意見です。上にも書きましたが、10.1インチのキーボード分離型2 in 1としては、asusとASUSは別格だと思っています。もちろんこれらの製品にも欠点はありますので、あくまで個人の見解です。なので、「この2つのどっちか」かな、と思います。そういえば2014年の年末に私が私物のPCを購入する際、最後まで悩んだのが「acer Aspire Switch 10かASUS TransBook T100TAか」だったのを思い出しました…。

8.関連リンク

Windows タブレット機種比較 ー 8インチサイズは選択肢が少ないものの少数精鋭!こんな状況を予想できた?(2017年夏版)
Windows タブレット機種比較 ー 8.9インチも個性派ぞろい!しかし選択肢は少ない(2017年夏版)

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コメント

  1. 11Lの匿名 より:

    半年前の比較記事の時は「T100TA」からの買い換えを考えていたので、
    「う~ん、液晶はFHDクラスがいいな~」
    「う~ん、ストレージ64GBは譲れないな~」
    という目で見ていたので、この価格帯は見送っていたのですが、買い換え終了後の今見るとこの安さは魅力的です。

    サブPCとしてのWindows機はもう間に合っているのですが…

    • wintab より:

      11Lの匿名さん、こんにちは、コメントありがとうございます。おそらくご自身で実機を購入されたからこそのご感想だと思います。実際、サブ機として使うならこのクラスで十分だと思うんですよね。

      • 11Lの匿名 より:

        サブサブ機を買ってしまわないように自制してますw

        • wintab より:

          11Lの匿名さん、こんにちは、コメントありがとうございます。サブサブ機って、めちゃめちゃ使用頻度が低いんですけど、なぜか買っちゃうんですよ、これが!