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GeForce搭載のスタンダードノートでサンデーゲーマーになる!2020年春のノートPC購入ガイド

ASUS TUF Gaming FX505DT
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。「2020年春のノートPC購入ガイド」の3回目となる今回は、前2回のテーマ「モバイルノート」ではなく、スタンダードノートです。この記事を執筆するのにあたりイメージした読者は「現在15.6インチノートを自宅用あるいは仕事用に使っていて、買い替えを検討している」「どうせならいままで使っているPCとは一味違うものにしたい」「休日にオンラインゲームもプレイしたい」と考えているような人です。

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高性能なノートPCといえば「ノート型のワークステーション」とか「ゲーミングノート」「クリエイターノート」などが思い浮かびますが、それらのジャンルの製品は一般に価格も高く、「普段使い用としては予算オーバー」というケースが多い、というか、そういうケースがほとんどです。なので、この記事では「手頃な価格で購入できる外部GPU搭載のスタンダードノート」をピックアップしてみました。

記事掲載のルール:
・GeForce GTX1650以上の外部GPUを搭載している
・露骨に用途がイメージできてしまう外観ではない
・税込み・送料込みで10万円以下

今回もルールは厳し目です。まず、外部GPU搭載が必須であり、しかもGeForceのMX250以下(AMD Radeonの同等モデルも含む)は外しています。MX搭載のスタンダードノートというのは価格も安く、製品も多いです。しかし、実は私のメインノート「ASUS ZenBook 14」もMX250を搭載してまして、実際に「CS:GO(人気のFPSゲーム)」をプレイしてみたことがありますが、やはり少々カクついたりします。CS:GOは重量級ゲームというほどシステム要件が厳しいゲームではありませんが、それでもGTX搭載機でないと厳しい、と評価しています。CS:GOよりもライトなゲームはたくさんありますので、MXだとゲームができない、ということはないですが、今回記事を書くのに当たり、GTX1650以上とMX以下ではプレイできるゲームの幅が違う、という個人的な意見を反映させました。サンデーゲーマーであっても、可能であればGTX1650以上のGPUは積んでおきたい、ということです。

次に外観です。クリエイターノートのほうはそれほどでもないですが、ゲーミングノートの場合、「見るからにゲーム用」という外観になっているものが少なくありません。立体的な造形であるとか、通気口がやたらと目立つとか、アクセントカラーが赤などの派手な色になっているとか、ですね。今回は「休日のゲームプレイ」を想定しつつ、平日は仕事にも使える、そんなに目立たないデザインのものを、ということで選んでみました。

ラストは価格です。15.6インチスタンダードノートの価格って、非常に幅が広く、平均値を出せたとしてもあまり意味がないような気がします。しかし、Core i5搭載機だと7万円~10万円くらいの範囲で製品選びをする人が多いんじゃないかな、と勝手に予想してみました。今回は「コミコミ10万円以下」としていますので、Core i5あるいはCore i7搭載の標準的な15.6インチノートの価格帯に収まる、と思います。価格面だと「GeForceはおまけ」くらいに考えて良さそうな水準ですね。

なお、この記事に掲載しているPCが「すべて」ではありません。この記事はウインタブのオピニオンに過ぎず、記事に掲載していない製品が劣っているということではありませんので、この点あらかじめご了承ください。

1.ASUS TUF Gaming FX505DT

ASUS TUF Gaming FX505DT 正面
価格: 78,000円(税込み85,800円)
※2月13日現在のASUS Storeでのセール価格
※別途配送料700円(税抜き)がかかります

●税込み85,800円モデルのスペック
OS: Windows 10 Home
CPU: AMD Ryzen 5 3550H
GPU: GeForce GTX1650(4GB)
RAM: 8GB
ストレージ: 512GB SSD
ディスプレイ: 15.6インチ(1,920 × 1,080)120 Hz
サイズ: 360 × 262 × 26.7 mm / 2.25kg

製品名に「Gaming」と入っていますが、同じASUSの「ROG」ほど派手な外観ではありません。キーボード面の「W,A,S,D」だけ色が違う、とか、両サイド底面のスピーカーグリルが地味に赤い、とかはあるんですけど、見た感じは「普通のノートPC」の範疇に収まると思いますw

この製品、ウインタブで実機レビューしました。TUFという製品名の通り、プラスティック製ながら剛性感の高い筐体を備え、ゲームプレイのパフォーマンスもGTX1650搭載機としては悪くありません。それと、CPUのRyznen 5 3550Hという型番はIntelのCore i5-9300H/Core i7-9750Hよりも多少性能面で低めになっているのですが、ゲームプレイ以外(表計算や画像加工、ビデオチャットなど)の利用シーンを想定したPC Markというベンチマークテストのスコアも十分高いものでした。なので、ビジネス用途で使ってもパフォーマンス不足を感じる場面はほとんどないでしょう。唯一気になったのは、「キーボードが英語配列のみ」という点ですね。ただ、この点も少し慣れれば特に問題はないと思います。

堅牢な筐体品質とパフォーマンスの双方が高水準で、税込み85,800円というのはかなりのバーゲンプライスだと思います。

ASUS Storeへのリンク:
 ASUS TUF Gaming FX505DT (FX505DT-R5G1650MS)icon
ウインタブ実機レビュー:
 ASUS TUF Gaming FX505DT レビュー - タフネスボディのゲーミングノート!これ一台でビジネスもゲームプレイも楽しめます。お値段も超魅力的!(実機レビュー)

2.HP Pavilion Gaming 15

HP Pavilion Gaming 15(dk0000)

価格: 90,900円(税込み99,990円)
※2月13日現在のHP Directplusでのセール価格
※配送料はかかりません

●税込み99,990円モデルのスペック
OS: Windows 10 Home
CPU: AMD Ryzen 5 3550H
GPU: GeForce GTX1650(4GB)
RAM: 8GB
ストレージ: 128GB SSD+1TB HDD
ディスプレイ: 15.6インチIPS(1,920 × 1,080)
サイズ: 360 × 256 × 23.5 mm / 2.08 kg

HPの看板スタンダードノート「Pavilion」の名前がついていますが、筐体はまるっきり別物です。ヒンジのところが「中央に一本ヒンジ」になっていて、これが大きなデザインアクセントになっています。めちゃめちゃカッコいいデザインですが、見るからにゲーミングノート、という感じではなく、この辺にHPのセンスが光ってるなあ、と思います。

また、この製品はCPUがIntelのものとAMDのものがあり、筐体も若干異なります。上の画像はIntel版のものですが、AMD版も大差ないという印象ですね。価格はIntel版だと予算オーバー、AMD版だとGTX1650搭載のスタンダードプラスモデルがギリギリ10万円以下に収まります(それより下位のモデルもありますが、GTX1050になるというのと、何よりストレージがHDDなので購入すべきではありません)。

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ウインタブではIntel版のみ実機レビューをしていますが、CPUとGPUの型番がひとつ上のTUF Gamingと同じなので、この製品のAMD版のパフォーマンスもTUF Gamingに近いものになっていると思います。

TUF Gamingよりも少し高価ですが、ビジネスノートとしてもゲーミングノートとしても使える範疇で個性的なデザインになっていて、筐体品質もHPらしく高いものに仕上がってます。また、スピーカーシステムも「Bang&Olufsen」なので、他のHPの上位モデルと同様、高い音質になっています。

HPへのリンク:
 Pavilion Gaming 15(AMD) 製品詳細icon
ウインタブ紹介記事:
 HP Pavilion Gaming 15(AMD)- HPのカジュアルなゲーミングPCにAMD Ryzenを搭載するモデルが追加されました!これは期待!
ウインタブ実機レビュー(Intel版):
 HP Pavilion Gaming 15(dk0000)レビュー - ゲーミングでもビジネスでも映える素晴らしいデザイン!パフォーマンスも期待を裏切りません!(実機レビュー)

3.Lenovo ideapad S540 ゲーミングエディション

IdeaPad S540 Gaming Edition
価格: 79,200円(税込み)
※2月13日現在のLenovo直販サイトでのセール価格
※「春のPCご購入応援フェア」のクーポンを使用した価格
※配送料はかかりません

●税込み79,200円モデルのスペック
OS: Windows 10 Home
CPU: Intel Core i5-8265U
GPU: GeForce GTX1650(4GB)
RAM: 8GB
ストレージ: 512GB SSD
ディスプレイ: 15.6インチIPS(1,920 × 1,080)
サイズ: 358 x 245 x 18.9 mm/ 1.9 kg

おそらくこの製品が最もこの記事の趣旨にあっているのではないか、と思います。簡単に言うと「スタンダードノートのIdeaPad S540にGeForce GTX1650を搭載した魔改造マシン」という感じでしょうか。CPUはゲーム用のものではなく、一般的なノートPC用の第8世代(Whiskey Lake)のCore i5-8265U(Core i7モデルもあります)です。

この製品もウインタブで実機レビューしています。私ではなく、私よりは数段オンラインゲームに親しんでいるライターのかのあゆさんがレビューしました。で、かのあゆさんの評価は「全然普通にゲームできます」というものでした(もちろんゲームタイトルによる、というのはあると思います)。

また、外観もスタンダードノートそのものですね。というか、「外部GPU非搭載のIdeaPad S540と全く同じ」なので、仕事用として使ってもまるっきり違和感がありません(その場合、普通のCore i5ノートとそれほど大きな性能差はないはずです)。この点も大きいと思いますし、2月13日現在のLenovoのキャンペーン価格も非常に魅力的です。税込みで8万円切りなので、冗談抜きに「GeForceがおまけでついているようなもん」です。

Lenovoへのリンク:
 IdeaPad S540 (15)
ウインタブ実機レビュー:
 Lenovo IdeaPad S540 Gaming Editon レビュー - ビジネスでも趣味でも違和感なく使える「スタンダードノート兼ゲーミングノート」(実機レビュー)

4.検討のポイント

価格重視なら

今回は対象が3機種なので、特に面倒なことはないですね。見ての通り、最も低価格なのがIdeaPadです。また、TUF GamingもIdeaPadより高価ながら、ある意味驚異的なプライスタグになっていると思います。Pavilion Gamingは2月13日現在だと、価格重視で選ぶには少々厳しいくらいの差が出てしまいました。

性能なら

3機種とも外部GPUがGeforce GTX1650ですが、CPUが異なります。IdeaPadのみ第8世代の「普通の」Core i5、TUF GamingとPavilion Gamingは高性能版(高TDP版)のRyzen 5 3550Hが搭載されています。総合的なCPU性能はおそらくIdeaPadがワンランク落ちると思います。ただし、ゲームプレイ時は外部GPUの影響が大きくなりますので、ゲームプレイに関しては大きな体感差はないはずですし、実際ウインタブの実機レビューでも極端なスコア差は見られませんでした。というか、ベンチマークテストの種類によってはIdeaPadのほうが高いスコアになったくらいです。

ちょっとだけ注意したいのがディスプレイです。TUF Gamingのみリフレッシュレートが120 Hzと、「いまどきのゲーミングノート仕様」になっているんです。ゲームプレイを重視するのであればここは結構重要なポイントとなりますが、私のようなゲーム初心者の場合、「リフレッシュレートの恩恵」ははっきり言って大きくありません。でも、ある程度腕のいい人でFPSゲームとか格闘ゲームを好む人であれば、ここは無視できないところでしょう。

ゲーミングPCの比較記事だと、性能差を重視し、ランク付けが必要かと思いますが、この記事の趣旨に照らせば「どれも大きな差はない」と結論づけていいと思います。

使いやすさなら

これも差をつけるのが難しいですね。ただ、ゲーミングノートとしてみた場合、TUF Gamingは(上に書いたように)リフレッシュレートが120 Hzであるとか、キーボードバックライトがRGB(カラフルなもの。単色に設定することもできます)であるとか、他の2機種にはない特徴を備えています。一方で、ビジネスノートとしてみた場合、IdeaPadの「普通感」は頭一つ抜けていますし、Pavilion Gamingは「とにかくカッコいい」ですね。

ウインタブでは私自身がTUF GamingとPavilion Gaming(のIntel版)を、ライターのかのあゆさんがIdeaPadを実機レビューしていますが、どれもノートPCとしての使いやすさが十分に考えられたものなので、大差ないと評価できます。ちなみに、この記事を書くのにあたり、再度かのあゆさんにIdeaPadの印象を聞いてみましたが「あれ自分のメインPCとして欲しいくらいです」と言ってました。ただ、ゲーミングノートとしての使いやすさに特化して評価するとTUF Gamingでしょう。

5.まとめ

今回は「純粋なゲーミング専用機としての外観ではなく」「でもGTX1650搭載」そして「コミコミ10万円以下」という設定にしましたので、対象機種がかなり限定されました。

もともとこの記事を書こうと思ったのは、TUF Gamingの割安感が非常に大きいと感じられたためです。そして、いろいろ調べて浮上したPavilion GamingとIdeaPadも、それぞれに個性的で格安な製品であると感じられました。

結論として、どれが一番いい、という主張をすることはできません。個人的な好みだとTUF Gamingですが、おそらくかのあゆさんだと「IdeaPadで決まりっす」と言うと思います。

6.関連リンク

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