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クラウドゲーミングサービス「Project xCloud」- GeForce NOWとはちょっと違う!もう1つのサービスのテストに参加しよう!

アイキャッチ画像
こんにちは、ゆないとです。先日クラウドゲーミングサービス”GeForce NOW”に関する記事を掲載しましたが、他にも日本で利用できるサービスがあります。今回はMicrosoftが提供する「Project xCloud」を試してみました。

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現在はまだテスト段階のサービスではありますが、同じクラウドゲーミングサービスなもののGeForce NOWとは異なる点もあり、正式に提供開始となれば注目度の高いサービスとなりそうな予感がします。

Project xCloudの概要

ホーム画面
Project xCloudはMicrosoftが提供しているクラウドゲーミングサービスです。現在日本ではテスト段階で、登録をしてテスターとして選ばれた人のみ試すことができます。海外では既にXbox Game Pass Ultimate会員向けプランの1機能として「Cloud gaming (Beta) with Xbox Game Pass Ultimate」という名称で提供されており、正式リリースとなれば日本でも機能追加されるでしょう。なお、日本でのXbox Game Pass Ultimateの利用料金は月額1,100円です。

■料金: 無料(テスト期間のみ)
■対応タイトル: 25以上
■対応OS: Android/iOS/Windows
※プレビュー版(テスト版)での内容です。正式リリースでは変わる可能性があります。

タイトル一覧
テストでは25タイトルを試すことができます。基本的にはXboxのコントローラーを使うか、Androidスマホで試す場合は別途Bluetoothパッドなどが利用可能です。また、日本ではまだ対応していませんが、海外のXbox Game Pass Ultimate会員向けには、iOSまたはWindowsならブラウザ経由でプレイができるテストも段階的に実施中です。現状、日本ではAndroidのみです。

GeForce NOWと大きく異なるところは、ゲームを別途購入しなくて良いことです。GeForce NOWだと、月額料金の他にSteamやEpic Game Storeなどのプラットフォームで対応タイトルを購入しておく必要がありましたが、このProject xCloudではテスト段階だと「Devil May Cry 5」や「Forza Horizon 4」などの25タイトルが、海外では100種類以上のタイトルがプレイ可能になっています。

そもそも、この機能が含まれるXbox Game Passというサービスでは、このサービスに対応したタイトルであれば自由にPCやXboxにダウンロードして使用することができます。Game Passの対象のタイトルでプレイしたいものが無い場合はあまり活用できないでしょうが、GeForce NOWよりも安価で追加費用が不要であるため、こだわりが無いのであればランニングコストが低く済む点が良いところだと思います。

Project xCloudの仕組み

仕組み
仕組みとしては、先日紹介したGeForce NOWと同じです。クラウド上にゲームを処理する環境を用意して、そこで処理・出力された映像を手元の端末に表示します。ここで大切になるのは、CPUやGPUの性能、ストレージのスペックではなく、「ネットワーク」です。今までPCゲームを楽しむためにはマシンスペックを気にする必要がありましたが、クラウドゲーミングでは特に「ネットワーク速度」を気にする必要があります。

動作要件
動作要件は、上の画像のとおりです。Android 6.0以降、Bluetoothバージョン 4.0以降であればアプリが利用できます。また、ほとんどのタイトルはコントローラー(パッド)が必要です。中には仮想コントローラーでも可となっているタイトルもありますが、それでもやはりコントローラーのほうが快適に使えると思います。コントローラーを持っていない場合はこの点がネックになるかもしれませんね。ただし、GeForce NOWでもコントローラーを使うことがほとんどですので、どちらにしても持っていない場合は初期費用として必要だと思います。

Project xCloudをAndroidタブレットでプレイ!

動画で確認するProject xCloud

まずは先日レビューしてGeForce NOWでも利用していた10インチAndroidタブレットでプレイしてみまて、動画を撮影しましたのでご覧ください。このタブレットは3GB RAMを搭載したエントリー向けのスペックで、Amazonで2万円を切る価格で購入ができます。

Microsoftのクラウドゲーミングサービス「Project xCloud(プレビュー版)」をAndroidタブレットで試す

まだテスト段階ということで使用感は及第点。リリースまでの改善に期待!

起動中
ゲームの起動は十分に速いと思いますが、GeForce NOWの方がより速い印象です。ゲームの起動中はロケットが左から右へ移動して、アニメーションで視覚的に楽しませてくれますので、退屈ではありません。

ちょうど試した時間が夜だったこともあってか、5.0GHz帯のWi-Fiで接続していたにも関わらず、ムービーや実際のプレイではカクつくことが多かったです。初めて試したときは全くそのようなことは発生せず快適にプレイできたのですが、現在はテストをしている人も多いでしょうし、それが影響しているのかもしれませんね。

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ゲーム内画像
Forza Horizon 4をプレイしてみましたが、カーブなど方向を変える際にカクついてしっかり操作ができませんでした。また、その後に試したDevil May Cry 5ですが、こちらはアクションゲームなのでいくらか遅延があってもあまり影響はしませんが、気持ちよくプレイできるか、という点ではやや残念なカクつきでした。

カクつきが無いタイミングでの操作の遅延については気になるほどではありませんでしたので、リリースまでに改善され、挙動が安定することを期待したいですね。

現状は画質設定が無し。ネットワーク品質によって解像度が決まっているみたい。

ホーム画面やゲーム中にアプリのメニューを見てみましたが、画質設定などは見当たりませんでした。また、ゲームのタイトル画面などから入れる設定にも画質の項目はありません。今回試しにプレイした4タイトルのどれにも見当たらなかったため、Project xCloudで配信されているタイトルはこのサービス専用のバージョンなのかもしれません。

タブレットはFHD解像度で低価格ながら高精細が特徴の製品ですが、それでもわかるくらいには解像度が低く感じました。Wi-Fiの接続は安定していましたので、サーバ側での処理などが影響しているのかもしれません。GeForce NOWでは設定で高画質を維持することができました。Project xCloudではゲーム中の画質変更はできず、ネットワーク状況などに合わせて調整してくれるのは便利だと思いますが、高画質を維持して楽しみたいという場合には融通がきかないと感じるかもしれません。私は高画質で楽しみたい派なので、画質設定は変更できるようになってほしいと思います。

Project xCloudはモバイルネットワークでもプレイできるのか

NW速度
今回はauの4G回線で試しました。事前に上記のようにネットワーク速度を測定しました。快適にプレイする条件の1つに「5 GHz Wi-Fi または、10 Mbps 以上のモバイル データ接続 (ダウンロード)」とあります。ダウンロードはしっかりと条件をクリアしています。

ゲーム内画像2
モバイルネットワークで試してみたところ、Wi-Fi接続よりもカクつくことなく安定してプレイができました。プレイしたタイミングがWi-Fiで試したときと異なる時間帯だったので、比較的安定していたのかもしれません。画質も良くなっており、やはりネットワーク状況が大切なのだと再認識できました。

データ使用量
気になるデータ使用量ですが、15分ほどのプレイで「0.9GB」も使用しました。これはGeForce NOWのときとそう変わりません。このくらいは使用してしまうのでしょう。正直なところ、クラウドゲーミングサービスをモバイルネットワークで楽しむ際は、データ容量無制限などのプランを利用している方が良さそうです。ただし、5Gじゃなく4Gでも10Mbps以上あれば問題なくプレイできると思います。

Project xCloudではコントローラーがほぼ必須。無くても起動はできるが操作は不可!

コントローラー未接続
コントローラーを接続していないで起動をする場合、画像のように警告がでます。下部に表示された「続行」を選んでも起動はできますが、それ以降表示されたタイトル画面から何も操作できなくなってしまいます。アプリのメニューからホームに戻るしかありません。

仮想ボタン
見出しに「ほぼ必須」としていますが、一部のタイトルはタッチに対応しているものがあります。例えば「Minecraft Dungeons」であれば、タイトル画面のメニューなどはタッチに対応し、ゲーム内では仮想のボタンが表示されます。

GeForce NOWであればタイトルを選ばず仮想パッドを表示させることができますが、Project xCloudの方はタイトルに合わせてという感じなので、操作に関しては融通がきかないという印象を持ちました。

結論!Project xCloudの正式スタートに期待したい!

プレビュー版ということで、接続の安定性やプレイ可能なタイトル数はもう少し、といったところですが、GeForce NOWとは異なる点もあり、「そこを気に入るかどうか」だと思いました。

”そのタイトルを購入済み”であることが必須であるかわりに、ほとんどのプラットフォームのものがプレイできるGeForce NOWは、Steamなどですでにお気に入りのタイトルが多数あるという人に向くと思います。一方、Xbox利用者や購入プラットフォームがXboxメインなのであれば、Project xCloudあるいはXbox Game Pass Ultimateが良いでしょう。こちらは購入する必要がありませんし、PCにダウンロードするも良し、クラウドゲーミングとしてプレイするも良しです。何より費用が(正式版リリース時には)Xbox Game Pass Ultimateの料金だけで済むという点が大きいと思います。最新タイトルも比較的発売と差が無く追加されるようなので、正式リリースされたら結構強いサービスになるのではないかと思っています。

現状はGeForce NOWのみが安心して使えるサービスではありますが、PCゲームがやりたくても安心してプレイができるハイスペックのゲーミングPCを持っていない人はクラウドゲーミングを是非チェックしてみてください。ゲーミングPCを購入するくらいだったら10インチ以上のAndroidタブレット、XboxコントローラーさえあればPCゲームはできますよ。もちろん、ゲーミングPCと一切の差が無いということは求めていけませんが、十分に楽しむことができるでしょう。

関連リンク

Project xCloud

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