ノートPC向けのCoffee Lakeが大挙リリース!Core i9も登場!いままでとどう違うの?

モバイル用のCore i9が登場!
Intelは4月3日、中国・北京で開催されたイベントで、Core i9など、ノートPC向け(原文は”processor for laptops”)第8世代のCore iプロセッサーを発表しました。この件はすでにいくつかの大手情報サイトで記事になっていますので、ご存知の人も多いと思います。しかし、「いやCore i9が新登場というのはわかるけど、Core i7とかはすでに第8世代になってるじゃん!」って感じる人もいるでしょう。私もその一人です。また、CPUのアーキテクチャーを理解するには専門的な知識が必要なので、一般的なユーザーとしてどのくらいのことまでわかってたらいいのか、なんてことを考えてしまいました。

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1.「第8世代」のコードネームは複数ある

IntelのCPUは世代ごとにコードネームがつけられています。第6世代は「Skylake」、第7世代は「Kaby Lake」という具合です。しかし、第8世代は「Kaby Lake Refresh」というコードネームになっていて、中途半端感がすごいです。しかも、デスクトップPC用の第8世代Core iシリーズは「Coffee Lake」という名称になっています。

結論から言うと、今回発表された「第8世代のノートPC用Core i」はコードネームが「Coffee Lake」となります。この記事を書いている時点でノートPCによく使われているCore i7-8550UとかCore i5-8250UといったCPUも第8世代ですが、開発コードネームは「Kaby Lake Refresh」ですから、「世代は一緒だけどコードネームは異なる」ということです。

IntelのCPUは「1世代1開発コードネーム」だと思っていましたが、実は第8世代はそうではありません。「Kaby Lake Refresh」「Coffee Lake」「Cannon Lake」があり、もともと「第8世代の真打ち」はCannon Lakeという名称でした。ただこのCannon Lake、劇的な進化(※)を遂げる予定なのですが開発が難航しています。つまり遅れている、ということです。Kaby Lake RefreshとCoffee Lakeはその間の穴埋め的な位置づけになっていまして、それがこの度「バトンタッチ」された、と考えればいいでしょう。

※プロセスルールを14nmから10nmに変更。特に知らなくてもパソコンは使えます。でもプロセスルールって何?って気になる人は下記のリンクをご覧ください。
知らなきゃPCは選べない、プロセスルールの基礎知識:アスキー

また、第8世代のCore iの開発については二転三転しているようです。正直なところ、興味のある人以外はスルーでいいんじゃないかと思いますが、しっかり調べたいという人は下記のリンクが参考になると思います。ただし、本当に話がころころ変わりますので、リンク記事の情報がすでに古い、ということもありえます。
第8世代Coreプロセッサの本当のコードネームはどれ?:PC Watch
コーヒーの後はウィスキーを飲んでアイスを待つ“異常事態”:PC Watch
10nmプロセスと“Cannon Lake”の現況:北森瓦版

2.どうすごいの?Coffee Lake

Intelの公式サイトにあるCoffee Lakeのモバイル向けCPUは下記のとおりです
Core i9-8950HK 6コア 4.80 GHz/2.90 GHz TDP45W
Core i7-8850H 6コア 4.30 GHz/2.60 GHz TDP45W
Core i7-8750H 6コア 4.10 GHz/2.20 GHz TDP45W
Core i7-8700B 6コア 4.60 GHz/3.20 GHz TDP65W
Core i7-8559U 4コア 4.50 GHz/2.70 GHz TDP28W(※)
Core i5-8500B 6コア 4.10 GHz/3.00 GHz TDP65W
Core i5-8400H 4コア 4.20 GHz/2.50 GHz TDP45W
Core i5-8400B 6コア 4.00 GHz/2.80 GHz TDP65W
Core i5-8300H 4コア 4.00 GHz/2.30 GHz TDP45W
Core i5-8269U 4コア 4.20 GHz/2.60 GHz TDP28W(※)
Core i5-8259U 4コア 3.80 GHz/2.30 GHz TDP28W(※)
Core i3-8109U 2コア 3.60 GHz/3.00 GHz TDP28W(※)
※印は内蔵グラフィックがIris Plus 655

参考:
Core i7-7700HQ 4コア 3.80 GHz/2.80 GHz TDP45W
Core i7-8550U 4コア 4.00 GHz/1.80 GHz TDP15W
Core i5-8250U 4コア 3.40 GHz/1.60 GHz TDP15W

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すみません、型番末尾が「B」の製品については詳しい情報が不明のため、コメントは控えさせてもらいます。Coffee Lakeの特徴として、「上位モデルが6コア化」したことが挙げられます。ちなみに、Core i7の型番末尾U(省電力タイプでノートパソコンに最もよく使われています)で見ると、第7世代(Kaby Lake)のCore i7-7500Uは2コア、第8世代(Kaby Lake Refresh)のCore i7-8550Uは4コアと、Refreshしただけなのにコア数が倍増しています。一方、Coffee Lakeの型番末尾UであるCore i7-8559Uも4コアとなっていて、コア数は変わっていないものの、クロックスピードが大きく上昇しているのがわかります。それだけでなく、内蔵グラフィック(iGPU)もIntel HD GraphicsからIris Plusに変更されました。

もちろんここに記載しているのはCPUのスペックのごく一部だけで、アーキテクチャの細部まで考慮すればかなり大きく手が加えられているはずです。しかし、ウインタブでそれを論じてもあまり意味はないし、そもそも私にはそれを論じる能力はありません。ただ、これだけでも一般ユーザーレベルではある程度は変更点が理解できると思います。

実際これだけで性能向上がどの程度か、ということを予測するのは難しいですが、少なくとも処理性能全般が向上し、グラフィック性能も向上しているのは間違いないでしょう。

また、今回の発表で最も話題をさらっている「Core i9」ですが、いまのところ「8950HK」という型番が1つだけ発表されています。当然6コアでクロックスピードはブースト時4.8Ghzに達します。Core iシリーズのCPUで型番末尾「K」というのは「オーバークロック可能」を意味しますので、上級者ならばさらに性能を向上させることもできるでしょう。

6コア化されるのはCore i9のほか、型番の末尾が「H」の製品です。第7世代までの「HQ」と同じ位置づけと思われます(HQの「Q」はQuad、つまり4コアを意味していましたので、6コアとなるCoffee Lakeには使われていないのだろうと思います)。つまり、Kaby Lake Refreshまでは4コアだった高性能CPU群が6コア化した、ということですね。

モバイル用のCore i9が登場!
これはIntelの資料ですが、Core i9は第7世代のCore i7と比較して総合的に29%のパフォーマンス向上、4Kビデオ編集ではなんと59%も高速化するとのことです。また、Coffee LakeのCore i7も「3年前のシステム」と比べ、総合的には88%パフォーマンスが向上しているとのこと。

Intelがそう言ってるんでもちろん信用しますが、実際の利用場面ではGeForceなどの外部GPUを併用する場面が多いでしょうし、体感性能差がどのくらいか、というのはちょっとわからないですね。

3.まとめ

この記事では私の能力がボトルネックになっていることもあり、Coffee Lakeの詳細部分まで突っ込んだ説明は出来ていませんが、特に重要な部分についてはご理解いただけたのではないか、と思います。

「インテル史上最も優れたゲーム用/コンテンツ制作用のノートPC向けプロセッサー」と、Intel自ら称しているCore i9、その性能の高さは疑う余地もありませんが、ここまで見てみたところ、Core i9はモバイルノートやスタンダードノートに使われるものではなく、ハイエンドなゲーミングノートもしくはクリエイター向けノートに搭載されるものということができます。

また、型番末尾「U」のCPUに関してはクロックスピードの向上と内蔵グラフィックの改善により、Kaby Lake Refreshよりも高いパフォーマンスが期待される一方、TDP(平均的に消費する電力)の上昇というのがありますので、バッテリー稼働時間などに影響が及ぶかも知れないなあ、と感じます。ゲーム用途やグラフィック用途を考慮する必要がないのであれば、Kaby Lake RefreshのCore i7とかCore i5でも快適性には大差ないような気もします。

Coffee Lakeを搭載する製品は今後続々と発売されるようです。私達にしてみれば夏のボーナスで購入するPCの製品選びに影響してくるかも知れませんね。その前にベンチマークテストなんかができればいいなあ、と思います。

4.関連リンク

モバイル向けインテル® Core™ i9プロセッサーが登場 インテル史上最も優れたゲーム用/コンテンツ制作用のノートPC向けプロセッサー:Intel ニュースリリース

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コメント

  1. alpha より:

    IntelがCannonLake開発遅れてる間にAMDが一気に来たからなぁ
    これはしばらくRYZENの時代になるかな?
    高校卒業したらRYZENでパソコン組みたい