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2024年のお気に入りガジェット(natsuki編)- 特に印象に残った、かつ有用なガジェットを紹介します、コスパ最高のグラフィック性能に優れるノートパソコンなど

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こんにちは、natsukiです。今年は、いくつかの事情が重なって、ともかくひたすら忙しく、思い返してもなんだかずっとデスマーチ状態だった1年のような気がしています。そんな中だからこそ、海外通販で買い物したり、ウインタブの記事を書いたりというのは、精神的に煮詰まらないための大切な気分転換でした。夏にはウインタブメンバーでキャンプにも行けましたしね。上の画像は、そのときのもの。本当は正面に、旧千円札なんかに載っているアングルで富士山が見えるはずなんですが、残念ながら雲で隠れて見えませんでした。かろうじて、手前の大室山はうっすら見えます。では、今年、特に印象に残ったガジェットを紹介していきましょう。

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1.Lenovo IdeaPad 5 2-in-1 Gen 9 14型(AMD)、Dell Inspiron 14(AMD)― 10万円以下のノートパソコンでゲームができる時代

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今年は、自分が使うのではなく、家族用に2台のノートパソコンを購入しました。1台は、コンバーチブルタイプの「Lenovo IdeaPad 5 2-in-1 Gen 9 14型(AMD)」。

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もう1台はオーソドックスな「Dell Inspiron 14(AMD)」です。これらに共通の、購入にいたった決め手は、第一に、10万円を切る価格設定であること、第二に、一昔前のゲーミング以外のノートパソコンでは考えられないレベルのグラフィック性能を持つことです。

基本システムは、下記の通り。

・IdeaPad 5 2-in-1 ― Ryzen 5 8645HS/16GB/512GB
・Inspiron 14 ― Ryzen 7 8840U/16GB/1TB
 ※左からCPU/RAM/SSD

構成はDell Inspiron 14の方が上ながら、Lenovo IdeaPad 5 2-in-1は「2 in 1」である強みがあります。価格は、セールで変動しますが、おおむねDell Inspiron 14の方が1万円ほど安くなります。いずれも「コスパ最高」と言える機種ですが、実際使ってみての印象としてはかなり方向性が異なっていて、カタログスペックを十全に活かすLenovo IdeaPad 5 2-in-1と、カタログスペックがすごすぎて実際に使ってみると残念部分も目立つDell Inspiron 14、というイメージでした。とは言っても、Dell Inspiron 14は価格に対する構成がマジで狂っているので、たいていのことは「まあこの価格だし」でねじ伏せてしまうなかなか評価の難しい機種です。Lenovo IdeaPad 5 2-in-1は、どうしてもYOGAシリーズの影に隠れてしまう、Lenovoのラインナップ的に不遇な立ち位置なんですが、満足度は極めて高い、隠れた名機と言える機種です。それぞれ、詳しくはレビュー記事をどうぞ。

実機レビュー記事:
Lenovo IdeaPad 5 2-in-1 Gen 9 14(AMD) レビュー - 10万円以下でRyzen 5 8645HS搭載、コスパ最高・実用第一のコンバーチブル
DELL Inspiron 14 (AMD、5445) レビュー - 10万円以下で驚異のスペック、細かい残念部分をどう見るかで評価が分かれるPC

この2台は、さしあたり、中学生となった二人の子供が使っています。グラフィック能力を端的に実感するものとしては、マインクラフトがあります。もともと、二人はこれまで「BMAX X14」と「PIPO X15」をそれぞれのパソコンにして、マインクラフトもプレイしていました。これらの基本スペックは下記の通り。

・BMAX X14 ― Celeron N4100/8GB/256GB
・PIPO X15 ― Core i3 5005U/8GB/180GB
 ※左からCPU/RAM/SSD

もちろん、このスペックでのマインクラフトはギリギリ動くレベルで(それでもそれなりに動作はする)、画質を抑えてアドオンとかはほぼ無理です。そんな中、PIPO X15がお亡くなりになったのと、BMAX X14も経年劣化による不調や扱いのぞんざいさによる物理的破損で限界に来ていたので、それ以外にもなんやかんやと今後のことを考えて、子供が長く使える新しいパソコンを買ったという経緯があります。もちろん、「Lenovo IdeaPad 5 2-in-1 Gen 9 14型(AMD)」と「Dell Inspiron 14(AMD)」への劇的な性能アップはいうまでもなく、二人とも、早速大量のアドオンを放り込んで(なにしろ、早速作ったワールド名が「あどおんまみれ」)、スペック上やベンチマーク上の数値だけではない実感としてのグラフィック能力を堪能しています。

いずれにしても、10万円以下の価格のノートパソコンで、ここまでのグラフィック性能を持つ時代が来たのかと、技術の進歩を体感できる機種です。

2.UGREEN Nexode Pro 160W - 高出力な充電アダプターは、ヘビーユーザー以外にも、家族で使うのにもお勧め

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「UGREEN Nexode Pro 160W」は、UGREENの充電アダプターの中でも最上位クラスの製品です。単独ポート出力は実に140Wに達し、実際これだけの出力を要求するのはゲーミングパソコンなどかなり限られた製品で、かつ、それだけの高電力になるとUSB Type-Cよりも専用アダプターを介する方が現実的だったりと、スペックからはニッチな製品に見えます。が、こいつの真価は、むしろ「4ポートで合計160W」の方。

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私のメインマシンLenovo YOGA770は、独立した電源ポートを持たず、USB Type-Cからの給電となり、もちろん、純正アダプターはあるものの、基本リビングで作業するため、できるだけ机の上はスッキリさせたい事情があります。要求電力は、純正アダプターで65Wなので、Nexode Pro 160Wなら余裕。ここに、家族4人のスマホを入れ替わり立ち替わり充電します。ちなみに私のメインスマホはXIAOMI 12Tで、120W神充電対応ながら、さすがにこれはXIAOMIの純正アダプターでしか実現しないものの、Nexode Pro 160Wの140Wポートからでも60W~80Wくらいの電力で充電します。最近のスマホは、高電力の急速充電に対応しているものも多く、充電アダプターが高出力であれば、その分、充電も短時間で済み、ポートを長く占有することもありません。その他、モバイルバッテリーだのタブレットだのワイヤレスイヤホンだの、家族4人もいれば色々と充電するものはあり、また私は趣味で、多分一般的な家庭に比べて相当多くの充電が必要なガジェットを使っているわけですが、それでも、これ1台リビングに置いてあるだけで、充電で困ることはまずありません。

140W出力、というのだけを聞くと、「いや、そんなに必要ないし」となるでしょう。実際に多くの場合、汎用充電アダプターに要求されるのは単独出力65Wでとりあえず十分、それ以上は専用アダプターの出番だろうと私も思います。しかし、家族みんなで使ったり、あるいは多くのガジェットを同時に使うときに、出力に余裕のある大電力の充電アダプターで電源を1つにスッキリまとめられる、この利便性には、十分にお金をかける価値があると実感しています。

実機レビュー記事:
UGREEN Nexode Pro 160W レビュー - 単独最大140W、4ポート合計160Wで充電可能な、パソコンからスマホまでUSB給電のほとんど状況をまかなえる超高機能な急速充電器

3.SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホン ― イヤホンとは思えない空間表現力を持つイヤーカフタイプのワイヤレスイヤホン

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SOUNDPEATSのワイヤレスイヤホン「CCイヤーカフイヤホン」です。これはもう、文句なしに、一聴して感動したので。従来のイヤホンとはまったく異なる音響のワイヤレスイヤホンです。細部の響きがどうこうみたいなチマチマしたレベルの話ではなく、現実世界に溶け込む空間表現は圧巻。ただし、良くも悪くも周りの音がまる聞こえなので、基本的にある程度静かな環境で使うのが前提です。固定力も、歩くぐらいならともかく、走ると不安です。というように、使うシチュエーションをかなり選ぶ尖った製品ではあります。ただ、この音響は一度体験して欲しい。

実機レビュー記事:
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホン - 圧倒的な音響空間にただ感動!新しい音楽体験を与えてくれるワイヤレスイヤホン

4.KZ Castor ― イヤホン本体も、パーツも、自分好みにカスタマイズできる、ともかく「いじりがいのある」有線イヤホン

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こちらも、音響系。有線イヤホン「KZ Castor」です。この製品の特徴は、安価でありながら、ともかく、ユーザーのカスタマイズする余地が非常に大きいこと。まず、本体には4つの切り替えスイッチが付いていて、この切り替えで音響が変化します。

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KZ-Castor
さらに、KZ製イヤホンは、基本、イヤーピースやケーブルを換えて楽しむのが嗜み(?)です。そうそう、ついでに、安価なUSB接続DACも付けましょうか。安物でも露骨に音響が改善するので、有線イヤホンをそのままパソコンやスマホにつないでいる人は、ぜひお勧めです。ともかく、それほどお金をかけずに、自分で音響をいじくり回せる楽しさのあるイヤホンです。

実機レビュー記事:
コスパのいいイヤホン、KZ Castorに激安なUSB DACをプラス、リケーブル、イヤーパッド交換で「有線イヤホン入門セット」を作ってみた!

5.まとめ

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AIどうのこうのはさておき、世の中、着実にデジタル化は進んでいて、職場でもプライベートでも、そのことは様々な場面で実感します。しかし、当たり前ながら我々は物理的三次元世界の住人であって、すると、いかに現実世界と仮想世界の橋渡しをするかということが重要になってくるわけで、そこにいわゆる「ガジェット」をいかに有効活用するかが、ますます重要になってくるんじゃないかと考えている今日この頃です。その意味で、昨年ほどインパクトにあふれる製品が出なかったのでこの記事にはあげなかったものの、やはりBOOXシリーズは非常に優れています。

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また、そのままだと色々と残念な部分が多すぎるWindowsタブレットの「CHUWI Hi10 X1」は、「ちょっとした工夫」で利用の幅が広がりそうな可能性を秘めています。これはそのうち記事にするつもりで、今はまだ無理ですが(笑)、うまくすれば2025年のお気に入りガジェットに名を連ねるかもしれません。

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多忙のため記事にできていないんですが、他にも、かなりブッ飛んだネタ製品やニッチな需要を満たすような周辺機器なんかを色々と買って使っていまして、これからもこういう「使いどころにハマれば有用な」製品は、果敢に購入してみる(笑)とともに、積極的に紹介していきたいと思っています。

番外.楽譜作成ソフト「Finale」開発終了

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番外編です。今年のデジタル関係で、個人的に非常に大きなショックを受けた出来事です。Finaleといえば、ながらく音楽業界で楽譜作成ソフトのデファクトスタンダードであり続けた、この界隈の先駆的なソフトです。それが、35年に及ぶ開発の歴史に幕を下ろしました。Finaleは、ただ楽譜を作成するというだけではなく、多様な楽器のそれぞれの記譜法に対応し、また実際の音響も確認できるという、作編曲に必要な機能も充実しているのが特徴です。今でこそ同様のソフトは増えてきたものの、それは先駆者たるFinaleあってこそで、およそ楽譜作成ソフトというジャンルにおいて、すべてのソフト(といっても言いすぎではないでしょう)が、性能を語るときに「Finaleと比べて」評価されてきたのは事実でしょう。

いきなり使えなくなってしまうわけではありませんが、今後のアップデートがされない以上、機能面で時代遅れになっていくでしょうし、もともとバグが多いソフトだけに、環境のアップデートにともなって不具合も多発することは予想されます。先を見据えて、長期的には他のソフトに乗り換えていくしかなさそうです。公式には、ヤマハが親会社のSteinberg製楽譜作成ソフトDoricoへの乗り換えが推奨されてはいます。が、他の各楽譜作成ソフトも、Finaleからの乗り換え需要を当て込んでキャンペーンを張っているので、実際どうするかは悩みどころです。比較的老舗で定評のある楽譜作成ソフトとしては、Sibeliusも有力ですが、そのSibeliusも、一時期開発をめぐるゴタゴタがあったソフトなので(それがDoricoの開発につながった経緯がある)、私は、下記のようにさしあたりDoricoを購入しました。

なお、Finale開発終了は、関係各所にも寝耳に水であったようで、その後の対応にも混乱をきたし、悪い意味でこの「事件」の印象を深くしてしまいました。例えば、Finale開発元のMakeMusicからは、FinaleからDoricoに乗り換えたユーザーには、Finale最終版となるFinale27が無料配布されるとのことでしたが、その後、日本の販売代理店から日本ではこの対応ができないというアナウンスが流れて混乱が生じ、最終的には、日本のユーザーでも、開発元のMakeMusicに個別に申請することで、英語版とはなるもののFinale27を入手できるという措置がとられるというひと悶着がありました。この一連のアナウンスでも、関係各社の書き方には「……ということになったようだけど、実際どうなるかは向こうの責任なんでうちは知りません」というようなものが見られ、開発元MakeMusic、日本のFinale販売代理店MI7、日本Steinberg、アメリカSteinbergの連携が取れていない様相を露呈しています。で、実際のところ、私はDoricoの乗り換え版を購入し、また購入情報をMakeMusicに申請することで、無事、英語版Finale27を入手していることをご報告しておきます。MakeMusicの問い合わせフォームが今回の事態に適合したものではないので、申請時に一抹の不安をともないますが、MI7や日本Steinbergのアナウンスをもとに、伝わるように記入すればなんとかなりました。

ちなみに、Finaleの英語版と日本語版では、特にフォント周りに独自のローカライズがされるため、英語版Finaleを使って日本語版Finaleで作ったファイルを開くと、レイアウト崩れなどが発生するおそれがあります。つまり、英語版Finale27を入手しても、日本での利用には制約をともないます。これについて、非公式な方法ながら、英語版Finale27に日本語版Finale27のアップデートパッチをあてることで日本語化が可能という報告もあるようです。もちろん、これは非公式な方法のため自己責任で行うしかない上、かつては広く公開されていた日本語版アップデートパッチは、記事執筆現在日本語版Finale27購入済みユーザーしかダウンロードできないため、それをどうやって手に入れるかという問題もあります。私は、一連の騒動の中でヤバさを感じ取って、英語版Finale27入手とともに関係ファイルが公開されているうちにダウンロードしておいて日本語版アップデートパッチも持っているので、おそらく、最終的にはその方法を試さざるを得なくなるんだろうとは思っています。ただ現状、私のパソコンには旧版の日本語版Finaleが入っていて、とりあえずは稼働しているので、当面はそういうリスクを冒すつもりはありません。

気付けば私も、もう20年来Finaleを使い続けてきたわけで、それは自身の音楽活動(というほど大したものではないですが)のあゆみでもあり、自然と思い入れがあります。ごく最近も、オーケストラ伴奏の合唱曲を書いて演奏する機会があったんですが、私ごときのアマチュアが、複雑な楽器編成を要求されるオーケストラ曲を書いて奏者が使える楽譜を作成する、つまり音楽に対して「聴く」「既存の楽譜を演奏する」だけでなく「編曲する」「作曲する」「新しい楽譜を仲間と演奏する」という関わり方ができるなど、Finaleがなければ到底不可能なことです。なんの誇張もなく、全世界的に音楽そのものの裾野を広げてきた、人類の文明に大きく貢献したソフトウェアであると思っています。シンプルな感傷に加え、こういうメジャーなソフトがサービスを終了したときに膨大なファイル資産をどうするのか(同様のリスクとして、日本の場合、「一太郎」という、わりとシャレにならない爆弾がある)、また互換ソフトがあるにしても、より漠然とした意味で楽譜作成ソフト全体に何を求めるのか、色々と考えさせられる出来事です。

楽譜作成ソフトの先駆者「Finale」が開発終了、35年間の歴史に幕が!乗り換えの候補も検討してみます

6.関連リンク

2024年お気に入りガジェット 記事一覧

執筆者:natsuki
ウインタブをきっかけに、海外通販で奇天烈なガジェットを漁ることにハマる。趣味は旅行(自然も史跡も)、アマチュアオーケストラなど。自分の知識欲も満たせるので、楽しんで記事を書いています。興味を持ったもの、面白いと思ったものを、読者の皆さんと共有できれば幸いです。
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