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クリックボタンが4つもある!?独特な使い心地のエルゴノミクスマウス、Seenda IWG-SGM01の実機レビュー

Seenda_IWG-SGM01
こんにちは、natsukiです。見た目のインパクト抜群のエルゴノミクスマウスを購入したので、レビューをお送りします。はい、典型的な衝動買いって奴です。エルゴノミクスな形状もさることながら、4つのクリックボタンが印象的。もっとも、奇抜な見た目ながら、DPI調整や、3台マルチペアリングなど、マウスとして十分な機能も備えています。では、この4つのボタンは一体何なのか、見ていただきましょう。

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1.筐体と性能

box
箱です。Aliexpressで注文したんですが、久しぶりに、見事なつぶれっぷりでした。まあ、中身が無事だったんでよし。同梱品は、英語とドイツ語のマニュアルと、充電用USBケーブル。

side
front
back
本体です。形状は、かなり角度の付いたエルゴノミクスマウスです。使用感のところで後述しますが、角度の割にフィット感が高く、案外に精細な操作もしやすい、ナイスな造形です。

button
親指側のボタンは、ご覧の通り。上側に「進む」「戻る」、下側にマルチペアリング切り替えボタンがあります。上部には、バッテリー(低残量警告と充電時の状態)とマルチペアリングの状態を示すインジケーターがあります。

click button
そして、異彩を放つクリック部分。真ん中のボタンはDPI調整で、「1000」「1600」「2400」の3段階に調整可能です。では、この4つのクリックボタンは何なのかというと……

manual
マニュアルには、ご覧のように「Silent」「Voiced」との表記が。指先の方が「静音ボタン」、根元の方が「カチカチいうボタン」になっています。え?それだけ? はい、それだけです。機能上の違いはありません。「Voiced」といっても、カチカチいう普通のボタンで、「ズキュン」「バキュン」とか「あはん」「うふん」とか言うわけではありません。残念。が、実は静音かそうじゃないかよりも、この「指の根元の位置にもクリックボタンがある」というのが、実際に使ってみると独特な使い心地がありまして、それは後ほど。

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usb
接続は、USBドングルかBluetoothで、Bluetoothは2台、計3台のマルチペアリングが可能です。USBドングルはご覧のように小さく、差しっぱなしでも邪魔にはならないサイズです。先ほど見たように、親指側に切り替えボタンがあり、また切り替え時はインジケーターが点灯するので、操作は非常に分かりやすくなっています。

2.使用感

grip
このSeenda IWG-SGM01のような角度の大きいエルゴノミクスマウスは、実際に握ってみるまで使いやすさが分からないのが怖いんですが、結果から言うと、個人的には「当たり」でした。かなり精密な操作も快適に行えます。ただし、私の手のサイズでピッタリフィットという感じです。私の手は、成人男性としては標準的だとは思いますが、女性や手の小さめな方には扱いにくいかもしれません。素材は、全体の握り部分はマットなプラスチックで、指紋も付きづらくなっています。4つのクリックボタン部分のみが、シリコン素材です。

grip_1
さて、肝心の4ボタンですが、まず、普通は先の方の静音ボタンを使うことになるでしょう。このとき、音ありボタンを誤押下することはまずありません。ここは造形の妙で、うまくできています。
grip_2
問題は、付け根の音ありボタンを使いたいとき。普通に、指の腹でクリックしようと思うと、不自然に指を曲げるか、マウス全体をつまむように持つか、いずれにしてもかなり使いにくくなってしまいます。……が、しばらく使っているうちに、やり方が分かってきました。

click
「正解」というのは人それぞれでしょうが、慣れれば快適に使えるクリックの仕方が、こうです。ズバリ「第2関節の腹」でクリックします。これ、指先よりもわずかな動作でクリックできるので、慣れ次第ながら、反射神経を要求されるようなクリックはこちらの方が機敏にできる可能性があります。また、エルゴノミクスな形状もあって、このクリックを普段使いにするというのも、十分可能です。これは、実用性が十分にありながら、「面白いマウスを使っている」という実感を得られる楽しさがあり、なかなか気に入りました。なお、贅沢を言えば、設定ソフトなどで自由にボタンの割り当てをできればよかったんですが、そういった機能はありません。

3.まとめと価格

このSeenda IWG-SGM01は、マウスとしては、「進む/戻る」ボタン、DPI調整にマルチペアリングと、ワイヤレスマウスとして欲しい機能は一通りそろっています。形状も、エルゴノミクスマウスなので相性が大きい面はあると思いますが、個人的には、ほどよいフィット感で精細な操作も十分にこなせる、満足な造形です。

最大の特徴である、左右2つずつ計4つのクリックボタンは、機能的には音がするかしないかだけで、見た目のインパクトに対して肩すかし感はあるものの、実際に使ってみると、「指の第2関節でクリックできる」というのがなかなか面白い使用感です。通常のマウスとは違う使用感を楽しむというだけでなく、特殊なシチュエーションと慣れ次第では、思わぬ威力を発揮しそうな可能性も秘めています。

価格は、メーカー公式サイトで28.99ドル、私は、Aliexpressの「seenDa Official Store」で、例によってクーポンなどを駆使して約2,800円で購入しました。ブランド名の大文字小文字がチグハグなところに一抹の不安を感じますが(笑)、トップブランドマーク(Aliexpress基準でのメーカー直売店や正規販売代理店)付きの出品者なので、まあ大丈夫でしょう。Aliexpressの割引は複雑なのですが、下記リンクのこの出品者からの製品だと、製品ページや出品者のページで追加の割引クーポンも配布されているようなので、おおむね3,000円前後で購入が可能だと思います。

キワモノ感全開の見た目ながら、十分にメインマウスとして使える堅実な使用感と機能があり、本来の製品コンセプトとは違うような気もしますが、独特な使用感も味わえるという、なかなか楽しめるマウスです。エルゴノミクスマウスデビューや、単純に変わったマウスを使ってみたいなら、なかなかお勧めできる製品ですよ。

4.関連リンク

IWG-SGM01 Rechargeable Bluetooth Ergonomic Mouse:メーカーサイト
Seenda-Bluetoothによる充電式ワイヤレスマウス:Aliexpress内「seenDa Official Store」(今回、私が実際に購入した出品者です)

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コメント

  1. 匿名 より:

    普通のマウスは手首と指を動かせば操作できる。
    このグリップ系の持ち方するマウスは、肩下から動かさないと操作できない。
    エルゴノミクス(人間工学)デザインとかいうけど、どちらが楽か本当に検証してるんだろうか。

    • natsuki より:

      どこを動かすかは、サイズの違いですね。
      大型で腕ごと動かさないといけないタイプもありますが、このSeenda IWG-SGM01は、通常のマウスと同じように手首支点で動かせるサイズです。
      どれが楽かというのは、手の大きさや、持ち方のクセ、姿勢や机と体の相対的な高さなどによっても違うので、統一的な基準を設けようがなく、検証というのは難しいかと思います。
      使いやすさの評価については、私が他のマウスと使い比べてみての実感です。私は、ひと目見てエルゴノミクスな奇抜な形状のマウスだけでも10個以上、通常の形状ややや傾斜したものも合わせて約20個ほどマウスを持っていますが、これは、とっさに手を伸ばしてつかみやすく精細な操作もストレス無くできる、単純に直感的な使いやすさという点で、手持ちのマウスの中でもかなり上位にくる当たりのマウスです。
      もっとも、エルゴノミクスマウスというのは、使いやすさとは別に、変なものを使っているということ自体を楽しむ側面があることも否定しません。このあたりは好みと言うことで。

      • 匿名 より:

        なんでも良いので縦に棒状の物体を握ります。
        自分はその状態で左右方向には動かせますが、縦方向に動かそうとすると二の腕まで動きます。
        そして、なぜ通常型のマウスは二の腕が動かないのだろうと確認したところ、縦方向に動かす場合は指の折れ角度で動かしていることに気づきました。
        このマウスも手首支点で動かせるということなので、おそらく握っている指の角度で縦方向に動かせるのだと考えましたが、マウスを保持している指とボタンを押す指を交互に入替えながら使えるようになればいけそうな感じはありますね。
        ちなみに検証についてはメーカーへの苦言であり、レビュー者への問いかけのつもりではありませんでした。失礼しました。