記事にアフィリエイト広告を含みます

Windows タブレット、2 in 1機種比較 - かつての主役、8インチはニューモデルが少ない(2016年夏版)

かつての主役、8インチタブレット
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。2016年夏のWindows タブレット、2 in 1機種比較特集の2回めです。今回は「記事にするのが気が重い」8インチサイズです。このサイズは私が一番最初に購入し、ウインタブを開設したきっかけにもなっていて、特に思い入れがあるのですが、最近はWindowsタブレットの中心サイズが10インチ以上にシフトしてしまった感があり、新製品があまりリリースされていません。そのため、記事にするのが難しいところがあります。しかし、選択肢が少ないとはいえ、8インチサイズは「一番タブレットらしいサイズ」だと思いますので、しっかり紹介したいと思います。

スポンサーリンク

1.まずはこの2機種

8インチに限らず、タブレットやパソコンは発売から期間が経過し、「型落ち」となったモデルもあり、そういうのを含めてしまうと候補機種は増えるのですが、今回は「CherryTrail世代のAtomを搭載した現行モデル」ということでピックアップしたいと思います。結論から言うと、日本メーカー(外資系も含む)製品だと対象機種は3つしかありません。その3つのうち、まずはボリュームゾーンというか、誰にでもおすすめできる標準的なスペックの2つを最初に紹介します。

マウス WN802

マウスコンピューター WN802
OS: Windows 10 Home 32ビット
CPU: Intel AtomX5-Z8300
RAM: 2GB
ストレージ: 32GB eMMC
ディスプレイ: 8インチ(1,280 × 800)
カメラ: イン192万画素/アウト192万画素
ネットワーク: 802.11b/g/n、Bluetooth 4.0
入出力: microUSB2.0、microHDMI、microSD
バッテリー: 約5.2時間
サイズ: 210 × 121.5 × 9 mm / 314 g
価格: 22,010円(税込み・Amazon価格)
紹介記事:マウスコンピューター WN802 - 8インチCherryTrailタブレット、日本初登場!
製品ページ(Amazon):mouse タブレット WN802

ドスパラ Diginnos Mobile DG-D08IW2

ドスパラ Diginnos DG-D08IW2
OS: Windows 10 Home 32ビット
CPU: Intel Atom X5-Z8300
RAM: 2GB
ストレージ: 32GB
ディスプレイ: 8インチ(1,280 x 800)
ネットワーク:  802.11ac/a/b/g/n、Bluetooth 4.0
カメラ: イン2MP/アウト2MP
入出力: microUSB、microHDMI、オーディオ、microSD
バッテリー稼働時間: 6時間
サイズ: 214 x 128 x 9.1 mm / 376 g
価格: 19,224円(税込み)
紹介記事:ドスパラ Diginnos DG-D08IW2 - ずっと待ってた!CherryTrail搭載8インチ Windows タブレット
製品ページ(ドスパラ):Diginnos DG-D08IW2

比較的値ごろなCherryTrail搭載の8インチタブレットはこの2機種です。OS、CPU、RAM、ストレージ、ディスプレイ解像度まで全く同じスペックなので、処理性能の差はない、と考えていいでしょう。相違点はWi-Fiがドスパラ機が5GHz帯に対応し、マウス機は対応しない、ということと、サイズがマウス機のほうが小型軽量である、ということくらいです。

日本の伝統大手メーカーが相次いで8インチWindows タブレットから撤退している中、くしくもBTOメーカーでありゲーミングPCに強い2社が最新の8インチタブレットを販売している、というのは感慨深い、というか勢いの差を感じますね。もちろん2社とも非常にしっかりしたモノづくりをする会社なので、どちらを選んでも心配ご無用、と思います。

価格面ではドスパラ機のほうが割安なのは間違いありませんが、マウス機の場合、公式サイトだけでなく、Amazonなどでも販売しており、例えば6月14日現在だとAmazonでの価格が22,010円なので、実質的な価格差はそれほど大きくありません。

ドスパラ Diginnos DG-D08IWB 32GB
また、ドスパラのほうは純正のBluetoothキーボード一体型ケースが用意されていて、こちらをセットしても21,924円(税込み)とそれほど価格が上昇しないのもうれしいところです。8インチサイズというのはタブレットとして使うのに最も使いやすいサイズだと思うのですが、一応Windows 10搭載のパソコンでもあるので、使用頻度にかかわらずキーボードは用意しておくべき、というのが私の持論なんですよね。

2.ハイスペック機はこれだけ!

上のほうに「3機種」と書きましたが、残りのひとつ、というのがこれまた欲しくなってしまう逸品です。全体的なスペックがワンランク上、そして価格もワンランク上です。タブレットとして気軽に使うのはもちろん、ビジネスマシンとしての活用を視野に入れている人にはこちらがいいでしょう。

スポンサーリンク

DELL Vanue 8 Pro 5000

DELL Venue 8 Pro 5000
OS: Windows 10 Home / Pro 64ビット
CPU: Intel Atom x5-Z8500
RAM: 2GB / 4GB
ストレージ: 32GB / 64GB
ディスプレイ: 8インチIPS(1,280 × 800)/(1,920 x 1,200)※10点マルチタッチ
ネットワーク:  802.11 a/b/g/n/ac 、Bluetooth 4.1
カメラ: イン2MP / アウト5MP
入出力: USB 3.0 Type-C(Thunderbolt)、オーディオ、microSD
バッテリー: 19.5WHr
サイズ: 216 x 130 x 9.45 mm / 重量 377.1 g~
価格: 47,498円~57,218円(税込み)
紹介記事:DELL Venue 8 Pro 5000 - めっちゃ待ってた!待望のCherryTrail搭載8インチタブレット
製品ページ(DELL):New venue 8 Pro 5000 シリーズ(2016年1月20日発売)

この製品はOSが64ビット、CPUはAtomでも中位クラスのZ8500、RAMは4GBまで、ストレージも64GBまで選べます。なので、スペックとしては低価格帯のノートPCに匹敵するか、それ以上の内容となります。当然価格も高くなってしまいますが、ハイスペックな小型タブレットは日本では他になく、これしか選べません。タブレットとして使うにはここまでのスペックは必要ないような気がしますが、ビジネス利用を考えている人にはありがたい選択肢ですね。

3.LTEモデルもあり

8インチサイズは携帯に便利なので、MVNOの格安SIMを入れてデータ通信ができるようにしたい、というニーズもあると思います。しかし、LTEに対応する製品は2つだけで、そのうちの「ヤマダ電機 EveryPad Pro」のほうはOSがWindows 8.1のままで価格がやや割高ということもありますので、ここでは1機種のみ紹介します。

geanee WDP-083-2G32G-BT

geanee WDP-083-2G32G-BT
OS: Windows 10 Home
CPU: Intel Atom Z3735G
RAM: 2GB
ストレージ: 32GB
ディスプレイ: 8インチIPS(1,280 × 800)
ネットワーク:  802.11 b/g/n 、Bluetooth 4.1
カメラ: イン2MP / アウト5MP
入出力: microUSB、オーディオ、microSD
バッテリー: 約4時間
サイズ: 211.5 x 126.5 x 9 mm / 重量 354.5 g
価格: 19,799円~(税込み、価格ドットコム最安値)
紹介記事:geanee WDP-081-32G-10BT、WDP-083-2G32G-BT - Windows 10搭載8インチタブレット

この製品はCPUがBayTrail世代で、スペック的には決して新しいものではありませんが、8インチタブレットとして使用する分にはそれほど不満は出ないだろうと思います。表示している価格は価格ドットコムの最安値なのですが、LTEモデルでここまで安い、というのは大きいですね。個人的にはいまだにモバイルルーター派、というかSIM内蔵のタブレットは常用したことがないのですが、いつでもどこでもwebにアクセスできる、というのはうらやましいです。

4.中国タブレットという選択肢

前回の記事でも触れましたが、並行輸入品の中国タブレット、という選択肢もあります。ただし、これらの製品は電波法で定める技適マークがついておらず、日本で利用する場合は機器についているWi-Fiを使うと違法になります。また、カタログスペックは素晴らしいのですが、品質は必ずしも良くはなく、日本メーカーの製品のように安定していません。また、並行輸入品は通販サイトの保証が受けられますが、海外とのやり取りが発生するため、対応が非常に面倒です。

これらのことを踏まえたうえであれば価格が非常に安く、スペックも非常に面白いのですが、初心者の方にはおすすめしません。逆にある程度腕に覚えのある人ならかなり魅力的ではあります。

Chuwi Hi8 Pro

Chuwi Hi8 Pro
OS: Windows 10+Android 5.1
CPU: Intel Atom x5-Z8300
RAM: 2GB
ストレージ: 32GB
ディスプレイ: 8インチIPS(1,920 × 1,200)
カメラ: イン200万画素/アウト200万画素
入出力: microUSB、microSD、ヘッドフォンジャック
サイズ: 約211.2 × 123.2 × 9.6 mm、重量350 g
価格: 95.89ドル(10,769円)
紹介記事:Chuwi Hi8 Pro - 話題の激安8インチタブレットがCherryTrailになった
製品ページ(GEARBEST):Chuwi Hi8 Pro Tablet PC

この製品に限らず、中国の最新8インチはOSがWindows 10とAndroidのデュアルブート、CPUはCherryTrail、RAM2GB、ストレージ32GBというものが多いです。中でもChuwi Hi 8 Proはディスプレイも高精細でです。

価格とカタログスペックを見ると、日本メーカーの製品よりもかなり割安なのは間違いないです。しかし、デュアルブート機というのは何かあったときに、私なんかは「どうしていいかわからない」という状況になってしまいますし、筐体の品質などにも不安があります。

なので、ある程度PCスキルのある人が何かあっても「1万円だし、まあいいか」くらいに思えるのなら非常に面白い買い物にはなると思います。

3.関連リンク

Windows タブレット、2 in 1機種比較 - 8インチ未満は激安だけど選択肢は少ない(2016年夏版)

スポンサーリンク

コメント

  1. alex より:

    お疲れ様です。いつも拝見しています
    Vanue 8 Pro 5000はスペックだけ見れば凄く魅力的なのですが、スピーカーからの音声が歪んだり、スリープから復帰できない、タッチパネルの反応が悪いなどと、多くの不具合を抱えていました
    Biosのアップデートなどで一部は改善されたようですが、ソフトでは直しようのないハードウェアの不具合(技術サポート談)もあって、自分と友人は返品扱いになりました
    その時から4ヶ月が経過しています。その後は直ったのでしょうかね。直っているのなら改めて購入したいところですが、やはり不安も残りますね…

    • wintab より:

      alexさん、こんにちは、コメントありがとうございます。返信が遅れてすみません。初期ロットでの不良ですね。こんな時でもDELLなら安心ですね。無責任なことは言えませんが、しっかりしたメーカーだし、さすがに大丈夫か、と・・・

  2. うぃる より:

    Androidのタブレットは8と10インチと新年度ごとに出てきますが、
    Windowsの方は、販売台数と利益、PCに近い用途ょ求められるのか、
    軽量化している11.6と13.3インチへシフトしている感じもあるように思いますね。

    • wintab より:

      うぃるさん、こんにちは、コメントありがとうございます。仰るとおりだと思います。タブレット専用機としてはまだ洗練されているとは言えないので、PCとしての活用にフォーカスが移ってきているんでしょうね。

  3. stera より:

    いつも興味深く拝見しています。
    5月の連休明けに、NTT-XストアでgeaneeのWDP-083をキーボードとカバーがセットのなったものを購入しました。
    SIMの認識には、一手間かかりますが、iijとワイヤレスゲートを認識させて、通信も含めて、気持ちよく使えています。
    タブレットは、iPad mini4とASUSのME572clとChuwiのV10HD3Gを所有していますが、タブレットとしては、前2者が使いやすいと思っています。
    Chuwiとの比較でも、画面が大きい分、タブレットモードでもデスクトップモードでもChuwiに分があるように感じます。
    もっとも自分の使い方は、ネット検索程度なので、その程度の利用という前提ですが。

    • wintab より:

      steraさん、こんにちは、コメントありがとうございます。うーん、8インチもいいんですけどねえ。

  4. Astar より:

    AtomX7の 8インチを待っていたのですが、出る気配がまったくないですね
    Androidなら AcerのPredatorがあるけど
    それ以前に Windowsタブレットは10インチクラスの 2in1ばかりになってしまって、2in1に興味がない者としては寂しい限りです
    (タブレットにキーボードつけるくらいならモバイルノート使う派)

    • wintab より:

      Astarさん、こんにちは、コメントありがとうございます。考え方は人それぞれだと思うし、モバイルノートのほうがいい、という場面も非常に多いです。8インチの超ハイスペック機とかが出るとマニアックな人が熱狂すると思います。でもメーカーは採算取れなさそう。

  5. 匿名 より:

    メモリ2GB以上、ストレージ32GB以上、ディスプレイ7~9インチの10Mobileタブレット出てくんないかなー
    得体のしれない中華タブ以外で。
    ネット閲覧とスケジュール管理メインのサブ機として使いたい(キーボード不要)。外にも持ち出したい。
    AndroidやiPadは使いたくない。
    自宅のみで使うメインマシンは使うには最低でも14インチは必要。
    フルWindows搭載の格安タブは安物買いの銭失い。毎月大量のWindows Update、(タブレット用途では)使いもしない機能盛りだくさんで無駄にディスクスペースもメモリも食う、起動も遅い。
    フルWindowsのタブレットって使おうと思ったらいっつもバッテリー切れてる。

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。こないだAndroidのファブレットをレビューしたんですけど、Windows 10 mobileのファブレットということならありえそうですね!