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タブレット価格で買える14インチノートPCを比較してみる(2016年月版)

EPSON Endeavor NY2500S 筐体
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回も機種比較特集の一環、ということで記事にしているのですが、テーマは「低価格(3万円台から4万円ちょっとくらい)な14インチサイズのノートPC」となります。もともと私は低価格帯の製品に大変興味があり、ノートPCならクラウドブックが気になっています。先日は11.6インチのクラウドブックについて比較記事を書きましたが、実は一回り大きいサイズの14インチにも安くて魅力的なものがたくさんあります。一応ウインタブ(モバイルWindowsがテーマ)なので、「重量2キロを越えない14インチ」という縛りを入れて書きますね。

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1.比較対象機種

DELL Inspiron 14 3000

DELL Inspiron 14 3000
OS: Windows 10 Home 64ビット
CPU: Intel Celeron N3050
RAM: 2GB
ストレージ: 32GB
ディスプレイ: 14.0インチ(1,366 × 768)
ネットワーク:  802.11 b/g/n、Bluetooth 4.0
カメラ: インのみWebカメラ
入出力: USB 3.0、USB 2.0 × 2、HDMI、SDスロット、オーディオ
バッテリー稼働時間: 40Whr、8時間
サイズ: 345 × 243 × 21.4 mm / 1.77 kg
価格: 35,618円(2016年3月9日現在の直販サイト価格)

この製品はウインタブで記事にしたことがありません。DELLのInspironシリーズの1つでつい最近クラウドブックにリニューアルされたInspiron 11 3000よりも一回り大きいサイズです。でもInspiron 11 3000のようなカラフルでポップな感じはなく、実用性を強調したかのような地味なデザインです。

CPUはクラウドブックなど低価格帯の製品にもっとも多く使われているCeleron N3050で、RAMは2GB、ストレージは32GBですから、ディスプレイサイズを除けばクラウドブックと同一の構成であると言えます。もちろん価格もクラウドブックと変わらないというかむしろ安いとさえいえます。

紹介記事:なし
直販サイト製品ページ:New Inspiron 14 3000シリーズノートパソコン(2015/10/6発売)

EPSON Endeavor NY2500S バリューモデル

EPSON Endeavor NY2500S
OS: Windows 10 Home 64ビット
CPU: Intel Celeron 3855U
RAM: 2GB
ストレージ: 64GB
ディスプレイ: 14.0インチ(1,366 × 768)
ネットワーク:  802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.0
カメラ: インのみ92万画素
入出力: USB 3.0 × 2、USB 2.0、HDMI、ミニD-sub、LAN、SDスロット、オーディオ
バッテリー稼働時間: 2250mAh、5.1時間
サイズ: 339 × 240 × 19~33 mm / 1.7 kg
価格: 41,472円(2016年3月9日現在の直販サイト価格)

EPSONという大手のメーカーがこのクラスの製品を出している、ということに驚きますが、EPSONブランドでないとしても十分魅力的な製品です。CPUはCeleron 3855Uという聞き慣れない型番ですが、開発コードネームがSkylakeの最新モデルです。ただし、ベンチマークスコアなどが公開されていないため、他のCeleronとの性能差ははっきりとわかりません。

ご多分にもれずRAMは2GBですがストレージは64GBあり、クラウドブックやこの記事中の他の対象機種と比較して余裕があります。また、この製品のいいところは入出力ポート類が充実していることで、USBポートが合計3つ、映像出力関係ではHDMIだけでなくD-subも装備されていますし、LANポートまでついています。

また、この記事の趣旨とは少し異なりますが、この製品は記事中で紹介している「バリューモデル」のほかに「スタンダードモデル」というのがあり、5万円台からRAMやストレージなどを拡張することができます。

紹介記事:EPSON Endeavor NY2500S - 14インチスタンダードノートに税抜き3万円台のモデル追加!
直販サイト製品ページ:Endeavor NY2500S バリューモデル

ドスパラ Altair VH-AD

ドスパラ Altair VH-AD トップ
OS: Windows 10 Home 64ビット
CPU: Intel Celeron N3150
RAM: 2GB
ストレージ: 32GB eMMC / 32GB eMMC + 120GB SSD / 32GB eMMC + 500GB HDD
ディスプレイ: 14.0インチ(1,366 × 768)
ネットワーク:  802.11 b/g/n、Bluetooth 4.0
カメラ: インのみWebカメラ
入出力: USB 3.0、USB 2.0 × 2、HDMI、SDスロット、オーディオ
バッテリー稼働時間: 6.9時間
サイズ: 340.6 × 237 × 25.9 mm / 1.6 kg
価格: 29,999円~42,984円(2016年3月9日現在の直販サイト価格)

この製品はウインタブで実機レビューをしています。その際、この製品のコストパフォーマンスに感動してこの記事を書くに至りました。CPUはCeleron N3150とクラウドブックよりもワンランク上のものが搭載されており、RAM2GBながらオンラインゲーム等のベンチマークスコアもAtom機などよりも数段上のスコアとなりました(ただし、快適にオンラインゲームができるというレベルではありません)。

ストレージは最下位構成(29,999円!)だと32GBですが、オプションで120GBのSSDもしくは500GBのHDDを増設することができます。増設した場合の価格も42,984円ですから、この記事の趣旨から外れないですね…。

筐体の質感やディスプレイ品質に価格の安さを感じてしまうところもありますが、それにしても劇的にコストパフォーマンスの高い製品だと思います。

紹介記事:ドスパラ Altair VH-AD - 期待値を大きく上回る3万円切りの14インチノートPC(実機レビュー)
直販サイト製品ページ:Altair VH-AD

マウス LuvBook LB-B420EN-SSD32-BG

マウス LuvBook LB-B425EN-SSD32
OS: Windows 10 Home 64ビット
CPU: Intel Celeron N3050
RAM: 2GB
ストレージ: 32GB
ディスプレイ: 14.0インチ(1,366 × 768)
ネットワーク:  802.11 b/g/n、Bluetooth 4.0
カメラ: インのみ100万画素
入出力: USB 3.0 × 2、USB 2.0、HDMI、D-sub、LAN、SDスロット、オーディオ
バッテリー稼働時間:9.2時間
サイズ: 340 × 242 × 26.5 mm / 1.8 kg
価格: 32,184円(2016年3月9日現在の直販サイト価格)

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マウスコンピューターのLuvBook Bシリーズのひとつなのですが、他のバリエーションとは別物です。この製品のみ群を抜いて低価格であり、CPUやRAM、ストレージ、そして筐体色も異なっています。

CPU、RAM、ストレージの組み合わせは典型的なクラウドブック・スペックで、特に見るべきところはありませんが、入出力ポートは非常に充実していて、Endeavorと同じくD-subやLANポートまで備わっています。デザインはそっけないブラックですが、実用性重視で好感が持てますね。

紹介記事:マウスコンピューター LuvBook B シリーズに税抜き29,800円のモデルが!14インチなのに!
直販サイト製品ページ:LuvBook B シリーズ [14型/ノートパソコン(PC)]:マウスコンピューター公式サイト
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2.サイズを比較してみる

低価格帯の14インチということで、「重さ1.2 kg」とかを期待してはいけないと思いますが、できればモバイル性もほしいところです。そこで、対象機種のサイズとバッテリー稼働時間を比較してみます。

DELL Inspiron:345 × 243 × 21.4 mm / 1.77 kg / 8時間
EPSON Endeavor:339 × 240 × 19~33 mm / 1.7 kg / 5.1時間
ドスパラ Altair:340.6 × 237 × 25.9 mm / 1.6 kg / 6.9時間
マウス LuvBook:340 × 242 × 26.5 mm / 1.8 kg / 9.2時間
※左からヨコ・タテ・厚さ / 重量 / バッテリー稼働時間

まず、タテ・ヨコ・厚さについてはいい勝負、というかあまり大きな差はありません。「ヨコ34センチ、タテ24センチ、厚さ2.5センチ」と書くと全機種ほぼ「間違いではない」表現になります。

次に重量ですが、最も軽いAltairと最も重いLuvBookの差は約200 gです。「大したことない」と言ってしまえばそれまでですが、長時間持ち歩くとすれば無視できるレベルでもないかな、と思います。一方、重量と相関性がありそうなバッテリー稼働時間を見ると最も重いLuvBookが最も長時間稼働が可能、という結果になっています。軽くてバッテリーが持たないほうがいいのか、重くてバッテリーが持つほうがいいのか、という、割と単純な選択になりそうですね。

3.性能を比較してみる

性能比較ということで、CPU、RAM、ストレージ、ディスプレイ解像度を比較してみます。

DELL Inspiron: Celeron N3050、2GB、32GB、1,366 × 768
EPSON Endeavor: Celeron 3855U、2GB、64GB、1,366 × 768
ドスパラ Altair: Celeron N3150、2GB、32GB、1,366 × 768
マウス LuvBook: Celeron N3050、2GB、32GB、1,366 × 768
※左からCPU型番、RAM容量、ストレージ容量、ディスプレイ解像度

対象機種はすべてRAM2GB、ディスプレイ解像度1,366 × 768なので、スペック表上は比較できません。ディスプレイについてはいずれもIPS液晶ではないと思われるのですが、実機を確認すると結構な差があると思います。でも私はAltairしか試用したことがなく、残念ながら比較はできません。

ということで、比較が可能なのはCPUとストレージですが、Endervorの3855Uについては上に書いたとおりベンチマークスコアがPassmarkで公開されていません。そこで普段引用したことのない「cpu-monkey」が公開している「Passmark CPU Mark」のスコアを使って比較します。

3855U: 1,474
N3050: 966
N3150: 1,811

あくまでも参考データですが、cpu-monkeyによればN3150、3855U、N3050の順となり、特にN3050の成績は物足りないものとなります。私はN3150のみ試用したことがあり、実用上十分満足できる性能であったと思っていますが、他のCPUについては言及できません。ただし、参考データにせよスコアに大きな差があるので、処理速度を少しでも速く、という人はN3150搭載のAltairがいいでしょう。

次にストレージですが、「32GB」以外を選べるのはEndeavor(64GB)とAltair(SSD120GBもしくはHDD500GBを増設可能)だけです。LuvBookはBTOメーカーであるマウス製なので、構成をカスタマイズできますが、そうすると5万円を越えてしまい、記事の趣旨から外れてしまうので標準で64GBのEndeavorか増設後でも4万円強で収まるAltairか、ということになると思います。…ここでもやっぱりAltairでしょうね。速度と耐久性を重視してSSDにするもよし、大容量を重視してHDDにするもよし、ということで、他機種とは別格と言えます。

4.入出力ポートを比較してみる

低価格帯であるがゆえになかなか差別化が難しいジャンルだと思いますが、特にビジネス利用の際は入出力ポートが充実していると使い勝手が良くなりますよね。

DELL Inspiron: USB 3.0、USB 2.0 × 2、HDMI、SD、オーディオ
EPSON Endeavor: USB 3.0 × 2、USB 2.0、HDMI、D-sub、LAN、SD、オーディオ
ドスパラ Altair: USB 3.0、USB 2.0 × 2、HDMI、SD、オーディオ
マウス LuvBook: USB 3.0 × 2、USB 2.0、HDMI、D-sub、LAN、SD、オーディオ

対象機種はすべて合格点をあげられそうですね。すべて「USBポート3つ、HDMI、SDスロット、オーディオジャック」が装備されています。これに加えてEndeavorとLuvBookは「D-sub、LANポート(RJ45)」まで備えています。勤務先に無線LANがない場合やセキリティ上の理由で有線接続しかできない場合でもこの2機種なら大丈夫ですね。

5.まとめ

個人的な意見として、やはりドスパラのAltairが一番かな、と思います。CPU性能が高く、重量も軽めなので利用シーンが広がります。ストレージを増量せず3万円で収めるのもいいですし、大容量のストレージを追加して4万円ちょっと支払うのもいいでしょう。一方この製品は筐体の質感はあまり高くはなく、はっきり言って安っぽく見えます。このあたりを気にする人にはおすすめしにくいですね。

また、仕事用に使う、ということならLANポートやD-subを備えるEndeavorかLuvBookですね。両者の価格差は1万円弱ありますが、CPUの性能差とストレージ容量の差、と理解すれば納得できます。EPSONはアフターサービスが非常に素晴らしい、という読者の方のコメントもありました。また、マウスは「24時間、365日電話サポート」に対応する会社です。ともに安心感抜群のメーカーと言えます。

いかがでしたか?3万円台の製品を中心に紹介してきましたが、いずれ劣らぬハイコスパマシンばかりだと思います。11.6インチのクラウドブックも素晴らしいパッケージングですが、14インチのノートPCというのもそれに負けないくらいお買い得感がありますよね。

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