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NEC LAVIE Direct NEXTの実機レビュー - 大胆にして緻密!「NECらしさ」と「らしくなさ」が同居するハイエンドスタンダードノート

NEC LAVIE Direct NEXT
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回は「どう考えてもNECの意欲作」である15.6インチスタンダードノート「LAVIE Direct NEXT」の実機レビューです。この製品はWeb直販モデルなのですが、量販店モデル「LAVIE Note NEXT」と同一筐体になっていますので、量販店モデルを検討されている人にも参考にしていただけるのではないか、と思います。

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1.スペック

NEC LAVIE Direct NEXT スペック表
LAVIE Direct NEXTはCore i5もしくはCore i7を搭載し、CeleronやCore i3モデルの設定はありません。これは量販店モデルLAVIE Note NEXTでも同様です。NECのスタンダードノートの中では最上位と言っていいでしょう。また、この製品は注文時に構成のカスタマイズが可能で、RAMとストレージに関しては選択の幅が非常に広くなっています。最低構成だとRAM4GB/1TB HDD、最上位構成ならRAM32GB/512GB SSD + 2TB HDDと、ほとんど別物、という感じになってしまいます。

光学ドライブも選択の余地があり、一般的なDVDスーパーマルチドライブのほか、ブルーレイドライブも装備可能です。

ディスプレイは15.6インチ、IPS液晶でFHD解像度で、メーカーによれば「フルフラットスーパーシャインビューLED」が使用され、数値以上にクリアな画像が楽しめるようです。

NEC LAVIE Direct NEXT システム構成
NEC LAVIE Direct NEXT ストレージ構成
こちらがレビュー機のシステム構成です。ご覧の通り「ハイエンド」なものになっていました、CPUは第8世代のCore i7-8550U、RAMはなんと32GB、ストレージは512GB SSD + 2TB HDDです。ウインタブの実機レビューではRAM32GBとストレージ2TBの実力のほどは試せそうにないですが、それでもベンチマークテストなんかは楽しみですね。

2.筐体

LEVIE Direct NEXTがいかに意欲的な製品であるか、もっともよく表れているのは筐体デザインだと思います。今回のレビュー機は美しい「グレイスホワイト」の筐体色でしたが、「挑戦的なデザインで純白」の筐体を楽しく試用させてもらいました。

NEC LAVIE Direct NEXT
同梱物のうち、ペーパー類のみでこれだけの量です。書類に一部シワのあるものがありますが、これはレビュー用の貸出機ということでやむをえません。新品状態であれば当然すべての書類はきれいな状態になっているはずです。

NECという伝統大手メーカーであるがゆえに、これだけの書類が同梱されるのは仕方のないところかもしれません。こうしておかないと「お客様は神様だといまだに思っているモンスターカスタマー」の餌食になっちゃうかもしれませんし。それ以外の人は、はっきり言ってすべて目を通してから使用開始、という必要はないと思います。

NEC LAVIE Direct NEXT
本体とACアダプターです。ペーパー類を別にすると実は非常にシンプルですね…。ACアダプターはスタンダードノートとしては比較的小さめのサイズで、重量は240 gとなっています。

NEC LAVIE Direct NEXT
天板です。素直な感想として「普通のパソコンらしくない」ですね。フラットな形状でラウンドしているところはありません。また、筐体素材は少なくとも表面はプラスティックですが、「マット塗装」が施されており、全く安っぽさを感じません。手触りもしっとりとした感じですし、指紋がつきにくい加工も施されています。

NEC LAVIE Direct NEXT
前面です。やはり非常にフラットなデザインで突起が目立ちません。また、この画像を見るとヒンジを開口する際の「手がかり」がありませんが、一部の中華ノートPCみたいにヒンジを開けるのに苦労するとかはありませんでした。実は試用中にこのことを全く意識しておらず、無意識にヒンジの開閉をしていましたが、どうやら天板(ディスプレイ面)に十分な厚みがあることが開閉を容易にしているようです。

NEC LAVIE Direct NEXT
前面にはボタン類はなく、LEDインジケーターがあるのみです。また、この画像を見ると側面の「表面処理」がよくわかると思います。適度にざらついていて、これもヒンジの開閉をしやすくしていると思われます。

NEC LAVIE Direct NEXT
右側面です。こちらもフラットなデザインで、一般的なノートPCに見られる「くさび型(筐体背面から開口部に向かって絞り込まれたデザイン)」ではありません。にもかかわらず「前傾」してますよね?後述しますがこの製品は底面の形状に特徴があるんです。

NEC LAVIE Direct NEXT
右側面を拡大してみました。画像左から電源ボタン、USB 3.0 × 2です。電源ボタンはちょっと面白い形状ですが、これは指紋センサーも兼ねているためです。また、右側面には光学ドライブも装備されます。

NEC LAVIE Direct NEXT
左側面です。

NEC LAVIE Direct NEXT
画像が暗くてわかりにくいので少しアングルを変えます。この画像の左にある黄色いUSBポートのようなものは電源コネクター(DC-IN)で、Lenovo製品と同じ構造(同一のコネクターサイズとは言えません)になっています。また、この製品の通気口(排熱口)は左側面にありますが、これは「マウスを右手で持つ前提」で設計されています。つまり、マウスを操作する右手に排熱の風が当たらないようにする配慮です。

ポート類は画像左からHDMI、USB 3.1 Type-C、SDスロット、そしてオーディオジャックです。左右側面ともポート類は使用時に手前側に来るように配置されます。

NEC LAVIE Direct NEXT
背面には何もありません。しかし、他の側面と比較して明らかに厚みがありますよね?

NEC LAVIE Direct NEXT
底面です。画像の上側がヒンジ部分(背面)ですが、おそらくバッテリーがあると思われます。ただし、この「盛り上がった部分」は着脱式ではありません。なので、「常に前傾」しているということになります。

スピーカーも見えます。画像下の両サイドについてますね。

また、画像下側には開口部があります。ネジ一本外すだけで簡単に開口することができます。

NEC LAVIE Direct NEXT
開口してみました。ご覧のように2.5インチのHDD(画像左側)、RAMが2つ(画像右上)、M.2 SSD(画像右下)が現れます。M.2 SSDは2280サイズでした。レビュー機は「フル装備」状態だったのでドライブベイやRAMスロット、M.2スロットに空きがない状態でしたが、これだけメンテナンス性がいいと、「とりあえずRAM8GBとSSDのみ」で注文し、そうするとスロットに空きがあるはずなので、あとでDIYで簡単に増設が可能です。私は今までに完成品のスタンダードノートでここまでメンテナンス性のいい製品は試用したことがありません。

NEC LAVIE Direct NEXT
キーボードです。このキーボードも実はNECの力作です。「打鍵に使うキーとタッチパッド以外は何もない」ですよね?電源ボタンもないし、何かを調整するためのボタン類もないし、スピーカー穴もありません。キーボードで入力作業をする際に気が散らないように、という配慮です。

また、このキーボードは静音設計になっています。そして「不快なたわみを排除するため、キーボードを27個ものネジを使って本体内部からしっかりと固定。さらに、金属板を使って固定し、筐体と一体化することで、タイピング時の沈み込みを防いでいます」とのメーカー説明があり、実際に打鍵していてもたわむ感じがありません。ゲーミングノートなみに強打仕様ではないと思いますが、常識的な打鍵だと非常に安定した打鍵感が得られます。

キー配列については後述しますが、画像を見てもかなり素直な配置になっているのがわかると思います。

NEC LAVIE Direct NEXT
キートップは「耐摩耗UVコーティング」が施されており、使い込んでもキートップの文字が消えたりしないとのこと(これはさすがにレビューではわかりません)。ただ、コーティングは見ただけではよくわからず、「NECのトップモデルにしてはそっけないなあ」と感じました。あえてシンプルなデザインにしているんでしょうね。

また、この製品は「純白」と言っていいくらいに美しいホワイトなので、使っているうちにパームレストなんかが汚れたりしないか少し心配です。もちろん掃除すればいいだけなんでしょうけど、これだけキレイなホワイトを維持するためにはこまめに手入れをする必要があるのではないか、と思いました。それだけの価値のある製品ですけどね。

NEC LAVIE Direct NEXT
ヒンジを開いてみます。ご覧のようにホワイトのキーボード面と精悍なブラックのディスプレイ、そしてベゼルの組み合わせが素晴らしいです。

NEC LAVIE Direct NEXT
ベゼルは十分に細いと感じますが、DELLなどの製品と比較すると多少太いと思います。ただし、この製品は側面だけでなく上面のベゼルも細くなっていて、結果として長辺(横幅)361 mm、短辺(奥行き)243 mmという、15.6インチスタンダードノートとしては最小クラスのタテ・ヨコサイズになっていますので、「全然文句なし」ですね。

NEC LAVIE Direct NEXT
正面から見てみます。独特の、といいますか、手前側(開口部側)にデザイン上の絞り込みがないため、結構な厚みを感じます。しかし、これってデザインアクセントと理解すべきもので、好き嫌いはあるでしょうが、これはこれで完成されたデザインだと思います。

NEC LAVIE Direct NEXT
ヒンジを最大開口してみました。開口角度はそれほど大きくはありませんが、実用上十分、と言ったところでしょう。また、この製品は「落とし込みヒンジ」と呼ばれる構造になっており、ヒンジを開口するとディスプレイ面が沈み込むようになっています。

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NEC LAVIE Direct NEXT
そして、横から見ると、筐体の底面が少し浮いているのがわかります。つまり空洞ができる、という意味です。この構造により排熱面で有利、というのもありますが、使っていてこの空洞はスピーカーの音質向上にも役立っているような気がしました(後述します)。

3.使用感

ディスプレイ

視野角の広いIPS液晶でかなり明るめです。夜仕事するなら25%くらいの輝度でも十分と感じられるくらいでした。液晶(明るさ、視野角、発色)の品質は素晴らしいです。特に色に深みがあります。これは「黒がしっかり黒い」ということだと思います。メーカーの言う「フルフラットスーパーシャインビューLED」の何たるかを試用中に十分理解することなどできませんでしたが、確かにくっきりとした表示でした。これって、スペック表だけではわからない部分だと思います。

キーボード

キーボードの音はメーカーによると「従来の半分の音量」とのことですが、実際にかなり静かです。キーピッチ18.7 mm、キーストローク1.7 mm(公称値)で、実際キーピッチは余裕が感じられます。またキーストロークは公称値より若干浅めのような気もしますが、私もコンマ1ミリとか2ミリを正確に感じ取ることはできませんので、あくまで「体感的に浅めに感じる」ということです。しかし、打鍵した感触も確実に得られ、使っていて気持ちよさを感じます。「感触としてはパチパチ系、しかし音がしない」って感じなんですけど、これでわかりますかね?

キーの配列も非常に素直でクセがありません。しいて言えば右下の方向キーが若干小さめになっているのが気になる程度です。おそらく誰が使ってもすぐになじむことができると思います。また、メーカーの言う通り、キーボード面に余計なボタン類とかスピーカー穴が見えないのも好印象です。なんか、「気が散らない」ですね。

タッチパッドは物理ボタンがついていない一枚板のタイプで、もちろんジェスチャ対応もします。個人的な好みではここには左右の物理ボタンがついていてほしかったところではありますが、使ってみるとクリック感もしっかりとありますし、十分に使いやすいと思います。

スピーカー

低音は厳しいですが、なかなか音質はいいと思います。スピーカーは底面の前面よりにあり、もちろんステレオです。スタンダードノートの場合筐体のサイズが少し大きめになっていますので、もともと音質面ではモバイルノートより有利だと言えます。また、これまで書いてきた通り、この製品は使用時に底面が少し「浮く」構造になっており、私の印象だとこの空洞は音質面でもいい影響を及ぼしているのではないか、と感じます。「響く」っていう意味で、実際スピーカーの位置を確認しなければ筐体のどこにスピーカーがあるのか、判然としないような感じでした。そのため、全体的に豊かな音になっているように思います。

その他

この製品の筐体は既存のNEC製品とは似ておらず、かなり冒険をしたデザインだといえます。また、細部に至るまで大幅な設計の見直しがなされている、非常に意欲的な製品です。

試用してみて、それらのほとんどはいい方向に作用しているのではないか、と思いました。具体的には余計なボタン類がない、作業に没入できるキーボード、狭ベゼルで高品質なディスプレイ、そして底面の空洞などです。

一方で、あら捜しをさせてもらうと、若干気になったところもあります。まず、ファン音が比較的大きめに感じます。これは底面の空洞が悪いほうに作用している可能性があります。つまり、空洞があるおかげでスピーカーの音が豊かになった一方で、ファンの音まで大きくしてしまっているような印象です。

また、落とし込みヒンジの恩恵は、申し訳ないのですがあまり感じられませんでした。落とし込みによってディスプレイが沈み込むのは理解できますが、ディスプレイ面下部のベゼルがそれほど薄いとは言えないので、下部のベゼルが隠れる、という感じになっていません。この製品に向かってテキスト入力をしてみても、いい意味での違和感はなく、普通にスタンダードノートを使っているのと同じような感覚です。なので、落とし込みヒンジがデメリットであるということは決してありませんが、メリットともいえないのではないか、と思います。

絞り込みのないフラットな筐体デザインは確かに美しいです。しかし、筐体前面もそれなりの厚みになっているため、テキスト入力をする際、テーブルとキーボード面の段差を感じます。慣れてしまえばどうということはないでしょうが、人によってはこの段差を埋めるためにパームレストが欲しくなるのではないかと思います。

4.性能テスト

この製品は第8世代のCore i7を搭載していますが、GeForceやRadeonといった外部GPUは搭載されません。そのため、ゲーミングノートのようなパフォーマンスにはならないだろう、という前提で「ドラゴンクエスト X ベンチマーク」「ドラゴンズドグマオンライン(DDON)ベンチマーク」「3D Mark」をやってみました。また、ウインタブでは最近になってPC Markも測定するようにしていますが、他の製品のデータがそろっていませんので、スコアのみ表示します。

NEC LAVIE Direct NEXT
参考:
HP Spectre 13(2017)(Core i7-8550U): 8,727
HP Spectre x360(Core i7-7500U): 8,385
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): 8,106
DELL XPS 13(Core i5-7200U): 7,405
DELL XPS 13(Core i7-6500U): 7,230
東芝 dynabook VZ72/B(Core i7-7500U): 7,224
FRONTIER NLK(Core i5-7200U): 7,162
NEC LAVIE Direct HZ(Core i7-6500U): 6,986
マウス m-Book F(Core i7-7500U): 6,974
Microsoft Surface Pro(Core i5-7300U): 6,902
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-6500U): 6,775
HP Spectre 13(Core i7-6500U): 6,505
DELL Inspiron 13 5000(Core i3-6100U): 6,418
Lenovo ThinkPad X1 YOGA(Core i7-6500U): 6,352
Cube Mix Plus(Core m3-7Y30): 6,293
HP Spectre 13 x360(Core i5-6200U): 5,859

NEC LAVIE Direct NEXT
参考:
HP Spectre 13(2017)(Core i7-8550U): 4,210
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): 4,115
HP Spectre x360(Core i7-7500U): 4,003
DELL XPS 13(Core i5-7200U): 3,958
NEC LAVIE Direct HZ(Core i7-6500U): 3,787
DELL XPS 13(Core i7-6500U): 3,592
東芝 dynabook VZ72/B(Core i7-7500U): 3,540
FRONTIER NLK(Core i5-7200U): 3,412
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-6500U): 3,394
HP Spectre 13 x360(Core i5-6200U): 3,304
HP Spectre 13(Core i7-6500U): 3,283
Lenovo ThinkPad X1 YOGA(Core i7-6500U):3,190

ウインタブでは第8世代のCore i7を搭載する製品をレビューするのはこれが2機種目です(もう1機種はHP Spectre 13)。スコアのほうは非ゲーミングPCとしては過去最高になりました。また、いつも書いている通りドラクエベンチは2017年10月にソフトウェアがアップデートされ、スコアが低めに表示されるようになりましたから、もし旧バージョンであれば標準品質でメタルスライム(スコア1万点以上)が出ていた可能性もありますね。ドラクエベンチに関してはLAVIE Direct NEXTは文句なしの高スコアが出たと思います。

NEC LAVIE Direct NEXT
参考:
HP Spectre 13(2017)(Core i7-8550U): 3,921
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): 3,436
DELL XPS 13(Core i5-7200U): 3,379
FRONTIER NLK(Core i5-7200U): 3,326
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-6500U): 3,260
DELL XPS 13(Core i7-6500U): 3,085
NEC LAVIE Direct HZ(Core i7-6500U): 3,068
HP Spectre 13(Core i7-6500U): 2,869
HP Spectre x360(Core i7-7500U): 2,867
マウス m-Book F(Core i7-7500U): 2,755
Lenovo ThinkPad X1 YOGA(Core i7-6500U):2,751
Microsoft Surface Pro(Core i5-7300U): 2,558

DDONベンチでも同様で、非ゲーミングノートとしては過去最高のスコアです。やはりモバイルノートと比較すると排熱面で余裕があり、そのためメーカーでもクロックスピードの調整が容易なのではないかと思います。DDONはドラクエよりもずっとPC負荷が高いゲームですし、このスコアでもやりこんでいくと動作に物足りなさが出るだろうと思いますが、一応はちゃんと遊べそうですね。

NEC LAVIE Direct NEXT
参考:
HP Spectre 13(2017)(Core i7-8550U): 1,000、4,304
HP Spectre 13 x360(Core i5-7200U): 932、3,994
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): 930、4,028
FRONTIER NLK(Core i5-7200U): 877、3,991
DELL XPS 13(Core i7-6500U): 871、3,710
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-6500U):857、3,608
マウス m-Book F(Core i7-7500U): 811、3,782
Microsoft Surface Pro(Core i5-7300U): 790、3,812
Lenovo ThinkPad X1 YOGA(Core i7-6500U):784、3,608
HP Spectre 13 x360(Core i5-6200U): 749、3,414
Cube Mix Plus(Core m3-7Y30): 680、2,889
マウス LuvBook J (Core i5-5200U): 626、2,631
Lenovo Miix 700(Core m5-6Y54): 611、2,469
ドスパラ Critea DX10(Core i3-6100U): 577、2,780
※左からFire Strike、Sky Diverのスコア

3D Markです。非ゲーミングノートでは、一応Time Spy(ハイスペックなゲーミングPC用のテスト)も測定しますが、ほとんど意味がないのでFireStrikeとSky Diverのみデータ比較しています。個人的にはこのベンチマークソフトが最もCPU(とGPU)の性能差を的確に表現できているのではないか、と思っています。

スコアのほう、やはり非ゲーミングPCとしては過去最高になりました。しかし、同じCore i7-8550Uを搭載するSpectre 13との差はそれほど大きくはないですね。しかし、LAVIE Direct NEXT、デザインだけでなく処理性能のほうも非ゲーミングノートとしてはトップレベル、ということができると思います。

NEC LAVIE Direct NEXT
最後にPC Markです。すみません、このスコア、ウインタブで過去データの蓄積がなく、適切な比較ができませんので、コメントは控え、スコアのみの掲載とさせていただきます。あと何機種かテストすれば少しはコメントができるようになると思いますので、しばらくお待ちください…。

5.まとめ

NEC LAVIE Direct NEXTはNECの直販サイト「NEC Direct」で販売中で、価格は168,800円(税込み182,304円)から、となっていますが、NEC Directでも他の通販サイトと同様、クーポンによる値引き販売がされていることが多く、この製品も定価より10%以上安く買える可能性が高いです。

ちなみにレビュー機のスペック(最上位構成)だと263,800円(税込み284,904円)と、さすがに高くなります。しかし、ゲーミングノートでもないのでRAMは32GBもなくていいんじゃないかと思いますし、ストレージも512GB SSDと2TB HDDまで必要ないのでは?という気がします。なので、もう少し構成を落とし、NEC Directの割引クーポンが使える前提だとCore i7モデルでも20万円強くらいで購入ができると思います。

この製品、「NECっぽくない」と感じました。なにしろ筐体設計が非常に新しく、挑戦的です。筐体素材についても「ハイエンドだからアルミとかマグネシウム」ということではなく、手触りとか筐体色の美しさを重視したものになっていますし、それでいて安っぽさがみじんもありません。そして「個性的」です。他社の製品には全然似ていません。

一方で底面を簡単に開口でき、RAMやSSD、HDDを簡単に増設したり換装できたりする構造も素晴らしいと思います。ユーザーのことをよく考えてくれています。海外勢に押されている感のある伝統大手メーカー製品ですが、やはり使ってみると良さがわかると言いますか、痒い所に手が届くと言いますか、すごく満足感が高いですね。「NECっぽくない」と書きましたが、パソコンとしての使いやすさという点では(アグレッシブなデザインではあっても)やはりNECらしい安心感、信頼感、満足感があります。買って後悔するようなことはないでしょう。

6.関連リンク(NEC Direct)

LAVIE Direct NEXT

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コメント

  1. 匿名 より:

    国内メーカーのPCは体験版含む無駄なプリセットソフトが山のように入ってて買って最初にやることはソフトのアンインストールって印象なんですが今でも同じですか?

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。NECのダイレクトモデルはプリインストールが従来のデラックスなものと、ミニマムなものを購入時に選ぶことができます。

  2. ふんぼ より:

    NECって最近意欲的な製品出してますよね。
    今までの野暮ったいイメージは何だったのか・・・。
    でも、如何せんお高いんだよなぁ。