MSIがコンバーチブル2 in 1 PC「Summit 13 AI+ Evo A2VM」を発売しました。先に記事を掲載した「Prestige 13 AI+ Evo A2VM」と同様に、CPUにCore Ultraシリーズ2を搭載するハイスペックな製品です。
1.概要
スペック表
Summit 13 AI+ Evo A2VM | |
OS | Windows 11 Pro |
CPU | Intel Core Ultra 7 258V |
外部GPU | なし |
RAM(メモリ) | 32GB(LPDDR5X, オンパッケージ) |
ストレージ | 1TB/2TB SSD(M.2 NVMe) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.3インチ(1,920 ×1,200)60Hz, タッチ |
ネットワーク | Wi-Fi 7(11be)、Bluetooth 5.4 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB 3.2 Gen1 Type-A、HDMI、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(207万画素)顔認証対応 |
バッテリー | 70Whr |
サイズ | 300.2 × 222.25 × 16.2 mm |
重量 | 1.35 kg |
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Prestige 13 AI+ Evo A2VMは2つのバリエーションモデルがありますが、このSummit 13 AI+ Evo A2VMは単一バリエーションです。OSはWindows 11 ProでCPUはCore Ultraシリーズ2のCore Ultra 7 258Vを搭載します。Prestige 13に設定のあるCore Ultra 9 288Vはありません。このCPUはCopilot+ PCの要件を満たす47TOPSのNPUを内蔵しています(ただし、Copilot+ PCの認定を受けるのは11月頃とされています)。
RAMは32GBで、Core Ultraシリーズ2はRAMと一体化しているため購入後の増設・換装はできません。SSDは1TBと大きな容量になっています。
ディスプレイはPrestige 13のように高精細な有機ELパネルではなく、タッチ対応の1,920 × 1,200のものが搭載されています。メーカーサイトに詳しい記載がありませんでしたが、おそらくIPS液晶と思われます。
また、Summit 13 AI+ Evo A2VMはコンバーチブル2 in 1筐体なので、この画像にあるようにタブレットモードに出来ますし、ペン入力にも対応、ペンも付属します。筆圧の数値は開示されていませんでした。ただ、Microsoft Pen Protocol 2.6方式とのことなので、おそらく筆圧は4,096段階で傾き検知にも対応すると思われます。なので、PCでイラストなどの制作をする方にも適した製品だと思います。
筐体色は「インクブラック」で側面などのアクセントカラーにゴールドが使われていますので、「人によっては」高級感が感じられると思います(私はこの配色は好きではありません)。また、MIL規格(MIL-STD-810H)に準拠したテストをクリアしており、高い堅牢性も備えています。
側面と入出力ポートの配置です。Thunderbolt 4を含むUSBポートやHDMIポートの構成はPrestige 13と同じですが配置は異なり、Prestige 13にあるmicroSDカードリーダーもありません。
2.価格など
MSI Summit 13 AI+ Evo A2VMは10月25日の発売予定で、MSI公式ストアやパソコンSHOPアークなどで予約販売がスタートしています。…ただ、「価格がまちまち」なんですよね。MSI公式ストアでは304,800円、アークでは274,300円と、予約段階の製品とは思えないくらいの差があります。個人的には価格が安く、また(主要構成ではストレージくらいですが)注文時のカスタマイズにも対応しているアークのほうがずっと魅力的と感じます。
また、Prestige 13とはディスプレイサイズが同じであるものの、Prestige 13が「超軽量なビジネス寄りのクラムシェルノート」、Summit 13が「ペン入力に対応し、エンターテイメント用途にも便利なコンバーチブル2 in 1」と異なる性格を帯びていて、しっかりと差別化ができるとと感じます。
3.関連リンク
Summit-13-AI+Evo-A2VMTG-4779JP:MSI公式ストア
Summit-13-AI+Evo-A2VMTG-4779JP:パソコンSHOPアーク(MSI公認サポート店)
2014年、低価格な8インチWindowsタブレットに触発されサイト開設。企業でユーザー側代表としてシステム開発や管理に携わっていました。「普通の人」の目線で難しい表現を使わず、様々なガジェットを誰にでもわかりやすく紹介・レビューします。
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