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MSI Modern 15 B13M レビュー - ちょうどいいスペックで誰でも使いやすい15.6インチスタンダードノート

MSI Modern 15 B13M
MSI Modern 15 B13Mの実機レビューです。ディスプレイサイズが15.6インチ、キーボードにテンキーのついた「スタンダード」なノートパソコンで、日常のお仕事や学習用として、また動画視聴やSNSなども楽しめる、パソコン初心者から上級者まで、どなたにもおすすめできる使いやすい製品です。

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ここがおすすめ
・Core i5/RAM16GB/512GBとちょうどいいスペック
・クセがなく、誰にでも使いやすい
ここがイマイチ
・キーボードの配列にややクセが強め
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1.Modern 15 B13M 概要

どんなPC?

MSIと言えば高性能なゲーミングPCをイメージしますよね?また、ここのところ積極的に展開されているビジネスノートやクリエイターノートのジャンルでも「やっぱりハイスペック」な製品が多いです。しかし、このModern 15 B13Mという製品は「ちょうどいい」スペックのスタンダードノートです。

「ちょうどいい」というのは、高度な動画編集や科学技術系の演算、CADなどの専門的なソフトウェアの利用を想定しなければ「ちょうどいい」ということです。ビジネスマンや学生がExcelやWord、PowerPointなどを使って資料を作成したり、画像加工をしたり、趣味の動画を作成・編集したり、YouTubeやNetflixで動画を観たり、Webで調べ物をしたり、といった用途では性能不足を感じることはまずないでしょう。その意味ではパソコン初心者から上級者までのニーズをしっかりカバーできる製品だと思います。

スペック表

  Modern 15 B13M 1602JP
OS Windows 11 Home
CPU Intel Core i5-1335U
外部GPU なし
RAM 16GB(LPDDR5 オンボード)
ストレージ 512GB M.2 NVMe SSD
光学ドライブ なし
ディスプレイ 15.6インチ(1,920 x 1,080)60Hz
ネットワーク 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2
入出力 USB3.2 Gen2 Type-C(映像出力、PD対応)、USB3.2 Gen2 Type-A、USB2.0 Type-A × 2、HDMI、microSDカードリーダー、オーディオジャック
カメラ Webカメラ(92万画素)
バッテリー 39.3Whr(最大7時間)
サイズ 359 × 241 × 19.9 mm
重量 1.7 kg

2.Modern 15 B13M 外観と使用感

同梱物

MSI Modern 15 B13M ACアダプター
ACアダプターは比較的コンパクトなサイズで出力65Wのもの、実測重量は電源ケーブル込みで295gと、スタンダードノート用としては標準的なサイズ感です。なお、この画像では筐体保護用のビニールシートがついたままになっています。

天板と底面

MSI Modern 15 B13M 天板
天板は樹脂製です。中央にはMSIのビジネス向け製品用のロゴマーク。筐体色は「スターブルー」といい、実機は「かなり黒に近い、濃い青」です。パッと見た感じだと黒ですね。

MSI Modern 15 B13M 底面
底面です。中央の通気口が「グラフィックイコライザーっぽい」造形になっているのが特徴です。画像下部(使用時には手前側になります)両サイドにスピーカーグリルがあります。

MSI Modern 15 B13M 封印シール
底面の中央にはシールが貼られています。FACTORY SEALと書かれていますが、このシールの下にネジがあり、従ってシールを剥がさないと筐体内部へのアクセスができないようになっています。で、ユーザーがこのシールを剥がしてしまうとメーカー保証が切れます。そのため、SSDの換装などをしたい場合はMSI公認サポート店に作業を依頼する必要があります(この場合は保証は切れません。また、保証が切れてもいいのならご自身でも作業ができます)。なお、この製品のRAMはオンボードメモリのため、増設・換装はできません。

側面

MSI Modern 15 B13M 前面

MSI Modern 15 B13M 背面
前面と背面です。こちらにはポート類、ボタン類はありません。

MSI Modern 15 B13M 左側面
左側面です。画像左から電源ジャック、HDMI、USB3.2 Gen2 Type-A、USB3.2 Gen2 Type-C、イヤホンジャックです。なお、USB Type-Cポートは映像出力とUSB-PDに対応します(Type-Cポートから本機への充電/給電も可能です)。

MSI Modern 15 B13M 右側面
右側面です。画像左からmicroSDカードリーダー、USB2.0 Type-A × 2です。Modern 15 B13Mは左右にUSB Type-Aポートを装備していますが、右側面にあるType-Aポートは2.0規格なので高速なデータ伝送には対応していません。どちらかと言うとマウスなどの周辺機器接続用ですね。一方で左側面のType-CポートとType-Aポートはいずれも10Gbpsのデータ伝送が可能です。

ディスプレイ

MSI Modern 15 B13M 正面
ディスプレイは15.6インチで解像度はFHD(1,920 × 1,080)、ノングレア(非光沢)タイプ、アスペクト比(画面の縦横比)16:9です。また、メーカーの開示にはありませんが視野角が広く、角度をつけて見ても白っぽくなりませんので、ほぼ確実にIPS相当の液晶が使われていると思います。ご覧のように左右のベゼル幅はやや細く、上部ベゼルは太めです。

MSI Modern 15 B13M
レビューをする上で本質的な問題ではないのですが、個人的にこの壁紙は非常に好きです。特にこの人の表情が素晴らしいと思います。ちなみにこの壁紙はフランス人アーティストのロレイン・ソレという人の作品です。

発色など

ディスプレイの発色品質は「普通」ですね。手持ちのモニター(27インチIPS液晶、100%sRGBの発色品質)と比較すると原色の鮮やかさが劣ります。おそらく45%NTSC(100%sRGBだとおよそ72%NTSCに相当)という、ごく一般的な発色品質だと思います。ビジネスや学習といった用途に使う場合は特に問題はありませんが、繊細な色の識別が必要なクリエイティブワークに使う場合は不満を感じると思います。

キーボード

MSI Modern 15 B13M キーボード

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キーボードです。ご覧の通りテンキー付きでバックライトも装備しています(色はホワイト、明るさを3段階に調整できます)。キーピッチは手採寸で約19 mmと標準的、キーストロークも浅めですがノートPCとしては普通くらいだと思います。ただし、テンキー部分のキーピッチは16 mm強と狭く、キートップのサイズもアルファベットキーよりも一回り小さいです。

MSI Modern 15 B13M キーボード
キートップの形状はフラットで、特に凹みなどの加工はありません。

使用感

配列にはクセがあります。もともと英語配列のキーボードを日本語配列に変更しているため、Enterキーの周辺のキーが小さく、やや変形しています。特に右SHIFTキーはかなり小さく、使い始めのうちはミスタイプしやすいと思います。押下圧(キーの重さ)は標準的と感じられ、打鍵音は小さめです。使い方にもよりますが、このキーボードであれば静かな場所で使っても周囲にあまり気を使う必要はないでしょう。

その他

MSI Modern 15 B13M ヒンジ開口

MSI Modern 15 B13M リフトアップヒンジ
Modern 15 B13Mはリフトアップヒンジ構造(ヒンジ開口時に天板後部が底面に接地し、筐体後部がリフトアップすることによってキーボード面に適度な角度がつく構造)を採用しています。

MSI Modern 15 B13M ヒンジ最大開口
ヒンジは水平位置(180度)開口します。この構造だとビジネスミーティングの際などに向かい側にいる人と画面共有が容易になります。

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スピーカーの使用感

MSI Modern 15 B13M Realtek Audio Console

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音響用のアプリは「Realtek Audio Console」です。音楽用としては「ポップス、ロック、ジャズ」などのジャンルに合わせたレディメードの設定メニューと、マニュアルで音質を微調整できるグラフィックイコライザーがついています。

PCの内蔵スピーカーとしては音質がクリアで聴きやすいと思います。ただし、音量は小さめで、音楽を聴いていると音量を50%くらいにしたくなります。また、重低音が効くとか高音が伸びるとかの感じではありません。作業中にBGMを聴くなどの用途なら十分かと思いますが、しっかり音楽を楽しみたいならイヤホンを接続するほうがいいですね。

また、Webカメラはが92万画素/720p(HD解像度)なので、画質は標準的です。最近は上位クラスのノートPCで200万画素/1080p(FHD解像度)に対応する製品が増えていますので、それらとの比較では画像の鮮明さはイマイチですね。また、マイクにはAIノイズ除去機能がついていますので、周囲の騒音をカットし、明瞭な音声を伝えることができます。

3.Modern 15 B13M 性能テスト

MSI Modern 15 B13M MSI Center

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MSIのノートPC製品にプリインストールされている設定アプリ「MSI Center」に「ユーザーシナリオ」という項目があります。ここでシナリオを「Extreme Performance(最も高いパフォーマンスになる設定です)」にして各種ベンチマークテストを実施しました。

MSI Modern 15 B13M PC Mark

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表計算ソフトやビデオチャット、画像加工など、実際のビジネスシーンをシミュレートしたテスト、PC Markのスコアです。どちらかというとビジネス系のPCの性能測定で重視すべきベンチマークテストと言えます。このテストではCPU性能の影響が大きいとされますが、テスト内容にグラフィック系のシミュレーションも含むため、外部GPUの性能も少なからず影響します。

参考(過去データから一部抜粋):
MSI Titan GT77 HX 13V(Core i9-13980HX、RTX4090):9,187
MSI Vector GP78 HX 13V(Core i9-13980HX、RTX4080):8,981
Lenovo LOQ 16IRH8(i7-13620H、RTX4050):7,958
MSI Katana 15 B13V(Core i7-13620H、RTX4050):7,955
ASUS ROG Ally(Ryzen Z1 Extreme):6,654
HP Pavilion 15-eh(Ryzen 7 5825U)5,954
VAIO SX12(2022)(Core i7-1260P):5,761
Lenovo ThinkBook 15 Gen 5 (AMD) (Ryzen 5 7530U):5,624
富士通LIFEBOOK NH WN1/H1(Core i7-12700H):5,614
VAIO F14(Core i7-1355U):5,553
dynabook AZ/HV(Core i7-1260P):5,503
MSI Prestige 13 Evo A12M(Core i7-1280P):5,500
VAIO SX14(Core i7-1280P):5,452
VAIO F16(Core i7-1355U):5,402
MSI Modern 14 C12M(Core i7-1255U):5,366
Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 11(Core i5-1335U):5,342
VAIO SX14(Core i7-1195G7):5,278
Lenovo ThinkPad X13(Core i7-1165G7):5,205
HP Pavilion 15-eg(Core i7-1355U):5,183
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):5,076
ASUS Zenbook 17 Fold OLED UX9702(Core i7-1250U):5,074
DELL Inspiron 14 AMD(Ryzen 5 5625U):5,031
DELL XPS 13 Plus(Core i5-1240P):4,980
dynabook MZ/HS(Core i7-1165G7):4,967
dynabook SZ/MV(Core i7-1255U):4,902
HP Spectre x360 14(Core i7-1255U):4,834
HP ENVY x360-bf(Core i7-1250U):4,833
富士通LIFEBOOK CH WC1/G3(Core i5-1240P):4,613
Microsoft Surface Laptop Go 2(Core i5-1135G7):4,066

Modern 15 B13Mが搭載するCPUは第13世代の省電力タイプ(U型番)、Core i5-1335Uですが、スコアは思ったより高くなりました。ウインタブとしてはExcelやWordを使ったり、画像加工をしたり、簡単な動画編集をしたりといった程度の作業をするのであれば「4,000点もあれば十分」だと思っていますので、5,000点以上のスコアが出るのなら、普段使いでストレスを感じることはまずないと思います。

MSI Modern 15 B13M 3D Mark
グラフィック性能を測定する3D Markのスコアです。ゲーミングPCでは最も重要になるテストと言えますが、レビュー機は外部GPUを搭載しておらず、スコアは低めになることが予想されました。

参考1(GeForce RTX3050/GTX1650搭載ゲーミングノート):
MSI GF63 Thin 10U(i5-10500H、RTX 3050):4,187、9,486、434
Lenovo Legion Y7000(i7-9750H、GTX1650):3,722、8,164、-
ASUS TUF Gaming FX505DT(Ryzen 5 3550H、GTX1650):3,441、8,036、-
※左からTime Spy、Fire Strike、Port Royalのスコア

参考2(外部GPU非搭載のノートPC):
ASUS ROG Ally(Ryzen Z1 Extreme):17,764、28,294
MSI Prestige 13 Evo A12M(Core i7-1280P):15,330、20,071
VAIO SX12(2022)(Core i7-1260P):14,055、18,529
VAIO F16(Core i7-1355U):13,817、17,253
VAIO F14(Core i7-1355U):13,655、16,810
富士通LIFEBOOK NH WN1/H1(Core i7-12700H):13,129、18,071
HP Pavilion 15-eh(Ryzen 7 5825U):-、16,098
Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 11(Core i5-1335U):11,795、14,774
HP ENVY x360-bf(Core i7-1250U):10,684、14,119
ASUS Zenbook 17 Fold OLED UX9702(Core i7-1250U):10,931、13,960
HP Pavilion 15-eg(Core i7-1355U):10,518、13,584
富士通LIFEBOOK CH WC1/G3(Core i5-1240P):10,009、11,202
Lenovo ThinkBook 15 Gen 5 (AMD) (Ryzen 5 7530U):6,883、13,730
※左からWild Life、Night Raidのスコア

外部GPU非搭載機の場合、Wild Life(WindowsやAndroidなど、クロスプラットフォーム向けテスト)とNight Raid(外部GPU非搭載機向けのテスト)のスコアを見るようにしています。このテストではWild Lifeは「まあ妥当」、Night Raidは「期待以上」の結果になったと思います。

このくらいのスコアなら、カジュアルに楽しむ程度ならPCゲームもできます。

MSI Modern 15 B13M ゲーム
ということで実際にゲームも試してみました。CPU(と内蔵GPU)のスペックから見て最新のAAAタイトルを快適にプレイするのは難しいと思いますが、ちょっと古めのタイトルだったり、比較的ライトなタイトルであればゲーム内の設定でグラフィック品質を落としてやれば十分楽しめます。もちろんゲームが主目的であればModern 15 B13Mではなく、GeForceなどの外部GPUを搭載するゲーミングPCにすべきですが、仕事や勉強の合間に楽しむ程度ならModern 15 B13Mでもいけます。

MSI Modern 15 B13M CINEBENCH R23
続いてはCPU性能のみを測定するCINEBENCH R23のスコアです。このテストではGPU(GeForceなど)の搭載有無は影響を受けないとされています。

参考(過去データから一部抜粋):
MSI Titan GT77 HX 13V(Core i9-13980HX):2,149、30,358
MSI Vector GP78 HX 13V(Core i9-13980HX):2,112、29,156
MSI Creator Z16P B12U(Core i9-12900H):1,918、17,827
VAIO F16(Core i7-1355U):1,867、7,545
Lenovo LOQ 16IRH8(i7-13620H):1,857、14,383
VAIO F14(Core i7-1355U):1,837、7,400
マウス DAIV 6P-RT(Core i7-12700H):1,814、12,873
dynabook AZ/HV(Core i7-1260P):1,809、8,940
ASUS Vivobook Pro 15X OLED K6501ZM(Core i7-12650H):1,806、14,632
MSI Katana 15 B13V(Core i7-13620H、RTX4050):1,802、11,620
MSI Modern 14 C12M(Core i7-1255U):1,797、8,791
ASUS ROG Ally(Ryzen Z1 Extreme):1,784、13,962
VAIO SX12(2022)(Core i7-1260P):1,769、9,334
富士通LIFEBOOK NH WN1/H1(Core i7-12700H):1,754、11,953
Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 11(Core i5-1335U):1,702、7,160
HP Pavilion 15-eg(Core i7-1355U):1,671、6,389
MSI Prestige 13 Evo A12M(Core i7-1280P):1,667、9,514
VAIO SX14(Core i7-1280P):1,661、9,354
MSI Stealth 15M B12U(Core i7-1280P):1,659、13,793
dynabook GZ/HV(Core i7-1260P):1,655、7,586
富士通LIFEBOOK AH(Core i7-1260P):1,646、9,012
dynabook RZ/HV(Core i7-1260P):1,634、8,524
ASUS ROG Strix G15 G513RW(Ryzen 9 6900HX):1,580、14,830
dynabook SZ/MV(Core i7-1255U):1,551、5,160
ASUS ROG Flow X16 GV601(Ryzen 7 6800HS):1,543、13,832
ASUS Vivobook 15 OLED K512EA(Core i7-1165G7):1,497、5,555
MSI GP66 Leopard 11U(Core i7-11800H):1,491、12,210
ASUS Vivobook Pro 15 OLED(Ryzen 7 5900HX):1,482、12,108
dynabook MZ/HS(Core i7-1165G7):1,477、5,526
ASUS M3700WY(Ryzen 7 5825U):1,454、9,046
Lenovo ThinkBook 15 Gen 5 (AMD) (Ryzen 5 7530U):1,435、7,867
MSI Bravo 15 B5(Ryzen 7 5800H):1,422、11,241
DELL Inspiron 14 AMD(Ryzen 5 5625U):1,364、8,013
Lenovo Legion 560(Ryzen 7 5800H):1,348、11,419
富士通LIFEBOOK CH WC1/G3(Core i5-1240P):1,304、5,260
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):1,170、6,973
ASUS ZenBook 14(Core i5-8265U):1,023、3,691
HP Pavilion x360(Core i5-7200U):790、1,740

CINEBENCH R23のスコアですが、一部Core i7-1355U搭載機よりも高いスコアが出ていますし、「期待以上」でした。

MSI Modern 15 B13M Crystal Disk Mark
SSDの読み書き速度を測定するCrystal Disk Markのスコアです。ビジネスノートとしては非常に高速で、大容量のデータの読み込みや保存でもストレスを感じることはまずないと思います。

発熱とファン音

事務仕事等の場合は発熱・ファン音とも全く気にしなくて大丈夫です。というか、ほぼ無音です。Modern 15 B13Mはビジネス系のノートPCなので、本来の使い方をする場合はごく静かです。一方でベンチマークテスト中とか上でちらっとご紹介したゲームプレイ時には発熱・ファン音ともあります。ただし、いずれも「常識的」というか、ファン音が耳障りだったり、キーボード面が熱くなって不快感がある、という感じではありません。

バッテリー駆動時間

レビュー機を実際の作業などに使ってみて、バッテリーの消費量をチェックしました。MSI Centerのユーザーシナリオを「Super Battery(最もバッテリーが長持ちする設定)」に、ディスプレイ輝度を70%にして作業をしています。

・画像加工ソフトGIMPで簡単な画像加工を約40分
・ディスプレイのチェック(この際ディスプレイ輝度は100%)を約20分
・ブラウザーでYouTubeを開き、動画視聴を約20分

トータルで80分使い、バッテリー消費は29%でした。単純計算だとバッテリー駆動時間は5時間弱程度となります。1時間あたりだと20%強のバッテリー消費ですね。メーカーの公称値は「7時間」ですが、ウインタブの経験上、実機レビューにおけるバッテリー駆動時間はメーカー公称値の半分程度にとどまるケースがほとんどなので、Modern 15 B13Mのバッテリー駆動時間は割と開示数値に近いほうだと思います。

4.Modern 15 B13M レビューまとめ

MSI Modern 15 B13MはAmazon限定モデルです。8月26日現在の価格は税込み119,800円です。

一通り実機を確認してみましたが、冒頭に記載した通り「ちょうどいい」スタンダードノートだと思います。CPU性能、RAM/SSD容量は必要にして十分、ビジネスや学習用としては不満のない実力を見せてくれましたし、なんなら息抜きにPCゲームもこなせました。スタンダードノートに求められる「一通りのことを無難にこなせる」製品だと思います。

ちょっと気になったのは「キーボード配列」でしょうか。ほとんどのノートパソコンのキーボードには多かれ少なかれクセがありますが、Modern 15 B13Mのキーボードはややクセが大きく、使い始めのうちは戸惑うこともありそうです。それと、これは決して欠点とは言えませんが、「突出してすごい」部分も見受けられなかったように思います。ただ、製品の位置づけから考えて「これでいい」とも思いますね。突出したところを作ってしまうと価格も上がってしまいますし。

初めてノートPCを購入する初心者の方にも、ベテランビジネスマンの方にも、「期待を裏切らない」製品だと思います。

5.関連リンク

Modern 15 B13M:MSI公式サイト 製品紹介
[PR]MSIビジネスノートPC Modern15:Amazon

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