こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回はMSIの大型ゲーミングノート「GP75 Leopard」の実機レビューです。ちなみにウインタブの所有するゲーミングノートが「MSI GP65 Leopard」。つまり、今回のレビュー機はウインタブ所有PCの大型版(GP75は17.3インチ、GP65は15.6インチ)ということになるのですが、単に大きいだけではなく、スペックも新しく、そして高くなっています。私にしてみれば「慣れた筐体、でもスペックは数段上」ということで、レビューするのが楽しみでした。
1.スペック
GP75 Leopard | |
OS | Windows 10 Home |
CPU | Intel Core i7-10750H |
外部GPU | NVIDIA GeForce GTX1660Ti(6GB)/ RTX2060(6GB)/ RTX2070(8GB) |
RAM | 16GB |
ストレージ | 512GB SSD / 256GB SSD+1TB HDD / 512GB SSD+1TB HDD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 17.3インチ (1,920 x 1,080) 144Hz |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB 3.2 Gen2 Type-C、USB 3.2 Gen1 × 3、HDMI、MiniDisplayPort、LAN(RJ45)、SDカードリーダー、イヤホンジャック、マイクジャック |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | 51Whr / 4,730mAh |
サイズ | 398.5 × 272 × 28 mm |
重量 | 2.6 kg |
GP75 Leopardには3つのバリエーションモデルがあります。CPUは全モデル共通で、第10世代(Comet Lake-H)のCore i7-10750Hが搭載されています。このCPUは2020年現在、ゲーミングノート用CPUとしては最もポピュラーなもので、もちろんゲームプレイにふさわしい、高い性能になっています。標準のRAM容量も全モデル共通で16GB、MSI公認サポート店でのカスタマイズが可能と案内されていて、最大で64GBまで搭載可能です。
GPUとストレージはバリエーションモデルによって異なります。
GP75-10SDK-452JP:GTX1660Ti/512GB SSD
GP75-10SEK-038JP:RTX2060/256GB SSD+1TB HDD
GP75-10SFK-009JP:RTX2070/512GB SSD+1TB HDD
この製品はCPUが全モデル共通であることから、ゲーミング性能は搭載GPUによって決まるので、あとは予算と相談して…、ということになるでしょう。また、ストレージ構成がバリエーションによって変わるので、その点も注意が必要です。
ディスプレイは17.3インチと大型で、FHD(1,920 × 1,080)解像度です。メーカーのスペック表には「IPS」という表記がありますが、実機を確認したところ視野角が広く、ほぼ間違いなくIPS相当の液晶が使われていると思います。それと、もはや上位クラスのゲーミングノートでは当たり前と言えますが、リフレッシュレートは144 Hzです。
通信まわりではWi-Fi6に対応するほか、有線LANポートも装備します。私がそうなんですけど、やっぱりゲームをするなら有線接続にしたいですよね。無線とは通信速度・通信安定性が全然違いますから。また入出力ポートも充実していて、Type-Cを含めて合計4つのUSBポート、HDMIとminiDP、2つの映像出力専用ポート(USB Type-Cは映像出力には対応しません)、入力と出力が独立した音声ポートを備え、SDカードリーダーもついています。
筐体は17.3インチノートとして横幅40センチを切っているので、コンパクト化はされていますが「デカいことはデカい」です。LANパーティーなどに持ち出す際は「バックパック(リュックサック)」が必要でしょう。
レビュー機のシステム構成です。「Core i7-10750H/RTX2070/RAM16GB/512GB SSD+1TB HDD」という最上位構成(GP75-10SFK-009JP)でした。
2.筐体
同梱物です。ペーパー類は密閉されていたので中身を見ることはできませんでしたが、スタートアップガイドなどが入っていました。また、レビュー機はメーカーからの貸出機なので、実際には保証書などもう少し多めにペーパーが入っているものと思われます。
ACアダプターはかなりの大型です。ちょっとした弁当箱くらいありますね。230Wのもので実測重量は電源ケーブル込みで951 gありました。
天板です。この製品の筐体素材はプラスティックだと思いますが、天板は金属製です。やや立体的な造形で、中央のドラゴンロゴは電源オンで光ります。
底面です。ちょっと凝った造形になっていますが、ユーザーが簡単にメンテナンスできるようなハッチはありません(ただし、開口は可能です)。画像下側が手前(開口部)ですが、スピーカーグリルがあります。4スピーカーのように見えますが、実際は2スピーカーです。
右側面です。画像左からSDカードリーダー、USB Type-A × 2、通気口を挟んでDC-INがあります。
左側面です。画像左からセキュリティロックスロット、通気口を挟んで有線LAN、HDMI、miniDP、USB Type-A、USB Type-C、そしてイヤホンジャック、マイクジャックです。ゲーミングノートには背面にポートを備える製品もありますが、GP75 Leopardは両側面にすべてのポートが配置されます。
前面です。こちらにはポート類はなく、中央にLEDインジケーターがあるのみ。また、中央部(ディスプレイ側です)には控えめな突起がついていて、ヒンジ開口は容易です。ちなみにヒンジはやや固く、片手で開口はできますが、「がっしり」した印象があります。
これが前面のインジケーター。ただ、この製品は上から下に向かって傾斜がついていますので、キーボードに向かっている間はこのインジケーターは視認できません(覗き込めば見える、という感じ)。
背面です。こちらには通気口があるのみ。中央の「LEOPARD」のロゴはGP65 Leopardと共通のデザインです。
キーボードです。テンキーがつき、Per-Key RGBバックライト(個々のキーのバックライト色を任意に設定できるバックライト)を装備しています。また、下の画像のようにイルミネーション表示も可能です。ゲーミングデバイスメーカーのSteelSeries製で、Windowsキーもスペースキーの右側です(ゲームプレイ中に誤って押してしまうのを防ぐためです)。アルファベットキーのキーピッチは手採寸で18-18.5 mm程度なので、ノートPCとしては標準からやや狭めくらいですね。キーストロークも一般的なノートPCと同じか若干深めくらいです。
英語配列の名残を残す日本語配列という感じで、Windowsキーが右側にあるのは別として、右のShiftキーが小さくなっているという点に少々違和感があります。
それと、右上にボタンが3つありますが、上から電源ボタン、キーボードバックライトのイルミネーション切り替えボタン、そしてファンをブーストするボタン(これを押すと、強制的にファンが最大風量となります。この際、かなり大きなファン音がします)です。また、画像だと少しわかりにくいですが、両サイドに「ひび」のようなものが見えます。これは「ひび」ではなく「装飾」です。あんまり目立ちませんけどね。
キートップはフラットでくぼみはありません。またバックライト点灯時はキートップ側面の色とキートップの文字色が変わります。バックライトの明るさは多段階(試してみましたが、4段階か5段階です)で調整できます。
正面から見たところです。見やすくするためにディスプレイ輝度を落としています。このように、サイズは大きいですが左右のベゼルは細く、ゲームプレイ時に高い没入感が得られます。
ヒンジを最大開口したところです。ビジネスノートのように180度開口はできませんが、開口角度は十分に確保されています。
一通り筐体を確認してみました。個人的にはGP65 Leopardを使っていることもあり、あまり目新しさは感じませんが、それは私の都合ですね…。筐体サイズは大きいですが、そのぶんしっかりしているというか、「固い」印象の製品です。後述しますがキーボード面はプラスティック素材ながら非常に頑丈で、ゲームプレイ中に強打してもたわむことはありません。
ゲーミングノートらしい派手さは天板のデザインと背面のデザインから感じ取れますが、「ド派手」でもなく、キーボードのバックライトを単色で光らせればオフィスでも使えるくらいの落ち着きはあります。質感も高いですね。ただ、高級感、というのは少し違うように思います。カチッとした仕立ての良さは感じられますが、高級さを演出するような方向での装飾はありませんしね。
ゲーミングPCとしてはもちろん、ビジネスシーンでも問題なく使えるくらいの「落ち着き」は感じられます(まあ、キーボードバックライトの設定次第、というのはありますけどね)。
3.使用感
ディスプレイ
GP75 Leopardのディスプレイは17.3インチのFHD解像度で、スペック説明のところでも書きましたが、ほぼ間違いなくIPS相当の液晶が使われています。いつものようにブラウザーのEdgeを起動し、Bingで「花」を画像検索して手持ちのディスプレイと比較してみました。
まずGP65 Leopardです。「たぶん、GP65とGP75のディスプレイはサイズが違うだけで同一品質なんだろうなあ」と予想したのですが、比べてみると、よく似てはいるけれど、「黒」の深みはGP75のほうが少し上に思われました。写真の「陰影」のリアルさはGP75のほうが優れている感じです。
次にASUS ZenBook 14と比較してみました。ZenBook 14は14インチのFHD解像度、IPS相当の液晶でグレアタイプです。グレアなので発色はノングレアのGP75 Leopardよりも優れているはず…。実際、色の濃さという点ではZenBookのほうが僅かに上と思われましたが、GP75 Leopardも「遜色ない」と言えるくらいにはキレイですね。
実はGP75 Leopardをお借りしている間、オンラインゲームもプレイしていたのですが、GPU性能が高いためグラフィック品質を「最高レベル」にできたこともあり、非常に鮮明で美しいゲーム映像を楽しめました。ということで、GP75 Leopardのディスプレイは、「GPU負けしない」というか、GPU性能を活かしきれるくらいの品質になっていると思います。
キーボード
GP75 Leopardのキーボードは「SteelSeries Per-Key RGB 日本語キーボード」です。筐体のところでもご説明しましたが、テンキーがつき、キーピッチは手採寸で18-18.5 mm程度、キーストロークはやや深めです。
キーボード用の設定アプリとして「Steel Series Engine」がインストールされています。この製品の、少なくとも外観上のアピールポイントであるRGBキーボードのバックライト設定はこのアプリで行います。また、このアプリはバックライトの設定だけでなく、キーバインドの変更やキーボードマクロの登録もできるようになっています。
しばらく打鍵してみました。まあ、「GP65と一緒」ですね…。個人的にはサプライズなし。頑丈でたわむことのないキーボード面は安心感がありますし、ゲーム用だけでなく、通常の文章入力も快適にこなせます。さらに「ゲーミングノートあるある」なんですが、「静音」です。ゲーミングノートの特性上、キーボードに十分な強度があり、立て付けもしっかりしていますので、結果的に静音になる、ということだと思います。知らないと笑っちゃいますよね。ゴツいゲーミングノートに静音キーボード…。ただ、GP75に限らず、メカニカルキーボードを搭載する一部の製品を除き、ゲーミングノートのキーボードは静音になっているものが多いです。
そんなわけで文章作成もはかどるキーボードですが、慣れを要求するところもあります。具体的にはEnterキーの下側、右Shiftキーと方向キーです。配置が入り組んでいるのと右Shiftキーのサイズが小さいことから、使い始めのうちミスタイプが多めになってしまいます。私はGP65でこのキーボードに慣れているので、そんなにミスタイプしませんでしたが、初めて使うと結構イラッと来るかもしれません。大丈夫、慣れます…。
スピーカー
スピーカー音質は当初期待していませんでした。というのも手持ちのGP65 Leopardのスピーカー品質があまり褒められたものではなかったからです。
しかし、実際はそうではなく、「結構いい線いってる」んですよね。GP65とは使っているパーツが違うのか、あるいは筐体が大きくなったことによる恩恵なのか…。音響アプリを使わなくても、そこそこ素直でクリアな音質になっていました。
音響アプリはMSI製品ではおなじみの「Nahimic」です。このアプリはイコライザーを搭載しておらず、調整項目も少ないのですが、GP75 Leopardとの相性は良かったですね。個々の調整項目がしっかり効いている感じ。スピーカー音質をさらにメリハリよく、迫力を増してくれます。低音から高音まで、バランス良く聴かせてくれました。
Nahimicは音質調整だけでなく、ゲームプレイを快適にする機能もあります。「サウンドドラッカー」というもので、特にFPSゲームの際に有効かと思いますが、音の出ている方向を表示してくれます。ただ、すべてのゲームタイトルに対応するわけではなく、CS:GOやCall of Duty、BattleFieldシリーズなどには対応しますがPUBGには対応しないなど、ちょっと注意が必要ですね。対応ゲームはこちら。
それと、これも面白い機能ですが、「サウンドシェアリング」というのがあります。この機能を使うと2つのBluetoothイヤホン(あるいはスピーカー)が同時接続できます。
Dragon Center
MSIのゲーミングノートには「Dragon Center」という設定アプリが入っています。機能面では特に変わったところはなく、他社ゲーミングノートの設定アプリとは大きく違いません。
ただ、「ユーザーシナリオ」のところは使い始めの際にしっかり確認しておく必要があります。ゲームプレイ時には「Extreme Performance」にしておかないと、期待通りのパフォーマンスにならない可能性があります。あとは「バッテリー保護」ですね。ノートPCのバッテリーは「常に満充電される」設定だとバッテリー寿命が短くなるとされています。GP75 Leopardはバッテリー稼働を前提とした製品ではないと思いますが、Dragon Centerにバッテリー充電の上限値(70%とか80%)で充電をストップさせる機能がありますので、ここは設定しておくべきでしょう。
4.性能テスト
参考:
ASUS ROG Strix SCAR 15(i9-10980HK、RTX2070SUPER):8,435、20,017、47,193
Lenovo Legion 750i(Core i7-10750H、RTX2080SUPER Max-Q):8,156、18,070、40,408
MSI GE66 RAIDER(i7-10875H、RTX2070):7,882、18,288、46,133
HP ENVY 15(i9-10885H、RTX2060 Max-Q):5,597、13,382、33,102
ASUS ROG Zephyrus G14(Ryzen9 4900HS、RTX2060 Max-Q):-、13,719、31,513
※左からTime Spy、Fire Strike、Sky Diverのスコア
※CPUが第10世代Core、もしくは第3世代Ryzen搭載のノートPC
※ROG Zephyrus G14はTime Spyのデータなし
まずはグラフィック性能を測定する3D Markのスコアです。極めて妥当というか、Core i7-10750H + GeForce RTX2070の組み合わせらしいスコアが出たと思います。同じRTX2070搭載のMSI GE66 RaiderとはCPU性能の差分がスコアに現れた、という感じですね。
参考:
ASUS ROG Strix SCAR 15(i9-10980HK、RTX2070SUPER):8,946
Lenovo Legion 750i(Core i7-10750H、RTX2080SUPER Max-Q):8,431
MSI GE66 RAIDER(i7-10875H、RTX2070):8,230
ドスパラ GALLERIA GCR2070RNF(i7-9750H、RTX2070):7,440
MSI GL63(i7-8750H RTX2060) :6,982
ドスパラ GALLERIA GCF1070NF(i7-8750H GTX1070):6,691
HP ENVY 15(i9-10885H、RTX2060 Max-Q): 6,068
ASUS ROG Zephyrus G14(Ryzen 9 4900HS、RTX2060 Max-Q):6,041
MSI GS65(i7-8750H GTX1070 Max-Q) :5,821
ドスパラ GALLERIA GCF1060GF-E(i7-8750H GTX1060):4,675
ドスパラ GALLERIA GCL1650TGF(i5-10300H、GTX1650Ti):4,334
MSI GF63 Thin(i7-10750H、GTX1650Ti):3,911
ASUS TUF Gaming A15(Ryzen5 4600H、GTX1650):3,872
ドスパラ GALLERIA GCR1650GF7(i7-9750H、GTX1650):3,865
MSI Prestige 15(i7-10710U、GTX1650 Max-Q):3,350
Microsoft Surface Book 3(i7-1065G7、GTX1650 Max-Q):3,190
MSI Bravo 15(Ryzen 5 4600H、Radeon RX 5300M):3,083
MSI GF75 Thin(i7-8750H GTX1050Ti Max-Q):2,990
ドスパラ GALLERIA GCF1050TNF(i7-8750H GTX1050Ti) :2,914
次にオンラインゲームとしては「重い」と評判のファイナルファンタジー15(FF15)のベンチマークスコアです。ギリ8,000点に届きませんでした。あと数回テストすれば8,000点越えも可能だったかもしれませんが、それっって特に意味がないのでやってません。
ここでもRTX2070搭載機としては妥当なスコアになっていると思います。参考のところにあるRTX2070搭載の2機種とはCPUの差と理解していいんじゃないでしょうか。とすれば、結構キレイなスコアになっていると思います。
参考
ASUS ROG Strix SCAR 15 G532LWS(i9-10980HK、RTX2070SUPER):5,049
Lenovo Legion Y740(17)(i7-9750H、RTX2080Max-Q): 4,491
HP OMEN X 2S 15(i9-9880H、RTX2080 Max-Q):4,216
ドスパラ GALLERIA GCF2070NF(RTX2070): 4,198
ASUS ROG Zephyrus S GX502GV(i7-9750H、RTX2060): 3,641
MSI GP65 Leopard(i7-9750H、RTX2060): 3,503
MSI GL63 8SE(i7-8750H、RTX2060): 3,246
HP ENVY 15(i9-10885H、RTX2060 Max-Q): 3,150
ASUS ROG Zephyrus S GX502GV(i7-9750H、RTX2060):3,123
ドスパラ GALLERIA GCF2060GF-E(i7-8750HRTX2060 Max-Q): 2,955
リアルタイムレイトレーシングの性能を測定するPort Royal(3D Markのテストの1つです)のスコアです。このテスト、めちゃめちゃ重くて、GeForce RTX2060クラス(つまりスコアが3,000点台)のGPUだとテスト中の画面がカクカクします。スコアの方はやはり妥当、あるいはやや良好と言えるものになっています。ただ、リアルタイムレイトレーシングって本当にPC負荷が高く、そこまで必要かなあ、なんて思いますね。
参考:
HP OMEN X 2S 15(i9-9880H、RTX2080 Max-Q):6,447
Lenovo Legion Y740(17)(Core i7-9750H、RTX2080Max-Q): 6,151
MSI GE66 RAIDER(i7-10875H、RTX2070):6,081
ASUS ROG Strix SCAR 15 G532LWS(i9-10980HK、RTX2070SUPER):6,023
ASUS ROG Zephyrus G14(Ryzen 9 4900HS、RTX2060 Max-Q):5,852
Lenovo Legion Y740(15)(Core i7-9750H、RTX2070 Max-Q): 5,830
ASUS ZenBook Pro Duo UX581GV(Core i9-9980HK、RTX2060): 5,727
MSI Bravo 15(Ryzen 5 4600H、Radeon RX5300M): 5,635
Lenovo Legion Y7000(Core i7-9750H、GTX1650): 5,618
ドスパラ GALLERIA GCR1660TGF-QC-G(Core i7-9750H、GTX1660Ti): 5,573
ASUS ROG Zephyrus S GX502GV(Core i7-9750H、RTX2060): 5,506
ドスパラ GALLERIA GCR2070RNF(Core i7-9750H、RTX2070): 5,505
DELL G7(Core i7-8750H、GTX1060): 5,401
ドスパラ GALLERIA GCF2060GF-E(Core i7-8750H、RTX2060): 5,328
MSI GP65 Leopard(Core i7-9750H、RTX2060): 5,299
ドスパラ GALLERIA GCF1070GF(Core i7-8750H、GTX1070): 5,122
ASUS ZenBook 14 UM4125IA(Ryzen 7 4700U): 5,014
MSI GF75 Thin(Core i7-8750H、GTX1050Ti): 5,009
ドスパラ GALLERIA GCF1060GF-E(Core i7-8750H、GTX1060): 4,976
ASUS VivoBook S15 M533IA(Ryzen 7 4700U): 4,975
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 4,906
ドスパラ GALLERIA GCF2070GF-E(Core i7-8750H、RTX2070): 4,893
HP ENVY x360 15(Ryzen 5 4500U) : 4,738
ASUS ZenBook 15 UX534FT(Core i7-8565U、GTX1650): 4,709
HP ENVY x360 13(Ryzen 5 4500U) : 4,678
ドスパラ GALLERIA GCF1050TGF-E(Core i5-8300H、GTX1050Ti): 4,545
ASUS ROG Zephyrus G GA502DU(Ryzen 7 3750H、GTX1660Ti): 4,365
OMEN X by HP(Core i7-7820HK、GTX1080): 4,290
グラフィックだけでなく、表計算ソフトやビデオチャットなどもシミュレートする、PCの総合性能テスト、PC Markのスコアです。これね、たぶんGPUが効いてない(RTX2070がテストの一部もしくは全部で適用されていない)ですね。何度か試したのですが、強制的にGPUを適用させる手段がなく、ちょっと不本意なスコアになってしまいました。それでも5,000点は余裕で越えてますけどね。この「不本意なスコア」でもPC Markが想定する利用シーンなら十分快適に動作すると思います。
参考:
ASUS ROG Strix SCAR 15 G532LWS(Core i9-10980HK):497、4,120
ASUS ROG Zephyrus G14(Ryzen 9 4900HS):485、4,226
ASUS ZenBook 14 UM4125IA(Ryzen 7 4700U):479、2,637
ASUS VivoBook S15 M533IA(Ryzen 7 4700U): 475、2,821
MSI GF63 Thin(Core i7-10750H): 466、2,572
MSI Prestige 15(Core i7-10710U): 458、2,528
MSI Bravo 15(Ryzen 5 4600H): 454、3,280
HP ENVY x360 15(Ryzen 5 4500U) : 449、2071
HP ENVY x360 13(Ryzen 5 4500U) : 435、2,089
dynabook GZ83(Core i7-10710U): 428、1,479
ドスパラ DX-C5(Core i5-10210U): 422、1,223
dynabook AZ65/M(Core i7-10710U): 411、1,414
dynabook NZ55(Core i7-10710U): 400、1,337
CHUWI CoreBox Pro(Core i3-1005G1): 399、824
HP EliteBook x360 1040 G6(Core i5-8265U): 396、1,177
MSI Modern 14 B10R(Core i7-10510U): 389、1069
HP Elite Dragonfly(Core i5-8265U): 318、1,187
CHUWI Hi10 X(Celeron N4100): 153、404
Jumper EZbook x3 Air(Celeron N4100): 150、421
Microsoft Surface Go 2(Pentium Gold 4425Y): 147、366
※左から、シングルコア、マルチコアでのスコア
続いてはCPU性能のみをテストするCINEBENCH R20のスコアです。シングルコアの数値はそれほど高くありませんが、マルチコアのスコアは良好です。ようやくRyzen軍団にに一矢報いたかな、という感じ。しかし、こうしてみるとやはり「末尾HのCore i7」は「末尾UのCore i7」とは大きく異なる性能ですよね。動画のエンコーディングなんかもかなり快適になると思います。
ラストはストレージの読み書き速度を測定するCrystal Disk Markのスコアです。上段がSSD、下段がHDDですが、HDDのほうは…、まあいいでしょう。これを見ると「OSをHDDにインストールしちゃうとすべてが台無し」ということがよくわかります。
SSDのほうですが、GP75のSSDは「PCIe Gen3 x4」です。そのため、かなり高速ですね。上には上があるというのも間違いないですが、これだけ速ければゲームプレイを含め、ストレージ速度に不満を感じることはないでしょう。
ゲームプレイ
私はいくつかオンラインゲームを持っているのですが、なかなかまとまってプレイする時間が取れないこともあり、「短時間でスカッとできる」Wreckfestというレースゲームをよくプレイします。簡単に言うと「マナー無視、ライバルの妨害もあり、オーバースピードでコーナーに突っ込んでしまったら、ライバルの車にぶつけて曲がる」ようなゲームですw
今回のレビューでも、一番慣れているこのゲームをGP75 Leopardでプレイしてみました。
これがデフォルトのグラフィック設定です。これならRTX2070である必要はなく、もっと低いスペックのGPUでもプレイできるくらいですね。
テストなのでグラフィック設定を「ウルトラ」にしてみました。ちなみにWreckfestというゲームの推奨GPUは「GeForce GTX970以上」なので、超重量級というわけではありませんが、そこそこスペックを要求するゲームではあります。
これがプレイ動画です。前半がレースパート、後半がリプレイパートです。動画にしてYouTubeにアップすると、どうしても画質が落ちてしまうんですけど、実際のプレイ中は「息をのむ美しさ、滑らかさ」でした。グラフィック品質「ウルトラ」の状態で一切挙動が悪化せず、なめらかな動きが楽しめました。
Wreckfestというのはゲーム性がアレなんで、画質を落としても問題なく楽しめるのですが、GP75 Leopardでプレイしてしまうと、「やっぱりGPU性能って大事なんだなあ」と思わされますね。
なお、発熱ですが、Wreckfestをウルトラ画質で1時間プレイしても、筐体は全く熱くなりませんでした。キーボード面の上部がわずかに熱を持ったくらいですね。手持ちのGP65 Leopardよりも排熱性能は優秀だと思います。筐体サイズが大きいことも寄与しているのかもしれません。
5.まとめ
MSI GP75 LeopardはMSIストアでは取り扱いがなく、MSI指定販売店のPCショップアークで販売中です。11月3日現在の価格は下記の通り。
GP75-10SDK-452JP:GTX1660Ti/512GB SSD:152,800円
GP75-10SEK-038JP:RTX2060/256GB SSD+1TB HDD:152,800円
GP75-10SFK-009JP:RTX2070/512GB SSD+1TB HDD:179,800円
※税込み価格
※キャンペーン特価(2021/1/11まで)
よりデザインが新しく、ゲーミングノートとして「カッコいい」のはGE66 Raiderだと思いますが、GE66は278,800円とかになってしまいますので、さすがにそう簡単に買える価格ではありません。じゃあGP75 Leopardなら簡単に買えるのか?と言われれば「そうでもない」んですけど、この製品はスペックの割に明らかに安いのは間違いないでしょう。
私はFPSゲームはプレイしないんですけど、レースゲームのWreckfestで試した限り、「買うならRTX2070モデル」だと思います。グラフィック性能が非常に高く、またディスプレイもその性能にしっかりついて行けてますね。17.3インチという大型サイズも迫力があります。いつものウインタブの論調で恐縮ですが「持ち運ぶ機会がほとんどないのなら、15.6インチよりも17.3インチ」だと思います。大柄な筐体ではありますが、それでも一昔前の15.6インチノートとそんなに変わりませんし、大柄なぶんスピーカー音質も高く、冷却性能にも優れています。
この製品は品質面、コストパフォーマンス面の両面からおすすめできます。
6.関連リンク
GP75-10SFK-009JP(RTX2070):PCショップアーク
GP75-10SEK-038JP(RTX2060):PCショップアーク
GP75-10SDK-452JP(GTX1660Ti):PCショップアーク