MSIがクリエイターノート「CreatorPro M16 A12U」を発表しました。CPUに第12世代(Alder Lake-H)のCore i7を、GPUにはNVIDIAの「GeForceではない」RTX A2000を搭載しています。CADソフトや3Dグラフィックソフトを活用するプロフェッショナルなクリエイター向けの製品です。
目次
1.CreatorPro M16 A12U スペック
スペック表
CreatorPro M16 A12U | |
OS | Windows 11 Pro |
CPU | Intel Core i7-12700H |
外部GPU | NVIDIA RTX A2000(8GB) |
RAM(メモリ) | 32GB(最大64GB) |
ストレージ | 1TB M.2 NVMe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 16インチ(2,560×1,600) |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB3.2 Gen1 Type-C、USB3.2 Gen1 × 2、USB2.0、LAN(RJ45)、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | 53.5 Whr/4,562mAh |
サイズ | 359 × 259 × 23.95mm |
重量 | 2.26 kg |
バリエーションモデル
4月18日現在公表されているのは上記スペック表のみで、単一バリエーションモデルです。
コメント
MSIのプロフェッショナル・クリエイター向けノートとして、2カ月ほど前に「Creator Z16P B12U」が発表されていますが、システムスペックは全般にCreator Z16Pのほうが高くなっています。ただし、GPUの「方向性」が異なります。Z16PはおなじみのGeForceシリーズ(GeForce RTX3070Ti)を搭載しているのに対し、このCreatorPro M16はQuadroの流れをくむ「NVIDIA RTX A2000」が搭載されています。
GeForceシリーズはDirect Xに最適化され、一般的に「ゲーム用」とされるのに対し、QuadroシリーズはOpenGLに最適化され、「3DCGやCAD向け」とされます。なので、CreatorPro M16は外部GPU搭載のハイスペックマシンではありますが、ゲーミングノートとは性格が異なります。ゲームプレイが目的でPCを購入するのであれば、この製品よりもGeForceシリーズを搭載するゲーミングノートのほうがいいでしょうね。
クリエイター向けノートとして、16インチディスプレイの品質は非常に高いです。解像度は2,560 × 1,600(画面の縦横比16:10)は一般的なスタンダードノートよりも高精細ですし、DCI-P3相当の色域、色差ΔE<2、Calman 認証と、非常に高い発色性能を備えています。
ただし、入出力系はポート数こそ充実しているものの、USBはすべてGen1以下と、それほど高規格ではありませんし、SD(microSDカードリーダー)も装備されません。このあたりはThunderbolt 4を備え、USBポートが全てGen2規格のZ16Pよりも見劣りします。
2.CreatorPro M16 A12U 筐体
左右と下部のベゼルは細く、上部ベゼルにはややデザイン性がありますね。ちょっとゲーミングノートっぽいかも。
天板です。中央にMSIのドラゴン・ロゴがあるのみで、シンプルなデザインです。でも背面の通気口はそれなりに目立ちますね。見るからに高性能マシン、という感じです。
なお、キーボードの拡大画像が入手できませんでしたが、日本仕様はテンキー付き、「シングルカラーバックライト内蔵日本語キーボード」と開示されています。
側面と入出力ポートの配置です。
3.CreatorPro M16 A12U 価格など
MSI CreatorPro M16 A12Uは4月21日の発売予定で、PCショップアークやビックカメラ、ヨドバシカメラなどで販売されます。4月18日現在、ビックカメラで予約販売がスタートしており、価格は税込み332,800円(ポイント10%つき)です。
第12世代Core i7や大容量のRAM/ストレージを搭載し、GPUも3DCGやCAD向け、さらに発色性能の高いディスプレイを備えていて、特定ジャンルのクリエイターのニーズを満たす製品と言えますね。
4.関連リンク
CreatorPro M16 A12U:MSI公式サイト 製品紹介
CreatorPro-M16-422JP:ビックカメラ