中国メーカーのYEPOが15.6インチノート「737i6 Lapbook Plus」を発売しました。YEPOのノートPCはウインタブで「737A6」という製品を実機レビューしていますが、正直なところCHUWIやTeclastなどと比較して馴染みが薄いメーカーではあります。しかし、中華PCらしい、というか、スペックの割にお買い得感の大きい製品です。
1.スペック
CPUはCeleron J4115で、Gemini Lake世代のデスクトップ用のものです。5月9日現在のPassmarkスコアは2,816と、Celeron N4100(2,593)よりも高くなっていますので、Celeronとしてはかなり高性能と言えます。第10世代(Comet Lake)のCore i3-10110U(4,123)には及びませんが、個人的には「結構使えそうじゃん」と思いますね。
RAMは8GB、ストレージは256GB SSDと512GB SSDを選べます。低価格帯ノートとしては十分な数値ですが、
中華PCのトレンドとも言うべき「底面にM.2 スロット」がありますので、さらなるストレージ増設が可能です。なので、購入時はより低価格な256GB版を選択し、必要に応じてM.2 SSDを増設する、というのでもいいと思います。
ディスプレイは15.6インチでFHD解像度ですが、TN液晶なのかIPS液晶なのかは開示されていません。以前レビューした737A6がTN液晶でしたから、この製品もTN液晶である可能性が高いと思います。
入出力ポートは充実しています。有線LANポートはありませんが、合計で4つのUSBポート、HDMI、そしてmicroSDカードリーダーが装備されています。一般的な使い方であればポート不足を感じることはなさそうです。
サイズは737A6よりも小さくなりました。中国通販が表示しているサイズはイマイチ信用できないところではありますが、これが正しいとすれば、特に15.6インチサイズで1.6 kgというのはかなりの軽さと言えます。
2.筐体
正面から見たところです。ベゼル幅に関しては多少盛られている(筐体が美しく見えるように画像加工しているという意味)可能性がありますが、横幅が362 mmということなので、それなりにはナローベゼルなのではないかと思います。
天板です。737A6では中央に「YEPO」というロゴが入っていましたが、この画像を見る限り無地ですね。筐体素材は「メタル」と開示されています。ちなみに737A6はプラスティック筐体でした。
キーボードです。15.6インチサイズということでテンキーもつきますが、アルファベットキーとの境界線が明確ではなく、慣れが必要かと思います。特に右下の「→」と「数字の0」のあたりと、加減乗除キーが右上にある、という点ですね。ただ、見た感じキーのサイズはやや大きめになっていますし、中華ノートにしては珍しくタッチパッドも左にオフセットされていて、この点は好感が持てます。
また、このキーボードはバックライトも装備されています。
側面と入出力ポートの配置です。ただこれ、明らかに間違えてますよね。「microHDMI」というのはおそらく「HDMI」でしょう。また、Φ3.5mmというのがイヤホンジャックでΦ3.0mmというのがDC-INだと思います。おなじみの「MacBookインスパイア系」のデザインですが、薄くてなかなかかっこいいと思います。
3.価格など
YEPO 737i6 Lapbook Plusは中国の通販サイト「Banggood」で販売中で、5月9日現在の価格はストレージ256GB版が369.99ドル(39,954円)、512GB版が399.99ドル(43,193円)ですが、256GB版はクーポンコード「BGYEPOY」で329.99ドル(35,635円)に、512GB版はクーポンコード「BGYEPOX」で369.99ドル(39,953円)で購入できます(いずれも5月9日現在の情報です)。
最近は日本のレノボやHPなどでもPCの低価格化が進んでいますが、この製品の場合、CPU性能もそこそこ期待できそうですし、RAMやストレージ容量も十分ですから、4万円を切る価格で購入ができるというのは魅力的です。また金属筐体、15.6インチで1.6 kgというサイズ感もいいですね。
4.関連リンク
YEPO 737i6 Lapbook Plus(512GB):Banggood
YEPO 737i6 Lapbook Plus(256GB):Banggood
コメント
これよりコスパが良いノート・タブレットPCはありますか?
良く分からなくなってきた(笑)