今回紹介するマウスの「m-Book Kシリーズ」は「スタンダードノートPC」という位置づけで、ゲーミングノートPCではありません。しかし、スペックを確認すると十分ゲームマシンとしても使えるものになっていますし、程度問題はありますが、グラフィック系のお仕事をしている人にも使えそうなものになっています。そして、価格が税抜きで89,800円から、というのは明らかに割安と感じられました。GPU搭載なので若干ファンの騒音が大きめだと思いますが、ハイスペックマシンを格安に、と考えている人にもおすすめです。
1.スペック
このスペック表は最下位構成、つまり税抜き89,800円のものです。CPUはCore i5ですが「6300HQ」なので型番末尾「U」のものよりも遥かに高性能です。Passmarkのベンチマークスコアを比較すると
Core i5-6300HQ: 5,770
Core i7-6500U: 4,339
という感じです。また、上位モデルはCore i7-6700HQという、ハイスペックなゲーミングノートPCに搭載されているのと同じCPUになっています。GPUはNVIDIA GeForce GTX 950M(2GB)が搭載されており、ゲーミングノートPCとして捉える場合は中下位ランクですが、ゲーム用途がメインでなければ十分すぎる性能のものです。また、RAMは4GBとなっていますが、当然8GB/16GBのグレードもありますし、BTOで増設することもできます(モデルによって多少制約はあります)。このCPUとGPU構成なら8GBくらいは欲しいかな、と個人的には思います。
ストレージは120GBのSSDですね。私はOneDriveを活用しているので「これで十分!」と強弁したくなりますが、もう少し欲しいよね、という人のほうが多いと思います。もちろんBTOで増設ができますし、上位モデルは「256GB M.2 SSD + 1TB HDD」とか「960GB SSD」などの大容量ストレージを搭載しています。
ディスプレイ解像度は1,920 × 1,080となっており、15.6インチのノートPCとしてはミドルクラスの性能です。実用上はこれで大丈夫でしょう。あと、Wi-Fiはa/ac規格にも対応しているので、まあ安心でしょう。
さすがに重量は2.4 kg、バッテリー稼働時間も公称値で5.2時間なので、モバイル利用というのは考えないほうが良さそうです。あくまで「スタンダードノート」ですね。
2.筐体
筐体は「普通のマウス」ですね。やや角ばった感じはしますが、「グレー(黒か?)無地」で派手なところは全くありません。むしろ地味です。
天板も、やや立体感のある造形ですが、やはりグレー無地で控えめにマウスのロゴがついているくらい。これだと場所を選ばず、普通に使えます。まさにスタンダード。
15.6インチサイズなのでテンキーつきのキーボードになります。マウスのキーボードは信頼性が高く、打鍵感なども考えられているので、実用性は高いと思います。実際キーピッチ19 mm、キーストローク1.5 mmということなので、フルサイズキーボードということになります。また、マウス製品はモバイルノートだとENTERキー周辺がやや不自然に大きくなっているのですが、この製品はそんなこともありませんね。
それと、タッチパッドにはクリックボタン(物理ボタン)がついています。これは使用感向上のためのマウスのこだわりなんだそうです。
入出力ポートが充実しているのもマウス製品のいいところです。USBポートは合計4つ、映像関係でもHDMIにD-sub、そしてLANポートもついています。それと、GPU搭載なので通気口は目立ちますね。
3.価格など
マウス m-Book K シリーズはマウスの公式サイトで販売中で、価格は税抜き89,800円から、となっています。マウスはBTOメーカーなので、構成をカスタマイズして注文できますが、ベーストなるグレードは以下のとおりです。
Core i5-6300HQ、RAM4GB、120GB SSD: 96,984円
Core i5-6300HQ、RAM8GB、240GB SSD: 107,784円
Core i7-6700HQ、RAM16GB、240GB SSD: 118,584円
Core i7-6700HQ、RAM16GB、256GB M.2 SSD + 1TB HDD: 129,384円
Core i7-6700HQ、RAM16GB、960GB SSD: 140,184円
※価格は税込み、すべてGeForce GTX950M搭載
さすがに税込みで10万円を切るのは1つだけですね。SSD 120GBだとインストール型のオンラインゲームをするにはちょっと足りないかもしれませんが、主に非ゲーム用途でハイスペックなノートPCを探している人には非常にお買い得な製品だと思います。CPU性能も大切ですけど、動画関連とかグラフィック系の処理が非常に多くなってきている時代ですから、Core i機の場合はGPUを搭載すると一気にパフォーマンスが向上します。上にも書きましたけどGPU搭載の難点といえばファンがちょっと騒々しいくらいですかね。
コメント
mouseのこれに近い性能のPCを使っています。
第3世代Core i7 3630QMのLB-K815B-SH-MN [マイナビコラボモデル/Windows 7搭載]というものです。メモリ8GB、SSD120GB、HDD500GB、Geforce GT650M、というような構成。
趣味以外では、仕事でDTPに使ったりします。
①容量が気になるなら、SSD+HDDマシンがいいと思います。ソフトをHDDにインストールしないなら、外付けHDDで十分だと思います。
②2Dグラフィックスまでなら、グラボはいらない。
自宅ではAdobe Illustrator CS3を使ってますが、デフォルトではGeforceのグラボはオフになります。強制的にオンにしても動作は特に変わりません。CPUの内蔵グラフィックスが今はそれだけ性能が高いんです。グラボは、動画を編集するか、3Dグラフィックスを扱うか、3Dのゲームをする人しか意味がありません。Power DVDなどの、動画を見るソフトですら、グラボはオフの状態になります…。なんか悔しい…。
③DTPなどするなら、Core i7のほうがいいかも。
最新のAdobeのソフトなら、8スレッドのCore i7の方が有利です。古いもの(CS5以前)はシングルスレッドで動いているので、Core i5とi7の差はたいしてありません。フリーウェアなどしか使わない人では、Core i7にしてもその差を大きく感じることは無いと思います。通常使用している感じでは、8スレッドを100%使い切るのは至難の業で、Core i7は、ちょっともったいないかなとは思います。
④64bit OSで、このクラスのPCの性能を活かすなら、メモリは8GBあったほうがいいと思います。起動直後で4GB弱は使っているので。
⑤うちの機種のファンの音の大きさはかなりのものです。動画を見ていても(Geforceがオンになっていなくても)ぶぅぅぅぅん~~~~と鳴ります。グラボはあまり関係なくて、CPU自体の発熱がすごいのかなと感じます。第6世代になって、多少は変わったかもしれないですが…。
しいふうるさん、こんにちは、コメントありがとうございます。特に3Dでないとグラボは作動しない、というところが勉強になりました。私はもっと低水準の処理からグラボが動くのかなと思ってましたから。今度実機を試用できる機会があったらしっかりチェックしてみます。
うーん、2月後半頃にNTT-Xにあった、GTX960mの特別仕様機が魅力的だったね
何気に、マウスさんのGTX960m機がもう17インチ機しかないとわ、でも17インチの筐体だとGTX960mよりGTX970mのほうがみんな食いついちゃうし、やはり900mシリーズの後が近いということでしょうか、駄文失礼しました。
こんにちは、コメントありがとうございます。駄文なんてとんでもない。900Mシリーズですが、ライトゲーマーとかビジネスメインの人ならこれで十分行ける、と思います。でも、松竹梅どれにします?と言われてつい松か竹を選んでしまうのが悲しいサガ。本当は梅が一番オトクかもしれないのにね。