マウスコンピューターの13.3インチモバイルノートには「LuvBook Jシリーズ」があり、この製品はウインタブでも実機レビューしています。LuvBook Jはマウスらしい、実用的でとても使いやすい製品なのですが、「なぜか」CPUが第5世代(!)のCore iプロセッサーのまま現在に至ります。いやこれほんと。主力モバイルノート(だと思います)になぜ最新世代のCPUを使わないのか、いつも疑問に思っていたのですが、ついにそれが実現するときが来ました!しかも製品ブランドはLuvBookではなく、m-Bookです。「m-Book Jシリーズ」といいますが、マウスはノートPC系の製品ブランドをm-Bookに統一しようとしているのかもしれませんね。
1.スペック
記事タイトルにあるように、この製品のCPUは第8世代(Kaby Lake R)のCore i5もしくはi7です。RAMは標準で8GB、最大で32GBとなりますが、カスタマイズ可能なのは16GBと32GBの2種類です。
ストレージがちょっと驚きなんですけど、500GB HDDや240GB SSDだけでなく、SSD + HDDのデュアル構成が可能です。これって13.3インチのモバイルノートとしては珍しいです。ちなみに従来機のLuvBook Jでもデュアルストレージが可能でした。
ディスプレイは全モデルFHD(1,920 × 1,080)解像度となりました。しかし、液晶がIPSなのかTNなのか、そのへんのところは開示されていません。入出力ポートは「さすがマウス」ということでいいと思います。フルサイズ(Type-A)のUSB3.0ポートが3つ、HDMIとD-sub、有線LANまで装備されていますので、ビジネスマシンとしても文句なしですね。新型になってもこの辺のところはマウスらしいままです。
あと、サイズですが、それほど小さくはありませんし、軽くもないです。13.3インチとしては大きくて重いほうの製品であり、かつ私のメインPCでもあるThinkPad 13と比較してみます。
ThinkPad 13: 322.4 x 222.8 x 19.8 mm / 1.44 kg
m-Book J: 324 × 234 × 22.5 mm / 1.5 kg
はい、デカイですね、重いですね…。最新の上級モバイルノートは多くが狭ベゼルの筐体を採用していまして、横幅は310 mm程度、重量1.1 kgなんてのが普通になってきてますから、それらと比較するといかにも…。しかし、それらコンパクトで軽量な製品はストレージを2基搭載したりできませんし、D-subなんてついてません。なので、m-Book Jのサイズ感、個人的にはOKです!
2.筐体
ええと、なぜかマウスコンピューターの製品ページでは全くアピールされていないんですけど、筐体色が一新されました!ご覧のように美しいホワイトになっています。
ただし、サイズのところで予想がついていたと思いますが、ベゼルは決して細くはなく、特に凝ったデザインという感じでもないです。筐体素材は不明ですが、画像を見る限りプラスティック製だろうと思います。
天板もホワイト。画像だとわかりにくいですが、天板にはヘアライン加工が施されているということなので、質感も高いのではないかと思います。
キーボードです。Enterキー付近のキーサイズが大きくなっていますが、これはマウスの13.3インチとか14インチサイズの製品全般に言えることで、私はこのタイプのキーボードを試用したことがありますが、「少なくとも小さすぎるよりは全然マシ」で、特に使いにくいとかはありません。
キーピッチは18.75 mmとほぼフルサイズと言える余裕がありますし、キーストロークも1.5 mmを確保します。また、タッチパッドの左右クリックは物理ボタンになっています。タッチパッドに物理ボタン、というのもマウスのこだわりポイントなのですが、新型になってもしっかり受け継がれています。
ポート類です。上にも書きましたが、13.3インチのモバイルノートとしては文句なしに充実していると思います。
そしてこれもマウスのこだわりポイント、「着脱式のバッテリー」です。13.3インチサイズでこのように着脱式のバッテリーを採用しているというのは、今となっては「レア」だと思います。ちなみに、製品ページではマウス自身もこの点を強調してました。
3.価格など
マウス m-Book Jシリーズはマウスコンピューター公式サイトで販売中で、価格は89,800円(税込み96,984円)から、となっています。ちなみに89,800円の構成は「Core i5/RAM8GB/500GB HDD」なので、HDDを240GB SSDに変更したモデルの価格も確認してみたら、94,800円(税込み102,384円)でした。この価格は競合製品と比較しても安いほうではありますが、最安値だと9万円を切るくらいのものがありますので、最安値圏とは言えません。
この製品のいいところはCPU、RAM、ストレージをフレキシブルにカスタマイズでき、特にストレージに関してはSSD + HDDのデュアル構成が可能であるという点、豊富な入出力ポートを備えており、「ハブいらず」と言える点、そして新型になっても変わらない、キーボードや着脱式バッテリーといったマウスコンピューターのこだわり、などが挙げられると思います。
これらのメリットは、特にビジネスシーンで重宝するのではないでしょうか?新型になってもいい意味で「相変わらず」な製品ですよね。
1月23日追記:
同名でCPUにCeleron 3865Uを搭載するモデルもあります。スペック等については下記の記事をご覧ください。
マウス m-Book J(Celeon)- 13.3インチ、Celeron搭載で装備充実のモバイルノート